「歌って踊ることが出来るかなと」、百鬼オペラ『羅生門』柄本佑インタビュー(上)

柄本佑さん=撮影・岩村美佳

百鬼オペラ『羅生門』に出演される柄本佑さんにインタビューしました。(上)(下)に分けてお届けします。百鬼オペラ『羅生門』は、芥川龍之介さんの「羅生門」「薮の中」「蜘蛛の糸」「鼻」といった代表作と、芥川さんの人生そのものを絡ませ、ひとつの物語にまとめあげるという意欲作。演出家オリジナルのユニークな百鬼(妖怪)達が登場し、まるで心の声のように登場人物達を操っていきます。演出、振付、美術、衣裳を手掛けるのは、イスラエルの演出家ユニット、インバル・ピントさんとアブシャロム・ポラックさん。ミュージカル『100万回生きたねこ』での瑞々しい演出が記憶に残っています。

柄本佑さん=撮影・岩村美佳

柄本佑さん=撮影・岩村美佳

――百鬼オペラ『羅生門』のお話を受けていかがでしたか?

まず、歌って踊ることが出来るかなと思いました。新しいことをやってみるのは不安も大きいですが、きっと楽しいはずだなと。挑戦というと大げさですが、やってみたいと思いました。あとは、「羅生門」は映画のイメージがとても大きくて、単純にどの役をやるんだろうと思いました。

――柄本さんが「歌って踊る」印象がなかったので、ご出演は驚きました。

歌って踊るのは、酔っ払った時くらいです(笑)。

――楽しくなって?(笑)

そうですね(笑)。

――今はどんな準備をされていますか?

ボイストレーニングや、柔軟やコンテンポラリーの基礎を少しずつ稽古に向けて練習しています。踊りは結構楽しんでやっていて、色々な踊りがあるなかでもコンテンポラリーは自分にも合っているんじゃないかと思っています。

――元々好きだったんですか?

踊ったことはないですね。高校の時に、高校デビューを果たそうとして、友達と少しダンスを始めて、床を回ったりとかブレイクダンスみたいなものをやっていたのですが、やはり少し無理をしているなと。3ヶ月程やって気づいてやめたので、高校デビューは果たせなかったんです。仕事では『ウォーター・ボーイズ』で踊ったりしましたが、今回のようにしっかり踊る経験はありません。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、「歌って踊る」ことについてなどインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。7月21日掲載予定のインタビュー「下」では、百鬼オペラ『羅生門』の作品演出・振付・美術・衣裳を手掛けるインバルさん&アヴシャロムさんが作られ森山未來さんが出演した『DUST―ダスト』をご覧になった印象や、「いつも緊張しているのに、そう見えない」というご自身について語っていただいたインタビューの後半の全文を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■家でヘッドフォンをして、大音量で薬師丸ひろ子さんをかけ、熱唱しています

■昔からブルース・ブラザーズをよくみていて、ひとりで踊っていたことも

■今回は、「扉を開けていかなければいけない」というハードルがありますね

■本読みの他に踊りと歌の「発表会」があるじゃないですか。気持ち的に大変です

<百鬼オペラ『羅生門』>
【東京公演】2017年9月8日(金)~9月25日(月) Bunkamura シアターコクーン
【兵庫公演】2017年10月6日(金)~10月9日(月・祝) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【静岡公演】2017年10月14日(土)~10月15日(日) 富士市文化会館 ロゼシアター 大ホール
【愛知公演】2017年10月22日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール

<関連サイト>
百鬼オペラ『羅生門』ホリプロのページ http://hpot.jp/stage/rashomon
百鬼オペラ『羅生門』梅田芸術劇場のページ http://www.umegei.com/schedule/652/
百鬼オペラ『羅生門』公式ツイッター https://twitter.com/operashomon

<関連リンク>
柄本佑アーティストファイル ALPHA AGENCY http://www.alpha-agency.com/artist/emoto.html

柄本佑 関連記事:
⇒すべて見る

※柄本佑さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは8月3日(木)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

柄本佑さん=撮影・岩村美佳

柄本佑さん=撮影・岩村美佳

※ここから有料会員限定部分です。

■家でヘッドフォンをして、大音量で薬師丸ひろ子さんをかけ、熱唱しています

――歌はいかがですか?

もちろん歌や歌うことは好きです。でも、その歌手の方が歌っているキーで歌いたいんです。自分が歌うと、そのキーが出なかったりするので、がっかりするんですよ。だから、家でヘッドフォンをして、一番大きい音量で薬師丸ひろ子さんをかけ、自分の声が聞こえないようにして熱唱しています。薬師丸さんのキーは出ないですから。

――自分の声は聞こえない方がいいんですね。

「ひろ子」として歌いたい。

――(笑)。

柄本佑さん=撮影・岩村美佳

柄本佑さん=撮影・岩村美佳

■昔からブルース・ブラザーズをよくみていて、ひとりで踊っていたことも

自分が歌っていることはどうでもいいんですよね。踊りでいえば、昔からブルース・ブラザーズをよくみていて、ひとりで踊っていたこともありますね。

――高校デビューはどちらかというと、「みんなに見てほしい」ですよね。

それが無理だったんですよね。

――なるほど。みんなに見てほしくて踊るわけではなくて、コンテンポラリーが合っているとおっしゃっていたのは、どちらかというと自分の内に入りながら、というのが合っているかもしれないということですよね。

そうですね。欲をいえば、ひとりで、部屋で踊りたいです。

柄本佑さん=撮影・岩村美佳

柄本佑さん=撮影・岩村美佳

■今回は、「扉を開けていかなければいけない」というハードルがありますね

――今回は観客がたくさんいますね……。

そうですよね……。

(一同爆笑)

――では、一歩踏み出さなければいけないですね。

今回はまず、「扉を開けていかなければいけない」というハードルがありますね。

――部屋から出てヘッドフォンをはずす所から。

そこから始めないといけないかなと。

柄本佑さん=撮影・岩村美佳

柄本佑さん=撮影・岩村美佳

■本読みの他に踊りと歌の「発表会」があるじゃないですか。気持ち的に大変です

――作品に取り込む出発点がいつもと違いますか?

でも、一番最初の本読みはいつもそういう感じですね。自分の中で読んでいたものを、初めてみんなのいる所で本読みする訳ですから。最初の本読みはものすごく緊張するんです。

――今回は、最初に歌や踊りがありますね。

いつもは本読みさえ乗り越えてしまえばいいんですが、今回は本読みの他に、踊りと歌の「発表会」があるじゃないですか。

――発表会(笑)。

「お前はどのくらいなんだ」と周りの人にチェックされる時間が3つもあるので、非常に気持ち的に大変です。それを乗り越えてしまえばなんとか。みんな踊って歌っているので、恥ずかしいのは自分だけじゃないですからね。だけど、みんなの前でやるまではずっとひとりなので、はやくその日を乗り越えたいです。

――そんなに「扉を開けなければいけない」と思っていらっしゃるとは驚きました。

今から大変だなと思っているところです。

柄本佑さん=撮影・岩村美佳

柄本佑さん=撮影・岩村美佳

※柄本佑さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは8月3日(木)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA