2017年5月20日公開される映画『猫忍』に出演される大野拓朗さんインタビューの後半です。有料会員限定部分では、『ロミオ&ジュリエット』に出演しての感想などについても話していただきました。※大野さんのサイン色紙と写真1カットを、抽選でアイデアニュース有料会員3名さまにプレゼントします。(このプレゼントの応募は終了しました)
――陽炎太としての役作りで、何かこだわった部分はありましたか? コミカルな部分とシリアスな部分との、バランスがあったのかなと思うのですが。
忍者の動き方や忍者アクションに関しては、スタントチームGocoo(ゴクゥ)さんの所に通って練習させて頂きましたが、性格的な部分は、そこまで役作りはしていなかったですね。
――役作りをしていなかったというのは?
ドラマ版はずっと陽炎太が出ずっぱりで、すべて台本に書いてありましたから。さらに、抜けていたり甘ちゃんなところが自分と似ている気がして、すごくやりやすかったです。忍びらしくない忍びなので、あまり忍びのことを勉強しない方がいいなと思い、「忍びたるもの」についてもあまり学ばずに、現場に臨みました。ただ、アクションは初めてでしたし、本当に大変でした。
――すごいですよね。拝見してかなり激しいアクションだなと思いました。
映画版は特にそうでしたね。朝から山の中を走って、もう午前中には疲労困憊でした(笑)。普通のアクションとは違う走り方なので、疲労の溜まり具合が全然違うんですよね。前傾姿勢で、腕を振らないで、体を上下させないように走るんです。変な所が筋肉痛になったりしましたね。撮影がハードスケジュールでしたので、必死にその日その日をこなして、全力で臨むことしか考えられませんでした。今振り返ると、あっという間に映画版も終わっていたという感覚です。
――そういう経験は楽しめる?
すべて楽しいですよ。大変な方が楽しいですし、自分の身になると思いますし、挑戦している感覚になります。その難しいことが簡単に出来るようになった時には、自分はかなりレベルアップしているんだろうなとも思います。
――ご自身の中でこだわったシーンや、思い入れの深いシーンはありましたか?
映画版は、ほぼすべてに思い入れがあります。ドラマ11本と映画を、1ヶ月半で撮ったのですが、基本的にドラマの方をほぼ撮り終えてから映画を撮りました。ドラマでずっと父上と過ごして、色々思い出して、忍びの里を抜けて、一人前になって……という歴史を経てから映画の撮影に入れました。映画版は、ドラマ版で学んできたことを、今度は自分が周りに与えていく物語ですが、全て直近に体験できた思い出だったので、その分気持ちが強く入りました。
――いい流れで撮影出来たんですね。
ドラマ版では心の声は多くても、台詞はそんなにありませんでした。陽炎太はコミュニケーション能力が不足していることと、忍びなのであまり喋らないようにというのも守っていましたから。映画版では台詞が多くなり、しかも、それを一連で撮ることが多かったんです。
――その変化に戸惑いはありましたか?
戸惑いはありませんでした。でも、映画版ではふざけたり面白いことをしていないので、「陽炎太がかっこよくなっちゃいましたね」と、監督と話したりはしました。ドラマ版を経て、陽炎太も成長しているので、少し一人前風にしようと思ったんです。「落ち着いた大人の男」みたいなものを意識して、教え諭す雰囲気で演じました。
※有料会員限定部分には、『ロミオ&ジュリエット』に出演しての感想などについて話していただいたインタビュー後半の全文を、テキストと写真で掲載しています。
<有料部分の小見出し>
■サトエリさんとは5年ぶりぐらいの再共演で、色々思い出話をしたりしました
■連ドラ3本を掛け持ちなど怒涛の数年間。本当に「強くなったな」と感じています
■ロミオとして立たせて頂けて、毎日毎日超満員のお客様が観に来てくださって幸せでした
■ゆるくて笑えて、金時がめちゃくちゃ可愛い『猫忍』。疲れを癒しに観に来てください
<劇場版『猫忍』>
2017年5月20日より全国ロードショー
劇場情報はこちら
http://neko-nin.info/movie/theater.html
<関連ページ>
劇場版『猫忍』公式サイト
http://neko-nin.info/
大野拓朗ホリプロオフィシャルサイト
http://www.horipro.co.jp/ohnotakuro/
大野拓朗&スタッフ(公式)Twitter
https://twitter.com/fanclub79754621
大野拓朗(公式)インスタグラム
https://www.instagram.com/takuro.ohno/
※大野拓朗さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは6月1日(木)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
※ここから有料会員限定部分です。
■サトエリさんとは5年ぶりぐらいの再共演で、色々思い出話をしたりしました
――共演者の方々とはどんな風にコミュニケーションを取りましたか?
出ずっぱりでしたから、皆さんとはあまり話せませんでした。撮影所から外へ出たりすることもほとんどありませんでした。僕と金時、ふたりのシーンも多かったですしね。映画版に入ってサトエリ(佐藤江梨子)さんとご一緒するシーンがありましたが、サトエリさんとは5年ぶりぐらいの再共演でした。覚えてくださっていて、色々思い出話をしたりしましたね。磨赤兒さんとは、『Let’s天才てれびくん』で3年間共演させて頂いていましたが、スタジオでは1回も会ったことがなくて。モニター越しの会話なので、それぞれ別々に収録しているんです。1、2回すれ違いでお会いしたことがあるくらいでした。(鈴木)福くんとは『3匹のおっさん』で共演しました。弟の(鈴木)楽くんと一緒にサッカーで遊んでいたりとか。船越(英一郎)さんと藤本(泉)さんと僕の3人の台詞のところで、船越さんから「台詞合わせしようか」って言ってくださって、何回も台詞合わせをさせて頂きました。
――『猫忍』は父上を探しにいく物語ですが、大野さんご自身の父上はどんな方ですか?
物知りで、機械にも強いです。
――理数系なんですか?
そうですね。すごく尊敬しています。受験のときに原付に乗っていたんですが、それが壊れたときに父親ひとりで直してくれて。その背中見て、泣きそうになってしまいました。親父ってすげぇな、「親父の背中を見て学ぶ」ってこういうことかと。すごく格好良かったです。
――尊敬できるお父様なんですね。
■連ドラ3本を掛け持ちなど怒涛の数年間。本当に「強くなったな」と感じています
――『猫忍』ドラマの初主演、『猫忍』映画初主演を経て、意識が変わったことはありますか?
『猫忍』だけでなく、ここ1年、2年ずっと途切れることなくお仕事をさせて頂いています。連ドラ3本を掛け持ちしてやらせて頂いたり、怒涛の数年間で本当に「強くなったな」と感じています。そして、改めて俳優の仕事は楽しいと思っています。忙しくて辛いときでも、「今日行きたくない」と思ったことは一度もないですから。こんなに素敵な仕事に巡りあえた幸せは、他にはないなと感じています。
――役者という仕事のどこが一番魅力ですか?
うーん……、芝居していて楽しいところでしょうか。特にこれという理由がなくて、漠然としているというのが一番いいのかなとは思っています。もし、「芝居のこういう所が好きだ」という理由が明確にあって、そういう所がなくなってしまったら、楽しくなくなってしまうだろうかと。ただただ純粋に芝居しているときが楽しいんですよね。バスケをしているときと同じです。「バスケの何が楽しいの?」と聞かれたら、「バスケが好きだから」と答えるのと似ています。そして、役を通して自分の人生が深まる感覚にも、もちろん魅力を感じています。
――金時ちゃんとの出会いもそうですし、きっと色んな出会いや巡り合わせみたいな面白さもありますね。
そうですね。普通の自分1人だけの人生を送っていたら出会えない人、物、出来事がたくさんあるので、それも楽しみの一つです。
――今後の目標はありますか?
おかげ様で色んな役に挑戦させていただけるようになってきて、去年はやっと悪役もやらせて頂けました。しかも2役連続で!
――悪役楽しいですか?
やはり普段経験出来ないことが多いですしね(笑)。悪役はやりやすい所もあり楽しいです。これまでは「あまり悪い所がなさそうに見える」とよく言われて来ましたので、あまりやらせてもらえなかったんです。最近ようやくやらせて頂けるようになってきて、しかも、良かったと言ってもらえるようになってきました。『ロミオ&ジュリエット』の「ザ・二枚目」という役も、実は初めてでした。これまで結構、2.5枚目、3枚目の役が多かったんです。これから先も幅広い役に挑戦させていただいて、役者として、人として、もっともっと深みが出ていけばと思っています。同時に、最終的にはより多くの人たちに感動を与えたり、「笑顔になれる」と言ってもらえたりする、日々の活力になれるような役者になっていきたいというのが大きな目標です。具体的な目標としては、今やりたいのはコメディ。直で笑わせに行きたい(笑)。やはり好きなんですよね。
■ロミオとして立たせて頂けて、毎日毎日超満員のお客様が観に来てくださって幸せでした
――ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』はいかがでしたか?
とても幸せな1ヶ月半でした。僕自身大好きな作品に、ロミオとして真ん中に立たせて頂けて、毎日毎日超満員のお客様が観に来てくださって幸せでした。しかも、公演の最後にはスタンディングオーベーションで称えて頂き、千秋楽頃のカーテンコールなんて5回ぐらいあったんです! そんな経験は初めてでしたし、お客様にそんなにも愛される作品に出させて頂けたことが幸せでした。僕自身も大好きなこのミュージカルを、皆さんが同じように愛してくださっていることがとても嬉しく、ロミオとして生きられたこの期間は本当に楽しかったです。ロミオは憧れの役で、どんな形であれ、役者人生の中で「ロミオをやりたいな」と思っていましたが、このミュージカル『ロミオ&ジュリエット』で演じること出来、本当に色んな思いが詰まった作品になりました。
――さらにミュージカルをやりたくなりましたか?
ミュージカルは一生続けていきたいと思っています。
■ゆるくて笑えて、金時がめちゃくちゃ可愛い『猫忍』。疲れを癒しに観に来てください
――最後に『猫忍』をピーアールしてください。
老若男女すべての方に楽しんでいただける作品だと思います。登場人物の悪役も、みんなが完全なる悪ではなく、どこか可愛げがあるんです。だからこそ、温かい雰囲気で物語が進んでいきますし、クスッと笑える所もたくさんあります。そして、何より金時がめちゃくちゃ可愛くて、癒されること間違いなしのほっこり、あったか、笑える時代劇です。日々の疲れを癒しに、皆さんで観に来て頂いて、気楽に観て、笑って、少しでも日々の活力になったらいいなと思います。
――ありがとうございました。
※大野拓朗さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは6月1日(木)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
大野くんの金ちゃんへの愛が十二分に伝わってくるお写真に癒されました。
また、『猫忍』の撮影話のみならず、お父様のこと、役者としての姿勢や考え方まで、盛り沢山の内容。
特にミュージカル『ロミオ&ジュリエット』終えての想い。大好きな作品だったので、お話が伺えて嬉しかったです。
ファンにとって読み応えたっぷりの素敵なインタビューを、どうもありがとうございました。
また、楽しみにしています。
大野拓朗さんのファンです。
動画や写真などで大野さんと金ちゃんとの仲良しな感じが溢れていて、とても可愛くて癒されました。
猫忍での撮影秘話や大野さんのお父様お話も興味深く、また、仕事に対する姿勢や考えなども深く掘り下げてくださって感動しました。
ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』についてもじっくりとインタビューして頂き、大野さんがどのように感じていたのかどのような気持ちで演じていたのかが知れて嬉しかったです。
素敵な記事をありがとうございました。