2019年10月1日(火)にシアタークリエで開幕する『ラヴズ・レイバーズ・ロスト-恋の骨折り損-』に出演する村井良大さんのインタビュー後半です。沙央くらまさん、渡辺大輔さん、入野自由さん、大山真志さん、中別府葵さん、田村芽実さん、伊波杏樹さん、樋口日奈さん、三浦涼介さんら共演者の印象などを伺いました。有料部分では、久しぶりにミュージカルに出演することなどについても伺いました。
――ビジュアル撮影では皆さんでお話できましたか?
5人でこの撮影中にはいろいろ話をしたんですよ。(チラシを見ながら)特にこの2人(大山真志さんと渡辺大輔さん)はやりたがり。
――やりたがり?
特に大ちゃん(渡辺大輔)はやりたがり。多分、現場でも「えっ、これってこうですか? ああですか?」って一番最初に聞くと思います。それが大ちゃんらしいなと。多分、三浦(涼介)君が一番しゃべらないで聞いていると思います。入野(自由)君は、何となく自分の価値観を持ちながら、とりあえず構築していくタイプ。(大山)真志は自虐を入れながら、進めていくタイプかなぁって。
――もう構図ができ上がっているんですね。稽古場の様子も見えるようですね(笑)。
はい、バラバラな感じが面白いです(笑)。でもみんな、クリエイティブなことに関しては貪欲な人たちばかりで、手を抜かない人たちが多いとすごく思うので、そこが楽しみですね。
――男性に対して同じ人数の女性がいるのが、また面白いと思うのですが。
そうですね。撮影も別でしたから、まだお会いしていないんです。大抵は男女2、3人ずつが多いですが、5対5というのが楽しみで、どんな感じになるんだろうと。
――女性が5人集まったら、すごいパワーだと思うんですよ。
でも、僕は女子会にもいられる人ですので、多分大丈夫だと思います。
――女子会では一緒に和気藹々とするんですか? それとも女子の話を聞いているんですか?
聞き役になることが多いですかね。あと、いろいろ注文したり、何かしたり、片付けたり……女子会の時はそっちに回ります。
――いてくださるとありがたい感じですね(笑)。
「お前がいると、いい感じに柔らかくなるから、いてくれるとありがたい」みたいな(笑)。
――緩衝剤のような。
そうですね。僕がいないと喧嘩が始まるようなイメージではないですが。もちろん僕も女子の全部を知っている訳ではないですが、特に女子だけが集まるとどうなんでしょうね。
――女子5人は相当だと思いますよ。
そうですか。でも、女性がそう思うということは、きっとそういうことですよね。
――男女同じ人数だというのが面白いですね。舞台上のエネルギーがすごそうなイメージです。
かなり、わちゃわちゃはしてそうな感じはしますね。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、久しぶりにミュージカルに出演することついての話などインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。
<有料会員限定部分の小見出し>
■(石川)新太たちが主役の『若者チーム』をやってくださいと、お願いしたくらい
■芝居をやっているときに「これを歌にできたら楽しいのに」と思いが溜まっていく
■普通のお芝居は、技術を盗むのがすごく難しい。でも、歌だと技術を盗みやすい
■『ラヴズ・レイバーズ・ロスト』は、すごくノリノリで聴ける面白い作品です
<ミュージカル『ラヴズ・レイバーズ・ロスト-恋の骨折り損-』>
【東京公演】2019年10月1日(火)~10月25日(金) シアタークリエ
【兵庫公演】2019年11月1日(金)~11月4日(月・休) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
【福岡公演】2019年11月9日(土)~11月10日(日) 福岡市民会館
【愛知公演】2019年11月16日(土)~11月17日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
公式サイト
https://www.tohostage.com/loves-labours-lost/
<関連リンク>
村井良大 公式ブログ
https://lineblog.me/murai_ryouta/
- 【動画】シェイクスピア喜劇をスタイリッシュに、『ラヴズ・レイバーズ・ロスト』開幕 2019年10月3日
- 「昼夜公演の間に若手主役公演ができないかな」、村井良大インタビュー(下) 2019年9月20日
- 「すごくポップ!」、『ラヴズ・レイバーズ・ロスト』村井良大インタビュー(上) 2019年9月19日
- 【動画】獄房で繰り広げられる究極のドラマ、ミュージカル『蜘蛛女のキス』プレスコール 2021年11月25日
- 石丸幹二・安蘭けい出演、ミュージカル『蜘蛛女のキス』メインビジュアル公開 2021年8月29日
- 村井良大主演、舞台『甘くない話 ~ノン・ドサージュ~』メインビジュアル公開 2021年8月29日
※村井良大さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは10月19日(土)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
※ここから有料会員限定部分です。
■(石川)新太たちが主役の『若者チーム』をやってくださいと、お願いしたくらい
――何か楽しみにしていることはありますか?
全部楽しみですが、メインキャスト以外のキャストの話をすると、(石川)新太と一緒にできるのが嬉しいんですよね。
――それはどうしてですか?
昨年の『TENTH』の『ネクスト・トゥ・ノーマル』の稽古で、新太が海宝(直人)君の代役をやっていたんです。新太は、その時まだ19歳で、才能のある子だから、『お前、将来絶対に主役に立つから、早く主演でやったほうがいいよ』と話をしていて。この公演も昼夜公演がありますよね。最近は、18時公演、19時公演だと観られない方が多いので、いっそ21時公演にして、例えば、僕らが12時と21時公演をやるとするじゃないですか。その間の時間に新太たちを主役にした『若者チーム』をやってくださいと東宝さんにお願いしたくらい。その分、チケットを少し安くするとか。
――宝塚の新人公演みたいなものですね。
そういう感じです。そういうシステムに変えてやってくれませんかって。若者たちを育てたいんです。スタッフさんは大変だから、もちろんある程度の調整は必要なんですが。でも、そういう話をするくらい、新太には太鼓判を押していますね。
――今から村井さんのお墨付きですね。
もう多分、彼はこれからガンガン出ていきますね。
――石川さんは子役からされていて、芸歴も長いですね。
話も落ち着いているし、いろいろとよく分かっているから。この子は多分放っておいても、いつか主役になるだろうなと確信しています。
――今度は共演できるのが楽しみ。
新太としっかりやりたいなと思っていたので、楽しみですね。
■芝居をやっているときに「これを歌にできたら楽しいのに」と思いが溜まっていく
――『ラヴズ・レイバーズ・ロスト-恋の骨折り損-』、来年の『デスノート』とミュージカルが続きますが、ミュージカルに久し振りに取り組むことを、どう思っていますか?
芝居を経て帰ってくると、ミュージカルがより一層楽しくなります。表現力が変わるというか。ミュージカルをずっとやっていて普通のお芝居になると、コンテンツが1個減ってしまった感があるんですよ。
――コンテンツが減る?
何といえばいいのかな……。例えば、芝居、ダンス、歌があったとして、次の作品は芝居と歌ですとなると、ダンスが消えるじゃないですか。そうすると、1個コンテンツが減った気がしているんです。そこで芝居をずっとやっていると、芝居がどんどん膨らんできて、この感情がこうなってと突き詰めていくんですが、次にミュージカルに帰ってくると、それを応用できるようになっている。あとは、芝居をやっているときに「これを歌にできたら楽しいのに」という思いが溜まっていくので、ミュージカルになって帰ってくると、ジャンルが増えるというか、表現が増えるから、いろいろ発散どころが増えて楽しいです。
■普通のお芝居は、技術を盗むのがすごく難しい。でも、歌だと技術を盗みやすい
――「帰ってきた」という表現をされるのがいいですね。
まだお前の古巣じゃないよって思いますが(笑)。
――いえいえ。ミュージカルに対して、異邦の地に行くわけじゃなくて、帰る感覚があるんだなと。
何でしょうね……。僕の中で大前提は全部芝居だから、ある意味 変わらないと思っているんですよ。新たな表現方法があるというだけなので。でも、ミュージカルの世界にはその世界の美学もありますし、表現力もありますから、やっぱり見ていて面白いですし、見方も変わります。これからミュージカルはどんどん流行っていくだろうなとも思いますね。
――ご自身の中でも、 ミュージカルに対する取り組み方や距離感は変わりましたか?
変わりました。生の音楽なども聴くようになっています。今まで音楽とは意外と遠かったですし、自分もあまり音楽に興味を抱かなかったのですが、最近は自分から「こうやりたい、ああやりたい」と自分なりに勉強したりします。
――もっと音楽を聴きたいとか?
はい。何かを見て聴いて感化されてというのが多いので。ミュージカルはそれがたくさんできるなと思いますね。音楽の作品になるから面白いなって。
――プライベートにも影響があるということですね。
影響はありますね。普通のお芝居でも影響はありますが、普通のお芝居って、何て言えばいいんですか……組み立てというか、技術を盗むのがすごく難しいんです。でも、歌は技術を盗みやすい。こうしていた、ああしていたというのが、分かりやすいので。芝居はどうなっているんだろうというのが、頭の中で分解できない。ミュージカルは、役者さんに実際に会って、こうなってるんだなと、お話を聞いたりもできるので、そこが面白いところだなと思います。
■『ラヴズ・レイバーズ・ロスト』は、すごくノリノリで聴ける面白い作品です
――皆さん、久し振りのミュージカルを楽しみにしていらっしゃると思いますので、最後にメッセージをお願いします。
僕が出演する作品はロックミュージカルが多くて、『ラヴズ・レイバーズ・ロスト-恋の骨折り損-』もロックミュージカルです。しかもすごくノリノリで聴けるような作品です。『RENT』ほどのポップス感、R&Bの感じはないですが、非常に貪欲な、派手じゃないけれど心情をすごく捉えている歌が多いので、聴いていて面白いです。全部が違う風に聴こえるので、芝居し甲斐のある歌が多いなと思います。テクニックや表現力で、いかようにもできる歌が多くて楽しみです。僕の大好きなロックミュージカルに、ぜひ遊びに来てください。
※村井良大さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは10月19日(土)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
喜劇大好きな村井さんがそのコメディセンスを存分に発揮している舞台を観るのが大好きなので(しかも今回はシェイクスピア喜劇!)拝見するのがとても楽しみです。
いつもすてきな記事をありがとうございます。
ところで以前から思っていたのですが、こういったインタビューのほとんどは本格お稽古の前段階で取材されるため作品への意気込み等をメインに語られることがほとんどですよね。
もちろんそれもとても興味深いのですが、初日が開いてからや千秋楽後に公演を振り返ってのお話なども聞いてみたいです。紙媒体にはない即時性や有料ページの存在などアイデアニュースさんの利点を活かして是非お願いしたいです。ご検討下さると嬉しいです。
とても素敵なインタビューありがとうこざいます。
公演がとても楽しみです。
お芝居とミュージカルの行き来のお話、楽しんでいらっしゃるのがよく伝わってくるインタビューで、作品もとても楽しみになりました。村井さんご自身もお若いですが(笑)さらに若い層への思いを持ってらっしゃるのが素敵だと思います。公演を心待ちにしています。