ミュージカルを中心に活躍し、2017年にデビュー27周年を迎える俳優・岡幸二郎さんが、4月5日(水)にビルボードライブ大阪で「岡幸二郎 プレミアム・ライブハウスツアー『言~ことだま~魂 2017』」と題したライブを開きます。『ロミオ&ジュリエット』の公演で来阪していた岡さんに、今回のライブや、私生活の意外なエピソード、27年間のミュージカル人生などについてうかがいました。※4月5日のビルボードライブ大阪公演の2つのステージに、ペアで各1組を無料ご招待します。(このご招待募集は終了しました)。また、アイデアニュース有料会員3名さまに、岡幸二郎さんのサイン色紙をプレゼントします。詳しくはこの記事の末尾をご覧ください。(このプレゼント募集は終了しました)
岡さんは、1991年より劇団四季の『オペラ座の怪人』『クレイジー・フォー・ユー』などでキャリアをスタートし、1994年には『レ・ミゼラブル』のアンジョルラス役をオーディションで射止めました。2003年からはジャベール役を演じ、同作には17年にわたって参加。また、『ミス・サイゴン』をはじめ、『グランドホテル』『プロデューサーズ』『1789 バスティーユの恋人たち』など出演したミュージカル作品は数知れず。艶のある抜群の歌唱力と、長身で端正なマスクが魅力です。最近では、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』で、ジュリエットの父親・キャピュレット卿を厳しいながらも愛情深い人物として存在感たっぷりに演じていました。
■ウワーーッと歌う人間だとずっと思われているんですが…
――大阪でライブをされるのは2009年以来、2回目です。
私は普段、大きなミュージカルばかり出ていますので、ウワーーッと歌う人間だとずっと思われているんです(笑)。この『言~ことだま~霊』シリーズは、ピアノ一台や、もしくはピアノとバイオリンなど小編成で、好きな歌を歌う、それも日本語でしか歌わないというのがテーマなんです。お客さまとしては、ミュージカルの曲を聴きたいなと思われるかもしれませんが、ほぼミュージカルの曲は歌いません。今回のビルボードライブ大阪の公演では少し入れますが、普段は聞けない曲が楽しめます。
――岡さんのファンは、ミュージカルの楽曲が目当てで来る方が多いと思われますが、あくまでもご自身が好きな歌をメインにするご予定だと。
そうです。僕が聞いて感動し、歌いたいなと思った歌ですね。こう言うと少し語弊があるかも知れませんが、ミュージカルは与えられた歌なんです。それをいかに稽古して、自分が好きになって、本番まで持っていくかです。今回は、私が泣けたという歌を、自分の声と表現を使って自由に歌います。
――ミュージカルだと「これは好きじゃないな」という楽曲もあるのでしょうか(笑)。
好きじゃないというより、慣れるまでに時間のかかる歌はあります。特に『ロミオ&ジュリエット』の私のソロはものすごく時間がかかりました。やはり時間がかかった分、演出家(小池修一郎さん)から全然OKがでませんでしたね。小池さんも僕がもがいているのが分かるんですよ。なかなかしっくりこなかった。
――しっくりときたのは、いつごろですか。
そのときの気持ちで歌うので、試行錯誤して色んな歌い方を試してみたんです。『ロミオ&ジュリエット』の場合は、本番二日目で、小池さんから「今日のは良かった。岡幸二郎の底力を見せて聞かせたね」とメールをいただきました。自分ではそれでいいのかは分からないんです。でも、小池さんからOKをもらえたということは、演出家から見て良かったんだなと。
■計算しては演じられませんので、マックスで歌えるようにしています
――100人いれば、100通りの意見がありますものね。
そうです。演出家がいいと思っても、お客さんはどう思うかは分かりません。でも、基本的には、舞台は演出家が指揮者であり、役者はそれを奏でることが仕事だと私は思います。演出家が納得できていいと言えば、それがベストだと思っています。
――それは、再現できるものなのでしょうか。
できないです(笑)。私は計算しては演じられませんので。でも、毎公演、同じ演じ方ができる役者もいて、二つのパターンに分かれると思うんですよ。毎日キャストも変わるし、自分の健康状態も違いますから、私はそのときをマックスで歌えるようにしています。昨日、昼夜2回ご覧になったお客さんがいて、「歌い方が全然違いましたね」と言われました。ジュリエット役がWキャストで、昼夜違いましたので、その関係もあると思います。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、岡さんが好きな歌、ビルボードライブ大阪で歌う予定の歌、東京オペラシティでのコンサート、外にでると部屋をめちゃくちゃキレイにしないと気が済まない、ということなどについて話していただいた内容を掲載しています。3月21日掲載予定のインタビュー「下」では、子どものころからこれまでの話や、仕事へのスタンス、今後のヴィジョンなどについてうかがったお話を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■さだまさしフリークで、中学のころから追っかけをしていたんです
■オペラシティでのコンサートは、ウワーーッと歌います
■トークでは、森公美子さんの次にネタを持っています
<岡幸二郎 プレミアム・ライブハウスツアー『言~ことだま~魂 2017』>
【大阪公演】2017年4月5日(水) ビルボードライブ大阪
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=10397&shop=2
<岡幸二郎スペシャル・プレミアム・コンサート2017「ベスト・オプ・ミュージカルⅢ」>
【東京公演】2017年03月28日(火) 東京オペラシティ コンサートホール
http://www.ints.co.jp/best-of-musical2017/index.htm
<関連サイト>
岡幸二郎のエグゼリーノの蒼い溜息
http://blog.livedoor.jp/dragonsky1010/
岡幸二郎(日本コロムビアオフィシャルサイト)
http://columbia.jp/artist-info/oka/
※2017年4月5日(水)にビルボードライブ大阪で開かれる「岡幸二郎 プレミアム・ライブハウスツアー『言~ことだま~魂 2017』」の2つのステージに、ペアで各1組を無料ご招待します。どなたでもご応募いただけます。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは、3月26日(日)当選された方には3月27日にメールでご連絡し、チケットを郵送します。(このご招待募集は終了しました)
※抽選でアイデアニュース有料会員3名さまに、岡幸二郎さんのサイン色紙をプレゼントします。有料会員がログインすると、この記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは、4月4日(火)です。(このプレゼント募集は終了しました)
※ここから有料会員限定部分です。
■さだまさしフリークで、中学のころから追っかけをしていたんです
――『言~ことだま~魂 2017』のライブについて話を戻します。岡さんの好きな歌とは?
それが、暗い歌ばかりなんですよ(笑)。2009年に大阪でやったときも、皆、泣いて帰ったという(笑)。
――今回はどのような選曲になりますか。
「ユー・レイズ・ミー・アップ(アイルランドとノルウェーのデュオ「シークレット・ガーデン」の楽曲)や、NHKドラマ『坂の上の雲』で使われた「スタンド・アローン」、さだまさしさんの曲などです。私、さだまさしフリークですので。ずっと中学のころからさださんの追っかけをしていたんですよ(笑)。
――何だか岡さんのイメージとは違って意外です(笑)。
意外でしょう?ついには、さださんから「幸二郎君へ」とサインまでもらいましたから(笑)。今回は「風に立つライオン」「たいせつなひと」「いのちの理由」などですね。結構、泣ける歌ばかりでしょう?「つぐない」も名曲ですが、ライブで歌うにはあまりにも重すぎるんです。
――岡さんのブログを拝見していて、明るくて活発な方だというイメージがあったのですが、そんなに暗い歌がお好きだったとは(笑)。
本当に暗くて泣ける歌ばかり歌いますよ(笑)。暗いというとあまり聞こえがよろしくないかも知れませんので、ストーリー性のある楽曲(笑)。前回のライブでもさださんや中島みゆきさん、ちょっと切ない系の平井堅さんの歌を歌いました。
――今おっしゃった歌のほか、シャンソンも歌うご予定だとか?
歌いますね。また、ミュージカルはライブの流れの中で、これは入れてもいいなという曲は歌います。あくまでも流れを大切にしたいと思いますので。
――2014年にフルオーケストラを率いてミュージカルの名曲25曲を収録したソロアルバム「ベスト・オブ・ミュージカル」をリリースされました。こちらからの曲は?
ビルボードライブ大阪のライブには入ってないですね。「ベスト・オブ・ミュージカル」はオーケストラありきで選曲をしていますので、それにマッチできる曲を歌っています。小編成の楽器で歌える曲は入れてないんです。
■オペラシティでのコンサートは、ウワーーッと歌います
――ミュージカルの楽曲を期待するファンは、3月28日(火)に東京オペラシティコンサートホールで開かれる『岡幸二郎 スペシャル・プレミアム・コンサート ベスト・オブ・ミュージカルⅢ』に行けばいいのですね。
このコンサートでは、ウワーーッと歌います(笑)。ですので、私がボソボソと歌うのには、皆さん、本当に驚かれるようで。東京での『言~ことだま~霊』のライブに来た関係者の方が、「こんな曲も歌うんですね」と言って、昨年公開された映画『燐寸少女 マッチショウジョ』の主題歌を歌い、映画にも出演させてもらう仕事に繋がりました。
――ライブが縁になったのですね。お客さんの反応はいかがでしたか。
皆、たぶん、泣きたいんだと思うんです。「次、いつやるんですか?」と必ず聞かれます。「ベスト・オブ・ミュージカル」をリリースした後は、『言~ことだま~霊』のライブを3年間ぐらいお休みしていたので、待っている方も多いですね。重たい曲を重たく歌うのではなく、重たい曲を聴いて、涙を流して、浄化してもらえるように歌いたいです。
――岡さんは俳優でもありますし、歌うときは、役に入っていく感覚でしょうか。
入りますね。でも、演じるという意識よりも、日本語でしか歌わないので、言葉をちゃんと伝えるようにしています。ミュージカルはミュージカルでもちろん、楽しくてやりがいがあるのですが、私もいい年ですので(笑)、ほかにやりたいこともサイドでやっていかなくてはいけないなと。今年の10月で半世紀を超えますので、そういう意識はますます強くなりました。
――今回、ゴスペラーズや平原綾香さんらの楽曲提供で知られ、グループ「KOBUDO―古武道―」でも活躍するピアニストの妹尾武さんが伴奏されます。
妹尾さんとは服部良一さんのトリビュートアルバム「服部良一トリビュート 華麗なる歌」を出したときに、「蘇州夜曲」を弾いてもらいました。そのときからのお付き合いがありますね。
■トークでは、森公美子さんの次にネタを持っています
――ライブでは、岡さんのトークも期待していいのでしょうか。
歌で泣かせ、トークで笑わせるという予定です。私、本当によくしゃべるんですよ(笑)。ブログでは比較的真面目なことを書いていますが、トークでは森公美子さんの次にネタを持っています(一同笑)。
――ミュージカル業界の裏話でしょうか(笑)。
それもありますが、活動的ですので、一日家でじっとしていることがない。じっとしていると頭が痛くなるんです(笑)。2日休みがあれば旅行に行っていますし、3日あれば海外に飛んでいます。
――家でゴロゴロすることはないのですか(笑)。
ないです、昔から。常に何かしらしていますので、ネタの宝庫なんです。
――日々、活動的に過ごすことで、役に生かそうという意識もあるのでしょうか。
そこまでは考えていないですが、結果的に生かされているんでしょうね。家でずっとゲームをしているよりは。
――お茶やお花も習われていて、ブログにもよくその美しい写真がアップされていますね。
家の中はすごく汚いんですけれど、外にでると、部屋をめちゃくちゃキレイにしないと気が済まないんです。ホテルの部屋の中もすごくキレイですよ。今もバラの花束を飾り、傷んでいる花びら一枚いちまいを全部取って、それも飾っています。楽屋には雛人形を置いていますしね。
――家のお部屋の写真もブログで見るかぎりは、すごくキレイでしたけど(笑)。
ブログの部分だけはキレイなんですよ。あそこは写真エリアなので(笑)。数年前に泥棒が入って、20分気がつかなかったことがあるんです(笑)。家に帰って、リビングでボーっとしていて、「こんなに散らかってなかったよな…」と思ったんですよ(一同笑)。寝室に入って、辺り一面荒らされているのを見て、初めて気が付きました。
――何か盗まれなかったのですか。
めちゃくちゃ取られました(一同笑)。100万円分ぐらい。
※抽選でアイデアニュース有料会員3名さまに、岡幸二郎さんのサイン色紙と写真1カットをプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは、4月4日(火)です。(このプレゼント募集は終了しました)
インタビューを拝見して、ライブもコンサートもどちらも行きたくなりました!いつも素敵な岡さんの意外な一面を知ることができて嬉しく読ませていただきました!