井上ひさし没後10年目公演の第3弾、こまつ座『木の上の軍隊』5月11日(土)から

『木の上の軍隊』キャスト=写真提供・こまつ座

「書かなければいけない」と言い残して2010年4月に逝去した井上ひさしさんが遺した資料本やメモをもとに、蓬莱竜太さんが書き下ろし、2013年に初演された舞台『木の上の軍隊』。そして、蓬莱さんが上演台本を改訂して、こまつ座版『木の上の軍隊』として2016年に新たに上演された作品が、2016年と同じ出演者・演出家で、2019年5月11日(土)から新宿南口・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで上演されます。こまつ座は、井上ひさしさんの没後10年目となる2019年は「井上ひさしメモリアル10」と題したラインナップで作品を上演しており、『木の上の軍隊』はその第3弾となります。

『木の上の軍隊』キャスト=写真提供・こまつ座

『木の上の軍隊』キャスト=写真提供・こまつ座

『木の上の軍隊』は、山田洋次監督が、井上ひさし「戦後“命”の三部作」と名づけた、広島の『父と暮せば』、沖縄の『木の上の軍隊』、長崎の『母と暮せば』のうちのひとつで、こまつ座「戦後“命”の三部作」第2弾にあたる作品。

本土出身の“上官”を演じるのは、2013年の初演から迫真の演技で人々を魅了してきた山西惇さん。島出身の”新兵”を演じるのは、『母と暮せば』『スリル・ミー』の演技により2018年の第26回読売演劇大賞で杉村春子賞と優秀男優賞を受賞、また『母と暮せば』の演技で第73回文化庁芸術祭演劇部門新人賞をトリプル受賞した松下洸平さん。そして、ガジュマルに棲みつく精霊“語る女”を演じるのは、琉歌に沖縄の魂を込める普天間かおりさんです。

演出は、『木の上の軍隊』『マイ・ロマンティック・ヒストリー~カレの事情とカノジョの都合~』『それからのブンとフン』の演出で2013年度の菊田一夫演劇賞を受賞し、『チルドレン』『母と暮せば』の演出で2018年の第26回読売演劇大賞の大賞と最優秀演出家賞を同時受賞した栗山民也さんです。

『木の上の軍隊』チラシ表面=画像提供・こまつ座

『木の上の軍隊』チラシ表面=画像提供・こまつ座

<舞台『木の上の軍隊』>
【東京公演】2019年5月11日(土)~5月19日(日) 新宿南口・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
公式サイト
http://www.komatsuza.co.jp/program/#more328

<「井上ひさしメモリアル10」ラインナップ>
井上ひさしさんの没後10年目を記念して、こまつ座が贈る「特別な1年間」のランナップです。

★第1弾
第125回公演『どうぶつ会議』 演出:田中麻衣子
1月24日(木)〜2月3日(日)
新国立劇場 小劇場 THE PIT

★第2弾
第126回公演『イーハトーボの劇列車』 演出:長塚圭史
2月5日(火)〜24日(日)
紀伊國屋ホール

★第3弾
第127回公演『木の上の軍隊』 演出:栗山民也
5月11日(土)〜19日(日)
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
山西惇 松下洸平 普天間かおり 演奏:有働皆美

★第4弾
第128回公演『化粧二題』 演出:鵜山仁
6月3日(月)〜16日(日)
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
内野聖陽 有森也実

★第5弾
第129回公演『日の浦姫物語』 演出:鵜山仁
9月6日(金)〜23日(月・祝)
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
朝海ひかる 平埜生成 毬谷友子 辻萬長 他

★第6弾
こまつ座&ホリプロ公演『組曲虐殺』 演出:栗山民也
10月6日(日)〜27日(日)
天王洲 銀河劇場
井上芳雄 上白石萌音 神野三鈴 土屋佑壱 山本龍二 高畑淳子
ピアニスト:小曽根真

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