「『ロミオ&ジュリエット』は、初めて力まずに」、平間壮一インタビュー(下)

平間壮一さん=撮影・岩村美佳

平間壮一さんインタビューの後半です。最近出演されていた『バイオハザード』『ロミオ&ジュリエット』などを経て変化したことなどについて伺いました。

平間壮一さん=撮影・岩村美佳

平間壮一さん=撮影・岩村美佳

――最近のお話を伺いたいと思います。一番最近といえば、『ロミオ&ジュリエット』ですね。『バイオハザード』の時もお話を伺いしましたが、これまでとは違う男っぽい役が続いたと思います。新しく得たことはありますか。

『バイオハザード』までは全て力んでやっていました。「力を入れている=頑張っている」という感覚がどうしても体の中にあったんです。でも、『ロミオ&ジュリエット』から、力を入れることをやめられました。

――それはなぜでしょうか。

『RENT』をやってからずっと思っていたことなんですが、「いい子ちゃんでいなきゃいけない」「必要以上に頑張らなくちゃいけない」という思いが頭のどこかにあったから、すごく力んでしまっていたんだと思います。力むことが頑張ることだと勘違いしていたんですね。力を入れると頑張っている感じがするじゃないですか。

――自分の体感としてあるかもしれないですね。

でも、全然違うんだなと気づいたんです。『バイオハザード』から、手を抜いている訳ではないですが、やることはしっかりやりながらも、力をふっと抜いてみることを意識し始めました。頑張りたいからと力が入ってしまうと歌にも良くないですし、ダンスも伸びが悪くなり、芝居もしかり。普段力みながら生活している人なんていないですからね。『ロミオ&ジュリエット』でやっと、自由に1回も力まずに出来るようになりました。だから、それを知った今、同じ役をやれることがすごく楽しみです。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、『ロミオ&ジュリエット』を終えて残ったものなどについて伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載しています。

<有料部分の小見出し>

■頑張りすぎだった頃の自分の映像を見ると「こいつ生きてないな」と

■小池(修一郎)さんに「平間みたいにやってみろよ」と言われ

■稽古中に「このグミおいしい」とか言っても本当に怒られないのかな

■観劇後に「また観よう」と絶対に思って頂けるようにしたい

<2017年版・ミュージカル『レント』>
【東京公演】2017年7月2日(日)~8月6日(日) シアタークリエ
【愛知公演】2017年8月10日(木) 愛知県芸術劇場 大ホール
【大阪公演】2017年8月17日(木)~8月22日(火) 森ノ宮ピロティホール
【福岡公演】2017年8月26日(土)~8月27日(日) 福岡市民会館
公式ページ http://www.tohostage.com/rent2017/index.html

<関連サイト>
平間壮一アミューズオフィシャルサイト http://artist.amuse.co.jp/artist/hirama_soichi/
平間壮一オフィシャルブログ http://lineblog.me/hirama_soichi/
平間壮一&STAFF Twitter https://twitter.com/so1_staff

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平間壮一さん=撮影・岩村美佳

平間壮一さん=撮影・岩村美佳

※ここから有料会員限定部分です。

■頑張りすぎだった頃の自分の映像を見ると「こいつ生きてないな」と

――ダンスでも力んでいたんですか?

ダンスのときは、あまり力んでいなかったです。歌やお芝居になると、高音をグッと出そうと思って、喉を絞ったりしていたんですが、先生に「なんで力むの?」と言われたり。そうしないと高音が出ないと思っていたけれど、怖がらずに1度やってみたら出たんです。

――そういう経験が積み重なっていった?

経験もそうですが、『RENT』をやったからこそ、徐々に調整することを本番で出来るようになったんじゃないかと思います。「必要以上に頑張らなくていいんだ」「真面目でいなきゃ」「頑張らなきゃ」という殻が一つはずれたからですね。

――前回の『RENT』でそれを知って、1年半くらいかけて徐々に出来るようになったんですね。

だからすごく緊張もしていました。人前で何かをするときに、緊張を抑えるためにもどこかで固めて力を入れていたんです。

――色々な人に会うときもそうなんですか? 例えば、製作発表や取材などでも?

そうでしたね。何かいい事を言わなければという気持ちがどこかにありました。取材や、自分が何かを発しなければいけない前日は、何を言おうか、何を言われるのかなと、それこそ寝れない程でした。

――今日久しぶりにお会いして、先程撮影しながら、いいお顔になったなと思っていたんです。

ありがとうございます。自分で自分を辛くしているなという感覚はすごくありました。最近になって気づいたのは、フルパワーをさらに超えるぐらいに、壊れるくらいに頑張らなくてはいけないと思い込んでいた自分がいたことです。自分でその頃の映像を見たりすると、「こいつ生きてないな」と思いました。それから色々な役者さんと出会って、「落ち着いてやろう」と思うようになりました。これで仕事が終わってしまったらどうしよう、失敗できない、とあせっていて、逆に失敗が多かったと思います。

平間壮一さん=撮影・岩村美佳

平間壮一さん=撮影・岩村美佳

■小池(修一郎)さんに「平間みたいにやってみろよ」と言われ

――『ロミオ&ジュリエット』を終えて、残ったものは?

これまでは真面目でいたいから役作りも導き出そうとしてきました。でも、「マーキューシオってこうだよな」というものに敢えて逆らって、狂えるところまで狂おう、やりたいようにやってみようと思ったんです。小池(修一郎)さんに見せたときに、逆に「平間みたいにやってみろよ」と言われて、これでいいのかと。楽しくやれていることが一番いいこと。だから、『ロミオ&ジュリエット』は力が抜けて、色々と殻を破ったことによって、やっと自分でゼロから考えたものをやれたなと思えました。それまでは「エンジェルってこうだよね」という理想があったから、違うと言われたら、その意見を聞き入れたりしていました。

――自分の中で着地点がないと、出来なかったということですか?

そうです。マーキューシオはずっと突っ走ったままいられましたね。

――相手とのコミュニケーションで変わっていくということも柔軟に出来た?

出来ました。だから、余計に楽しくなりました。

平間壮一さん=撮影・岩村美佳

平間壮一さん=撮影・岩村美佳

■稽古中に「このグミおいしい」とか言っても本当に怒られないのかな

――それを今度はエンジェルで、前回とは違うことが出来るということですね。

その日のコリンズの目を見て、思ったこと、感じたことをやっていこうと思います。

――そうすると「役を作る」という感じではないですよね?

ないと思います。

――「役になる」という感じですか?

そうだと思います。エンジェルが寄ってきてくれる感じです。僕自身とエンジェルがお互いが寄り添っていくみたいな。演じるという意味では、僕がドラァグクイーンだったらという感覚だと思います。

――アンディが変わったと言ってくれるかもしれませんね。

稽古中に「このグミおいしい」とか言っても本当に怒られないのかな(笑)。でも、前回はやらなくて怒られたから、今度は毎日アンディに言いに行ってみようかと思います(笑)。

平間壮一さん=撮影・岩村美佳

平間壮一さん=撮影・岩村美佳

■観劇後に「また観よう」と絶対に思って頂けるようにしたい

――お話を伺って、益々楽しみになりました。最後に楽しみにしているお客様にメッセージをお願いします。

エンジェル役をまた出来ることが本当に嬉しいです。また観たいと思ってくれている人も多いと伺うので、嬉しい言葉しか出てこないです。前回、最初の頃はエンジェルの気持ちが全然わからなくて、演じるのが怖かったですが、今回は自分の慣れた感覚がいい方向に転がるようにしたいです。2回目だからこそ発見できることもありますし、仲間からも色々と吸収して、落ち着いてやれると思います。今の段階ではキャスト達もまだ他人ですが、稽古場で築き上げていき、本番には今回のカンパニーでしか出来ないパワー感を届けたい。観劇後に「また観よう」と絶対に思って頂けるようにしたいと思っていますので、楽しみにしていてください!

平間壮一さん=撮影・岩村美佳

平間壮一さん=撮影・岩村美佳

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“「『ロミオ&ジュリエット』は、初めて力まずに」、平間壮一インタビュー(下)” への 2 件のフィードバック

  1. はるりん より:

    ロミオとジュリエットのマーキュシオ役は振り切って演じていらして、ものすごく惹きつけられました。前回のRENTも拝見して感動しましたが、今回「エンジェルが寄ってきている感じ」ということでさらに楽しみです。
    いつも素敵なインタビューと写真をありがとうございます!モノクロ写真もいいですね!

  2. ゆち より:

    狂気の中に深い悲しみがあるように感じた平間さんのマーキューシオに惹かれてファンになったので、ロミジュリのお話も聴けて嬉しいです。
    エンジェルがこれからどう進化していくのか、私にとって初RENT・公演初日の観劇が待ち遠しいです。

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