2019年10月1日(火)にシアタークリエで開幕する『ラヴズ・レイバーズ・ロスト-恋の骨折り損-』に出演する村井良大さんにインタビューしました。取材を実施したのは稽古前の8月上旬で、作品の印象や楽しみにしていることなどを伺いました。『ラヴズ・レイバーズ・ロスト-恋の骨折り損-』は、シェイクスピア喜劇をロックサウンドに彩られたスタイリッシュな世界に一変させた、タキシードの紳士たちとハイヒールの淑女たちが織りなす超現代的なミュージカルコメディです。演出は『キューティ・ブロンド』『オン・ユア・フィート!』『笑う男 The Eternal Love- 永遠の愛- 』などを手がけた上田一豪さん。村井さんのほか、沙央くらまさん、渡辺大輔さん、入野自由さん、大山真志さん、中別府葵さん、田村芽実さん、伊波杏樹さん、樋口日奈さん、三浦涼介さんらが出演し、ポップでキュートな恋の祝祭劇に挑みます。
――今はどのくらい作品に触れていますか?
今日この後、『Young Men』の収録があるんです。舞台で5人で歌うナンバーではないですが、今回は特別にPVバージョンで、5人で歌います。
――もう歌の稽古が始まっているんですね。
まだ少しだけですね。
――歌をやり始めていかがですか?
面白いですね。(上田)一豪さんの訳詞がすごく素敵です。一豪さんは英語が堪能なので、歌詞の言葉数がかなり多いんですが 、その言葉がしっかりつながっています。物語をおおまかにいうと、若者たちが王に「恋愛禁止」と言われて、一応その誓いを立てるんですが、昔の女性たちに再会して、また恋してしまうという話なんです。その若者の欲望的なものが、若い人の価値観で言葉にめちゃくちゃ出ているので、すごくリアリティがあるんです。英語版ではものすごい言葉数なんですよ。シェイクスピア作品ということもあって言葉が多いのですが、英語でもはみ出すんじゃないかと思うくらいに、言葉がたくさん入ってるので、日本語にするのが難しいだろうなと思いましたが、そこはやっぱり一豪さん。きれいに音にはまっていてとてもいいです。
――歌いやすいですか?
とても歌いやすいですね。やはり、若者の言葉は、若い人が訳したほうがいいなと思います。
――普段の話し言葉でも世代でやはり違いますからね。
そうなんですよ。だからしっくりきますね。
――上田さんとは年齢が近いですよね?
近いですね。しかも、昨年『TENTH』の『ネクスト・トゥ・ノーマル』で一緒にお芝居をした時に、すごく話が合ったんですよ。ふたりとも『ネクスト・トゥ・ノーマル』が好きだったので、「これいいよね!」と話していました。こうしようああしようと作品を作っていくのが、すごく楽しい時間だったんです。だから、一豪さんとまたできるのがすごく嬉しくて。
――すでに合うとわかっているところから始まるのはいいですね。
そうですね。いろいろと質問しやすいですね。一豪さん自身もいろいろと考えて、答えも何となく持ってきてくれます。だから、すごくセッションがしやすいです。
――今回の作品について何かお話したことなどはありますか?
まだこの作品が決まってからお会いできていないので、これからですね。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、作品の見どころについての話などインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。9月20日(金)掲載予定のインタビュー「下」では、共演者の印象や、久しぶりのミュージカル出演についてなど、インタビューの後半のお話の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■シェイクスピア作品で、ラブコメディ、ロックミュージカル、絶対にやりたい
■お芝居を観ながらミュージカルが聴ける、音楽が聴ける、ギャグっぽい歌も
■シェイクスピア劇でも面白いものを、ミュージカル化して、現代劇に変えている
■全員年齢は近いから、すごくみんな話がしやすい、同年代の人たちでやっていくのは好き
<ミュージカル『ラヴズ・レイバーズ・ロスト-恋の骨折り損-』>
【東京公演】2019年10月1日(火)~10月25日(金) シアタークリエ
【兵庫公演】2019年11月1日(金)~11月4日(月・休) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
【福岡公演】2019年11月9日(土)~11月10日(日) 福岡市民会館
【愛知公演】2019年11月16日(土)~11月17日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
公式サイト
https://www.tohostage.com/loves-labours-lost/
<関連リンク>
村井良大 公式ブログ
https://lineblog.me/murai_ryouta/
- 【動画】シェイクスピア喜劇をスタイリッシュに、『ラヴズ・レイバーズ・ロスト』開幕 2019年10月3日
- 「昼夜公演の間に若手主役公演ができないかな」、村井良大インタビュー(下) 2019年9月20日
- 「すごくポップ!」、『ラヴズ・レイバーズ・ロスト』村井良大インタビュー(上) 2019年9月19日
- 【動画】獄房で繰り広げられる究極のドラマ、ミュージカル『蜘蛛女のキス』プレスコール 2021年11月25日
- 石丸幹二・安蘭けい出演、ミュージカル『蜘蛛女のキス』メインビジュアル公開 2021年8月29日
- 村井良大主演、舞台『甘くない話 ~ノン・ドサージュ~』メインビジュアル公開 2021年8月29日
※村井良大さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは10月19日(土)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
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■シェイクスピア作品で、ラブコメディ、ロックミュージカル、絶対にやりたい
――作品全体のことについて伺いますが、まず出演のお話が来ていかがでしたか?
僕はこの作品を知らなかったので、「どういうお話なんだろうな」と思いました。でも、ミュージカルで、シェイクスピア作品で、ラブコメディということで、絶対に面白いんだろうなと。それで、僕もあまりやったことがないタイプのロックミュージカルと聞いた時に、絶対にやりたいなって。
――そこだけで!
すごくやりたいなぁと思いました。ラブコメディで、一豪さんだと伺ったので、「これはぜひ!」と。『ネクスト・トゥ・ノーマル』の時に、「また今度一緒にやりたいね」と話をしていたので念願がかないました。もしくは一豪さんが覚えていてくださってお声がけしていただいたのか。だから、「ぜひやりたいです」とお話ししました。
■お芝居を観ながらミュージカルが聴ける、音楽が聴ける、ギャグっぽい歌も
――ロックミュージカルとは言えども、結構バラエティに富んだ曲たちですよね。
そうですね。少しクラブっぽい曲もあったりするので、すごくポップで、観やすいと思います。ミュージカルの曲たちでライブができるぐらいの感じですね。曲によってテイストがバラバラです。あとは、歌の中に掛け合いが多いんですよ。だから歌が芝居っぽくて、すごく面白くて。やり甲斐がありますし、作り甲斐もあるので、自然に演技ができるんじゃないかと思います。お芝居を観ながらミュージカルが聴ける、音楽が聴ける。ギャグっぽい歌も結構ありますし、観ていてすごく楽しいと思います。お客様は笑いに来てくれるほうがいいのかなと思いますね。
――力抜いて、楽しもう、ぐらいの感じですか?
はい、そのほうがいいのかなと思います。
■シェイクスピア劇でも面白いものを、ミュージカル化して、現代劇に変えている
――喜劇作品ということに関してはいかがですか?
喜劇は大好きです。
――ミュージカルで喜劇って、あまり多くはないですね。
この作品は元々シェイクスピア作品ですが、『ピカソとアインシュタイン』で共演した間宮(啓行)さんが、蜷川(幸雄)さん作品によく出演されていて、僕と同じビローン役をされたそうです。このチラシを見て、「良大、今度『ラヴズ・レイバーズ・ロスト-恋の骨折り損-』やるんでしょ。俺もやったことあるんだよ」って。「シェイクスピア作品なので、すごくしゃべるよ」と言われました。「恐らくそのしゃべるところが歌になっていると思います」とお話していたんです。すごく面白い作品だとおっしゃっていたので、普通のシェイクスピア劇でも面白いものを、さらにミュージカル化して、かつ、現代劇に変えているので、すごく楽しい、面白く笑える作品になっているんじゃないかなと思いますね。
■全員年齢は近いから、すごくみんな話がしやすい、同年代の人たちでやっていくのは好き
――このチラシは、5人で一緒に撮影したと伺いしました。珍しいですよね。
大勢で一緒に撮影するのは、なかなかないことですね。
――同世代がこれだけ集まるミュージカルもあまりないかなと。村井さんが出演された作品ですと『RENT』などでしょうか。
確かにそうですね。全員年齢は近いです。だから、すごくみんな話がしやすいです。大先輩が現場にいる感じでもないんですよね。そういう現場も好きなんですが、こういう同年代の人たちでやっていくのは好きですね。
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いよいよ開幕しました。
ネタバレとなってしまいそうで詳しくは書けませんが、とにかく!楽しく!笑って!感じる!素敵なミュージカルだと思います。何度でも足を運びたくなります。
歌も演技も確実に期待できる若手がこれだけ揃う作品は、なかなかないのではないかと思います。
先日公開されたPVも明るい雰囲気で、開幕がとても楽しみです。