平間壮一さんのインタビュー後半です。ミュージカル『ゴースト』で共演する浦井健治さん、咲妃みゆさん、秋元才加さん、森公美子さんについてや、最近出演した舞台の中から『Indigo Tomato』や『髑髏城の七人』について話してくださった内容を掲載しています。
――共演者の浦井さん、咲妃さん、秋元さん、森さんは、一緒にお芝居を作られていていかがですか?
面白いです。Wキャストでこうも違うかと、この前モリーの2人を見て初めて思いました。
――これまでもWキャストは結構見てらっしゃるのでは?
見ていますが、相手で、実際に心情のやりとりをするWキャストは、女性では初めてかな。サムに対する思いの分量も違うのが分かりますし、目を見ていて、秋元さんは繊細だな、とか。
――咲妃さんは?
か弱そうに見えて、意外と芯が強かったり。
――なるほど。
すごく強いなという感じですね。
――両方にギャップがあって、さらに対称的って面白いですよね。
モリーに甘えたくなったシーンがあったんですよ、もう自分(カール)が弱くなって。これは絶対に本番ではやらないなとは思いつつ、ボタンをしめられないみたいな感じで、遊びでやっていたら、自然としめてくれるのが咲妃さんだったんです。
――なるほど。
実際は年下なのに。それで(自分が)「え、どうしよう」ってなりました(笑)。
――それは両方にやったんですね。
はい。両方に、違うタイミングで、違う日に(笑)。
――結構楽しんでいますね(笑)。
そうそう(笑)。
――余裕がありますね(笑)。
色んなパターンをやっています。まだ一個も「これ」とは決めてないという感じで、僕はやっていて(笑)。
――このあと咲妃さんにインタビューするので、その日のことを伺ってみます(笑)。
無意識にやってそうな気がする。ふたりが全然違って面白かったなぁ。健ちゃん(浦井)も大好きです。初めて一緒にお仕事させてもらいますが。
――どんなところが大好きですか?
僕が芝居ができなくて、悔しくて、陰でしょんぼりしてたことがあったんですよ。そうしたら、ちょっかい出してくるんです(笑)。「あ、親友みたい」と思いました。なんだか、分かってくれるんですよね、意外と似てる気がします。「イェーイってやるけど、意外とお前壁あるだろ」と言われたので、「イエーイってやれるけど普通だよ」と答えると、「俺もそうなんだよね」って。「頑張ってる風とか好きじゃないでしょ」と言われて「あ、そうっすね」と(笑)。わりと似ています。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、最近出演した舞台の中から『Indigo Tomato』や『髑髏城の七人』について話してくださった内容など、インタビュー後半の全文と写真を掲載しています。(8月2日と3日には、咲妃みゆさんのインタビューも掲載します)
<有料会員限定部分の小見出し>
■(浦井健治さんは)たまに敬語を使うと「もう要らないでしょ」って(笑)
■(最近の活動を振り返ると)『Indigo Tomato』が、大きかったなと思います
■(『髑髏城の七人』は)台詞と芝居をしているだけで筋肉痛になるぐらい(笑)
■『ゴースト』、「サムとモリー取材です」と言われてわかったカールの気持ち
<ミュージカル『ゴースト』>
【東京公演】2018年8月5日(日)~8月31日(金) シアタークリエ
【大阪公演】2018年9月8日(土)~9月10日(月) サンケイホールブリーゼ
【福岡公演】2018年9月15日(土)~9月16日(日) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
【愛知公演】2018年9月22日(土)~9月23日(日) 刈谷市総合文化センター アイリス
<公式サイト>
ミュージカル『ゴースト』
http://www.tohostage.com/ghost/
<関連リンク>
平間壮一 アミューズオフィシャルサイト
http://artist.amuse.co.jp/artist/hirama_soichi/
平間壮一 オフィシャルブログ
http://lineblog.me/hirama_soichi/
平間壮一&STAFF Twitter
https://twitter.com/so1_staff
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※平間壮一さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは8月30日(木)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
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■(浦井健治さんは)たまに敬語を使うと「もう要らないでしょ」って(笑)
――通じ合ってる(笑)。
年齢的にも健ちゃんはアニキですし、大先輩。たまに敬語を使うと「おい、もう要らないでしょ」って(笑)。
――楽しそうですね(笑)。森さんはいかがですか?
優しい! この間、稽古場のカフェに行ったら、後から森さんが来て、お金を払ってくれようとしたんです。でも僕らはもう先払いで食べていたので、「なんだ~、お金払いに来たのに」と。すごく優しくないですか!? もちろん芝居もさすがだなって。見ていて笑っちゃうんです。
――そういうシーンがたくさんあると思うので、観る側としては楽しみです。
やはり真面目にいなきゃいけないのかなと思って、最初は緊張したのですが、全然そんなことありませんでした。自然でいられます。でもまだ、森さんとは一緒のシーンでは稽古していないんです。
■(最近の活動を振り返ると)『Indigo Tomato』が、大きかったなと思います
――少し最近を振り返って頂きたいのですが、この約1年間は、『RENT』、劇団☆新感線の『髑髏城の七人』Season月、『TENTH』、3LDKの活動、『Indigo Tomato』。バラエティに富んだ、盛りだくさんな1年だと思いますが、ご自身としてはいかがですか?
最近あった『Indigo Tomato』が、大きかったなと思います。
――ミュージカル初主演はいかがでしたか?
歌はやはり苦手意識があるままですが、焦らなくていいんだなというか。特殊な役だったぶん、普段の芝居も、もっと落ち着いてやれば楽だとわかったというか。人間、生きているときに体に力が入っていることって、あんまりないなと思ったんです。
――日常生活においてですね。
舞台では「生きろ」という感じじゃないですか。でも普段とは違うことをするから、やはり緊張があって、どこかしらに力が入るんです。でも、舞台にいるときに、もっと力を抜けるなと思ったんです。『Indigo Tomato』では、(役が)特殊だったぶん、頑張ろうとせずに居られました。「今見せなきゃ」「ちゃんと歌わなきゃ」「ちゃんとやらなきゃ」という無駄な意識が、抜けた気がしました。
――その役でいることに重きを置いたら、余計なものがとれたような?
そうです。今回、また改めてその意識でやっています。普通の人間はあんまり頑張らないというか。これまで僕は、「頑張る=力を入れる」だったから。頑張ってはいるけど、どこか抜けられるようにやりたいなとは思っています。
――芝居をするときの意識の持ち方が変わったということですか?
初めてのお芝居が「まず声出せ」というような練習の仕方だったので、自然と頑張ることが前提でした。そういう演じ方をしなければいけないときもあると思いますが、やっと新しい、そうじゃないところがわかりました。それを試すと言ったらおかしいですが、力を抜いて演じたのをダレンに見てもらって、「肩の力が抜けていてすごく見やすいよ」と言われて、これで良いんだなと。
――繋がっていますね。
そうですね。
■(『髑髏城の七人』は)台詞と芝居をしているだけで筋肉痛になるぐらい(笑)
――『髑髏城の七人』はすごく力を入れました?
入れました。多分、フルでずっと入れていなければいけなかったと思います。特殊な動きをしていなくても、台詞と芝居をしているだけで筋肉痛になるぐらい(笑)。
――対象的ですね。
僕も器用じゃないので、どちらかに寄りがちになってしまうんですよ。こうだと決めたらこう、みたいな。「お芝居は力を抜いてやるもの」「そうじゃない芝居もあるよ」という、梯子を掛けられなくて。ひとつの作品でどっちも使えば面白いと思いました。今までは、力を抜く、力を入れる、どちらかしかできませんでしたが、それをうまく組み合わせていけたらなと。
――『ゴースト』だと、両方が使えるかもしれない?
通してみないとまだわかりませんが。
――それは、意識的に自分の中で変えるんですか?
作戦を普段のときに考えておいて、相手から受け取った熱量で、その作戦をどうできるかですね。歌もまだまだ勉強中で、歌のときの喉と、喋るときの喉は違うんだなと、やっと気づけました。今まではわりと、台詞だしこのまま歌えばいいのかな、と思っていたところもあるのですが「そうじゃないんだな、皆、すごい!」と思いました。
――今回のキャストも百戦錬磨の方々がたくさんいらっしゃるから。
そう! もう尊敬しかないです。高いところを楽に、ピャ~って(笑)。でも、健ちゃんがこんなにお芝居が好きな人だなんて初めて知りました。上手! 面白いことをしたい人なんだなという感じ。僕は『DEATH NOTE』が好きで、健ちゃんとカッキー(柿澤勇人)のDVDが家にあるんです。買った時はずっと流していて、今もたまに掃除しながらつけて、「健ちゃんが頑張ってるな」と(笑)。
――その話は浦井さんに言いました?
言ってないです。「やめろよ」って言われるから(笑)。
――(笑)。芝居のノウハウもどんどん手に入れているところでしょうか。
そうですね。でも、これだというやり方ってあんまりないんだなと思いました。「芝居とは」みたいなものはありがちですが、実際はないんだなと。人の身体は1人1人違うし、それぞれだなと。
■『ゴースト』、「サムとモリー取材です」と言われてわかったカールの気持ち
――最後に、楽しみにしてらっしゃるお客様にメッセージをお願いします。
きゅんきゅんし足りない人は、ぜひ来てください! ありがたいことに、僕は、身近な人がまだ亡くなった経験がないんです。でも、モリーのずっとサムを思っている歌を聞いていると、ボロボロ泣けてくるんです。それが淋しさだけじゃなくて、温かみも感じますし、見ていて不思議な感じになるんですよね。この調子でいくと、最後のシーンなんか見てられないと思うんですよ。
――そうですよね。
モリクミ(森公美子)さんも、読み合わせ稽古のときから「もうダメだ」と言って泣き始めちゃって(笑)。素敵なものってわからないじゃないですか。実際、何が素敵なのかわからない。そんな感じなんです。たとえばネットですごく有名な絵を見ても、何が良いんだろうと思うのですが、美術館に行って実際に見ると、何かオーラが、重みというか、「この絵が昔からあって、あんな時代にこんなものを描いてたんだ」というのがある。何かわからないけれど素敵というものが、『ゴースト』にはある気がするので、それをぜひ見て頂きたいと思っています。
――生の舞台だからこそ伝わる、リアルなものがきっとありますね。
だからきっと、ずっと『ゴースト』はあるんだと思います。最近はなかなかテレビで放映しなくなってしまいましたよね。映画は1990年公開ですが、ミュージカルになってからは10年も経っていなくて。
――皆が知ってるこの作品がどうしてそのタイミングでミュージカルになったのかと思いますよね。
でも、見ると楽しいですし、ブロードウェイのものを見てもずっと素敵だなと思ったので、見たら多分はまっちゃうと思います。だって僕、ブロードウェイで2回見ていますから。2回見ると、より痛さが伝わったりするんですよ。本番中も2人の愛が深まっていくと思いますから。
――シアタークリエでの公演を終えて全国を周り始めたら、さらに強まるんじゃないですか?
もう、ちょっと嫉妬しているもの、僕。カールにとっての憧れの2人に。「サムとモリー取材です」と言われて、3人(サム役の浦井さんと、モリー役Wキャストの咲妃さんと秋元さん)がいなくなって「ああ……」って。
――「僕だけ置いてけぼり」みたいな(笑)。
そう(笑)。それで、何もわからない3人は「来たらいいのに」って言うんですよ。でも、「行けないんだよ!」って(笑)。これはカールの気持ちなんだなって。
――リアルに体験してる(笑)。
でも、そういう感じなんだろうなと思うんです。「あの2人にはかなわない。行きたいよ僕も」みたいな(笑)。でも、カール目線で見る人はいてもいいと思うんです。
――報われている人ばかりじゃないですからね。
むしろ、カールに近い人のほうが多い気がする。だから、カールは悪いことをしようとしているわけじゃないんです。わかりやすく言うと、自然と、黒の道に引きずり込まれてしまっているような作り方をしています。カールが黒いんじゃなくて。
――なるほど。カールに共感しにきてくださいという感じですね。
そう。いっぱい悩んで最後まで役を作っていこうと思うので、ぜひその結果を観に来てください!
※平間壮一さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは8月30日(木)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
壮ちゃんの真面目さや作品への取り組み方優しさや役者としての成長が伝わるお話しが沢山聞けて嬉しかったです。開幕前に読んでどんなカールになったのか楽しみになったし、観た後に何度も読み返したくなる、素晴らしいインタビューでした。
ありがとうございました。
このインタビューを読んで、平間さんが一体どんなカールを演じて下さるのか、とても楽しみにしていました。
ゴースト、何度か観劇したのですが、平間さんがすごく悩んでカールという人間と向き合って役作りをして、演じて下さっているのがとてもよくわかって、改めて素敵な役者さんだなぁと思いました。
今回のインタビュー、Indigo Tomatoのお話等、私が聞きたいと思っていたことがたくさん読むことができて嬉しかったです。写真も素敵で、いつも本当にありがとうございます。
役の作り方や作品に対しての考え方など、普段なかなか聞くことが出来ない貴重なお話をたくさん聞くことができ、とても読み応えのある記事でした。
舞台を見ていても、普段から共演者の方々と信頼関係を築いているんだなと感じましたが、改めて稽古場のお話を聞くことが出来て大変嬉しいです。
過去の作品についてのお話もありましたが、毎回違った役どころでいつも楽しませてもらってます。平間さんの今後の活躍が益々楽しみになる記事でした。
上、下とも素敵なインタビューとお写真をありがとうございました。
共演者の皆様とのエピソードや過去作品への想いなど、知りたいけれどなかなか聞く機会のない貴重な話がたくさんで、読んでいていてとても楽しかったです。カールや役へのアプローチも日々変化していくのかなと思ったので、これからも役者平間壮一さんから目が離せないなあと思いました。素敵なインタビューとお写真をありがとうございました!
インタビューの続きを読みたいと思い会員登録させていただきました。
平間さんのカールに対する気持ちやindigo tomatoや髑髏城のお話を聞くことができてとても満足しています!私の中でのカールは完全に悪役なので平間さんが演じられるカールがどのような人物なのかとても楽しみです。素敵なお写真とインタビュー本当にありがとうございました。
素敵な記事をありがとうこまざいました。
RENTのエンジェル役で 平間さんを知り 「この人のエンジェルは 愛に溢れて優しいな」と思ってました。
今回のカールは 映画では 親友を裏切る悪いイメージしかなかったのですが インタビューを読んで カールも はじめから悪いわけではなく 少しづつ翻弄されて 悪くなっていくような感じなのかなと思いました。
お話はサムとモリーが中心だけど リピートするのでカール目線でも観てみたいと思いました。
素敵な記事と写真をありがとうございます。
今回のインタビューを読んでますますゴーストを楽しみにしてます。
平間さんがカールへの気持ちすごく伝わりました、そしてキャストの関係性も面白いです。
カールは親友もあり悪役にもあり、どんな仕上がりになるか楽しみにしてます。
平間さんの、役へのアプローチの仕方や共演者の方への距離感など、率直な語り口で聞かせていただけて稽古風景が想像できました。
ゴーストは身近な人を亡くしたことのあるなしに関わらず、大切な人への思いに胸打たれる作品であると思いますし、更に、日本版ゴーストでは、単なる悪役ではなく一人の生活者としてのカールが観られるであろうことにも期待が膨らみます。平間さんが模索されているカールがどのようになっているのか、私もたくさん想像してクリエで答え合わせをしてみたいです。
ゴースト大好きな映画です!
カールの気持にも寄り添いながら、ハンカチとティッシュを沢山持って観にいきますね(*^-^*)