「自分に軸を置いて生きてもいいと思った」、月城すみれさんインタビュー(下)

月城すみれさん=撮影・橋本正人

宝塚歌劇・男役風の衣裳を日常的に着ていることで話題になっている男性、月城すみれさんのインタビュー、後半です。京都大学の大学院の卒業時期が近づいた月城さんが、就職について、どう考え、どう行動したのかについて語っていただきました。

月城すみれさん=撮影・橋本正人

月城すみれさん=撮影・橋本正人

大学院生活も終わりに近づき、就職活動をする段階になった時、月城さんは、同じようなリクルートファッションに身を包み、就職の適性検査「SPI」対策を考えているような、今の就活のあり方に疑問を感じるようになります。

「20歳までは、親の理想像の中で生きてきたけれど、これからの人生は、自分の幸せを考えてもいいのではないか」と思ったそうです。

就職活動はしていたものの、自分と合うと思う会社に出会うことがなく、宝塚の『エリザベート』の「私だけに」の歌詞ではないけれど「義務を押し付けられたら、出て行くわ。私」と思い、塾講師などのアルバイトなどをしていた時に、今の勤め先の会社のオーナーと出会います。

その会社は、京都市北区に本社のある「テスコーポレーション」。ビルのメンテナンス(清掃・環境衛生・設備管理など)を主に行っている会社ですが、違う業種にも進出を目指しており、農業などの生産から、加工、販売などのサービスまでを一貫して行う「第6次産業」(1次×2次×3次=6次産業)に乗り出すことを検討しているところでした。

オーナーは「その格好を生かして、盛り上げてくれないか」と月城さんに言い、「やります!」ということで就職が決まったそうです。

「テスコーポレーション」は、会社で所有する畑から生まれた農産物を中華料理店「下鴨 塩見家とんとん」に卸しており、月城さんは宝塚歌劇男役の格好をして、「下鴨 塩見家とんとん」の営業活動をするようになります。宝塚ファッション・メイクで、チラシを配布したりしているほか、関係先まわりなどの営業をしています。

「下鴨 塩見家とんとん」では、あっさり味の『とり塩ラーメン』と、コッテリ食べ応えのある『とんとんラーメン』のほか、中華料理のコースや鍋料理があり、広い座敷は宴会やイベントに利用することができます。

「下鴨 塩見家とんとん」のチラシ

「下鴨 塩見家とんとん」のチラシ

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、大学院時代に「自分が幸せになってもいいかな」と思ったということについて、もう少し詳しく説明していただいた内容や、「下鴨 塩見家とんとん」の説明、将来したいことなどについて伺ったインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■小さいころからキラキラ系が好きだった。それが、たまたま宝塚に

■うちの『とり塩ラーメン』は、ギラギラではなく、あっさり食べやすい

■40人まで入れる広い座敷は、宴会のほかイベントにも利用できます

■「コスプレが心身に与える影響」について、体系的な研究をしてみたい

<関連リンク>
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https://www.sumiretsukishiro.com/
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京都・下鴨「塩見家とんとん」
https://www.403tonton.com/
テスコーポレーション
https://www.tesu-ts.com/
諏訪ミュージカルスクール
http://suwamusicalschool.com/

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■小さいころからキラキラ系が好きだった。それが、たまたま宝塚に

月城さんは、将来については、「何になりたい?と聞かれた時に、職業がよく言われるけれど、僕は、面白おかしく、最後まで生きられたらいいかなと思います」と言います。

大学院時代に「自分が幸せになってもいいかな」と思ったということについて、もう少し詳しく説明してくださいますかと聞いたところ、「幸せというのとはちょっと違うかもしれませんが、当時は主体が自分じゃなかった。自分が車を運転しているようでも、実は、助手席に座っていた。ハンドルを取り返すというか、軸に自分を置くか否かですよね。以前は、他人の軸で生きていた」と言います。

自分の軸と宝塚の関係について聞くと「小さいころから、キラキラ系のものが好きだった。それが、たまたま、宝塚になったということです」と話されました。

月城すみれさん=撮影・橋本正人

月城すみれさん=撮影・橋本正人

■うちの『とり塩ラーメン』は、ギラギラではなく、あっさり食べやすい

中華料理店「下鴨 塩見家とんとん」の営業をされているので、お店の特徴について伺うと、「最近は、ギラギラのラーメンが多いですが、うちの『とり塩ラーメン』(750円)は、あっさりしていて食べやすいのが特徴です」とのこと。

一方、『とんとんラーメン』(930円)は、レア(生)チャーシュー、角切りチャーシュー、普通のチャーシューの3種類の肉と、とんこつ・魚介・鶏のトリプルスープが売り。こちらは、かなりコッテリで、食べごたえがあるそうです。

「下鴨 塩見家とんとん」のチラシ

「下鴨 塩見家とんとん」のチラシ

■40人まで入れる広い座敷は、宴会のほかイベントにも利用できます

テスコーポレーションの畑で作っているのは、ネギ、ニラ、ニンニク、ハーブなどの野菜で、多くは「下鴨 塩見家とんとん」に卸しているものの、一般家庭や他の店にも販売しているそうです。野菜は減農薬で生産しており、平飼い卵を使ったメニューもあるなど、健康に配慮した店となっています。

コース料理は2,980円~3,980円までの4種類で、鍋のメニューもあり、40人まで入れる座敷もあるので、お子さまなどのいる家族連れでも利用しやすいほか、宴会やイベントに利用することが可能です。

月城さんは、宝塚風ファッションとメイクで「下鴨 塩見家とんとん」のチラシを配ることもあり、通勤電車の中でもこのファッションでいるため、いつしか京都では「会えたら幸せになれる」という都市伝説まで生まれ、新聞やテレビで何度も取り上げられるようになりました。

月城すみれさん=撮影・橋本正人

月城すみれさん=撮影・橋本正人

■「コスプレが心身に与える影響」について、体系的な研究をしてみたい

将来については、もちろん「塩見家とんとん」を広げていくということが中心ではあるものの、それ以外に、興味がある思うものを体系的に研究したいという思いもあるそうで、たとえば「コスプレが人間の心身に与える影響について」心拍数の変化などのデータを収集して論文にまとめると面白いのでは、と話していました。

世界的にも知られる日本の文化であるコスプレを、体系的に研究する宝塚ファッション・宝塚メイクの学者さんが誕生すれば、面白そうですね。

月城すみれさん=撮影・橋本正人

月城すみれさん=撮影・橋本正人

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