2019年6月20日（木）開幕の『MANA-HOLIC』〜Asaka Manato Concert 2nd〜に出演する朝夏まなとさんのインタビュー、後半です。次々に新しいことに出会う今の環境が自分に合っているという朝夏さんに、その面白さについて伺いました。『オン・ユア・フィート！』について、さらに有料部分では『笑う男』などについても伺っています。ジョシアナ公爵がどういう過程でできあがっていったのか、難しかった歌についてなど、いろいろと伺っています。

ーー今回のコンサートも新しいみなさんと作る過程を楽しんでいるように感じますが、宝塚を退団してからの一年半も、新しいことをいつも楽しんでいる印象です。

そうですね。でも苦しんでもいますよ。

ーーその苦しんでいるところは、こちら側にはあまり伝わってこない部分なのかなと。

それで正解です（笑）。楽しいです。

ーー新しいことに出会うというのはどうですか？

多分、カンパニーが変わるということが性に合っているんだと思います。

ーーカッコいい！！！

（笑）。カッコよさは狙っていないんですけれど（笑）。

ーー宝塚とは真逆ですよね。

ずっと同じ仲間たちと作るという、宝塚にはその良さがあるんですよ。でも、私はすごく飽きっぽいので。新しい刺激をもらえる人に出会えるのはすごく楽しいです。

ーー飽きっぽくて17年続けたというのはすごいですね（宝塚音楽学校から含めて）。

そうでしょう？　演目が変わるからできるんです。

ーー自分のなかで変わる要素を作っていけばできるんですね。

そうですね。基本好きなことなので、好きだからできるんですが、ずっと同じことをやっているのは飽きちゃうんです。

ーー作品が終わるごとに、カンパニーの皆さんと離れたくないとか寂しいということは？

それは毎回あるんですが、でもそれでお別れじゃないので。いろんなところで会えますしね。それよりも、新しい人がいて、「わぁ！　すごい！　こんな人がいるんだ！」とか、拝見していた方と共演したりするほうが面白いですね。

ーーそれは普段の生活のなかでもそうですか？

そうかもしれないですね。

ーー最近見つけた新しいこととかありますか？

……ないですね。今はずっと忙しいので。この稽古場に新しい方々がたくさんいらっしゃるので、刺激を頂いています。

ーーアイデアニュースにご登場いただくのが『オン・ユア・フィート！』の取材以来なので、この半年のことを少し伺わせてください。

ありがとうございます。

ーー『オン・ユア・フィート！』のグロリア・エステファン役は、とてもハードな人生ながら、とてもカッコいい女性だと思いましたが、終えてみていかがでしたか？

本当に楽しかったです。やればやるほど濃くなっていった半生という感じでした。ちゃんとお芝居だったから、そこがすごく楽しかったんですよね。

ーーシアタークリエと各都市での反応は違いましたか？

すごく印象的だったのは博多座ですね。博多座のキャパなので、やはり最初は客席が埋まっていなかったのですが、最終日は満席で、２階席の方も、３階席の方も立ってくださって、すごく嬉しかったですね。九州の方は盛り上がることが好きなので、一体感を味わえました。お客様が盛り上がるとキャストもみんな盛り上がりますし、ファミリーの物語でしたから、やればやるほどファミリー感も強くなって行きました。子役ちゃんたちも本当の子供のように溺愛しました（笑）。

※アイデアニュース有料会員（月額300円）限定部分には、『笑う男』のジョシアナ公爵がどういう過程でできあがっていったのか、難しかった歌についてなど、いろいろと伺ったインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。

＜有料会員限定部分の小見出し＞

■“艶”はどうやらあったみたいです（笑）。自分ではわからないんですよ

■相手が私の役に対してそう思っているんだというのがあると活かせます

■歌は大変でしたね。久々にどうしようかと思いました

■地方公演中に次の稽古をするというのが、宝塚にはなかった

■『MANA-HOLIC』、密度の濃いものを皆さんにお届けしたい

＜『MANA-HOLIC ～Asaka Manato Concert 2nd～』＞
【東京公演】2019年6月20日（木）～6月23日（日）　ヒューリックホール東京
公式ページ（キョードー東京）
https://www.kyodotokyo.com/asaka-manato2nd

＜関連リンク＞
朝夏まなと オフィシャルウェブサイト
https://asakamanato.com/
朝夏まなと 東宝芸能プロフィール
https://www.toho-ent.co.jp/actor/1040
朝夏まなと オフィシャルinstagram
https://www.instagram.com/asaka_manato_official/
朝夏まなと マネージャーTwitter
https://twitter.com/asakamanatomg

• 「『笑う男』での“艶”は、出ちゃいました（笑）」、朝夏まなとインタビュー（下） 2019年6月18日
• 「最初から立っていいよみたいな」、『MANA-HOLIC』朝夏まなとインタビュー（上） 2019年6月17日

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※朝夏まなとさんのサイン色紙と写真１カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは7月17日（水）です。（このプレゼントの募集は終了しました）有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

※ここから有料会員限定部分です。

■“艶”はどうやらあったみたいです（笑）。自分ではわからないんですよ

ーー『笑う男』のジョシアナ公爵はまた新しい役どころでしたね。

テーマは“艶”でした。やりきりました（笑）。

ーーその“艶”はどんな風に生み出されていったんですか？

うーん、わからないですね……。

ーー出ちゃった？

出ちゃいました！

（全員爆笑）

ーー持っていたんですね（笑）。

どうやらあったみたいです（笑）。自分ではわからないんですよ。役によって出てくるんですよね。一個つかんだらそこでできるようになるんですよね。

■相手が私の役に対してそう思っているんだというのがあると活かせます

ーー稽古のある瞬間にその時が来るんですか？

そうですね。でも自分ではわからないんです。演出家さんに言われる感じですね。「今の感じ」と。

ーーそれは脳内で構築していった結果？

プラス相手から受けるものが大きいかもしれないですね。

ーー今回でいえば浦井（健治）さんとか？

そうですね。あとは、のぶ兄（宮原浩暢）とか、（石川）禅さんとか。大きい絡みではなくても、ちょっとしたことで、相手が私の役に対してそう思っているんだというのがあると活かせます。相手の芝居からから出るものを受けて自分の役に活かす。その積み重ねですね。ある程度初日には完成させますが、初日が開いてからもその積み重ねが続くんです。

ーーゲネと初日を拝見して、特に朝夏さんと石川さんはゲネの時点で出来上がっている印象でした。初日でぐっと上がってくる方もいたり。

私は作品によって違うかもしれません。自分ではどう見えているかがわからないのですが。今回は、禅さんのようにかっちりされている方が周りにいらしたから、そうなったのかもしれません。初日でうわっと上げてくる方もいるので、そうなると自分もさらに上がるのでいろいろですね。

■歌は大変でしたね。久々にどうしようかと思いました

ーー特に歌がパワーもいる難しい曲でしたよね。

大変でしたね。これは隠しません（笑）！　久々にどうしようかと思いました。『オン・ユア・フィート！』のときも、『マイ・フェア・レディ』と違い過ぎて、最初はどうしようと思ったんです。

ーー３作品とも歌の質がまったく違いましたよね。

違いましたね。今回は（フランク・）ワイルドホーンさんやジェイソン（・ハウランド）さんがいらしたので、そのショックもありましたね。

ーーショック？

決めることすべてが早いんですよ。キーを決めるのも練習させてくれないんです。出ないなら下げようと。「ちょっと時間をください」って思うけどそれはない。アメリカ式は早いんだなと。

ーーそこで燃えたりしますか？

もう必死ですね。

ーー追い込まれたら追い込まれるほど、燃えるのかなと。

そうですね。結果が良かったから良かったです。

ーー技術的なことはどう積み重ねていくんですか？

発声を変えるのは、筋肉を変えなければいけないので、感覚で掴まなければいけないんです。それを掴めるまでやる。家でも分析などはしますが、ひとりではできないので、『笑う男』だったら歌唱指導のやまぐちあきこさんと一緒に、発声を変えることを教えて頂きながらやっていました。

■地方公演中に次の稽古をするというのが、宝塚にはなかった

ーー例えばインスタだったり、基本的に朝夏さんが前向きで楽しそうで、水面下の苦労などを口にされないイメージで。

特に何も意識してないんですよね。

ーーなるほど。（苦労なども）聞かれたら話すけれど？

はい。

ーーナチュラルですね。それが楽しそうに見える秘訣なのかもしれませんね。

でも、こんなにたくさんの仕事があることがありがたいことだなと思います。

ーー退団後も止まる時間はなかったですよね。

ないですね。

ーー止まりたいなと思ったりしますか？

少しは思ったりもしますが、でも幸せです。

ーーインプットは仕事でできる感じ？

そうかもしれないですね。絶えず仕事をする人が変わるので、それが大きいかもしれません。今は例えば旅行に行ったりする時間もないですしね。仕事の楽しさでギリギリ（笑）、補えています。

ーー宝塚のトップとしてめまぐるしい時間を過ごして来た方は、何でもできてしまうんじゃないかと。

地方公演中に次の稽古をするというのが、宝塚にはなかったんですよね。最初は、ひとつの作品をやりながら、違う作品をやることに慣れなかったんですが、今はもう大丈夫です。

ーー順応性が高いですよね。

それだけです。順応性と柔軟性だけで生きてます（笑）。

■『MANA-HOLIC』、密度の濃いものを皆さんにお届けしたい

ーー『MANA-HOLIC』〜Asaka Manato Concert 2nd〜を楽しみにしている皆さんに、メッセージをお願いします。

出演人数は昨年のコンサートよりも少ないですが、それを感じさせないくらい、ひとりひとりがすごいです。私も刺激をたくさんもらって、今、短いお稽古期間の中、必死で叩き込んでいるので、それだけしか稽古期間がなかったと思えない密度の濃いものを、皆さんにお届けしたいと思っています。香さんが新たな魅力を引っ張り出してくださるので、それをちゃんと表現します。雨に縁がない朝夏ですが、みんなで梅雨を一緒に盛り上がりましょう！

※朝夏まなとさんのサイン色紙と写真１カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは7月17日（水）です。（このプレゼントの募集は終了しました）有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。