音楽劇「『ダニー・ボーイズ』~いつも笑顔で歌を~」に、真田佑馬(さなだ・ゆうま)さんとダブル主演する水田航生(みずた・こうき)さんにインタビューしました。(上)(下)2回に分けて掲載致します。(上)では「ダニー・ボーイズ〜いつも笑顔で歌を〜」主演に向けての思いを、(下)では水田さんのこれまでについて伺いました。有料部分では、無料動画以外の全文をテキストで掲載しています。
合成音声による読み上げ
■ブロードウェイのウィンター・ガーデン・シアターに初めて出演した日本人俳優を描く
音楽劇「ダニー・ボーイズ〜いつも笑顔で歌を〜」は、2008年に手塚治虫文化賞を受賞した島田虎之介さんの漫画「ダニー・ボーイ」を原作に、初めて舞台化されます。漫画「ダニー・ボーイ」は、1976年1月11日、ニューヨーク・ブロードウェイのウィンター・ガーデン・シアターに初めて日本人俳優として出演した実在の人物、「サトウイサオ」らの活躍をモチーフに、主人公を「伊藤幸男」として、彼とその周りとの音楽を通じての絆を深めていく生き様を描いた内容となっています。この漫画原作を、さらに深化させ、デューク・エリントンの名曲「極東組曲」や当時のブロードウェイ・ミュージカル作品の珠玉のナンバーの数々を散りばめてストーリー展開します。
水田さんの役は、漫画原作には登場しない本公演のオリジナルの役ですが、実際にはいたかもしれない存在だそう。幸男の親友「田上英喜」役を演じます。英喜は、ブロードウェイ・ミュージカル「極東物語」のオーディションに幸男とともに合格し、出演、ダニー・ボーイズ結成と、ずっと行動をともにします。明るい性格で、幸男と喜びや苦労を分け合いますが、常に「伊藤幸男を越えられない」というコンプレックスを抱え続けています。
※ここからアイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分です。水田航生さんインタビュー前半の(上)で、動画で使っていない部分の全文をテキストで掲載しています。インタビューの後半の(下)では、デビューからこれまでの軌跡についてうかがった内容を紹介します。(下)は、10月24日に掲載する予定です。
<水田航生さんインタビュー(上)、アイデアニュース有料会員限定部分の小見出し>
■僕は、確実に天才型ではないので、努力家にならざるをえないですね(笑)
■嫉妬心や葛藤など、自分の中にあるものをヒントにしながら、演じていきたい
■(真田佑馬さんとは「オーシャンズ11」で共演)。わかり合えているので、有り難い
■「マイ・フェア・レディ」のナンバーの話も出てくるので、つい先日の経験が生かせます
■抽象的な舞台セットなので、演技力や歌唱力、踊る力がついていかないと、本当に厳しい
<水田航生さんのサイン色紙と写真を有料会員3名さまにプレゼント>
水田航生さんに書いていただいたサイン色紙と写真1カットを、アイデアニュース有料会員(月額300円)3名さまに抽選でプレゼントします。当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。応募は有料会員の方はログインし、この記事の文末にある応募フォームからご応募お願いします。有料会員の方はコメント欄にメッセージを書き込むことができますので、ぜひ記入をお願いいたします。応募締め切りは、11月8日(火)です。(この応募は終了させて頂きました)
<音楽劇「ダニー・ボーイズ」~いつも笑顔で歌を~>
【東京公演】2016年10月26日(水)~10月29日(土)東京国際フォーラム ホールC
【大阪公演】2016年11月5日(土)~11月6日(日)新歌舞伎座
⇒公式ホームページ
<水田航生さん関連ページ>
⇒オフィシャルホームページ http://www.danny-boys.com/
⇒水田航生 オフィシャルブログ 「笑顔同封」 http://ameblo.jp/egao-dofu/
⇒水田航生 公式ツイッター https://twitter.com/mizutakoushiki
⇒水田航生 – アミューズ オフィシャル ウェブサイト http://artist.amuse.co.jp/artist/mizuta_kouki/
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ブロードウェイ初出演の日本人を描く「ダニー・ボーイズ」出演、水田航生インタビュー「上」
「誰も自分に興味を持っていないことに傷ついて…」、水田航生インタビュー「下」(10月24日掲載予定)
<ここからアイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分です>
合成音声による読み上げ
――台本を読ませて頂いたのですが、田上英喜役に陰のイメージはなかったんですよね。
そうですね。陰の部分も描かれていますが、キャラクターとしては伊藤幸男と似た感じのところはあります。そこをいかに差別化して演じるかについて、幸男役の真田くんと話しています。幸男は天才型で、英喜は努力型というイメージですね。幸男が天才肌でピュアで天然な人物で、英喜が引っ張っていくという日常があるんですが、引っ張っている方が天才を超えられずに嫉妬してかなわないと葛藤している……そういうバランスが作っていければ面白いねと話しています。
■僕は、確実に天才型ではないので、努力家にならざるをえないですね(笑)
――ちなみに、水田さんご自身はどちら派ですか?
えーーー!? いや、どちら側と言っても恥ずかしいですが……。確実に天才型ではないので、努力家にならざるをえないですね(笑)。努力家を目指してやっています。
――そうなんですね。努力しているのがなんとなく見えてくるタイプの方と、見えてこないタイプの方がいらっしゃると思うのですが、水田さんはいつも笑顔で後者の印象でした。あまり表に出さないようにしているんですか?
役者として、頑張っている姿や、自分で構築している姿はあまり見せる必要はないかなとは思います。やはり舞台に立ったものをお客様にお見せするのがすべてじゃないかと。意識的に隠しているつもりはないんですが、自然とそうなっているんでしょうね。
■嫉妬心や葛藤など、自分の中にあるものをヒントにしながら、演じていきたい
――今、稽古をしていて、どんな風に役を演じていこうと思っていますか?
笑顔が素敵でみんなに愛されていても、胸の奥には嫉妬心や葛藤などいろんなものが渦巻いているというのは、みんな持っている感覚だと思います。常にそういう感情を隠しながら生きているんじゃないかと。少し昔の物語ですが、今の人にも通じる感情や思いを抱いている役なので、自分の中にあるものをヒントにしながら、演じていきたいと思っています。
――真田さんともお話しながら稽古しているということでしたが、どんな話をされるんですか?
初めて本読みしたときから、いろいろ話しました。真田くん、柄本時生くん、僕の3人が、ダニー・ボーイズを結成していくので、3人の場面が多いんです。それぞれの色をつけていかなければという話をしています。
■(真田佑馬さんとは「オーシャンズ11」で共演)。わかり合えているので、有り難い
――真田さんとは「オーシャンズ11」で共演されていましたよね。
そうなんです。おかげですでにお互いをわかり合えているので、すごく有り難いです。だから稽古初日からいろんな話ができるんだと思います。
――普段はどんな関係なんですか?
なんとなく幸男と英喜の関係に似ていると思います。「オーシャンズ11」のときも、真田くんが自由に笑いながらやっているのを、僕がちょっと突っ込んだりすることが多かったですね。
――今回のカンパニーは人数もたくさんいらっしゃいますし、様々な場所で活躍されている方々が集まっていますね。稽古ではどんな雰囲気ですか?
それぞれに第一線で活躍する大先輩が揃っていますね。実力やスキルももちろん素晴らしくて、尊敬する方々です。自由な方々が多いんですが、一致団結して頑張っていこうという一体感がすでにあります。休憩時間には和気あいあいと話したりとメリハリがあって、いい雰囲気のカンパニーです。オリジナルのものを作るというのは大変なことで、稽古当初はどこの方向に向っていいのか暗中模索するんですが、それをみんなが共通認識で感じながら、いいものにしなければいけないと話しています。曲についても歌詞や譜割など自分たちで意見を積極的に出していけるスキルを持った方々が集まっているので、安心感があり、頼りにさせて頂いています。
■「マイ・フェア・レディ」のナンバーの話も出てくるので、つい先日の経験が生かせます
――「マイ・フェア・レディ」のナンバーのお話が出てきますね。
なんてタイムリーなんでしょう(笑)。幸男がそのナンバーを歌うところがあるので、「こういう歌だよ」と教えました。
――つい先日の経験が生かせますね。(※水田さんは、2016年7月10日から8月22日まで、東京・名古屋・大阪で上演された「ミュージカル「マイ・フェア・レディ」にフレディ役で出演されました)
ちょうど「マイ・フェア・レディ」が最初に上演されていた頃のお話なので、すごく参考になっています。
――台本を読んで感じたのですが、読み入ってしまう作品ですね。
そうですね。そこをどう舞台で体現するかがすごく難しいなと思っています。どちらかというと映像向きの、舞台にするなら小劇場で、会話劇でやりそうなイメージな台本ですよね。国際フォーラムホールCと新歌舞伎座は大きな劇場なので、どうやって大劇場の舞台でエンターテインメント要素を組み入れてやっていくのか、僕自身もまだ迷っているところです。演出の元生(茂樹)さんも意欲的に率いてくださっているので、やるしかないと思っています。
■抽象的な舞台セットなので、演技力や歌唱力、踊る力がついていかないと、本当に厳しい
――ちょうど稽古場に舞台セットのデザイン画が貼ってありますが、具体的な内容など伺えることはありますか?
抽象的な舞台セットなんです。具体的な小道具やセットがない舞台でこの物語を表現するというのは、役者の力でどう見せて、どう持っていけるかだと一番感じています。演技力や歌唱力、踊る力がついていかないと、本当に厳しいものになるなと正直なところ思っています。稽古からその不安をどう払拭して、表現できるかを探していかなければいけないですね。ひとりで考え込んでていてもダメだと思うので、元生さんをはじめとして、いろんな方と会話することが大切だと思っています。どういう思いを持ってこの舞台を作っていこうとしているのか、スタッフ、キャストの全員をいい意味で巻き込んでいかなければいけないですね。ダブル主演の立場で、自分が引っ張っていく思いでやっていかなければいけないと思っています。
<水田航生さんのサイン色紙と写真を有料会員3名さまにプレゼント>
水田航生さんに書いていただいたサイン色紙と写真1カットを、アイデアニュース有料会員(月額300円)3名さまに抽選でプレゼントします。当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。下記応募フォームからご応募をお願いします。有料会員の方はコメント欄にメッセージを書き込むことができますので、ぜひ記入をお願いいたします。応募締め切りは、11月8日(火)です。(この応募は終了させて頂きました)
単独インタビューでお話がきけてとても嬉しいです!
先日のダニーボーイズの東京公演でも感じたのですが、新しいお仕事を目にするたびに毎回着実にステップアップしていると思っていたので今回のお話がとても新鮮でした。
ファンにも悩んでいる姿を普段見せることがない水田君だったので、今の考えやお仕事に対する姿勢がわかるお話を聞けるこのような貴重な場を設けて頂き本当に感謝です(*´◒`*)
また機会がありましたらぜひよろしくお願いします!これからも応援しています。頑張ってください!