「コーラスワークをよりしっかり作ったライブに」、小西遼生インタビュー(上)

小西遼生さん=2017年のバースデーライブより、写真提供・キューブ

2019年1月27日(日)まで東京芸術劇場プレイハウスで上演中の『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』に出演中の小西遼生さんが、2月17日(日)に、yokohama LANDMARK HALLで、小西遼生 Birthday LIVE 2019を開催します。小西さん作詞作曲のオリジナル曲で構成されるライブの内容や音楽活動について伺いました。(上)(下)に分けてお届けします。(下)では、『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』などについても伺いました。過去のライブ動画から、小西さんがご自身で編集した動画を提供してくださいましたので、合わせて掲載します。チケットの一般発売は、1月26日(土)午前10時00分からです。

小西遼生さん=2017年のバースデーライブより、写真提供・キューブ

小西遼生さん=2017年のバースデーライブより、写真提供・キューブ

ーー今回のライブのコンセプトについてお聞かせください。

シンプルに「声」「言葉」が活きるライブにしようと思っています。この数年、大島吾郎さんというミュージシャンと一緒にタッグを組んでライブをやっているんですが、毎回吾郎さんがバンマスになって、僕がイメージしているテーマに合った素晴らしいバンドメンバーを探して頂いています。今回はコーラスワークをよりしっかり作ったライブにしたいなと思い、吾郎さん含め、3声のコーラスメンバーに参加して頂くことになりました。吾郎さんは元々コーラスが本職の方なんですよ。僕はその声に惚れて、イメージしている楽曲の世界観を声で表現してくれるのが面白くて、一緒にやりはじめたんです。毎回吾郎さんと、久保田陽子さんのお二方にコーラスで参加していて頂いてますが、本来は3声ないと和音が作れないので、今回は3人にしてコーラスワークをばっちり作り、バンド編成はシンプルに、声や言葉が活きるようなライブにしたいというのがコンセプトです。

ーーコーラスの3人はどなたがされるんですか?

吾郎さん、陽子さんに加えて、昨年リリースしたアルバムのレコーディングに参加して頂いた、鈴木佐江子さんに参加して頂くことになりました。2018年の11月にFC限定で、“原音”をテーマにしたライブをやったんですが、完全な弾き語りライブにすることで、身近な距離で言葉を届ける、声を届けるのがテーマでした。自分が作った曲は明確にイメージがあるので、それを伝えるために言葉が大事ですし、生に近い声を直接聞いてもらうことで何よりシンプルにテーマが届いたりします。大所帯のバンドなりの表現の厚みや迫力も捨てがたいんですが、原音ライブで感じたことも活かして、今回はバンドだけれど言葉や声が届くライブにしたいと思います。吾郎さんとのライブでは定番になっている空間音楽的なコーラスも、3人になることでやれることの幅がより広がるかなと考えてます。妖精の声を楽しみにしていてください(笑)。

ーー妖精の声!?

普通のコーラスだけではなく、声で色々な特殊な表現をしてもらうんです。今回もどんな世界が作られるか、とても楽しみです。

※こちらは、過去の小西さんのライブ動画から、小西さんがご自分で編集して提供してくださった動画です。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、今回のライブの曲構成や、これまでライブを続けてきてご自分の中で起きた変化などについて伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。1月26日(土)掲載予定のインタビュー「下」では、『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』について話していただいたインタビューの後半の全文と、『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』公演から小西さんの写真6カットを掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■(ライブの曲の構成は?)今回もオリジナル曲で、数曲新曲を用意しています

■舞台は役として生きて、全体の中の一人で、よかったかどうかはあまりわからない

■2017年夏までは、カバーを中心にストーリーを作る、ある種演劇チックなライブ

■久々にオリジナルでやろうと思ったら、今まで浮かばなかったメロディや歌詞が…

<小西遼生Birthday LIVE 2019>
【神奈川公演】2019年2月17日(日) 横浜 LANDMARK HALL
https://landmarkhall.jp/
1部 15:00開場 / 15:30開演
2部 18:00開場 / 18:30開演
公式サイト
https://konishiryosei.com/contents/219888

<チケット>
【料金】前売り:7,000円+1drink / 当日:7,500円+1drink
【席種】全席指定
一般発売:2019年1月26日(土)午前10時00から
チケットぴあ
http://w.pia.jp/t/konishiryosei-t/
ローソンチケット
https://l-tike.com/konishiryosei
Yahoo!チケット
http://r.y-tickets.jp/ryosei-konishi1901
イープラス
https://eplus.jp/konishiryosei19/

<関連リンク>
小西遼生 オフィシャルサイト
https://konishiryosei.com
小西遼生 オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/ryosei-konishi/
小西遼生FC「遼生類」会員登録はこちらから
https://konishiryosei.com/about/membership
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<ミュージカル『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』>
【東京公演】2019年1月5日(土)~1月27日(日) 東京芸術劇場プレイハウス
公式サイト
https://www.tohostage.com/thegreatcomet/

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小西遼生さん=2018年FC限定“原音”LIVEより、写真提供・キューブ

小西遼生さん=2018年FC限定“原音”LIVEより、写真提供・キューブ

※ここから有料会員限定部分です。

■(ライブの曲の構成は?)今回もオリジナル曲で、数曲新曲を用意しています

ーー曲の構成はどんな予定ですか?

今回もオリジナル曲で構成する予定です。昨年アルバムリリース記念ライブをやりましたが、その時に久しぶりに新しい曲を作りました。それはまだ数回しか皆さんに披露していないので、その時に出来た新しい曲と今までの曲、さらに数曲新曲を今用意しています。

小西遼生さん=2017年のバースデーライブより、写真提供・キューブ

小西遼生さん=2017年のバースデーライブより、写真提供・キューブ

■舞台は役として生きて、全体の中の一人で、よかったかどうかはあまりわからない

ーー小西さんに、ご出演作品について、すごく評判のいい作品だったことなどを伺うと、反響的なことがあまりわからない、評判はあまり気にしないとお話されますが、ライブでもそうですか? ライブはもっと密接な場だと思うので、ご自身でも手応えを感じたりするのかなと。

ライブの方がその感覚は直接伝わってきますよね。盛り上がってくれているとか、今しっとり聴いてくれているんだとか。舞台は作品の流れの中に役として生きているし、全体の中の一人なので、よかったかどうかというのは正直あまりわからないです(笑)。でも、そういう意味で、ミュージカル『生きる』は、すごくわかりましたね。『生きる』のときはカーテンコールのお客様の反応が確実に違ったので、この作品は本当に皆さんに感動をお届け出来たんだという実感がありました。

でも、普段はなかなかわからないですね。それは出来不出来だけではなく、作品の構造にもよりますし、複雑な作品だったりすると、手放しに「良かった」だけではないじゃないですか。終わったあとに何かが残ったり、時にはしこりが残ったりもする。シンプルなものがいいわけでもないですし、僕は複雑なもののほうが好きだったりするので、お客様の価値観も千差万別だし、良かったと思っているかどうかの反応はわかりません(笑)。

でもライブは違いますね。目の前で盛り上がってくださって、それを受け取って僕もまたテンションが上がるし。そのハイのままいられるときと、今ちょっと違うなというときなんかもわかりやすいですし(笑)。例えば、3回公演をやったとしたら、1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と、盛り上がっていきます。僕みたいにたまにしかライブをやらないと、毎回テーマやテイストも違うからお客様もどういうふうに楽しむかわからなかったりして、1回目は探り合ったりして(笑)。

ーーお互いにですね(笑)。

1回目でお客様は立ちたいんだとわかったら、2回目では「立ってください!」と一緒に盛り上がったり。そういうライブ感を共有して、一緒に楽しむことが出来るのは、舞台よりライブのほうが強いですね。

小西遼生さん=2017年の品川クラブeXでのLIVEより、写真提供・キューブ

小西遼生さん=2017年の品川クラブeXでのLIVEより、写真提供・キューブ

■2017年夏までは、カバーを中心にストーリーを作る、ある種演劇チックなライブ

ーー昨年までの様々なライブ活動を通して、お客様にどんなふうに伝わっているんだなとか、楽しまれているんだなとか、具体的に感じたりしますか?

2017年夏のクラブeXのときまでは、洋楽のカバーライブや、ジャズライブを中心にやっていたんですが、ある種のストーリーの中で音楽を楽しんでもらうスタイルでした。例えばクラブeXの円形ステージを利用してPVを観てもらっている感覚で円形ステージの内側にメンバーが向き合うようにしたんです。オルゴールのように回り続ける円形ステージの中でお客様には一切顔を向けずに歌う、そういうちょっとした演出的なことも含めて楽しんでもらおうとしていたので、ある種演劇チックなライブでした。

昨年のリリースライブでは、久々に新曲を一気に7曲ぐらい初披露して、僕のなかで今までにはなかった楽曲を用意してお届けすることが出来、お客様は新鮮に受け取ってくれたようで、とても盛り上がってくれました。

僕がやっているライブ活動は、メジャーデビューを目指すバンド活動とは違い、やる意味みたいなものを考えると曖昧なものでもあったりします。役者仲間ではよく言いますが、自分で0から1を生み出す作業というのは、演劇ではなかなか出来ない。そういう意味では曲が作れて、自分のライブをメイキングすることが出来るのは、役者の活動の中では出来ないことなので、それを楽しんでもらうというのは、僕を応援してくれている方にとっては、他では味わえない楽しみになるかもしれないなと。役として舞台に立っている時とは違った魅力を感じてもらったり、幸せなひと時を感じてもらえればいいなと思い、最近は隙あらば意欲的に取り組むようにしています。

小西遼生さん=2017年の品川クラブeXでのLIVEより、写真提供・キューブ

小西遼生さん=2017年の品川クラブeXでのLIVEより、写真提供・キューブ

■久々にオリジナルでやろうと思ったら、今まで浮かばなかったメロディや歌詞が…

ーー小西さんにとって音楽活動はどういうものですか?

実は元々はごく個人的な理由で始めたんです。ミュージカルを多くても年に何本かしかやらないとすると、歌う機会はその作品のなかだけになりますし、一本の作品のなかで歌うナンバーは限られてきます。でも、普段自分が口にしない言葉やメロディ、自分からは生み出てこない音楽にもっと触れる機会、しかも出来れば人前で触れる機会をライフワーク的に作ったほうが、長い目でみると、お客様が喜んでくれるような表現の幅が広がるんじゃないかと思い、始めました。

例えば洋楽のカバーライブ。自分なりに噛み砕いて、一貫したテーマを決めて曲を選んだりして、歌いなれない英語詞の曲のみでどうやってお客様に楽しんでもらえるかを考えて自分なりの表現で年に3〜4回のペースでライブをやってきました。それを続けていくうちに、表現することへの色々な心の変化や気付き、影響がありました。そして、しばらくカバーライブを続けた後、久々に自身のオリジナルでライブをやろうと思ったら、今まで浮かばなかったようなメロディや歌詞、イメージが浮かぶようになりました。

小西遼生さん=2018年FC限定“原音”LIVEより、写真提供・キューブ

小西遼生さん=2018年FC限定“原音”LIVEより、写真提供・キューブ

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“「コーラスワークをよりしっかり作ったライブに」、小西遼生インタビュー(上)” への 13 件のフィードバック

  1. ゆん より:

    なかなかこういったインタビューにはならない、音楽人としての小西さんの一面に深く触れられた記事で、とても面白かったです。

  2. なな より:

    インタビューをありがとうございます。読みごたえがあり、思いとか気持ちがとても良く伝わってきます。今回のLiveでは新曲が2曲もあり聴き入ったり、お客様が歌に参加したりと楽しい時間でした。
    次はいつかな、楽しみにしています。

  3. みき より:

    クラブeX・原音の東京公演にも参加させて頂き、小西さんの思い、あのときはこういう意図があったんだ…!と色々伺えて良かったです。
    ライヴではたくさん新曲を披露して下さってるので、飛魚に続き、早くアルバム化しないかなー?と心待ちにしております。
    そして、それを引っ提げてまたライヴがあるんじゃないか?と楽しみが尽きません。
    舞台での役をこなす小西さんも素敵ですが、私たちファンとの掛け合いができるライヴ活動は、ぜひぜひこれからも続けて欲しいです!

  4. みゆぽん より:

    いつも、楽しみに読ませていただいてます。
    小西さんのインタビューとてもうれしいです。
    ありがとうございます。

  5. clover より:

    とても読み応えのある記事で
    何度も読み返したくなる記事です
    私は
    遼生さんの歌の世界観が大好きなので
    読んでいてとても共感出来ました

  6. いちご より:

    小西さんの記事を掲載してくださり有難うございます。
    ライブの時の小西さんの感想が読めて嬉しかったです♪
    役者さんとして今意識している事やグレートコメットの感想もとても有り難いインタビューでした。
    また小西さんの記事をお待ちしてます
    有難う御座いました(*´ω`pq゛

  7. まさみ より:

    いつもいつも深ーいインタビューをありがとうございます。過去の映像まで!!
    音楽活動に対する思いがたくさん聞けて読み応えありました。役者さんだからなかなか聞かれる機会もないのかなぁ?なので、岩村さんの小西さんの記事大好きです

  8. はるか より:

    今回もすてきなインタビューありがとうございます。役者でいる時とライブで歌う時の小西くんが感じてる感覚的なもの、得ているもの、生まれるものが垣間見ることができる記事ですごく嬉しいです♪後半も楽しみにしています♪

  9. みゆき より:

    小西さんのインタビューありがとうございます。
    ライブに対するお気持ちを改めて知ることができて嬉しいです。
    吾郎さんとは本当に息がピッタリで心地良い音楽を聞かせてくれるので楽しみですね。
    お次はぜひ関西でもライブを(舞台も)して頂きたいです。
    インタビュー後半も楽しみにしています。

  10. ロゼ より:

    音楽の事についてインタビューしてくださってありがとうございます。
    公演以外に音楽の事ってなかなか字で見る機会がないので、すごく嬉しいてす。
    明日の後半も楽しみです。

  11. ぽち蔵 より:

    小西さんの音楽活動についてのインタビュー!!
    本当に本当にありがとうございます!!!
    役者小西遼生は人生になくてはならない大切な大切な存在ですが、小西遼生の音楽も同じく人生になくてはならない大切な大切な音楽なのでとても嬉しく有難いです!!!
    小西さんご自身による動画まで掲載頂いて、もう感謝しかありません(涙)
    後半のグレートコメットについてのお話も楽しみです!!!

  12. 悠紀乃 より:

    小西さんのライブに対する熱い思いや、いかに観客を大切に想って伝えようとしてくれているのか等、とても幸せな気持ちになれた記事でした。
    幸運な事に、今まで小西さんのライブは何度か参加できたのですが、彼のライブに行きたい!と強く思えるのは、まさにこのインタビューのお話にあるように、毎回変わるコンセプトが楽しみだからです。

    素敵なお写真と共に、素敵なインタビューをありがとうございます。
    後編も楽しみにしています。

  13. K より:

    インタビュー ありがとうございます!ライブに行くのが更に楽しみになりました。そしてあまり見ることの出来ないライブ動画までアップして頂けて、とても嬉しいです。

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