宝塚歌劇やミュージカルが好きな男性ら、歌って踊って演技の『タカラボウズ』開催

『タカラボウズ』公演より=撮影・橋本正人

宝塚歌劇やミュージカルが好きな男性らが歌って踊ってお芝居をするライブイベント『タカラボウズ』が、大阪市内で開催されていると聞き、さっそく行ってみました。当日の様子を、動画などで紹介します。

『タカラボウズ』公演より=撮影・橋本正人

『タカラボウズ』公演より=撮影・橋本正人

「開運メンズショーカフェ『タカラボウズ』」と名づけられたこのイベントは、大阪市淀川区の真言宗山階派「亀甲山 成就院」住職の西田義範(にしだ・ぎはん)さんが中心となって開いているもの。『タカラボウズ』は、「宝塚バー、坊主バー、ショーを合わせたようなイベントを」という西田さんの発案で、2018年1月からスタートしたもので、毎月1回開いています。

この日、出演したのは、西田さんのほか、足を高く上げたダンスが目をひいた広沢永俊さん、宝塚歌劇男役風の衣裳とメイクで知られる月城すみれさん、司会のコスプレイヤー・ゆりすさんの4人。さらに、越路吹雪さん出演の宝塚の舞台を観たことがあるという筋金入りの宝塚ファンの久米建寿さんが、ゲストとして参加していました。

では、当日の様子の一部を、動画で紹介します。

会場の「マドリガル カフェ」は、大阪の南海電鉄・難波駅から南東方向に約400メートル、電子機器やアニメ関係の店が並ぶ、10代から20代くらいの若者が多く行き交う街にあります。「アニメイト大阪日本橋」の大きな店舗の目の前にあるビルの3階で、ふだんはカフェとして運営されていますが、ステージがあることもあり、ライブやイベントにも貸し出されています。

店内の一角にあるステージは、幅5.4メートル奥行2.7メートルで、ステージ脇の上手に音響ブース(PA)があり、照明やワイヤレスマイクが設置されています。この日は、客席に4人がけのテーブルが6つ用意されていましたが、後方にはテーブルを置いていない空間もあり、テーブルを片づけてパイプ椅子を並べれば50人~100人ぐらいは入れる広さです。

『タカラボウズ』は、「開運メンズショーカフェ」と銘打っていますが、この「開運」とは、僧侶である西田さんが真言宗の密教占星術(宿曜道・すくようどう)による占いや悩みごと相談を行なうというもの。希望者には、ショーの前に占いをしたり、時間がない場合は、生年月日と悩みごとの内容を聞いておいて、後日、占いの結果を伝えています。

次回『タカラボウズ』第5回公演は、2018年5月30日(水)に「マドリガル カフェ」で開かれる予定です。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、『タカラボウズ』取材後に西田義範さんにインタビューした内容を掲載しています。西田さんと仏教の関係、宝塚歌劇が好きになった過程と舞台に立つようになった経緯、『タカラボウズ』が目指すものについて伺ったお話の詳細をライブの写真と合わせて、掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■6歳で得度。宝塚歌劇との出会いは10歳の時の『ベルサイユのばら』

■「自分も舞台に立ちたい」とダンスを学び、大学時代に劇団JMAに入団

■ライブ開催、「空海」を演じた映画製作、海外で『三番雙』披露……

■僧侶と話せる坊主バーと、宝塚バーと、ショーを合わせて『タカラボウズ』に

<次回の「開運 メンズショーカフェ『タカラボウズ』」>
【大阪】2018年5月30日(水) マドリガル カフェ
大阪市浪速区日本橋4-15-14近畿塩業ビル3F
https://live-madrigal-cafe.amebaownd.com/pages/1308317/page_201709282136
出演予定:西田義範、広沢永俊、月城すみれ、ほかのみなさん。ヴァイオリンの演奏も行われる予定です。
入場料:2,500円(1ドリンク制)
開場18:30、開演19:00

<関連サイト>
西田義範 フェイスブック
https://www.facebook.com/gihan.nishida
西田義範(ブロードウェイ・バウンズ)
http://broadwayb.com/?portfolio=%E8%A5%BF%E7%94%B0-%E7%BE%A9%E7%AF%84
Team Yoshizumi Takai(チーム 髙井良純) ツイッター
https://www.facebook.com/Team.YoshizumiTakai/
日本ミュージカル研究会・劇団JMA
http://www.jmamusical.jp/top.html
月城すみれ 公式ホームページ
https://www.sumiretsukishiro.com/
マドリガル カフェ ウェブサイト
https://live-madrigal-cafe.amebaownd.com/
マドリガルカフェ Twitter
https://twitter.com/madrigal_cafe

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『タカラボウズ』公演より=撮影・橋本正人

『タカラボウズ』公演より=撮影・橋本正人

※ここから有料会員限定部分です。

■6歳で得度。宝塚歌劇との出会いは10歳の時の『ベルサイユのばら』

西田さんは、実家が新大阪駅近くにある真言宗山階派「亀甲山 成就院」で、6歳で得度します。高校は高野山高校、大学は種智院大学密教科に進み、1988年に亀甲山成就院の住職となりました。宝塚市内の寺院に勤めていたこともあります。

宝塚歌劇との出会いは、10歳の時。安奈淳さんがオスカル役を演じた『ベルサイユのばら』をテレビで観て、宝塚に興味を持つようになります。初めての観劇は中学時代に宝塚大劇場で観た『風と共に去りぬ』。さらに大学時代に、阪急百貨店で行われた宝塚歌劇70周年のイベントに登場した若手男役の真矢みき(真矢ミキ)さんに目を奪われ、熱心な宝塚ファンになります。

『タカラボウズ』公演より=撮影・橋本正人

『タカラボウズ』公演より=撮影・橋本正人

■「自分も舞台に立ちたい」とダンスを学び、大学時代に劇団JMAに入団

宝塚が好きになった西田さんは、「自分も舞台に立ちたい」と思うようになり、高校の春・夏休みに「梅田コマ劇場ダンシングチーム」でダンスを学びます。大学1年生になった1983年には、宝塚歌劇団の作曲家だった高井良純さんが設立した「日本ミュージカル研究会(劇団JMA)」に入団。多くの舞台に出演するようになります。

『タカラボウズ』公演より=撮影・橋本正人

『タカラボウズ』公演より=撮影・橋本正人

■ライブ開催、「空海」を演じた映画製作、海外で『三番雙』披露……

西田さんは2006年には、『西田義範スーパーリサイタル』と銘打ったライブを開き、2007年には、自ら脚本・監督・主演を担当した映画『今 唐から帰りて 空海 空白の三年を覗く』(約20分)を製作します。

さらに、2011年には西田さんプロデュース・出演で『ようこそミュージカルワールドへ』と題したイベントを大阪の小劇場「世界館」で開催。2012年には、南アフリカのダーバン劇場で、日舞『三番雙』を披露するなど、多彩な活動を続けています。

『タカラボウズ』公演より=撮影・橋本正人

『タカラボウズ』公演より=撮影・橋本正人

■僧侶と話せる坊主バーと、宝塚バーと、ショーを合わせて『タカラボウズ』に

『タカラボウズ』を始めたのは、2018年2月。月城すみれさんがかつて開いていた「宝塚バー」的なものと、仏教関係者の間でよく話題になる「坊主バー」と、西田さんが好きな「ショー」を合わせた形のイベントができないかと考えて、スタートしたものです。1月から毎月1回ずつ開いており、次回、5回目となる『タカラボウズ』は、2018年5月30日(水)に開かれます。

西田さんは、「舞台が大好きで、音大の関係者らによる『エリザベート』(2008年)や『レ・ミゼラブル』(2013年)の公演にも出演させていただき、やりたいことが実現してきました。『坊主バー』的な形で悩み事をかかえる人から話を聞いて相談にのることは自分に向いていると思いますし、今後も、人を助けるというお坊さんの活動と、俳優という2つで、突き進んでいきたいと思います」と話していました。

『タカラボウズ』公演より=撮影・橋本正人

『タカラボウズ』公演より=撮影・橋本正人

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