「誰も自分に興味を持っていないことに傷ついて…」、水田航生インタビュー「下」

水田航生さん=撮影・岩村美佳

2016年10月26日に東京国際フォーラム ホールCで開幕する音楽劇「『ダニー・ボーイズ』~いつも笑顔で歌を~」に真田佑馬さんとダブル主演する、水田航生さんのインタビュー後半をお届けします。芸能の世界へ入った当初の悔しい思いから、今作品に取り組む思いなどを、伺いました。有料部分では、無料動画以外の全文をテキストで掲載しています。

※ここからアイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分です。水田航生さんに、デビューからこれまでの軌跡についてうかがった内容のうち、動画に収録していない部分の全文をテキストで掲載します。

<水田航生さんインタビュー(下)、アイデアニュース有料会員限定部分の小見出し>

■努力家でありたいと言っていたのに、きっかけはどちらかというと天才型のような(笑)

■僕はグランプリだったのに、何で仕事が全然出来ないんだろう……と葛藤

■「ひとりでも多くの人に『水田航生くんだ』と思われる自分になる」と思った

■役者として舞台でちゃんと芝居をするということを突きつけてくれたのは白井(晃)さん

■これが最後でこの世界の仕事がもう出来なくなるぐらいの気持ちで取り組もうと

<水田航生さんのサイン色紙と写真を有料会員3名さまにプレゼント>
水田航生さんに書いていただいたサイン色紙と写真1カットを、アイデアニュース有料会員(月額300円)3名さまに抽選でプレゼントします。当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。応募は有料会員の方はログインし、この記事の文末にある応募フォームからご応募お願いします。有料会員の方はコメント欄にメッセージを書き込むことができますので、ぜひ記入をお願いいたします。応募締め切りは、11月8日(火)です。(この応募は終了させて頂きました)

水田航生さん=撮影・岩村美佳

水田航生さん=撮影・岩村美佳

<音楽劇「ダニー・ボーイズ」 ~いつも笑顔で歌を~>
【東京公演】2016年10月26日(水)~10月29日(土)東京国際フォーラム ホールC
【大阪公演】2016年11月5日(土)~11月6日(日)新歌舞伎座
公式ホームページ

<水田航生さん関連ページ>
⇒オフィシャルホームページ http://www.danny-boys.com/
⇒水田航生 オフィシャルブログ 「笑顔同封」 http://ameblo.jp/egao-dofu/
⇒水田航生 公式ツイッター https://twitter.com/mizutakoushiki
⇒水田航生 – アミューズ オフィシャル ウェブサイト http://artist.amuse.co.jp/artist/mizuta_kouki/

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■努力家でありたいと言っていたのに、きっかけはどちらかというと天才型のような(笑)

――オーディションでデビューされたんですよね。

そうです。王子様オーディションという(笑)。

――そもそも、オーディションを受けたのは、ずっとやりたいと思っていたんですか?

僕は大阪出身なんですが、ずっと大阪のダンススクールに通っていて、昔からこういう煌びやかな世界というか、エンターテインメントの世界に興味はありました。何かきっかけがあったらなとは思っていたんです。そうしたら、よくある話!?というか(笑)、叔母さんが勝手にオーディションに履歴書を送っていたんですよ。

――よく聞く話ですね(笑)。

それが本当にあるんですね(笑)。一次審査が京都であるから、興味があったら行ってみないかと。興味があったので、行ってみようかなと。本当に申し訳ないのですが、思い出作りぐらいの軽い気持ちで受けたのがきっかけでした。

――履歴書を送られていたことは知らなかったんですね。本人に言わないで送るって本当にあるんですね!

ダメですよね(笑)。思い返せば、ちょっとカッコいい風の写真を送ってと言われた記憶はあります。

――思い出作りのはずが、グランプリを穫ってしまった。

努力家でありたいと言っていたのに、きっかけはどちらかというと天才型のような……(笑)。

――導かれるように俳優の道へ進んだんですね。

いろんな思いを持ってこの世界に入った方には申し訳ないと常日頃から思っています。そういう軽い気持ちのスタートでしたが、その後いろんな思いが生まれたり、本当にこの仕事をやっていきたいと自ら思えたことには自信を持ちたいです。

水田航生さん=撮影・岩村美佳

水田航生さん=撮影・岩村美佳

■僕はグランプリだったのに、何で仕事が全然出来ないんだろう……と葛藤

――実際にエンターテインメントの世界へ進んでみていかがでしたか?

本当に最初は厳しくて上手くいかなかったです。今だから話せることですね。大阪に住んで学生をしながらこの仕事をしていたのですが、月に1回東京にレッスンに呼ばれて行くぐらいで、いるのかいないのかわからないような。やっている実感はなかったですね。同時期に事務所に入った子たちはいろいろ仕事をしていて、メディアにも出ていました。僕はグランプリだったのに、何で仕事が全然出来ないんだろう……という葛藤もありました。でもそう思えたことは、今思うと財産だなと思います。そこで反骨精神や見返してやろうという思いが生まれましたから。水田航生という名前を、まずはこの事務所のなかで広めるところから頑張ろうと思いました。

■「ひとりでも多くの人に『水田航生くんだ』と思われる自分になる」と思った

――負けないという思いが強くなったんですね。

15歳で事務所に入り、最初にマネージャーさんたちがいるフロアーに挨拶に行きましたが、「この子誰? ああ、新しい子が入ったのね」という感じだったんです。誰も自分に興味を持っていないことに、まだ子供ながらに傷ついたんです。「この人たちのひとりでも多くに『水田航生くんだ』と思われる自分になる」と思ったことが今は懐かしいですね。

――この仕事をしているんだと実感できるようになったのはいつ頃ですか?

初舞台を踏ませて頂いて、「テニスの王子様」などの大きな注目される舞台に出るようになってからでしょうか。その頃から会社の人にも認識されるようになったと思います。今年もやりますが、事務所の年末イベントのハンサムライブ(Amuse Present HANDSOME FESTIVAL 2016)にもずっと出られなくて、出られるようになってから自分もこういう仕事をしているんだと実感も芽生えてきました。自覚をもって芝居に、役者というものに向き合おうと思いました。

水田航生さん=撮影・岩村美佳

水田航生さん=撮影・岩村美佳

■役者として舞台でちゃんと芝居をするということを突きつけてくれたのは白井(晃)さん

――特に印象に残っている作品はありますか?

たくさんありますが、最近でいうと、白井(晃)さんとご一緒させて頂いた「マーキュリー・ファー」ですね。それまでの作品は、若い役者たちと煌びやかに歌って踊って、言葉を選ばずにいうと、キャーキャー言われるような感じでした。役者として舞台でちゃんと芝居をするということを突きつけてくれたのは白井さんで、あの作品がなければもう一段階ちゃんと芝居をやりたいと思えただろうかと思います。お芝居に対する姿勢などを考えるきっかけとなった作品です。

――「JAM TOWN」「エドウィン・ドルードの謎」「マイ・フェア・レディ」「ダニー・ボーイズ〜いつも笑顔で歌を〜」と、今年はメインキャストで出演する作品ばかりですし、着実に一歩ずつ階段を登っているなと思っていました。

ありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです。

■これが最後でこの世界の仕事がもう出来なくなるぐらいの気持ちで取り組もうと

――デビューからまもなく10年が経ちますが、現在の姿は自分で描いていたとおりですか? それとも意外なことがあったりしますか?

そこまで細かくは描けていなかったですね。いろんなビジョンを持ってやらなければと思いますし、いろいろ考えてきましたが、そうならないことの方が多いんですよね。今が考えていたよりダメな結果だとは全く思っていませんが、ある時からあまり先々まで具体的に考えるよりも、その時その時の作品や仕事にすべてを注ぎ、これが最後でこの世界の仕事がもう出来なくなるぐらいの気持ちで取り組もうと思ったんです。ダメならダメでやめると、ある意味割り切ってやっているんです。それぐらいでないと舞台に立てないですし、失礼だとも思っていて。だから、予期せぬことの連続ですね。如実に評価が次の仕事に繋がるので、僕自身はステップアップ出来ているとは思わないですが、そう言って頂けるのはちゃんと残せてきているのかなと、自信に繋げています。割と常に危機感で生きているんです(笑)。

――そうなんですね。あまり陰の部分や、思い悩んでいる姿が見えてこない印象でしたので、意外でした。

逆に一見明るい人の方が、実は腹の中でいろいろ思っていたりすることが多いかもしれないですね。そういう人がいると、客観的にきっとこの人もそうじゃないのかなと見ていたりするんです。一緒になってこそっと突っついたら、やっぱり相手も同じ感じだったりして、同じ感覚を持つもの同士だと打ち解けるのが早かったりしますね。

<水田航生さんのサイン色紙と写真を有料会員3名さまにプレゼント>
水田航生さんに書いていただいたサイン色紙と写真1カットを、アイデアニュース有料会員(月額300円)3名さまに抽選でプレゼントします。当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。下記応募フォームからご応募をお願いします。有料会員の方はコメント欄にメッセージを書き込むことができますので、ぜひ記入をお願いいたします。応募締め切りは、11月8日(火)です。(この応募は終了させて頂きました)

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“「誰も自分に興味を持っていないことに傷ついて…」、水田航生インタビュー「下」” への 1 件のフィードバック

  1. Nobara より:

    今まで水田航生さんの色んなインタビューを読んできましたが、このインタビューを読んで、水田さんがこの業界に入ったばかりの気持ちを初めて知りました。
    そしてマーキュリーファー、私の中でもとても印象深く、特別な一作でした。この舞台を観たあと、心の中の「水田航生」は「役者・水田航生」になりました。水田さんが演じたナズは今でも忘れられません。笑
    「僕自身はステップアップ出来ていると思わない」と水田さんおしゃっていましたが、私から見ますと、本当に毎回の舞台を通して成長してると思います。
    努力している水田さんの姿がいつも励みになっています。これからの活躍を心から期待しています。
    アイデアニュースの素敵な記事も楽しみにしています!

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