2018年10月4日(木)から10月28日(日) まで浅草九劇で上演されているミュージカル『SMOKE』に、詩を書く「超(チョ)」役で出演中の木暮真一郎さん(日野真一郎さんとWキャスト)のインタビュー、後半です。Wキャストで超役を演じる日野真一郎さんや、海役の大山真志さん、紅役をWキャストで演じる高垣彩陽さんと池田有希子さんについて、少人数のミュージカルを日本で上演することの意味などについて語ってくださった内容を紹介します。(このインタビューは『SMOKE』公演の開幕前に実施したものです)
――今回初共演のキャストの皆様の印象をおうかがいしたいです。まずは「超(チョ)」役のダブルキャスト、日野真一郎さんについて。
キャリアも上の方で大先輩ですし、僕的には「この方とダブルなんだ!」ってちょっと最初思ったのですが、最初にお会いしたときから、「先輩とかぜんぜん思わないで、何でも言って!」みたいな感じで接してくださって(笑)。それから結構僕にもアドバイスというか、「こうなってたよ」っていうのを言ってくださるので、すごくありがたかったです。名前も同じ「真一郎」で(笑)。
――そうなんですよね! ダブル「真一郎」さんなんですよね(笑)。
はい(笑)。なんか、そういう意味でも縁を感じるというか。やっぱり先輩の方とダブルだと、緊張するかなと思ってたんですけど、日野さんのおかげで、その辺はリラックスして演らせていただいています。
――唯一のシングルキャスト、大山真志さん。今回の「海(ヘ)」役は、今までの役と大分雰囲気が違いそうですね。
真志さん、そうですね。今日通しとか見ていても、すごいな! というか、僕は真志さんのお芝居が好きなので、素敵だなと思いました。これは真志さんだけじゃないのですが、今回のキャストは皆さん、声が特徴的というか。
――声が!
皆さん良い声で。良い声っていうと、ちょっと短絡的ですけど、特徴的な声をされていたり、ハスキーだったり、明るいというか、明瞭な声だったりとか。その中で真志さんの声が、すごくハスキーで好きです!
――お話をお聞きして思い出しましたが、以前、菅野さんが、“台詞は音としてデザインされるべきで、この物語では特にそうだ”という内容をツイートされていて、物語にものすごく沿った声音というか、声が特徴的というのは、そういう演出だからなのか、元々それが出来る俳優さんを選ばれたからなのか…。
真志さんの台詞は、すごくスッと入ってきますね。
――「海」の台詞が、真志さんの声で?
そうです。僕が「超」として演っているときも、この人についていけばというか、同調出来れば、すごく良いものになるんだろうなという気がするんです。僕はまだその時点には達してはいないんですけど、一緒に演っていると、すごく頼もしいですね。今回は3人ですし、お互いの信頼関係が大事だと思うので、すごく信頼できます。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、この作品で紅役をWキャストで演じる高垣彩陽さんと池田有希子さんについて伺った内容や、少人数のミュージカルを日本で上演することの意味などについて語ってくださったインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。
<有料会員限定部分の小見出し>
■(高垣彩陽さんは)相対して見つめ合うだけで、涙腺が弛んでしまいそうな眼力がある
■(池田有希子さんは)作品へのアプローチに思い切りがある。クリエイティブというか
■今、韓国では少人数のミュージカルが流行っていて、日本でも演じる機会が増えている
■『SMOKE』、「こういうミュージカルもあるんだ。また観たい」と思っていただければ
<ミュージカル『SMOKE』>
【東京公演】2018年10月4日(木)~10月28日(日)
【出演】日野真一郎・木暮真一郎(Wキャスト)/大山真志/高垣彩陽・池田有希子(Wキャスト)
【スタッフ】上演台本・作詞・演出:菅野こうめい /音楽・演奏:伊藤靖浩
<公式サイト>
ミュージカル『SMOKE』
http://musical-smoke.com/
ミュージカル『SMOKE』 浅草九劇のページ
https://asakusa-kokono.com/list/2018/09/id-5688
<関連リンク>
木暮真一郎 Twitter
https://twitter.com/kogushin
木暮真一郎 ORCHARD
http://orchard-net.com/wordpress/?page_id=3307
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※木暮真一郎さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは11月8日(木)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
※ここから有料会員限定部分です。
■(高垣彩陽さんは)相対して見つめ合うだけで、涙腺が弛んでしまいそうな眼力がある
――3人芝居での紅一点「紅(ホン)」役ダブルキャストの高垣彩陽さんは?
高垣さんは、結構お話ししていたらご縁があって、共通の知り合いだとか、そういう共通点に親近感が湧いています。
――間接的にいろいろご縁があるのですね。
そうです。高垣さんの歌が好きですね。…なんか、好きなものばっかりになってますけど(笑)。
――共演の皆さんへの信頼が伝わってきます! とても大切な気持ちだと思います(笑)。
最初に歌を聴いたときに、すごいなぁって印象的だったんです。普段声優をされている方ですけど、やっぱりそういった意味でも、さっきも言いましたけど声の表現が。一緒に演ってても、なんかその、眼力があって、結構こう、“相対して見つめ合う”みたいなシーンがあるんですけど、それだけでちょっと僕の涙腺が弛んでしまいそうな(笑)。
――涙腺弛まされちゃうような眼力なんですね!(笑)。
そうなんですよ(笑)。なんか、眼から訴えかけてくるパワーがすごくて、それで歌もすごく心に響くものがあるので。さっきの真志さんと一緒ですけど、自然とやっぱり僕が高められる、高めていただけるというか。
――感情を貰えて、更に「超」として高みにいけるような?
そうですね。はい。本当に。
■(池田有希子さんは)作品へのアプローチに思い切りがある。クリエイティブというか
――それではもうお一人の紅一点、「紅(ホン)」役ダブルキャストの池田有希子さんは?
すごく気さくな方ですし、一番先輩で沢山の作品に出ていらっしゃっるので、すごく経験されていますし。こうめいさんがおっしゃっていたんですが、「思い切りが良い」というか、作品へのアプローチの仕方がやっぱりすごく思い切りがあってクリエイティブというか。「これは見習わないとな、自分ももっといろいろ演らなきゃな」と思わせてくださる方ですね。
――そういえば、お稽古中に“日本の役者は、銃の扱いとクスリのキメ方が不慣れだ”というお話が出たとか?
あぁ、それはまさにゆっこさん(池田有希子さん)がおっしゃったことで。それで、銃の渡し方とか扱い方をちょっと修正して。撃つとき以外は銃口は安全のために下に向けるとか、そういうのがやっぱり僕とかはイマイチ最初からは気をつけてなくて。
――日本で生活する上では、日常でまず触らないものですから。
そうですね。いやぁ、だから「銃ってこんなに重いんだ」って、最初思いました。
―― 幸いなことに、日本では「銃」なんて、玩具の「水鉄砲」くらいしか触る機会はないですしね。
そう(笑)。そういう細かいところとか、微妙なニュアンスのところをすごい指摘してくださるので。
――池田さんの気付きもあって、皆さんで揉んで作品に肉付けをしていく、という感じで。
そうですね。
■今、韓国では少人数のミュージカルが流行っていて、日本でも演じる機会が増えている
――では最後に『SMOKE』をご覧になるお客さまへ、メッセージをお願いします。
今回、日本版初演ということなんですが、今、韓国では、すごく少人数のミュージカルが流行って増えているらしくて、日本でもだんだんと上演される機会が増えているみたいなんです。僕はこの作品に出演が決まってから、同じ韓国ミュージカルの『あなたの初恋探します』を観に行かせていただいたのですが、作品のイメージはぜんぜん違うんですが、でも、観たときに、やっぱりミュージカルってアンサンブル交えて大人数でっていうイメージですけど、なんか「少人数で演るミュージカル」、こういう密度の濃い作品が、僕的にすごく好きだなと思って。今回、こうやって稽古させて頂いて、すごく楽しいんです。日本でもなくはないですが、ここまで少人数のミュージカルって、少ないですよね。
■『SMOKE』、「こういうミュージカルもあるんだ。また観たい」と思っていただければ
――日本では、大人数のミュージカルが主流かもしれませんね。
そうですよね。感覚的にも舞台との距離も近いですし、新鮮だと思うんです。もちろん、もう韓国に観に行ってらっしゃる方もいらっしゃると思いますが、「こういうミュージカルもあるんだ。また観たいな」と思っていただいて…。韓国に見に行っていただくとか、また韓国で観たお客さまが日本版を観て、日本版はまた違って良いなとか…。そうやって、こういう作品がどんどん日本で多く上演されたらいいなと思いますし、そのためにもこの初演を成功させて、素敵なものに仕上げられるように頑張りたいと思います。ぜひ観にいらして欲しいです。
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