「ミュージカルに、もっと踏み込んでもいいのかな」、ISSAインタビュー(下)

ISSAさんと吉柳咲良さん=写真提供・ホリプロ

ISSAさんインタビュー後半です。有料部分では、子供の頃の『ピーターパン』との出会いや、音楽活動、映像、舞台活動についての思いを伺いました。

ISSAさんと吉柳咲良さん=写真提供・ホリプロ

ISSAさんと吉柳咲良さん=写真提供・ホリプロ

――演出の藤田俊太郎さんとは、なにかお話されましたか?

先程お会いして、「色々な『ピーターパン』がありますが、僕は元々の作品が好きで……」という話をしたんです。ネバーランドに行けるのは子どもの心をもった人。子供の心の部分をもったフック船長が、自分たちのお母さんという存在が欲しいがために、ウェンディを連れてきて、その奪い合いをする。結局、ウェンディを奪えなくて、孤独のままネバーランドで死んでいくという、フック船長の裏の切なさもあるんです。でもフック船長ですから、ビジュアルの部分と、子どもの部分を大事にしながらやれたらと思いました。そのふたつの面が上手く絡んで、ひとつひとつを反映できればと思います。

――ちなみに、藤田さんとお会いになって、演出家としての印象はいかがでしたか?

すごく腰の低い方で、写真を撮っているときにずっと見ていらしたんですが、「うわぁ~!」という声をカメラマンさんやデザイナーさんと一緒にされていて。そういう風に褒めて頂けると、こっちも乗ってくるじゃないですか。その場の相乗効果が得られたので、稽古に入る中で色々と相談しながら作っていけるなと思いました。

――ISSAさんは演出家の方と、よくお話されるタイプですか?

今までの演出家の方は、結構放っておかれることの方が多かったんですよ。リーダー(河原雅彦)もそうでしたし、(宮本)亜門さんは、任せるといわれることが結構多かったので、自分から逆に聞きに行っていたんですよね。だから、色々と話すことは全然苦ではないですし、自分の思ったことは聞いて、どんどん変えていければと思います。

――『ピーターパン』の物語に初めて触れたのはいつか覚えていますか?

幼稚園の頃だと思います。ディズニーアニメーションですね。いまだにDVDはもっていますから。

――初めてみたときの感想は覚えていますか?

単純に飛べるということがすごいと思いました。「そういう国があったらいいな」って、子どもは思うじゃないですか。そういう空想の世界が現実にあったらな、あるんだろうなと捉えていましたし、その子ども心を忘れないまま大人になってきている部分もありますね。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、音楽活動、映像、舞台活動などについて伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■やんちゃな心をもち続けていたい。ネバーランドまで行けるんじゃないかな

■歌と踊りが、もちろん自分の軸。ただ、舞台のお仕事の頻度もあげていけたら

■音楽活動の歌は、詞の世界を表現する。お芝居は台詞があり、キャラクターが違う

■デビュー21年目に入る年に21代目のフック船長。なにかあるんだろうなと

<青山メインランド ファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』>
【東京公演】2018年7月21日(土)~8月1日(水) 東京国際フォーラム ホールC
http://hpot.jp/stage/peterpan
【大阪公演】2018年8月12日(日) 梅田芸術劇場メインホール
http://www.umegei.com/schedule/726/
【石川公演】2018年8月22日(水)~8月23日(木) 金沢歌劇座
http://blog.ishikawa-tv.com/event/entry-000330.html
【愛知公演】2018年8月25日(土)~8月26日(日) 御園座
https://www.misonoza.co.jp/index.html

<関連リンク>
ISSAオフィシャルブログ「I’s Diary」
https://ameblo.jp/issa-blog
ISSA from DP twitter
https://twitter.com/issa_from_dp

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※ここから有料会員限定部分です。

■やんちゃな心をもち続けていたい。ネバーランドまで行けるんじゃないかな

――そうなんですか?

やはりいつまでも、そういうやんちゃな心をもち続けていたいなという気持ちはあるので、そういう意味でいうと、ネバーランドまで行けるんじゃないかなと。自分にもまだチャンスは残っているんじゃないかと。

――なるほど。すごい! だから、辿りついたのかもしれないですね(笑)。

そうかもしれないですね(笑)。幼稚園のときに観たきりではなく、それから何回も観ていますから、その中で物心がつくようになって、やはり親の言うことを聞かなくなったり、自分でやりたいことを見出してなにかをやったり。そういう心を忘れたくないというか。今、一生懸命のめりこんでいることに対して、周りが見えなくなってきたり、そういう時期もあったので。子どもがもっているような心を残したまま、大人になれるって素敵だなという風に思い続けてきています。

――じゃあ、本当にこのピーターパンの世界にぴったりですね。

フック船長は敵役というか、ヒールな部分もあるんですが、実はヒーローの部分もある。お互いに子どもの心をもち続けているところに関しては、ピーターは光の人間ですが、フック船長もさほど変わりはなく、自分も堂々とやれたらいいなと思いますね。

■歌と踊りが、もちろん自分の軸。ただ、舞台のお仕事の頻度もあげていけたら

――ご自身のお話も伺いたいのですが、音楽活動がベースにあって、映像や舞台でお芝居をされていますが、ISSAさんにとってミュージカルや舞台というのは、どういう思いでやっていますか?

歌と踊りをずっとやってきたので、もちろんそれが自分の軸で、この先も踊れる限り踊って、歌い続けられる限り歌いたい思いはもちろんあります。ただ、今年40歳になるので、第二の人生ではないですが、人が成人する20年を再び経て、舞台のお仕事も少しずつ頂けるようになってきた中で、もっと自分の中で取り組んでいく頻度をあげていけたらと思っていました。やはり、『ロッキー・ホラー・ショー』に出演したことが大きくて、古田新太という人間に出会って、その中にいる小池の徹ちゃんだったり、ソニンも昔から知っていますが、彼らに会ったことで自分の心がもっと舞台をやりたい方向に動いたんです。音楽活動がルーティンワークだといえばそうですし、でも好きでやり始めたことなので、こういう演劇の世界、ミュージカルのような、歌って、踊って、お芝居もできるのは自分も好きなので、もうちょっとそこにも踏み込んでいってもいいのかなという風に思いますね。

――アイデアニュースでは、今年ソニンさんに出て頂いて、昨年は小池徹平さんも出て頂いたので、流れが繋がっているなと思って(笑)。

すごい、すごい(笑)!

ISSAさん=写真提供・ホリプロ

ISSAさん=写真提供・ホリプロ

■音楽活動の歌は、詞の世界を表現する。お芝居は台詞があり、キャラクターが違う

――ISSAさんにとって、舞台と映像は違うものですか?

舞台だと、やはり生もの感が全然違いますね。毎日、なにかしらのアクシデントが起こったりとか、それを瞬時にどう対応していくかとか、すごくスリリングなものだと思うんですよね。だからこそおもしろいです。映像は、ワンシーン、ワンシーンにできる限り100に近いものを一瞬で出すというおもしろさも、もちろんあります。映像に残ると、あとになって「ああやっておけば」という修正がきかないので、緊張感もありますし、舞台も映像もどちらもおもしろいですよね。

――舞台は舞台ならではの、観客側からしても、劇場に行かなければ体験できないものですよね。その生もの感は、音楽活動のライブ感と繋がるんですか?

ツアーだとこれまでに何本もやってきてるので、そこまでのハプニングはありません。歌詞が飛んだり、どこかで転んだり、怪我したりというようなことはあったりしますが、基本的には滞りなくできる感じです。

――音楽活動の生もの感と、舞台で演じることの生もの感は全然違うもの?

やる形態が違うだけで、表裏一体みたいなところではあると思うんです。ただ、舞台はお芝居が増える。音楽活動で、歌って踊っていても、その詞の世界を表現しているだけなので、そんなに変わらないなという部分もあります。舞台にはお芝居と歌があったり、台詞があったり、演じる主人公のキャラクターが違う。

――じゃあ、三者三様のおもしろさで、どれも手放せない感じはありますか?

そうですね。時間があるときに、色々なことができるようにしたいと思います。

■デビュー21年目に入る年に21代目のフック船長。なにかあるんだろうなと

――その中での、今回は『ピーターパン』の最新作になりますね。「今年の『ピーターパン』はどうなるかな」と楽しみにしていらっしゃるお客様もたくさんいると思うので、意気込みとメッセージをお願い致します。

この『ピーターパン』で、僕は21代目のフック船長です。ちょうどデビュー20周年を経て21年目に入る年に、21代目のフック船長をやれることになりました。こじつけに聞こえるかもしれませんが、それもなにかあるんだろうなと思っています。そんなめぐり合わせの機会を逃したくないですね。ちゃんと自分の中で形にして、今年のフック船長が、作品自体が、今までとまた違った形で残っていくようなものになれたらいいなと思います。自分というキャラクターがどこまで出せて、今までと違うフック船長を演じることができるのかがキーになってくると思うので、それを上手く最大限にできるようにしていきたいと思います。『ピーターパン』は親子で観られるミュージカルなので、怖い部分とそうじゃない部分の緩急をつけながらやりたいと思います。ぜひ観に来てほしいです。

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