「僕は僕であればいいんだと」、『CLUB SEVEN-ZERO-』原田優一インタビュー(上)

原田優一さん=撮影・岩村美佳

5月26日にプレビュー公演が始まり、6月23日まで、東京、大阪、愛知で上演される『CLUB SEVEN-ZERO-』に出演している原田優一さんにインタビューしました。稽古での様子や、『CLUB SEVEN-ZERO-』の面白さについて伺いました。(インタビューは公演開幕前に稽古場で実施したものです)

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、玉野和紀さんの作品に6作品出演されている原田さんから見た玉野さんの印象や、「レジェンド4人」や女性陣について伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。6月6日掲載予定のインタビュー「下」では、9歳から子役で芝居の世界に入ってグランドミュージカルで活躍し、ご自身で演出もしながら、色物的な役も演じる原田さんに、ご自身についてお伺いしたインタビュー後半の全文を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■本番に入ってから玉野さんに、「あそこアドリブにしといてよかったな」と言われ…

■(レジェンド4人は)小技を出さないというか、ひとつひとつが大技で、すごく攻めている

■自分の得意技のキャラクターを探していく。自分がいたところが居場所になる感じ

■大人が必死に汗をかいて頑張っている様が、お客様を元気づけられるのでは

<『CLUB SEVEN-ZERO-』>
【東京公演】(プレビュー公演)2017年5月26日(金)~28日(日) シアター1010
【大阪公演】2017年6月3日(土)~6月4日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
【東京公演】2017年6月8日(木)~6月22日(木) シアタークリエ
【愛知公演】2017年6月23日(金) 刈谷市総合文化センターアイリス

<公式サイト>
『CLUB SEVEN-ZERO-』 http://www.tohostage.com/club_seven/

<関連リンク>
原田優一オフィシャルブログ「優壱日記」 http://ameblo.jp/yuichi-harada/
原田優一オフィシャルtwitter https://twitter.com/yuchan_yuchan_

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原田優一さん=撮影・岩村美佳

原田優一さん=撮影・岩村美佳

※ここから有料会員限定部分です。

■本番に入ってから玉野さんに、「あそこアドリブにしといてよかったな」と言われ…

――特に覚える量という点では、前回出演された『CLUB SEVEN』『GEM CLUB』で経験されていることは大きいですか?

『GEM CLUB』では、主にGEMのメンバーが踊っていました。僕ら中間管理職は芝居担当で、ちょこちょこと芝居で出て、作品を締めるような感じでしたが、今回は男性の中では僕が最年少なので、小回りの利く係をやるという感じですね。

――レジェンドの4人と並んでいても、あまり違和感がないような感じもします。

本当ですか? 皆さん『CLUB SEVEN』なので大変そうです。少しやるべきことに余裕がある作品の場合は「あそこ、こうしたらいいんじゃないの?」と後輩に指導される方がいらっしゃると思いますが、『CLUB SEVEN』は出演者それぞれが自分のことでいっぱいいっぱいなので、周りを見る余裕がないんですよ。「声かけないでもらっていいですか」みたいな(笑)。

――盛り沢山ですもんね(笑)。

もう自習しないと(笑)。子役で『レ・ミゼラブル』に出演していたときに西村(直人)さんが一緒だったので、ランドセルを背負っている僕を知っているんですよね。なので、今回もとても可愛がってくださったり、ちょこっとヒントをくださったりします。一緒にやっているシーンも「こうやって振るから、こう返してみれば?」とか、すごく助けて頂いています。

――玉野(和紀)さんの作品に6作品出演されていると、玉野さんご自身について大分わかっていますか?

そんな事はないですが、知ろうとは思っています。玉野さんが出してくるアイデアは、降ってくるみたいなんですよね。本当に「ご自身で書かれました?」というような言い方をされるときがあるんですよ。トータルクリエーターの玉野さんと、キャストの玉野さんは別人格といいますか。キャストの玉野さんに「ご自身で書かれましたよね?」と聞くと、「でも、上からの声があったからね」と。だから、やりたい事が降ってくるんだろうなと思います。

――演出を受けていて感じることはいかがですか?

イエス、ノーのジャッジがはっきりしているので、僕としてはとても分かりやすいです。とてもオープンな方で、「これは嫌だ、あれは好き」というのがないんです。提案してやってみて、OKだったらそれを広げさせてくれます。玉野さんご自身もおっしゃっていましたが、品を崩さないで面白さを保ってさえいれば、結構オープンに「いいよ、やってみれば」と言ってくれます。ご自身もキャストでもあるからだと思いますが、キャストが出したものを大切にしてくださいますね。「僕が書くのも、やってみせるのもいいれけど、ぜひ出してきてよ」というスタンスですね。

――それはどんどんトライしようという意欲に繋がりますよね。

そうですね。却下になってもいいから、やってみようと思いますね。玉野さんの稽古場はいつもそういう雰囲気が漂っているので、やってみてダメでもへこまないですし、恥をかくことを恐れない気持ちになります。

――具体的にチャレンジしてみて、「それいいね」と言ってもらえたことはありますか?

舞台セットを転換すると思われる場面だったので、自分がアドリブで喋ってつないでいないと、時間がかかるだろうと稽古の段階で分かったので、日常の自分のことを放りこんでいったんですね。稽古場の段階では「あれぐらいにしといて」といおっしゃいましたが、舞台上で舞台転換が長くかかることがわかったんです。本番に入ってから玉野さんに、「あそこアドリブにしといてよかったな」と言われたんですが、『アドリブにしろ』といわれた記憶ないんですけど」って(笑)。勝手にやっていたけれど、大丈夫ということだなと。そういう所も容認して、いつの間にか楽しんでくださっているんだと思います。

――自分が出したものが活かされると嬉しいですよね。提案を忘れられる程、自然に溶け込んでいるということですもんね。

そうなんです。そういう一緒に作っている感覚が皆さんにあると思います。衣装合わせでも、「ここにこれ足したらどうですか」とか「小道具、これ足してもいいですか」というのを結構言い合えるんです。玉野さんの理想、イメージに合っていれば、提案するのはOKなんですよね。

原田優一さん=撮影・岩村美佳

原田優一さん=撮影・岩村美佳

■(レジェンド4人は)小技を出さないというか、ひとつひとつが大技で、すごく攻めている

――レジェンド4人の皆さんは、原田さんから見ていかがですか?

やはり個性がすごいですよね。それぞれに武器を持っていらっしゃいますし、確固たるものがあるなと思います。あと、1回1回に出してくるものが大きい。小技を出さないというか、ひとつひとつが大技で、すごく攻めている感じがしますね。

――やはり阿吽の呼吸みたいなものが、皆さんにはあるんですか?

阿吽の呼吸もありますし、お互いに笑っちゃうような不意な事をやるので、とても面白いです。笑いが絶えないといいますか。そうきたかという所を、それぞれが狙うので、すごく面白いなと思いますね。

――その中で原田さんはどうやって関わっていかれるんですか?

それがすごく難しいんですよ。レジェンドの方たちはすごく個性もあるし、自分のパフォーマンスをなさっているから、その中で僕は僕であればいいんだなと。だから、あえて溶け込んでいくことはせずに、自分のパフォーマンスをすればいいなと思っています。逆に影響されて、路線変更をすると自分がなくなってしまうので、ただ振り回されて終わってしまうかもしれません。自分がいる場所、自分がやってきたパフォーマンスを出すという意味では、自分の基礎部分にしっかり立っているという感じですね。それがこのメンバーの中では、一番いいパフォーマンスになるんじゃないかと思っています。

■自分の得意技のキャラクターを探していく。自分がいたところが居場所になる感じ

――それはご自身で、自分のポジションを探していく感じなんですか?

そういう時もあるんですが、自分の得意技というか、「こういうのかな」と思うキャラクターを探していった方がいいですね。居場所を探すよりも、自分がいたところが居場所になる感じでしょうか。だから、自分のキャラクターが自分で分かってしまえば、早いんじゃないかと思います。

――女性のおふたりの印象はいかがですか?

元タカラジェンヌのお二人ということで、やはりすごく綺麗ですし、身のこなしも絶対に崩さないですね。香寿(たつき)さんは作り方や、稽古への向き合い方、パフォーマンスなどすべてを含めて、百戦錬磨の方だなと思います。蘭乃(はな)さんは、とてもフレッシュで、お嬢様という感じ。やはり男性メンバーには出せない雰囲気を、お二人は担ってくださっているので、すごくいいお二人だと思います。

原田優一さん=撮影・岩村美佳

原田優一さん=撮影・岩村美佳

■大人が必死に汗をかいて頑張っている様が、お客様を元気づけられるのでは

――なるほど。原田さんはご自身が出演された『CLUB SEVEN』や『GEM CLUB』以外にも、これまでの作品をご覧になっていますか?

結構見ています。

――その中で、今回の『CLUB SEVEN-ZERO-』ならではのカラーや特色みたいなものはありますか?

今回は年齢がグッと高いと思うんですよ。今までは自分よりも年下の人たちも出ていましたので、とてもアダルトな雰囲気がありますね。あとは、大人が頑張っている様や、必死に汗をかいて頑張っている様が、お客様を元気づけられるのではないかと、いつも以上に思いますね。

――前回作が『GEM CLUB』でしたから、余計にすごく違いますよね。

そうなんです! ほおっておいても動いている『GEM CLUB』の子たちでしたから(笑)。もう大変に違う差があるんじゃないかと思います。

原田優一さん=撮影・岩村美佳

原田優一さん=撮影・岩村美佳

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“「僕は僕であればいいんだと」、『CLUB SEVEN-ZERO-』原田優一インタビュー(上)” への 3 件のフィードバック

  1. まい より:

    『CLUB SEVEN-ZERO-』プレビュー公演を拝見しましたが、楽しすぎてあっという間に時間がたってしまいました!C7Zは楽しくて熱くて元気をもらえるステージ。クリエでの公演が待ち遠しいです。

  2. よしこちゃん より:

    CLUB SEVEN、ファーストからずっと見ています。今回は北千住のプレビュー公演を見ましたが、まさに集大成という感じで懐かしいけど新しくてあっという間に時間が過ぎていました。
    きっと大阪で更にパワーアップしてシアタークリエに戻ってくるのかな~と楽しみにしています。

  3. smile より:

    CLUB SEVEN-ZERO-大阪で拝見しましたが、
    ものすごく楽しかったです。
    夢のようなキャストが揃っていて、
    贅沢な時間が過ごせました。
    原田さんはじめキャストの皆さんから、
    たくさんのパワーをいただきました。
    6月8日からシアタークリエでの公演が始まりますが、
    CLUB SEVEN-ZERO-の世界を、
    ぜひ、たくさんの方に観て感じていただきたいです。

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