浪漫活劇『るろうに剣心』に出演する廣瀬友祐さんと三浦涼介さんの対談インタビューをお届けします。廣瀬さんは斎藤一役、三浦さんは四乃森蒼紫役を演じます。6月末に行われた製作発表時にお話を伺いました。最初にミュージカル『1789』で初共演したふたりの関係から伺いました。

――ビジュアル撮影と製作発表を終えられましたが、革命（『1789-バスティーユの恋人たち-』）の間にこちらにいらっしゃっていかがですか？

廣瀬：ね？

三浦：ね（笑）。ヒロ（廣瀬）は『1789』の本番中、大阪移動の前日にお稽古をして。

廣瀬：殺陣の稽古をね。

三浦：僕はその日は出られなくて、後日ひとりで衣装合わせをしていただき、昨日のビジュアル撮影で初めて参加しました。

――少しずつ進んでいるなかで、今日ついに製作発表だったんですね。

三浦：昨日がビジュアル撮影日ということもあり、少し気持ちの面では楽でした。もし今日が初めましての状態でしたら、大分緊張していたと思います。松岡（充）さんとも昨日の時点でお会いできましたから。

――本格的なお稽古は『1789』が終わってからだと思いますが、せっかく『1789』でも共演されているので、今回はお二人にお願いしたいなと思ってリクエストさせて頂きました。

三浦：嬉しいです。ほぼ親友です（笑）。

廣瀬：過言じゃないです。

――ほぼ親友といっても過言ではない（笑）。これまで廣瀬さんには何度かお話を伺っているんですが、おひとりだとたくさん喋ってくださるんですが、対談や座談会になるとあまりお話にならなくて（笑）。

三浦：あ～、楽しようとしてるんでしょうね（笑）。

廣瀬：（笑）。

――色々と気を遣うとおっしゃっていましたよね。『1789』で一山超えられているから、三浦さんと二人なら大丈夫かなと思ったんですが。

三浦：大阪でも何度か食事に行きました。僕は、大分心を開いてくれていると思っていますから。

廣瀬：そういっても、りょん（三浦）も口数が多い方ではないよね。

三浦：そう。プライベートなんてほぼほぼ無口ですから。喋るのは仕事のときだけです。

――じゃあ、二人でいるとオフでは割と無言な感じ？

三浦：多分その空気が平気だから一緒にいられるんだと思います。

――なるほど。喋りあう人同士ではなくて、ペースが合うんですね。

三浦：ぼそぼそって喋って、ぼそぼそって喋るみたいな。

※アイデアニュース有料会員（月額300円）限定部分には、2人が初めて話をした時のエピソードや、飲みに行った時の様子、「思い出の大阪の夜」などについて話してくださったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。8月14日掲載予定のインタビュー「下」では、『るろうに剣心』で共演する早霧せいなさんについての印象や、2.5次元作品について、現在の年齢で考えていること、これまでとこれからなどについて語ってくださったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

＜有料会員限定部分の小見出し＞

■三浦「たまたまヒロが隣で、一発目に僕がヒロに声をかけたのが…」

■廣瀬「最初に思いっきりドストレートのパンチをくらったような感じ」

■廣瀬「人のこと大好きだけど、人のこと大嫌いなんだろうなって」

■三浦「小池先生から『廣瀬とはどうなの？』って突然言われて」

＜浪漫活劇『るろうに剣心』＞
【東京公演】2018年10月11日（木）～11月7日（水）　新橋演舞場
【大阪公演】2018年11月15日（木）～11月24日（土）　大阪松竹座

＜公式サイト＞
浪漫活劇『るろうに剣心』
https://ruroken-stage.com/

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※廣瀬友祐さんと三浦涼介さんのサイン色紙と写真１カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは9月13日（木）です。（このプレゼントの応募は終了しました）有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

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■三浦「たまたまヒロが隣で、一発目に僕がヒロに声をかけたのが…」

――お互いのペースが同じだなといつ気づいたんですか？

三浦：僕は『1789』のお稽古中にずっとヒロのことを目で追っていたんですよ。作品中では同じシーンがないので、ずっと「あの人なんなのだろう」と思って。自分のお稽古の時間になったら来て、終わったらそそくさと帰って、ほとんど人と会話をしているところを僕は見たことがなかったから、「この人大丈夫かな？」と思って。

――（笑）。

三浦：僕が初めて、小池（修一郎）先生を含め、ほかの役者さんと飲んだときに、おもしろかったのが、カードで座る席を決めたんですよ。

――抽選みたいなことですか？

廣瀬：お店に入ったらカードを引いて、そのあとアルファベットでテーブル分けをしていて。

――合コンみたいですね（笑）。

三浦：そうそう！　そのときに、たまたまヒロが隣だったんです。それまでほとんど喋ったことがなくて、一発目に僕がヒロに声をかけたのが、「あの、幸せですか？」って。

――（笑）。

廣瀬：あります？　初対面でそんなこと聞かれること。

――ないですね（笑）。

廣瀬：初めての会話ですよ。稽古中に「おはようございます」「お疲れ様でした」ぐらいはあったにせよ。

三浦：それもない日も多かったですよ！

廣瀬：まあね。

三浦：同じシーンがなくて、稽古も被らないから。

――本当にすれ違いですね。

廣瀬：その挨拶以外で交わすファーストコンタクトで、「幸せですか？」って投げかける人（笑）。

■廣瀬「最初に思いっきりドストレートのパンチをくらったような感じ」

――なかなかのインパクトですね。

三浦：「廣瀬さんって幸せなんですか？」って、そう聞いたんです。

廣瀬：一気に僕も、いい意味で崩れたというか。やっぱり初めましての人とは、どうしたって仲良くなるために時間がかかるし、心を開くには本当に時間をかけないと。開ける人と開けない人がいると思うんですが、三浦涼介の場合は最初に思いっきりドストレートのパンチをくらったような感じがして、それで崩れましたね。いきなり「幸せですか？」って言われて、そこからは。りょんのもっている雰囲気が、元々楽だったから、居心地がいいといえば、いいし。りょんはお酒をよく飲むけれど、僕は飲めないんです。りょんが酔っ払い始めたら、楽しいところで楽しんだ方がいいよって思うんですが。

――それ以上飲むのを止めるということ？

廣瀬：りょんが最初は楽しく喋っているんですが、酔っ払っていくとこまでいってしまうと（笑）。

三浦：だめになっちゃう（笑）。

――それをセーブできるくらいのところを廣瀬さんはもう把握しているんですか？

三浦：ヒロと一緒だと、ヒロは飲まないから、「もうそろそろ……」がなくハイペースで飲んで、僕がすごく酔っ払っちゃうんですよ。次に行こうってなると、クールダウンの時間が長くて。ヒロも飲めないなりに1杯飲んだりすると、そのクールダウンの時間を含め、一緒に外を歩いたりするんです。散歩したり……普通ないでしょ？　２軒目に行かないで、ただ街を歩いて「おもしろいね」って言いながら写真を撮ったり（笑）。顔をはめるパネルで写真を撮ったりとか。大阪はどこに行ったんだっけ？

廣瀬：新世界？

三浦：スマートボールで遊んだりとか。珍しいものを見つけて楽しむというのは、最近僕にはなかったので、ちょっと新鮮で楽しかったです。ガチャガチャをやったりとか。

■廣瀬「人のこと大好きだけど、人のこと大嫌いなんだろうなって」

――「２軒目行こうよ」じゃなくて、その空気を一緒に楽しめる。

三浦：そう！

廣瀬：本当にいい感じに人に興味がなかったり。

三浦：（笑）。

廣瀬：いい感じに人を思ってたりだとか、そういうバランス感覚が。

三浦：一緒なんだろうね。

廣瀬：ストレスを感じない。そういう空気感というのは感じるんですよね。

――ちなみに、さっきの「幸せですか？」の問いには答えられたんですか？

廣瀬：それはちょっと内緒で（笑）。

――分かりました（笑）。三浦さんは交流する前のことをお話してくださいましたが、廣瀬さんは「幸せですか？」と聞かれるまで、三浦さんをどう思われていたんですか？

三浦：聞きたいです。喋ったことがなかったからね。

廣瀬：やっぱり経験してきたものもある人ですし、もちろん三浦涼介という存在は以前から知っていました。『1789』に関していったら、りょん以外はほぼ再演メンバーのなかに、一人だけ新規加入で、しかも一番大変な革命家のグループにぽんって入れられて、怒涛の稽古の日々を送っていたんです。でも、貴族側と革命家側が一緒に稽古をすることが本当になくて。だから、俺もりょんに「大丈夫？」って言ってたよね。

三浦：言ってくれてた。

廣瀬：「稽古どう？」っていう感じで。それまでは稽古も本番あけるまでも大変だったと思います。追われていたので。

三浦：大変だなって思ってた。

廣瀬：この人多分、人のこと大好きだけど、人のこと大嫌いなんだろうなって（笑）。

三浦：よく分かってる（笑）。

廣瀬：大好きなんだけど、大嫌い（笑）。

三浦：愛が深すぎて大嫌いになっちゃうんですよね。

廣瀬：勝手に同じ匂いというか、そういう空気をもっている人ではあると。

三浦：分かってた？　すごいね、それ。

廣瀬：醸し出していたよね。

三浦：醸し出してたか、やっぱり。そうなっちゃうか。

（一同笑）

――じゃあ、カードの運命も。

三浦：でも、それが絶対に大きかったんですよ。隣同士になったから。

■三浦「小池先生から『廣瀬とはどうなの？』って突然言われて」

――『1789』のメンバーが、『るろうに剣心』と『タイタニック』に分かれるじゃないですか。そこで導かれるようにこの二人が一緒になったんだなと、今のお話を聞いて思ってしまいました。もう『るろうに剣心』に向かってスムーズに流れていますね。

三浦：確かに。小池先生からも『るろうに剣心』が決まるとなったときに、「廣瀬とはどうなの？」って突然言われて、「どうなのって、どういうことなんだろう」って思って。もう『1789』の本番中だったので、「仲良くしている方だと思いますけど」と答えました。「そうか。じゃあ、続けざまに一緒になっちゃうけど、いいね」って。

――気にされていたんですね。

三浦：小池先生ってその辺りを気にしてくれるんですよ。だから、「はい、大丈夫です」って。

廣瀬：りょんがそう言ってくれてよかった。りょんが「ちょっと……」って言ってたら、俺ここに名前ないかもしれない。

三浦：いやいやいや（笑）。なんでやねん（笑）。

――じゃあ、それを経ての『るろうに剣心』なので、めちゃくちゃ楽しみじゃないですか？

三浦：めちゃくちゃ楽しみですよ。

廣瀬：ステージ上で絡めるかは分からないですが。でも、やはり『1789』から『るろうに剣心』が続くので。

三浦：また大阪にも行けるしね。

――そうですね。また、大阪の夜が（笑）。

三浦：思い出の夜が（笑）。

廣瀬：まだあるかな、あの顔パネル。

三浦：（笑）。

――この作品を経ると、さらに二人は深まりそうですね。

三浦：そうですね。『るろうに剣心』のキャストは、ヒロの方が共演されている方が多いんですよ。

廣瀬：りょんも久しぶりで忘れてるだけで、繋がっている人多そうだよね？

三浦：結構いますね。

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