「また絶対このメンバーで」と、『ALTAR BOYZ』石川新太インタビュー(上)

石川新太さん=撮影・伊藤華織

“美しきアルターボーイズの熱狂が再びやってくる!!”。2009年の日本初演からちょうど10周年。6回目の公演となる『ALTAR BOYZ』が、”team GOLD”、”team SPARK”の2チームにより、2019年3月20日から4月7日まで、東京・新宿FACEで上演されます。”team GOLD”のルーク役、石川新太さんにお話をうかがいました。

石川新太さん=撮影・伊藤華織

石川新太さん=撮影・伊藤華織

――『ALTAR BOYZ』には2017年からのご参加ですね。当時とまったく同じメンバーでの再演が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?

2017年の千穐楽のときに、「また絶対このおんなじメンバーで帰ってこようね」という話をしていて、そのときはまだ再演の話が明確にある状態ではなかったんですけど、もう自分たちの意気込みとして、「また絶対このメンバーで誰一人欠けず戻ってこようね」というのを強く感じていて、そんなことを話しながら一緒に5人でディズニーランドとかに遊びに行ったりとかもしたんですけど(笑)。だから話が本当になって、またこうやって帰ったこれたのは、嬉しいを越えてちょっと感動的な部分があります。

――ディズニーランドに皆さんで行かれたんですか! それは、前回公演が終わって、この再演のお話が出る前に?

そうです。(『ALTAR BOYZ』の)楽屋で「ちょっと行きたくない?」みたいな話をしていて、で、終わったあと「行こう!」って(笑)。だから、またさらに仲の深まった『ALTAR BOYZ』が、前回よりも見えるんじゃないかなと思います(笑)。

――前回初参加の公演で、印象に残ったことは?

中河内雅貴さんが事務所の先輩で、僕は初演から観てるんです。10年前は本当に小学校の低学年だったんですけど、なんと言うか衝撃を受けまして。いままで観ていたミュージカルの概念がちょっと崩れるというか、「あ、こういうミュージカルの形もあるんだな」という衝撃の受け方をして。でも小さいながらに「いつか絶対これに出たい!」と思い続けてたら、自分が思っていたよりも早く出られることになっって。だからまず(2017年の)初出演に挑むにあたって、挑戦という部分がとても大きかったんです。踊りも森新吾さんの振付でとてもハードで難しいですし、踊りながら歌っている楽曲も、簡単そうにみえて結構複雑で、本当にオフ・ブロードウェイの素晴らしい作曲家さんのハーモニーで、その技術的な面と、あとはルークという役柄自体が、結構自分と真逆というか。

「ムキムキ!」って言いながらも、僕別にそんな筋肉ムキムキじゃないし(笑)。更生施設に入ったりもしないので、その振り切る感じ、自分の殻を破るという部分が挑戦だなと思っていたので、ひたすらに、とりあえずがむしゃらに向き合っていたという部分がありつつも、このメンバーですから、すごく楽しくて(笑)。『ALTAR BOYZ』というのは、本当に役柄のキャラが、個々にすごい立っている作品なんですけど、それに負けないぐらい、むしろ役柄よりもそれぞれにキャラの濃いお兄さま方がいらっしゃるので(笑)。そのがむしゃらに挑んでいく気持ちをいい具合にこう、中和していただくというか、ほぐしてもらったんです。前回はもう、とにかくなんか、あっという間に終わった印象がありますね。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、石川新太さんが『ALTAR BOYZ』の「team GOLD」で共演する大山真志さん、法月康平さん、松浦司さん、常川藍里さんについて話してくださったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。3月12日(火)掲載予定のインタビュー「下」では、『ALTAR BOYZ』で石川さんが演じるルーク役と自身の比較、『JERSEY BOYS』の再演経験について、2008年に『エリザベート』の少年ルドルフ役で初舞台を経験してからの声変わり、19歳になって音楽大学に通っていることとミュージカルの関係などについて伺ったインタビューの後半の全文を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■マシューは頼れる兄貴。(大山)真志さんも、僕にとって頼れる兄貴なんです

■マークをリスペクトしている部分が、(法月さんを)尊敬している部分とかぶる

■松浦さんはユーモアに満ち溢れていて、フアンも笑い飛ばしちゃう。全部リンク

■常川藍里さんは不思議なオーラを持ってる。それがアブラハムという役にピッタリ

<『ALTARBOYZ』>
【東京公演】2019年3月20日(水)~4月7日(日) 新宿FACE
※3月20日(水)21日(木・祝)はプレビュー公演
新宿FACE:新宿区歌舞伎町1-20-1 ヒューマックスパビリオン新宿歌舞伎町7F
http://shinjuku-face.com/
『ALTARBOYZ』公式サイト
http://www.altarboyz.jp/
出演:
team GOLD
大山真志、法月康平、松浦司、常川藍里、石川新太
team SPARK
良知真次、金井成大/北乃颯希、勧修寺玲旺/米原幸佑、反橋宗一郎/和田泰右、川原一馬/山本隼也

<関連リンク>
カオス・パフォーマーズオフィス 石川新太
http://kaosperformers.tumblr.com/post/101744189477/arata-ishikawa
あらたっぷ倶楽部 石川新太 OFFICIAL WEBSITE
http://arata-ishikawa.com/
石川新太 Twitter
https://twitter.com/aratap811

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石川新太さん=撮影・伊藤華織

石川新太さん=撮影・伊藤華織

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■マシューは頼れる兄貴。(大山)真志さんも、僕にとって頼れる兄貴なんです

――では、その個性的なお兄さま方(笑)についてのお話をお伺いしたいと思います。

まずは、リーダー。マシューは頼れる兄貴じゃないですか、(大山)真志さんも頼れる兄貴なんですよ、僕にとっても。貫禄もありますし(笑)。実は、僕は中学校1年生の頃に『天使達』(MUSICAL LIVE『天使達 -ANGELS- 俺たちは天使か!?』2012年)という作品で、真志さんと一度共演させていただいていて、だから真志さんは僕が結構ちっちゃい頃から知って下さっているので、いつまでもこう、弟のようにみてくださる。そんなところを頼りにしてます。

――その関係性は、マシューとルークの間にも通じるものが。

そうですね、ルークっていうのは、結構もう、なにしでかすかわからない、ちょっと爆弾みたいな、手がつけられないというか、でも、なにか憎めないみたいな役だとは思っているんですけど、そこはやっぱりマシューは、とても可愛いと思ってるんじゃないかなとは思っています。ルークはすごい口が悪いですけど、でもなにかこう、人に棘を刺しちゃいけないなというか…。たとえば、パンチ! ってしてるんだけど、そのパンチが可愛いみたいな(笑)。そういう風に見えたいなと思って、ちょっと演じてる部分はあります。

石川新太さん=撮影・伊藤華織

石川新太さん=撮影・伊藤華織

■マークをリスペクトしている部分が、(法月さんを)尊敬している部分とかぶる

――次は、マーク、法月康平さんについて。

マークは複雑なキャラなんですけど、ルークはマークに対して、あんまり深いことを考えないと思うんです。セクシャリティのこととか、そういうことは多分考えてなくて。マークは振付をしているという設定なんですね。だから芸術的な面で、ルークはすごいリスペクトしている部分があるんですけど、それは、やっぱりかぶるんですよね、本人(法月康平さん)と。法月さんも、お歌がもう、ものすごいじゃないですか、そこを僕はすごい尊敬してて。僕はどちらかというと中音域の歌が得意ですけど、法くんはすごい高音の歌が得意なので、そこに関してリスペクトしてるっていう部分が、なんかかぶるなって。で、法さんは意外と毒舌な部分があるので、そこのギャップが僕は大好きなんです。

石川新太さん=撮影・伊藤華織

石川新太さん=撮影・伊藤華織

■松浦さんはユーモアに満ち溢れていて、フアンも笑い飛ばしちゃう。全部リンク

――フアン、松浦司さんについては?

「フアンちゃん」って呼んでるんです、僕はフアンのことを。役の中では一番仲良しなんです。で、松浦司さんは、関西の方で、すごいユーモアに満ち溢れていて(笑)。一人居れば現場が楽しいだろう、みたいな。いつもそれに助けてもらっているというか(笑)。

――フアンはメンバーの中で、ひとりだけヒスパニック系という設定ですね。

そうです。けれどもそんなの笑い飛ばしちゃう人なんですよね。だから、本当にこれは狙ってキャスティングされているのか、はたまたそれが奇跡なのか、っていうのが、本当にわからないんですけど(笑)。なんか恐いぐらい全部リンクしてくるんですよね。

石川新太さん=撮影・伊藤華織

石川新太さん=撮影・伊藤華織

■常川藍里さんは不思議なオーラを持ってる。それがアブラハムという役にピッタリ

――アブラハム、常川藍里さんは?

常川さんはですね、音楽大学のミュージカルコースを出てらっしゃる方なんですけど、はじめましてのときに僕はそれを前情報として知っていて、もしかしたら結構真面目で堅い方なんじゃないかな?って印象が最初はあったんですけど、いざお会いしてみると、結構不思議なオーラを持ってる方で(笑)。…なんて言うんだろう、世の中的に言えば「不思議ちゃん」と言いますか、それがまた場を和ませてくれる。

――「不思議ちゃん」、ボールを投げて、この辺に投げ返してくれるかなー、という予想を超えたところにボールが返ってくるような?(笑)。

そうです(笑)。けど、すごい良い球が返ってくるんですね。予想と違うけど、絶対捕れる、みたいな。それが、本当にアブラハムという役にピッタリですし。で、やっぱりダンスも歌もすごい堪能な方なので、僕は絶対できないようなバレエのターンとか、すごい上手にやられるので、やっぱりリスペクトしていますね。

――そうなんですね。ところで新太さんはバレエが?

一応やってはいるんですけれども、どちらかというとあんまり得意じゃないんです(笑)。

――アブラハムもグループの中で、ひとりだけユダヤ人という設定で、クリスチャン・ボーイバンドである「ALTAR BOYZ」に宗教的な壁を乗り越えて入ってきたなりのドラマがありますね。

ありますね。作品としての大きな話になってしまいますけれど、結構扱っている問題というのはすごい深いというか、社会性のある問題なんですけど、パッと見で1回目に観たら、そんなに重さを感じない作品であるとは思っています。(お客さまには)まず最初に「やー、楽しかったね!」みたいな、なにかアーティストのライブを観に行ったような、そういう気持ちにはさせたいと思っているんです。けど、やっぱり台本がそうなので、そこをおろそかにしてはいけないというか。楽しんでもらいながらも、どこか2日、3日経って、「そう言えば、なんかそんな話あったな」みたいな、フッとまた思い出してもらえるぐらいの投げかけ方というのを、絶妙なラインでしていきたいなというのは、実は前回から話していることなんです。2年越しにまたそれをやるので、そこの部分をまた深めていって、やっぱり楽しんでもらうところは前回をさらに越えて楽しんでもらえたらなと思っています。

――お客さまといえば、『ALTAR BOYZ』名物(?!)の、舞台上に設置されるソウル・センサー。これは、『ALTAR BOYZ』のライブに参加しているお客さまの数を表示していて、お客さまの魂を「浄化」した数だけカウントダウンしていくんですね。

はい。「ソウル・センサーDX-12」でございます。人の数から始まるので、本当にお客さまが居ないと、このソウル・センサーの数字ゼロから始まっちゃう可能性があるわけですから。誰しも心に穢れ、謝りたいこと、懺悔したいことは少なからず持っていて、それを、こう、ポップなリズムに乗せて解決してこうぜ! っていうスタイルなので“お客さまありき”の作品ですね。だからもう、存分に心のヨゴレを持ってきてくだされば、はい。

――ヨゴレまみれで行って大丈夫ですか?(笑)。

2年間分ですね(笑)。前回観た人も2年経ってますから、また汚れてらっしゃるでしょうから!(笑)。2年間分の汚れを、また僕らがこう、ゴシゴシゴシゴシ洗濯するので(笑)。

(一同爆笑)

――私たち観客の浄化の為にも、定期的に上演してもらわないと!(笑)。

石川新太さん=撮影・伊藤華織

石川新太さん=撮影・伊藤華織

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“「また絶対このメンバーで」と、『ALTAR BOYZ』石川新太インタビュー(上)” への 2 件のフィードバック

  1. 白うさぎ より:

    演技、歌、ダンス、トークなどなど全てにおいて素敵な才能をお持ちの方だなぁと舞台を拝見させて頂く度に感じています。まだ19歳だなんて…「すごい」の言葉に尽きます。新太くんからチームGOLDのお兄様達のお話も伺えてとても楽しく読ませて頂きました。

  2. さや より:

    石川新太さんのダンス、歌唱力にはいつも驚かされます。
    それでいて素直で謙虚でいらっしゃるので今後がとても楽しみな俳優さんです。
    そんな石川さんを取り上げていただいて、とても嬉しかったです。続きの記事も楽しみにしています。

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