昨年上演された舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~の続きを描く、舞台『銀河鉄道999』さよならメーテル~僕の永遠 が、4月20日(土)から4月29日(月・祝)まで明治座で、5月10日(金)から5月12日(日)まで梅田芸術劇場メインホールで上演されます。メーテル役で出演する木下晴香さんにインタビューしました(伊波杏樹さんとダブルキャスト)。
――出演が決まってどう思いましたか?
まず単純に驚きと喜びがあったのはもちろんなのですが、メーテルという役は20歳の私でも知っているキャラクターで、鉄郎もそうですが、『銀河鉄道999』と言えばメーテルのビジュアルがすぐに浮かぶぐらいでした。たくさんの方に長年愛されている作品なので、プレッシャーというよりは、光栄に思いつつ、そこに挑戦出来るんだということに燃えています。
――木下さんはこれまでに、原作のキャラクターがある役は演じていませんが、そういう意味ではいかがですか?
原作があって、そのファンの方がいらっしゃるので、役について考えてみようと最初に思った時に、やはりどこまで原作の要素を取り込んでいかなければいけないのか、すごく難しいと思いました。役作りはこれからですが、うまく利用していきたいと思っているのは、松本零士先生の漫画や、映画のアニメーションがあるからこそ、“絵”があるじゃないですか。気持ちの部分は自分自身で作りますが、仕草や腕の組み方などの部分は取り入れながら作っていこうと思っています。今、色んな外見的な要素を、映像を見てフムフムと探っているところです(笑)。
――これまでに『銀河鉄道999』をご覧になったことはありましたか?
正直なところ、ありませんでした。出演が決まってから映画を見て、周りの大人の世代の人達から話を聞いたりしています。
――おそらく、木下さんの親世代ですよね。
本当にそうです。「みんなが大好きなヒロインだからね」と言われて、「ハイッ(汗)」って(笑)。
――ご両親から何か言われましたか?
出演が決まった後に、それぞれで映画などを見直したんです(笑)。それから話したんですが、「やはりメーテルはすごく魅力的で、魅惑的だし、難しいだろうね」と。すごく楽しみにしてくれているので、頑張らなければと思っています。
――デビューの時からこれまで演じた役とは、作品のテイストも役も違いますし、周りの方も含めて、楽しみでしょうね。
いわゆるミュージカルではなく、お芝居がメインですので、自分自身もチャレンジだと思います。役的にも、例えばジュリエット(『ロミオ&ジュリエット』)は自分の思いに真っ直ぐで、周りの言うことも聞かないぐらい気持ちを出してしまう役ですし、コンスタンツェ(『モーツァルト!』)でも、演じるにあたって「もっと出していかなきゃ」という思いがありましたが、今回のメーテルの役は表現し過ぎても違うなと思います。“静かだけれど熱い炎”みたいなタイプの役に挑戦するのが初めてなので、乗り越えなければいけない壁だなと思っています。
<取材協力>
ヘアメイク=Yuu.(エイトセンシズ)
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、メーテル役をどのように演じようとしているかや、共演する中川晃教さんについて伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。3月22日(金)日掲載予定のインタビュー「下」では、『ロミオ&ジュリエット』のジュリエット役について、『モーツァルト!』のコンスタンツェ役について、そして将来やってみたい役は?という質問に答えてくださった『ミス・サイゴン』のキム役について、それぞれ話された内容などインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。などインタビューの後半の全文を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■メーテルの魅惑的な、謎めいたところは、ものすごく長い過去があるからこそ
■中川さんを導き、包み込む存在、ものすごいパワーが必要
■(中川さんは)次々に言葉や表現が生まれてくるのが素敵、圧倒された
■舞台版ならではのオリジナルだからこそ、その違いも逆に楽しんで
<舞台『銀河鉄道999』さよならメーテル~僕の永遠>
【東京公演】2019年4月20日(土)~4月29日(月・祝) 明治座
【大阪公演】2019年5月10日(金)~5月12日(日) 梅田芸術劇場メインホール
公式サイト
https://999-40.jp
<関連リンク>
木下晴香 HARUKA KINOSHITA Tristone Entertainment
http://tristone.co.jp/actors/haruka/
木下晴香オフィシャルTwitter
https://twitter.com/haru_147
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※木下晴香さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは4月21日(日)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
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■メーテルの魅惑的な、謎めいたところは、ものすごく長い過去があるからこそ
――『銀河鉄道999』の映画をご覧になって、その世界観についてはいかがですか?
すごく壮大ですよね。メーテルの魅惑的な、謎めいたところは、広い宇宙という場所で、しかもすごく長い時間を過ごしてきたという、そのものすごく長い過去があるからこそというのが、演じるにあたっては難しいところですし、世界観と時の長さについては、やはり周りの方の助けも得ながら埋めていきたいと思っています。そして、色んな星に行って、色んなキャラクターに出会って、鉄郎もメーテルも考え方や思いが変わっていくのが物語としてはすごく面白かったですし、ひとつひとつのキャラクターが濃い。どのキャラクターも印象に残る作品は素敵だなと思いました。
――それぞれに命を燃やしている感じがしますよね。
そうですね。それぞれにどこか、目的は違えどひとつの意志は持っている。メーテルだけは、今回描かれるところで初めて意志を持つ、それも鉄郎のおかげなのですが、その変化が見せられたらいいなと思っています。
■中川さんを導き、包み込む存在、ものすごいパワーが必要
――中川(晃教)さんが星野鉄郎で、ご自身がメーテルを演じるということについてはいかがですか?
鉄郎役の中川さんを導き、包み込む存在じゃないですか。ものすごいパワーが必要だなと思ったのが正直なところです(笑)。でも、中川さんの、鉄郎と共通するような、周りを動かしてしまうようなご自身の力というのは、色んな作品を見ていても感じますし、先程別の取材で、少しお話をさせて頂いただけでもものすごく感じたので、そこは良い意味でうまく巻き込まれて、メーテルとして生きられたらいいなというワクワクが生まれました。
――お話してみていかがでしたか?
中川さんのお話が止まらなくて……(笑)。
――そうですよね(笑)。いつもひとつ質問をすると、止まらないくらいに喋ってくださいます(笑)。
必死に聞いていましたが、中川さんのお話が終わって、次に私に飛んできた時に、中川さんが話されるペースに呑まれて全然喋れないという事故が起こってしまいました(笑)。
(全員笑)
■(中川さんは)次々に言葉や表現が生まれてくるのが素敵、圧倒された
でも、それだけ次々に言葉や表現が生まれてくるというのは、俳優さんとしてとても素敵だなと思いました。圧倒されたというのが今日の印象ですね。
――脚本を読んだ感想をお聞かせください。
今回の続編は、オリジナルストーリーが結構加わっているので、すごく新鮮に読めました。もちろん結末などは映画に沿っていますが、確かにキャラクターの過去や、こういう関係性があったんだというところにすごく興味をそそられました。メーテルについては、お父様・お母様との関わりの部分、機械化人なんですが、葛藤やちょっと人間味を感じるシーンが多いのかなという印象を受けました。
■舞台版ならではのオリジナルだからこそ、その違いも逆に楽しんで
――観客側にとって面白いだろうと思う部分はありますか?
中川さんが、原作があってこの舞台があるのはもちろん、原作のファンの方にも見て頂けるし、オリジナルストーリーが満載だからこそ、作品を知らない人にも見て頂きやすい作品になっていると仰っていて、本当にそうだなと。私は、歌やダンスがあることも含めて、舞台版ならではのオリジナルだからこそ、その違いも逆に楽しんで頂けたらいいのかなと思います。
――前回作もそうでしたが、ミュージカルではない分、歌がより強調されるというか。
少ないからこそ強調されますよね。
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メーテルという役に対して“静かだけれど熱い炎”という印象をお持ちの木下さんが演じるメーテルがより楽しみになりました。ミュージカルではない舞台で木下さんを拝見するのが初めてなのですが、今回のインタビューを読んで期待が更に膨らみました。
ジュリエットとして、ミュージカルデビューしてからのとどまることのない躍進に、感動しています。木下さんの今後の活躍も、とても楽しみです。
木下さんはジュリエットでデビューされた時拝見したのですが、可憐でまっすぐな歌声が印象的で一瞬でファンになりました。インタビューでも話されてたように、原作がある役をどのように演じるのかとても楽しみです。