「華やかでハッピーな舞台」、『Dramatic Musical Collection』東山義久・東山光明(上)

東山義久さん(右)と東山光明さん=撮影・NORI

ゴージャスヴォイスが紡ぐ、珠玉の「ミュージカル・ショー」である『Dramatic Musical Collection 2022』が、2022年11月16日(水)から22 日(火)まで「Cinema Connection」と「French Connection」の2バージョンで、東京・博品館劇場で上演されます。出演は、東山義久さん、北翔海莉さん、木村花代さん、東山光明さん、常川藍里さん。そして演出・振付も担当するDIAMOND☆DOGS(中塚皓平さん、和田泰右さん、咲山類さん、廣瀬真平さん、新開理雄さん、Homerさん)の皆さんです。久しぶりの共演となる、東山義久さんと、東山光明さんご兄弟にインタビューしました。上下に分けてお届けします。

「上」では、『Dramatic Musical Collection 2022』に出演される皆さんのこと、見どころ、候補に上がっている楽曲のことや、義久さんがミュージカル『ミス・サイゴン』のエンジニア役のオーディションを受けようと思ったきっかけが以前の『Dramatic Musical Collection』(DMC)だったということなどについて伺った内容と、お客さまへのメッセージを紹介します。

「下」では、義久さんには、エンジニア役についてのお話を、光明さんには、『SMOKE』『BLUE RAIN』に続いて出演された音楽劇『刻』のこと、この3作品の作曲を手がけたホ・スヒョンさんとお話しされたことなどについて伺いました。また、ご兄弟ならではの、子どもの頃のエピソードや、お互いを舞台人としてどのようにご覧になっているかということなどについて伺った内容を紹介します。

東山義久さん(右)と東山光明さん=撮影・NORI
東山義久さん(右)と東山光明さん=撮影・NORI

(※このインタビューは9月末に実施しました)

――『Dramatic Musical Collection』は、2年ぶりの上演ですね。

義久:2014年から始めて、今回は6回目になります。銀河劇場さんで3回、博品館さんでは3回目です。

――毎回出演者が豪華ですが、今回もゴージャスですね。

義久:この作品には初出演の北翔海莉さんと、2016年から出演している木村花代さんと前回(2020年)からの常川藍里くん。光明は初めてだよね。

光明:出演は初めてですね。観には何回も行っています。

――「ミュージカル・ショー」と「ミュージカルコンサート」の違いはなんでしょう?

義久:今回は、ミュージカル映画をモチーフとした「Cinema Connection」と、フランスミュージカルを中心とした「French Connection」という40分ぐらいのコーナーを日替わりでやります。例えば「French Connection」の中では、誰かを主点に置いたストーリーで、いろんな歌を繋いでいきます。そういうところが、みんなで歌うところ、個々で歌うところを持ち合わせる「ミュージカルコンサート」ではなく、「ミュージカル・ショー」なんです。

――この歌の次はこの歌、というだけではなくて、ストーリーがあるのですね。

義久:そうです。あとは「さあ、これから○○さんに○○を歌っていただきましょう」みたいなMCがゼロなので、結構疾走感があると思います。「目指せ、ノンストップの90分」で構成していて、ほとんど9割ステージに上がっています。DIAMOND☆DOGSのメンバーが、ソング&ダンスで、あるときはバックダンサーにもなるし、コーラスにもなりますが、彼らがメインのシーンもあります。

光明:おー!

義久:あとは光明くんがやってくれるかどうか。

光明:まぁ、ちょっとそれは内容によるかもしれない。

義久:おいおい(笑)。

――それでは、各出演者さんに期待されているところを教えてください。まずは、北翔海莉さん。

義久:みっちゃん(北翔海莉さん)とは、『CLUB SEVEN ZERO Ⅱ』(2019年)という舞台でご一緒させていただきました。本当にもう、歌も踊りも芝居も全部できる方で、「ミセス」なんですが、「ミス・パーフェクト」って呼んでいます。

光明:(笑)。

義久:「ミュージカル・ショー」ということで、結構作り込んでいるので、いろんなことができる方と一緒に、いいものをたくさん作りたい。その意味で、北翔のみっちゃんは本当に何でもできるし、何でもやってくれる。率先して「それ、私も出る」という雰囲気の方なので、この『Dramatic Musical Collection』の「長」として引っ張って欲しいですね。

――木村花代さんについて、お願いします。

義久:花代ちゃんも本当に何でもできる方で、天真爛漫で歌声も確かです。前回(『Dramatic Musical Collection 2020』)は、紅一点でしたが、彼女が「星から降る金」(『モーツァルト!』)を歌った後に、僕のソロという順番だったんですけど、あまりの拍手に、すごく出辛くて(笑)。同じ『モーツァルト!』の「影を逃れて」を歌った後で、花代ちゃんに「出づらっ! もっと控えてもらっていい?」って言ったら、「リーダー頑張れっ!」って言われて(笑)。

光明:ははは!(笑)。

義久:D☆Dの6人にとってはお姉ちゃんみたいな感じ。今回の「Cinema Connection」では、彼女が出演している作品の中に素敵なナンバーがあったので、それを花代ちゃんとDIAMOND☆DOGSでやるんですが、多分お客さまも、すごく盛り上がると思います。北翔のみっちゃんとは全然違うタイプの女性なので、男役と女役じゃないけど、今回の『DMC』の中では、そういうところの「花」を担ってもらえたらと思っています。

――常川藍里さんについてはいかがですか?

義久:常川くんは『ALTAR BOYZ』のシリーズで、3回ご一緒しました(2017年・2019年・2021年合同スペシャル)。今回、楽曲の候補は、それぞれの出演者から出してもらったのですが、普通はちょっと守りに入って、何回か歌っていて、既に歌詞が頭に入っている曲を選ぶと思うんです。ところが彼はやったことがない曲を出してきて。この舞台を使って何かもうひとつ、いろいろ挑戦しようという姿勢がすごく若さに溢れていていいなと。メインとされるメンバーの中で、僕らがちょっと年が上で、彼が一番年下になりますが、若手としてエネルギッシュにやって欲しいと期待しています。

――光明さんは、ご出演のお話がきていかがでしたか?

光明:お世話になっているプロデューサーさんから久々にお電話があり、「機会をいただけるなら、是非出たいです」とお話しました。僕もD☆Dで5年やってきたので、DIAMOND☆DOGSの色も出しつつ、一からショーを作り上げることには免疫があります。「踊り」については本当に練習しないと、なかなかついていけない部分もありますが、D☆Dを離れて今までの何年間かで培ったものを、ここでいろいろと全部出せたらと。だからすごく楽しみです。

――義久さんは、光明さんのご出演が決まっていかがでしたか?

義久:これまでにいろんな活躍をしているので、もう僕が知っているD☆Dに5年間いた時の光明ではないんです。だから僕ができないことは、多分全部できると思っている。今回、僕ら東山兄弟の共演は目玉のひとつで、ファンの皆さまが大いに期待されるところだと思います。僕のちょっといびつなところを、カシャっと全部パズルのように光明に埋めてもらって、二人でひとつのものに見せられるんじゃないかと期待しています。やっぱりDIAMOND☆DOGSのメンバー6人にとっては、本当に光明は先輩で。だからすごく尊敬しているんですよ。2、3年前に一度ゲスト出演してもらったことがあって……。

光明:サマーバレンタインの?

義久:そうそう。今までのDIAMOND☆DOGSのメンバーを全員、ゲストで呼んだんです(Super “D-☆” Summer Valentine Show 2019『ヴァレンタインに逢いましょう』)。光明がうちのメンバーと舞台で会うのはそれ以来なので、先輩「舞台人」として、うちのメンバーを引っ張って欲しい。…引っ張るタイプじゃないですけどね。

光明:そうなんですよ。

義久:だから、そういうパフォーマンスを「背中で見せて欲しい」ですね。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、見どころ、候補に上がっている楽曲のことや、義久さんがミュージカル『ミス・サイゴン』のエンジニア役のオーディションを受けようと思ったきっかけが以前の『Dramatic Musical Collection』(DMC)だったということやお客さまへのメッセージなどインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。29日掲載予定のインタビュー「下」では、インタビューの後半の全文と写真を掲載します。義久さんには、エンジニア役についてのお話を、光明さんには、『SMOKE』『BLUE RAIN』に続いて出演された音楽劇『刻』のこと、この3作品の作曲を手がけたホ・スヒョンさんとお話しされたことなどについて伺いました。また、ご兄弟ならではの、子どもの頃のエピソードや、お互いを舞台人としてどのようにご覧になっているかということなどについて伺った内容を紹介します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■光明:俺、そんなに踊るんですか?! 義久:踊らされると思うよ(笑)

■義久:それぞれのバージョンで2曲ずつ、兄弟2人のデュエットを予定している

■光明:やる側にとっても、価値のある作品が『DMC』。楽しみにしていただきたい

■義久:エンジニア役のオーディションを受けようと思ったのは、『DMC』がきっかけ

<Dramatic Musical Collection 2022>
【東京公演】2022年11月16日(水)~22日(火) 博品館劇場
公式サイト
https://www.hakuhinkan.co.jp/theater/archives/event/pr_2022_11_16

<アフタートーク開催決定>
・2022年11月17日(木)18:30公演終演後 
 DIAMOND☆DOGS、MC:和田泰右
・2022年11月21日(月)14:00公演終演後
 東山義久 北翔海莉 木村花代 東山光明 常川藍里/音楽監督 宮﨑誠、MC:中塚皓平
※各出演者や作品の見どころ、お稽古中のエピソードなどを紹介。当日の公演チケットをお持ちのお客様は、終演後そのままお席でご覧いただけます。

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東山義久さん(右)と東山光明さん=撮影・NORI
東山義久さん(右)と東山光明さん=撮影・NORI

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■光明:俺、そんなに踊るんですか?! 義久:踊らされると思うよ(笑)

――「Cinema Connection」と「French Connection」のツーバージョンありますが、バージョンによって1公演の楽曲全てが入れ変わるのですか?

義久:全部ではないです。開演から終演までをABCの3つのパートに分けたとしたら、AとCのパートは毎回一緒で、Bのパートが「Cinema Connection」だったり、「French Connection」だったりします。作る方は「どうしよう?」って、めちゃくちゃ大変なんですよね。手伝ってな?

光明:もちろん手伝いますよ。

義久:僕、東京にほとんどいられないんですよ。この稽古中に3か所行かないと(『ミス・サイゴン』全国ツアー公演、富山、博多座、静岡)。帰ってきて1週間後が、本番だから。

光明:そうですよね。いない中、稽古を進めていくということですね?

義久:だからいろいろ申し付けて行くから。今、中塚皓平とHomerが仕切って、補佐で類が入っているから多分大丈夫だと。……振り付けもちょっと頼みますね?

光明:いえいえ、俺は振り付けを覚えるしか……、って、そんなに踊るんですか?!

義久:踊らされると思うよ(笑)。

光明:……頑張ります(笑)。

東山義久さん(右)と東山光明さん=撮影・NORI
東山義久さん(右)と東山光明さん=撮影・NORI

■義久:それぞれのバージョンで2曲ずつ、兄弟2人のデュエットを予定している

――『Dramatic Musical Collection 2022』の見どころについても、少しお願いできますか?

光明:『DMC』では、毎回オープニングは一緒とか、何かそういうテーマみたいなものはあるの?

義久:オープニングは1回目からずっと「Magic to Do」(Pippin)。見所は…例えば、光明くんがメイン張るところとか。

光明:あるんですか? はじめて聞いた。

義久:「Cinema Connection」と「French Connection」ひとつずつあって。事務所の方が「ウチの光明を、こんなふうに使うなんて!」ってなるかもしれへんけど、そこはもう光明のウデで……。

光明:どういうこと?!

義久:コメディ的な。

光明:ああ、それは全然大丈夫。

義久:ホンマ? それが決まったらすごく面白いと思って。見せ場は出演者それぞれにあって、あとひとつ大きな見せ場としては「Cinema Connection」と「French Connection」で2曲ずつ、僕ら2人のデュエットを予定しています。

光明:おー! すごいですね。

義久:音楽監督の宮﨑誠さんの選曲なんですが、2人で「ひとつの目玉になる」という曲をできるのは大きいですね。

――お二人のデュエット、ファンの方はとても楽しみにされていると思います!

義久:これから二人で本当にカッコ良くやらな。

光明:すごくコメディチックって伺いましたけど、カッコ良くやれる曲もあるってことですか?

義久:あるよ(笑)。みっちゃん(光明さん)とDIAMOND☆DOGSで「On Broadway」(『All That Jazz』)とか。「French Connection」の方が、ちょっと物語みたいになっていて、「Cinema Connection」は本当にショーアップした「ミュージカル・ショー」という感じで、暗いところがあまりない、華やかな感じ。「Cinema Connection」と「French Connection」を両方観て、全然違う作品に見えるように作るのが今回の狙いですね。

――ものすごく楽しみです!

光明:ドキドキしてきました。

東山義久さん=撮影・NORI
東山義久さん=撮影・NORI

■光明:やる側にとっても、価値のある作品が『DMC』。楽しみにしていただきたい

――『Dramatic Musical Collection 2022』をご覧になるお客さまへ、メッセージをお願いします。

光明:今回の『DMC』では「フランス」と「映画」をモチーフにしています。僕がDIAMOND☆DOGSで経験したときにもベニスやスペインを旅行するという、旅をモチーフにした作品がありました。今、コロナ禍でなかなかいろんなところに行けない中で、僕らのこの作品を観てくださった方が、何かほっこりと、ちょっとでも旅行気分になれて楽しんでもらえたらという思いがまずあります。

イチから全部を作り上げて、そして演じるというのは、やっぱりすごくエネルギーが要ることです。だからこそ、やっている側にとっても、すごく価値のある作品が『DMC』だと思うので、兄貴とDIAMOND☆DOGSを筆頭に、そこに一員として携われることが嬉しいです。もちろん僕たち兄弟の共演ということもありますが、熱いエネルギーであったり、おしゃれでシックな部分もすごくあると思いますし、いろんな部分をもっと楽しめるような作品にしていけたらと思っているので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。

義久:言おうとしてたこと、大体言われたんだけど(笑)。

光明:あれ?

東山光明さん=撮影・NORI
東山光明さん=撮影・NORI

■義久:エンジニア役のオーディションを受けようと思ったのは、『DMC』がきっかけ

義久:コロナ禍もそろそろ明けるかなという感じの希望もありますが、まだまだ、いろんなことが国内外に起きている今、「いろんなミュージカルの一番いいところを取って、それをストーリーにして綴ってみよう」という企画です。皆さんが知らないミュージカルも、知っているミュージカルもあると思います。それを「彼が、彼女がやったらどうなるんだろう?」というところも楽しんでもらえたらいいなと。

僕がエンジニア役のオーディションを受けようと思ったのも、この『DMC』の企画がきっかけでした。「“アメリカン・ドリーム” を歌ったら?」 と言われて、「“エンジニア” って、俺に合ってるんじゃないか」と、本当にそんなおこがましいところから始まりました。お客さまが「赤いジャケットがすごく似合っている」と仰るのを、僕が真に受けて。そんなふうに、何かに背中を押されて観に来てくださる方もいらっしゃると思います。華やかでハッピーな舞台を、11月にこのメンバーでやります。その中で光明とも、本当に十何年振りに共演という、家庭的なところも楽しんでいただけたらと思います(笑)。

光明:ファミリー感が。

義久:ファミリー感もあって、いいんじゃないかと。ぜひそのハッピーな時間を、一緒に共有できるように頑張りましょう。劇場で待っています!

東山義久さん(右)と東山光明さん=撮影・NORI
東山義久さん(右)と東山光明さん=撮影・NORI

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“「華やかでハッピーな舞台」、『Dramatic Musical Collection』東山義久・東山光明(上)” への 5 件のフィードバック

  1. りん より:

    ご兄弟の意外と貴重なインタビュー
    ニコニコしながら読ませていただきました
    DMC本当に楽しみです!

  2. koko より:

    東山家の仲の良さは有名ですがお二人のインタビューでご家族のエピソードやお互いについてなど興味深く拝見しました。
    DMC楽しみです。
    インタビューありがとうございました。

  3. いづみん♪ より:

    有料会員になっちゃいました(笑)
    ふたりのインタビュー
    楽しく読まさせていただきました。
    舞台観に行くのが
    とても楽しみです♪
    博品館…私にとっても思い出の場所ですから♡

  4. より:

    ご兄弟の仲睦まじいインタビューにほっこりさせて頂きました。
    DMC楽しみにしています。

  5. ゆか より:

    兄弟ならではの息の合ったトーク(インタビュー)で、お互いを信頼し尊敬しあっていることが伝わってきました。
    DMC観に行けないのが本当に残念でなりませんが、素晴らしい時間となりますよう願っています。

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