小野田龍之介さんインタビューの後半です。「ミス・サイゴン」日本初演の年に生まれた小野田さんは、この作品が今後自分のターニングポイントになっていくだろうといいます。有料部分では、子供の頃にこの仕事をはじめた小野田さんのこれまでや、めざす夢などについて伺いました。小野田龍之介さんのサイン色紙と写真を、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。(このプレゼントの応募は終了しました)
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■昔は母がめちゃくちゃ怖かった。帰りの車で「やめれば?」って怒られるんです
■平みちさん主演のミュージカルに8歳で出演して、「この仕事をずっとやろう」って
■大人のなかにひとり子供がいて、認められたいという思いが強かったのかも
■19歳のときに、リーヴァイさんのコンサートに出演したことが大きな転機に
■年を重ねて、40代、50代になった時に、やりたい役があります
<ミュージカル『ミス・サイゴン』>
【東京公演】2016年10月15日(土)~11月23日(水・祝) 帝国劇場 (この公演は終了しています)
【岩手公演】2016年12月10日(土)~12月11日(日) 岩手県民会館 大ホール
【鹿児島公演】2016年12月17日(土)~12月18日(日) 鹿児島市民文化ホール(第1)
【福岡公演】2016年12月23日(金・祝)~12月25日(日) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
【大阪公演】2016年12月30日(金)~2017年1月15日(日) 梅田芸術劇場メインホール
【愛知公演】2017年1月19日(木)~1月22日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
<関連サイト>
帝国劇場 ミュージカル『ミス・サイゴン』
http://www.tohostage.com/miss_saigon/index.html
小野田龍之介オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/onoda-ryunosuke/
<アイデアニュース関連記事>
ミュージカル「ミス・サイゴン」出演 小野田龍之介インタビュー(上)
年を重ねたときにやりたい役があります 小野田龍之介インタビュー(下)
ベトナム戦争を背景に、揺れ動く人々の姿と愛を描いた「ミス・サイゴン」、10月から再演
※小野田龍之介さんのサイン色紙と写真を、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインすると、この記事の末尾にプレゼント応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは、12月16日(金)です。(このプレゼントの応募は終了しました)
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――子供の頃からこのお仕事をされているんですよね?
ミュージカルは8歳が最初です。それまではダンスのイベントなどダンス関連のことをやっていました。
――自分の記憶の一番小さいときから踊っていましたか?
うすら、うすらの記憶なんですが、気づいたら踊っていましたね。母がダンサーだったので、そういう環境がありましたし、周りに芸事をやっている方がたくさんいらっしゃったので、自然にやっていたんだと思います。
■昔は母がめちゃくちゃ怖かった。帰りの車で「やめれば?」って怒られるんです
――日常の延長上にあったんですね。
日常のなかに音楽やダンスなどのエンターテインメントが常にありました。でも、母に言わせると、昔はずっと「踊りたくない」「僕はあなたみたいにならない」と言っていたらしいのですが、まんまとやっていますよね(笑)。
――お母様はやってほしいと思っていたんでしょうか?
どうでしょうか……。母も元々舞台を観るのも大好きでしたし、子供がやっていると面白いんじゃないでしょうか。
――そういうお話はされないんですか?
しないですね。そんな話をするのは恥ずかしいです……。あまり仕事の話はしないですね。あまり日常生活で仕事の話をしないんですよ。
――小野田さんの舞台はご覧になるんですか?
観に来てくれますね。
――でも、お話はされない?
感想は聞きます。昔は、母がめちゃくちゃ怖かったんです。バットマン(ダンスで足をあげる振り)を、普段は頭に着くぐらいまで上げているのに、ちょっとでも低かったら、帰りの車でめちゃくちゃ怒られるんです! 「あれ、何なの? やめれば?」って。
――怖い……。
もう、「やめれば」はめちゃくちゃ言われていましたね。けれど、大人になって、いつのときだったかは忘れたのですが、母に「やめれば」と言われなくなったときがあったんです。「良かったよ」と言われて、その瞬間嬉しかったですね。親にそう言われることがこんなに嬉しいんだと思いました。
■平みちさん主演のミュージカルに8歳で出演して、「この仕事をずっとやろう」って
――8歳のときに初めて出演したミュージカルは楽しかったですか?
楽しかったです! 元宝塚トップスターの平みちさんが主演のミュージカルでした。最後に幕が閉まるときに、お客様が見えなくなっていくじゃないですか。そのお客様が泣いていたり、笑っていたりする顔が、子供ながらにたまらなくて。「ああ、この仕事をずっとやろう」って思ったんですよ。
――え!? 8歳で仕事という認識があったんですね?
そうですね。
――実は、いつ頃からこの仕事を続けていこうと思ったのかお聞きしようと思っていたのですが、まさか「8歳で」とおっしゃるとは思っていませんでした。それ以降の作品は、すべて仕事と捉えていたんですね?
そうですね。お金を頂いてましたから仕事ですね。
――その感覚は、8歳から今まで変わらないですか?
変わらないです。仕事に関しては結構ドライなんです。
■大人のなかにひとり子供がいて、認められたいという思いが強かったのかも
――ドライというのは?
これは仕事、仕事が終わったらプライベート、という切り替えでしょうか。ずっと「楽しいー!」という感じではないですね。お仕事は楽しいのですが、自分でもよくわからないんです。「スイッチが入った瞬間に人が変わる」と共演者の皆さんに言われるんです。だから、何が起きても取り乱さないですね。舞台上でも、慌てることはありません。何が起きても冷静に対処できます。
――プライベートだと取り乱すんですか?
取り乱しまくりです(笑)。あーどうしよーって(笑)。
――(笑)。何で取り乱すんですか?
あー! お酒こぼしちゃった! とか(笑)。(←両手をあげてあわあわしている実演をしてくださいました。)
――意外とちょっとしたことで取り乱すんですね(笑)。
仕事ではあまり迷惑をかけたくないんですが、プライベートではよく迷惑をかけちゃうみたいです。あ、でも、そんなにだらしなくはないですよ(笑)。疲れていて、楽しくなって、ワインを肩から飲んじゃったりとか……。
――(笑)。
子供の頃から仕事になると、「切り替わるね」と言われていました。
――逆に、子供の頃から仕事をしているからでしょうか。
それもあるかもしれません。どこか、「ちゃんとしなくちゃいけない」という思いがありました。大人のなかにひとり子供がいて、認められたいという思いが強かったのかもしれません。だからこそすごく集中してやっていましたし、それがいい意味で今も繋がっているのかなと思います。
――スイッチはどこで入るんですか?
演目によって違いますね。
――「ミス・サイゴン」は?
舞台袖で、スタンバイと思った瞬間に、スイッチが入ります。
――では、楽屋ではオフを堪能できているんですね。
そうですね!
■19歳のときに、リーヴァイさんのコンサートに出演したことが大きな転機に
――8歳から仕事の意識で続けてきて、どこかでターニングポイントになるようなタイミングはありましたか?
色々ありますが、19歳のときに、ハンガリーに行って、シルヴェスター・リーヴァイさんのコンサートに出演したことが大きな転機でした。そこですごく、音楽の捉え方も変わりましたし、これまでに観てきた「エリザベート」や「モーツァルト」などのリーヴァイさんの作品のイメージも変わりました。僕自身の歌い方も変わりました。
――なるほど。
コンサートではリーヴァイさん以外の曲もあり、ハンガリーのキャストで「ミス・サイゴン」も歌っていました。「The American Dream」「Why God Why?」「The Last Night of the World」だったかな。ハンガリーの「ミス・サイゴン」は凄いんですよ! 野外ステージで、ナイトメアのシーンで、本物のヘリコプターが空に飛んでくるんです。びっくりしましたね。
■年を重ねて、40代、50代になった時に、やりたい役があります
――今、自分が想像していた25歳とシンクロしていますか?
全然わかりません。でも、自分が思い描いていたビジョンと若干重なってきているかもしれません。クリス役をやっていることはびっくりしていますが、例えば子供のときに、25歳ぐらいのときにこういうことをやっていたらいいなと思っていたのと若干リンクはしています。でも、あまり若いときのイメージがなくて、年を重ねたときにこの役をやりたいという夢があるんです。
――それは何歳ぐらいですか?
40代、50代でしょうか。この役をやっていたいなという夢はあります。そこに向けていい男、いい大人、いい役者でいられるように、いろんな役との出会いや、いろんな人やお仕事との出会いを大事にしていきたいと、常日頃から思っています。
――やりたい役というのは?
「シラノ」です。
――ああ! ご覧になってやりたいと思ったんですね。
やりたいと思いました。この夢はずっと変わらないです。もちろん他にもやりたい役は色々とありますが、大人になって年を重ねたときにやりたいと思う役です。その夢に向けてこれからも頑張っていきたいと思います。
――今後も楽しみにしています。ありがとうございました。
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