台灣寶塚:(16・最終回)音樂劇與寶塚歌劇有甚麼不同?(ミュージカルとタカラヅカはどう違う?)

海外ミュージカルの主人公たち

『給台灣寶塚歌劇團粉絲的第一本入門書』第2幕第5場 音樂劇與寶塚歌劇有甚麼不同?

(『台湾のファンのためのタカラヅカ入門』第2幕第5場 ミュージカルとタカラヅカはどう違う?)

時間很快的來到12月,大家開始忙著忘年會或聖誕節、過年的準備……。在日本,12月稱為「師走」,連「老師也都要奔跑」的忙碌月份的意思。我們,也會與「台灣寶塚」的連載一起全力衝刺渡過12月。

本連載最後一篇文章的題目是「音樂劇與寶塚歌劇有甚麼不同?」。上個月寶塚上演了「伊莉莎白」,那麼寶塚是「音樂劇的專門劇團」嗎?答案是否定的,而「寶塚所上演的作品項目中,其中之一是音樂劇」這才是正確的答案。但是,實際上在日本的寶塚歌劇團的確是音樂劇產出量第一的劇團。

對於「音樂劇與寶塚無法切割的關係」,就在這次為大家解說。

あっという間に12月になってしまいました。忘年会やらクリスマスやらお正月の準備やらで何だか慌ただしい……そんな12月のことを日本では「師走」といいます。「師も走る」ぐらい忙しい月という意味です。私たちも、この「台湾タカラヅカ」と共に12月を駆け抜けたいと思います。

さて、締めくくりとなる今回のテーマは「ミュージカルとタカラヅカはどう違う?」です。先月も「エリザベート」が上演されましたが、タカラヅカは「ミュージカル専門の劇団」なのでしょうか? 答えはノーで「タカラヅカで上演される作品のジャンルの一つにミュージカルがある」というのが正解です。でも、日本一といっていいくらい多くのミュージカルを生み出してきた劇団であることも確かです。

そんな「ミュージカルとタカラヅカとの切っても切れない関係」について、今回は解き明かしていきましょう。

※「台灣寶塚」的連載在本月結束。

在此,作者與譯者及插圖畫家三人各自寫下了訊息,感謝各位這一年來的閱讀。

※「台湾タカラヅカ」は今回をもって連載を終了します。

最終回ということで、3人からのメッセージをお届けします。

1年間、ありがとうございました。

☆託「台灣寶塚」連載的福,這次的台灣公演對我而言是一個難忘的公演。一邊思考著寫出來的文章是否容易翻譯成中文一邊寫作,傳達訊息給台灣粉絲們這件事,讓我重新審視了平時在日本的溝通能力,這充滿了刺激感,讓我學習很多的一次體驗。台灣的Flora、關西的牧老師、還有東京的我,三個人總是在LINE裡興高采烈的討論,這樣的方式也是現在這個時代才能夠做到的,雖然截稿前總是有些慌慌張張的,但是非常的開心。

各位,下次希望在劇場或是在台灣能夠再次跟大家見面。

「台湾タカラヅカ」のおかげで今回の台湾公演は私にとって忘れられない公演になりそうです。中国語に翻訳されることを考えながら文を書き、台湾の皆さん向けに発信することは、日本での日々のコミュニケーションを見直すきっかけにもなり、刺激的で学びの多い体験でした。台湾のFloraさん、関西の牧さん、そして東京の私がLINEでワイワイやりながらの作業も今の時代だからできることで、締切前はいつもバタバタでしたが(笑)とても楽しかったです。

皆さま、劇場で台湾で、またお目にかかりましょう!(中本千晶)

☆當初只是希望提供給台灣的寶塚粉絲正確資訊的想法,沒想到展開了這一年來的寶塚入門書的連載。很快的本連載在這個月結束,頓時有種寂寞的感覺,但是心中的成就感卻是大過於落寞感。期望今後能有其他機會可以再參與翻譯,還有機會透過文字與大家見面。謝謝,期待再相見。

最初は台湾のファンにタカラヅカに関する正しい情報を提供したいとの思いから始めたものが、1年間の連載となってしまうなんて、思わぬ展開でした。連載が終ると考えると、急に淋しくなりましたが、それ以上に大きな達成感を感じています。今後も機会がありましたら、是非また翻訳をさせていただきたいです。皆さんともいつかどこかで再会できるのを楽しみにしています。ありがとうございました。(Flora)

☆我可以很有自信的向世界介紹寶塚歌劇的世界,寶塚的魅力,藉由三個人的合作力量,能夠帶給台灣粉絲們訊息,對我而言,真是難得可貴的一年。透過Flora的翻譯我知道國家不同表現方式不同的樂趣以及相同的部分,不斷的發現好多新事物。今後我也會透過插圖努力傳達寶塚的魅力,謝謝大家。

自信を持って世界におすすめできる宝塚歌劇の世界。その魅力を3人で力を合わせて台湾の方々へ発信出来たこと、私にとって貴重な一年間となりました。Floraさんの翻訳によって知る、国によって違う表現の面白さや共通している部分、新しい発見の連続でした。これからも宝塚の魅力をイラストでお伝えできればと思います。ありがとうございました!(牧彩子)

海外ミュージカルの主人公たち

海外ミュージカルの主人公たち
「ロミオとジュリエット」「グランドホテル」「ファントム」「THE SCARLET PINPERNEL」「WEST SIDE STORY」
・・・オレは2枚目に登場するぜ!

■「音樂劇」與「寶塚歌劇」的關係為何?

(「ミュージカル」と「タカラヅカ」の関係は?)

若提到「音樂劇」大家會聯想的就是有歌曲有舞蹈有台詞的舞台表現。另一方面,寶塚的舞台一樣是一邊唱歌一遍跳舞並也有台詞上演。那麼這兩者到底有甚麼關係呢?

若以一句話來說明,日本的寶塚歌劇其實是導入了美國的音樂劇型態。20世紀初誕生在日本的寶塚歌劇將19世紀後半起源於美國且發展的「音樂劇」型態導入,現在的寶塚歌劇前半段為有故事性的音樂劇,後半段則以歌曲及舞蹈為中心的秀,以這樣的二本立形式上演的狀況居多。

最近的寶塚也經常上演原本誕生在維也納的「伊莉莎白」或是在法國誕生的「羅密歐與茱麗葉」等的大型海外音樂劇,這些都是很受歡迎的作品。

「ミュージカル」といえば、歌って踊ってセリフもある舞台のことだ。いっぽうタカラヅカでも、歌って踊ってセリフもある舞台が上演されている。では、この2つの関係はいったいどうなっているのだろう?

ひとことでいうと、日本のタカラヅカが、アメリカのミュージカルを取り入れたということだ。19世紀後半にアメリカで生まれて発展した「ミュージカル」という形式を、20世紀はじめに日本で生まれたタカラヅカが取り入れた。今ではタカラヅカも前半にストーリーのあるミュージカル、後半に歌とダンス中心のショーを二本立て形式で上演することが多い。

そして最近のタカラヅカでは、もともとウィーンで誕生した「エリザベート」やフランスで誕生した「ロミオとジュリエット」などの海外ミュージカルの大作もしばしば上演され、人気の演目となっている。


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■「寶塚歌劇」創立100年、音樂劇的歷史也是100年

(「タカラヅカ」は創立100年、ミュージカルの歴史も100年)

■最初的海外音樂劇「奧克拉荷馬(Oklahoma!)」讚否兩極

(初の海外ミュージカル「オクラホマ!」は賛否両論だった)

■在寶塚上演的主要海外音樂劇

(今では海外ミュージカルをいち早く上演できる劇団に)

■不是伊莉莎白,死神才是主角? 寶塚流的改編技術

(エリザベートでなくトートが主役? タカラヅカ流の改変術)

■寶塚是可以產出日本獨特音樂劇的劇團

(タカラヅカは日本独自のミュージカルを生み出せる劇団)

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    ■「寶塚歌劇」創立100年、音樂劇的歷史也是100年

    (「タカラヅカ」は創立100年、ミュージカルの歴史も100年)

    那麼,最初的「音樂劇」究竟是在甚麼時間、甚麼狀況誕生的呢?

    原本音樂劇的起源為輕歌劇,輕歌劇是「小型的歌劇」的意思,是將歌劇庶民化,並納入大量的舞蹈進去,19世紀末到20世紀初的歐洲非常盛行輕歌劇,在寶塚上演的輕歌劇作品也很多,舉例來說,星組在2016年所演出的「蝙蝠」,就是以1874年風行於維也納的輕歌劇為雛型所製作而成的。

    輕歌劇到美國後,成為以「音樂劇」為主,並以紐約的百老匯為中心開始發展,第一次有完整劇情的音樂劇「Show Boat」於1927年上演。1927年也是寶塚的歌舞秀(Revue) 『我的巴黎<Mon Paris>』首演年,也就是說,音樂劇在美國誕生,在音樂劇成長茁壯期時寶塚成立了,並加以成長發展。

    1950年代〜60年代是百老匯音樂劇的黃金期,「窈窕淑女(My Fair Lady)」(1956年)、「西城故事(West Side Story)」(1957年)、「夢幻騎士

    (Man of La Mancha)」(1965年)、「屋頂上的提琴手(Fiddler on the Roof)」(1967年)等等,這些大眾皆知的音樂劇名作都是在這個時代誕生的。

    流行的浪潮來到日本,在日本也開始上演「音樂劇」,寶塚從1950年代後半開始稱為「音樂劇」的作品漸漸增加,到了1960年代,二本立作品,前半段上演「音樂劇」的型態成為主流。

    では、そもそも「ミュージカル」とは、いつどんな風にして誕生したのだろう?

    もともとミュージカルのルーツは、オペレッタである。オペレッタとは「小さなオペラ」という意味で、オペラを庶民的にしてダンスシーンなども盛り込んだものだ。19世紀末から20世紀初頭のヨーロッパではオペレッタが大流行していた。タカラヅカで上演されている作品もあり、たとえば2016年に星組が上演した「こうもり」は1874年にウィーンで大ヒットしたオペレッタをもとにして作られている。

    これがアメリカに渡ってきて、ニューヨークのブロードウェイを中心に「ミュージカル」として発展した。ちゃんとしたストーリーのある初のミュージカルは1927年に上演された「ショウボート」だといわれる。1927年といえば、タカラヅカで初のレビュー「モン・パリ」が上演された年だ。つまり、アメリカでミュージカルが生まれ、成長している頃に、タカラヅカも誕生し、成長していたというわけだ。

    1950年代〜60年代にブロードウェイ・ミュージカルは黄金期を迎える。「マイ・フェア・レディ」(1956年)、「ウエストサイド物語」(1957年)、「ラ・マンチャの男」(1965年)、「屋根の上のヴァイオリン弾き」(1967年)など、よく知られる名作ミュージカルはこの時代に生まれたものだ。

    この波が日本に押し寄せて来て、日本でも「ミュージカル」が上演されるようになる。タカラヅカでも1950年代後半から「ミュージカル」と称した作品が少しずつ増えていき、1960年代に入ると二本立ての前半に「ミュージカル」を上演するパターンが主流となっていく。


    ■最初的海外音樂劇「奧克拉荷馬(Oklahoma!)」讚否兩極

    (初の海外ミュージカル「オクラホマ!」は賛否両論だった)

    雖然稱為「音樂劇」,但是寶塚的作品型態,不管是劇本也好音樂、舞蹈編排設計也好,都是由劇團的成員一手打造而成的原創作品,但是,很快的寶塚也開始挑戰正統的百老匯音樂劇。於是在1967年寶塚首次的百老匯音樂劇「奧克拉荷馬(Oklahoma!)」上演。

    當時,所招聘的百老匯導演要求到當時從沒有過的「真實的男性」演技,臉上的妝也使用了茶褐色的舞台用油彩化妝品,當然,也絕不允許根據寶塚的作法而做任何改變。

    若以現代的觀點來思考的話,或許您不會相信,當時觀眾的反應可說是讚否兩極。「這可以向世界宣傳,只有女性的劇團也可以演好海外音樂劇」正面評論的同時,也有「出現粗暴的男性的音樂劇跟寶塚的氣質不合」的批判性反對的聲音。

    第二年也是1968年,寶塚挑戰了「西城故事(West Side Story)」,這作品爾後在2018年,宙組上演,也成為了一票難求的作品。

    對於當時的寶塚而言,海外音樂劇的上演算是一個高度的挑戰,海外男女混合演出的舞台,由只有女性的劇團來表演,直接面對到許多的問題。譬如歌曲方面就有音域的不同,舞蹈方面,男性強而有力的舞步由女性來表演著實困難。即使是如此,寶塚淑女們勇敢大膽的面對了挑戰。

    「ミュージカル」と称してはいても、タカラヅカの場合、それは脚本も音楽も振付も劇団スタッフの手によるオリジナル作品であった。だが、やがてタカラヅカも本場ブロードウェイのミュージカルに挑戦してみようということになる。そして1967年、タカラヅカ初のブローウェイ・ミュージカル「オクラホマ!」が上演された。

    この時に招聘したブロードウェイの演出家からはこれまでと違う「リアルな男性」の演技が求められ、メイクも茶褐色のドーラン化粧だった。もちろん、タカラヅカの都合に合わせた改変など許されるわけがない。

    今から考えると信じられないことだが、当時は観客の反応も賛否両論だった。「女性だけの劇団でも海外ミュージカルが立派に上演できることを世の中に示した」と前向きに受け止める声があるいっぽうで、「荒くれ男が出てくるミュージカルはタカラヅカには合わない」といった批判的な意見も少なくなかったのだ。

    翌1968年には「ウエストサイド物語」にも挑戦している。2018年にも宙組で上演された作品である。

    当時のタカラヅカにとって海外ミュージカルの上演はまだまだハードルの高い挑戦だった。海外で男女混合で上演されている舞台を女性だけの劇団で上演しようとすると、様々な問題が立ちはだかる。たとえば歌であれば音域がまったく違うし、ダンスでも男性ならではの力強い振りを女性がそのまま踊るのは難しい。それでもタカラジェンヌは果敢に立ち向かっていったのだった。


    ■在寶塚上演的主要海外音樂劇

    (今では海外ミュージカルをいち早く上演できる劇団に)

    1970年代寶塚沒有太多海外音樂劇的劇碼,但是進入80年代後再次演出海外音樂劇。「Guys & Dolls」(1984年)、「ME AND MY GIRL」(1987年)、「Grand Hotel」(1993年)等,都是這時期首演的海外音樂劇。特別是「ME AND MY GIRL」大受歡迎,因為太有人氣,同年馬上再次演出。對於不會長期演出同一劇碼的寶塚而言,是很難得的例子。

    1996年在雪組上演「伊莉莎白」。「伊莉莎白」是一齣幾乎以歌曲來貫串整場的音樂劇,由當時歌唱能力高的雪組組員來挑戰首演。這個作品正式確定了寶塚在日本是能夠演出海外音樂劇的地位。

    之後,寶塚陸續上演了「紅花俠(The Scarlet Pimpernel)」(2008年首演)、「羅密歐與茱麗葉(Romeo and Juliet)」(2010年首演)等海外音樂劇,每一齣劇都廣受好評。

    此外,最近,東寶等將過去在寶塚首演成功的海外音樂劇,加上男性演員的形式上演,也是個備受矚目的動向。「伊莉莎白」(寶塚首演為1996年→2000年男女混合型態首演)、「紅花俠(The Scarlet Pimpernel)」、「羅密歐與茱麗葉」、「1789」等,全部都是上述的模式。現在,寶塚成為在日本擁有將海外的話題音樂劇快速在日本上演的實力劇團。

    1970年代のタカラヅカは「ベルばらブーム」で沸いたが、海外ミュージカルはあまり上演されなかった。しかし、80年代に入ると再び上演されるようになる。「ガイズ&ドールズ」(1984年)、「ME AND MY GIRL」(1987年)、「グランドホテル」(1993年)などが、この頃初演された海外ミュージカルである。とくに「ME AND MY GIRL」は大ヒットし、あまりの人気ゆえ、同年すぐに再演されたほどだった。ロングランをしないタカラヅカでは珍しい事例である。

    そして1996年、雪組で「エリザベート」が上演される。全編がほぼ歌で綴られるミュージカルだが、当時歌唱力のあるメンバーが揃っていた雪組はこれを見事にやり遂げた。この作品でもってタカラヅカは「日本で海外ミュージカルを上演できる劇団」としての地位を確立したのだった。

    その後のタカラヅカは「スカーレットピンパーネル」(2008年初演)、「ロミオとジュリエット」(2010年初演)などの海外ミュージカルを上演し、大ヒットさせている。

    また、最近はタカラヅカで初演して成功した海外ミュージカルが、東宝ミュージカルなどで男性も混じった形で上演されることが多い。「エリザベート」(タカラヅカで1996年に初演→2000年に男女混合で初演)、「スカーレットピンパーネル」「ロミオとジュリエット」「1789」など、いずれもそのパターンだ。今やタカラヅカは、海外で話題のミュージカルをいち早く上演できる実力を持った劇団になったのだ。


    『エリザベート』のツボ

    『エリザベート』のツボ

    <日本語訳>
    (上段左から)
    ・トート閣下、一目惚れ早い!
    ・黒天使のダンスは真似してみたい
    ・「死ねばいい!!」インパクトのある決め台詞の数々
    ・ど迫力の群舞たち
    (下段左から)
    ・いつの間にか現れる閣下に注意
    ・ヒゲがもじゃもじゃになってゆくフランツ

    ■不是伊莉莎白,死神才是主角? 寶塚流的改編技術

    (エリザベートでなくトートが主役? タカラヅカ流の改変術)

    現在,日本以外的國家所創作的音樂劇在寶塚上演時,幾乎會使用寶塚獨特的明星制度以及迎合日本觀眾喜好的寶塚流方式進行改編,這一點與在日本演出很多海外音樂劇而有名的「劇團四季」劇團有很大的不同。

    舉例來說,「伊莉莎白」這齣劇原本誕生在維也納,因此不容置疑的如同主題一般伊莉莎白是整齣劇的主角,邁向毀滅的哈布斯堡王朝最後的皇妃的女性故事。但是,在寶塚由男役的首席明星演出主角為原則,因此,小池修一郎將此背景納入考量,將糾纏在伊莉莎白身邊的死神托特變成主角,讓寶塚粉絲們能夠更快的接受,改編成為托特與伊莉莎白的戀愛故事。

    此外,為了讓對不是很熟悉歐洲的歷史的日本觀眾也能夠容易了解,還有,也必須要增加男役魅力的演員,因此也將伊莉莎白敵對勢力的匈牙利革命家納入劇本當中。也因為有這些潤色修飾,也讓「伊莉莎白」這齣劇大受歡迎。

    順帶一提,這樣的作品上演時通常是沒有秀的一本立,但是在戲劇故事結束後會,一定會有大約30分鐘左右被稱為終曲(Finale)的秀的場面,以及使用大階梯的謝幕。

    日本以外の国で創られたミュージカルがタカラヅカで上演されるときは、タカラヅカ独自のスター制度や日本の観客の好みに合わせてタカラヅカ流の変更が施されることがほとんどだ。日本で多くの海外ミュージカルを上演している劇団として知られる「劇団四季」との大きな違いの一つはこの点である。

    たとえば「エリザベート」の場合、もともとウィーンで上演されていたものは、タイトルロールでもあるエリザベートが主人公であり、滅びゆくハプスブルク帝国において最後の皇妃となった女性の物語であった。ところが、タカラヅカでは男役のトップスターが主人公を演じるのが原則だ。そこで演出の小池修一郎は主人公をエリザベートに付きまとう死の神トートとし、タカラヅカファンにも受け入れやすいように、トートとエリザベートの愛の物語へと改変した。

    また、ヨーロッパの歴史にあまり詳しくない日本人観客にも話をわかりやすくするため、エリザベートに敵対する勢力としてハンガリーの革命家たちを登場させた。この変更により男役の魅力的な役が増えることにもなる。こうした様々な工夫があったからこそ、「エリザベート」は大ヒットしたのである。

    ちなみに、海外ミュージカルの大作が上演されるときはショーなしの一本立てとなる。ただし、物語が結末を迎えた後にフィナーレと呼ばれる30分程度のショー場面と大階段を使ったパレードは必ずついている。


    ■寶塚是可以產出日本獨特音樂劇的劇團

    (タカラヅカは日本独自のミュージカルを生み出せる劇団)

    雖然現在世界各國都有音樂劇上演,但是,若提到音樂劇的大本營,大家還是會想到百老匯。特別是日本,常被說是「不太能夠產出帶來潮流的原創音樂劇之國家」。

    但是,若仔細思考,寶塚是從1950年代後半才開始慢慢的展開原創性音樂劇的劇團,雖然初期的故事與歌曲及舞蹈都比較稚嫩不成熟,但是最近高完成度的作品相當多。

    也就是說,寶塚是日本原創音樂劇的寶庫。不久的將來,或許寶塚原創的音樂劇也會在世界早成轟動,不,應該說我默默地期待著這一天的來臨。

    今や世界各国でミュージカルは上演されるようになったが、やはりミュージカルの本場といえばアメリカのブロードウェイやイギリスのウエストエンドが有名だ。いっぽうで日本は「オリジナルのヒットミュージカルがなかなか生まれにくい国である」とも言われている。

    だが、よくよく考えてみると、タカラヅカは1950年代後半から、オリジナルミュージカルを次々と生み出してきた劇団だ。当初はストーリーも歌も踊りも稚拙だったかもしれないが、最近は完成度が高いものも多い。

    いわば、タカラヅカはオリジナルミュージカルの宝庫なのだ。2018年の台湾公演で上演された異次元武侠ミュージカル『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』も、その一つである。近い将来、タカラヅカ発のミュージカルが世界で大ヒットする日が来るのかもしれない。いや、来て欲しいと密かに期待している。


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