廣瀬友祐さんがニューアルバム(CD)『THEATER H』を3月13日(水)に発売し、4月13日(土)には CD・DVD 『THEATER H 〜Limited Edition〜』(特製ブックレットつき)が発売されました。旅を通して出会う5つの物語を描いたコンセプトアルバムで、ミュージカルで培った表現力が生かされた、廣瀬さんの様々な声が堪能できます。廣瀬さんにインタビューし、このアルバムについて伺ったほか、4月25日(木)と26日(金)に東京・白金高輪 SELENE b2で開催されるワンマンライブ、『廣瀬友祐 Live 2019 ~THEATER H~』についても伺いました。4月19日(金)掲載予定のインタビュー後半では、『ロミオ&ジュリエット』のお話も伺っています。
――ニューアルバムがコンセプトアルバムになった経緯をお聞かせください。
3年前に「夜明けのカリヨン」という9分越えの、ジャンルでいうと難しいんですが、ミュージカルソングといえばそうとも捉えられるような、物語性のある、ひとつのミュージカルを見ているような楽曲に、初めてチャレンジさせてもらいました。今回の『THEATER H』は、より壮大な旅ができるような楽曲作りをしようということで、ボーナストラック以外の5曲は、地中海を旅する男のイメージです。元々は、リードトラックになっている1曲目の「Theater 〜 地中海組曲 〜」を最初に作って、そのなかに詰まっている物語を抜粋して他の4曲を作るという作り方をしました。
1曲1曲に物語があって、アルバム1枚でひとつの物語としてもいいですし、1曲1曲で別の男の物語としても捉えられるような、そんなドラマチックな、本当に壮大なアルバムになったんじゃないかと思います。普段ミュージカルをやらせてもらっていて、そこで僕を知ってもらった人たちも少なくはないなか、どういう反応をしてくださるんだろう、どちらかというと普段聞き慣れないアルバムなのではないだろうかと思っていましたが、聞いてくださった方の声を聞くと、意外にもそこに差はなくて、舞台に立っている廣瀬友祐の流れのまま聞いてくれているのかなと感じました。舞台作品のCDでもないですし、そこに違和感があるのではと、正直ドキドキしていたのですが、ひとつホッとしました。
ホッとできたからこそ、よりこの曲を自分自身が愛せたというところもあります。インストア・イベントでも話したのですが、癖になる楽曲なんじゃないかなと。歌っている時はそんなに意識していたわけではないのに、改めて自分の声を聞いて、全然違う人の声にも聞こえたんです。僕もひとつの声じゃないんだなと思いました。ミュージカルを見ているような、一緒にお客様と旅をできるような、そんな曲が詰まったアルバムですね。
――聞かせて頂いて、むしろミュージカルをよく見るお客様には、すごく親和性がある内容だろうなと感じました。
そうなんですかね?
――ドラマ性がある分、その世界に入り込みやすいですね。ミュージカルを中心に活躍されている皆さんが、様々なCDを出されますが、あまり他で聞いたことがなくて、オリジナリティがあるなと思いました。
そういう意味では、確かにそうですね。少ないところに飛び込みました(笑)。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、今回のアルバムの曲作りや歌について具体的に伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。4月19日(金)掲載予定のインタビュー「下」では、ワンマンライブについて、『ロミオ&ジュリエット』のティボルト役について、たっぷり伺ったインタビュー後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■レコーディングの時は、頭のなかに“リトル・ヒロセ”がいました(笑)
■自分ひとりだったら絶対やらない歌い方や表現方法、新しい発見をしながら
■物語性の強い曲は、間違いなく廣瀬友祐の音楽活動におけるひとつの道
■お客様に媚びることが好きじゃなくて……好きじゃないというか、苦手なんです
<ワンマンライブ『廣瀬友祐 Live 2019 ~THEATER H~』>
【東京公演】2019年4月25日(木)・4月26日(金) 白金高輪 SELENE b2
全席指定 前売:6,000 円 (税込) 別途 1ドリンク代(¥600)
チケット:
https://t.livepocket.jp/e/theaterh
<廣瀬友祐 CD 『THEATER H』(通常盤)>
品番:SMYH-1001
発売日:2019.3.13
価格:¥2,037+税
<廣瀬友祐 CD・DVD 『THEATER H 〜Limited Edition〜』>
品番:SMYH-1002
仕様:CD+DVD+特製ブックレット
発売日:2019.4.13
価格:¥3,981+税
※通販・ライブ会場限定販売(SHINKO MUSIC RECORDS SHOP限定)
http://shinko-music-shop.com/
<『THEATER H』特設ページ>
https://hiroseyusuke.info/free/theater-h
<関連リンク>
廣瀬友祐 Official WebSite
https://hiroseyusuke.info/
廣瀬友祐 twitter
https://twitter.com/hirose_yuusuke
- 「会えない人が教えてくれたことのために頑張ろう」、廣瀬友祐インタビュー(下) 2020年1月2日
- 「自分は謙虚か?」と、『Live tour 2020 〜 cherisH 〜』廣瀬友祐インタビュー(上) 2020年1月1日
- 「誰よりも報われないティボルト。悲しみしかなくて」、廣瀬友祐インタビュー(下) 2019年4月19日
- 「カッコいい役は向いていない」、『東京ラブストーリー』、廣瀬友祐(下) 2022年11月27日
- 「チャラいけどそこにちょっと寂しさが」、『東京ラブストーリー』、廣瀬友祐(上) 2022年11月26日
- 「優柔不断さに、リアリティが」『東京ラブストーリー』、笹本玲奈・夢咲ねね(上) 2022年11月19日
※廣瀬友祐さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは5月18日(土)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
※ここから有料会員限定部分です。
■レコーディングの時は、頭のなかに“リトル・ヒロセ”がいました(笑)
――その物語性のある楽曲の数々を、廣瀬さんはどういう風に歌っているんですか? ひとりの男を自分のなかで作り出して歌っているのか、自分が旅するように歌っているのか。
自分に置き換えて歌っていました。でも100%廣瀬友祐ではなく、役として捉えている要素もあって、自分がもしこのひとつのお芝居に出て、こういう楽曲をもらって、何か役のフィルターを通してやるとなったら、というイメージに近いですね。1曲ずつ年齢やビジュアルが変わるというイメージはありました。
――脳内主人公がいるわけですね。
そうですね。そんな感じで歌っていたと思います。
――面白いですね!
やはり、よりお芝居チックなイメージをしないと、捉えられないところもあったので。レコーディングの時は、頭のなかに“リトル・ヒロセ”がいました(笑)。
――リトル・ヒロセがいろんな事を考えて(笑)。「この曲はこっちだよ~」みたいな。
あとは、サウンド・プロデューサーの後藤(康二)さんのイメージもあるので、そこを一緒に作りながらレコーディングをした感じです。
■自分ひとりだったら絶対やらない歌い方や表現方法、新しい発見をしながら
――後藤さんとお話をしたなかで印象に残った事はありますか?
2曲目の「Arcadia 〜 理想郷 〜」で、呪文のような、日本語じゃない言葉で、意味がわからなかったものの表現の仕方について、「もっと強く欲しい」という要求があったんです。言葉の意味がわからないから、どう歌おうかと思った最初の自分に対して、「このワードはもうちょっとパーン!と歌ってほしい」ということを言われて。もちろん最終的には意味が知りたいという思いがあるんですが、曲全体で聞いた時に、そこをああいう風に歌うから、まとまりが出てくるんだと…!
――なるほど。
その結果、曲のなかのAメロ、Bメロの区切りが気持ち良かったり。あとは後藤さんは、ものすごく褒めてくれるんですよ。本当に気持ち良くやらせてくれるんです。僕のなかではちょっとミスったと思っても、「いや、最高だね!」と言ってくれるので(笑)。本当に気持ちの良い旅をさせてくれる相方でした。相方なんて恐縮ですが。あとは僕自身、音楽活動や曲作りに対して、自分自身の可能性に今向き合いながら、曲作りやアーティスト活動をしていこうという段階なので、そういう意味では、後藤さんのアプローチの仕方に新しい刺激を受けました。自分ひとりだったら絶対やらない歌い方や表現方法を、プランとして出してくれて、やってみたら「意外と良いかも」と、新しい発見をしながらレコーディングできましたね。
■物語性の強い曲は、間違いなく廣瀬友祐の音楽活動におけるひとつの道
――俳優も、演出家やプロデューサーが、この役をやってほしいというのが前提にあって、自分を出すというよりその役を演じますよね。アーティスト活動も、自分でこういう曲を作ってこういう風にやりたいというより、自分は素材としてどういうものが向いているか、新たな事ができるか、他者とセッションするなかで見つけていきたい?
そうですね、今の段階がまさにその時で、いつかはわかりませんが、ゆくゆくは廣瀬友祐の方程式での楽曲作りができたらいいなというのは、理想としてはあります。でも、表現者という意味で、今常に自分がこうしたいというものが明確にあるわけではないので、まだまだ、いろんな人の力を借りながら、いろんな周りの人の刺激を受けながら、いろんなジャンルのものをやっていくかもしれない。でも、物語性の強い曲というものは、間違いなく廣瀬友祐の音楽活動におけるひとつの道ではあると思うんですよね。
だから、今回みたいな曲も今後も作っていくだろうし、そうではない、いわゆるポップスなどの曲もやっていきたい気持ちはすごくあります。今まさに自分が固まっていないので、よく言えばどうにでも転がれる。舞台も音楽活動もそうですが、基本的に、表現者として“カメレオン俳優”が好きなので、素の廣瀬友祐ってこういう色だよね、と人にイメージされたくないんです。もちろん今、自分が最低限どういうイメージで捉えられているかは自分でも客観的にわかっているつもりですが、それだけじゃない、そうじゃないというところを残しておきたいし、周りにもそうであってほしい。最終的にはひとつのものに辿りつければいいなとは思いますが、固めたくないなという気持ちはありますね。
■お客様に媚びることが好きじゃなくて……好きじゃないというか、苦手なんです
――聞く側の感想としては、「Left Alone 〜 面影 〜」が新鮮ですごくいいなと思いました。「可愛い!」とちょっと驚きました(笑)。
可愛い(笑)。確かにそうですね。「Left Alone 〜 面影 〜」を好きという人は多いですよ。インストアイベントで、女性の方から、やはり、多く聞きますね。
――“子猫”などのワードも可愛いくて(笑)。
ふふふ(笑)。
――さらに、聞いたことのない声だなと思ったんです。優しいというか、ちょっと甘さのある声で、これまで拝見した役ではそういう声が少なかったので。新鮮さと、女性の好きな甘さがある曲だなと。
そうか……良かったです(笑)。
――ご自身では「Left Alone 〜 面影 〜」はいかがですか?
やはり、それこそ自分ひとりでプロデュースするのであれば行きつかないジャンルです。偉そうに格好つけているように聞こえるかもしれませんが、僕、お客様に媚びることが好きじゃなくて……好きじゃないというか、苦手なんです。どちらかというとそういうタイプの人間なんです(苦笑)。そんな自分がこういう表現のお仕事をしていて、今の年代で、2.5次元ミュージカルからデビューして、アイドルじゃないけどアイドルのような。
――2.5次元だと、どうしてもそういう部分がありますね。
そういうなかで生きていて、お客様がどういうものを求めていて、どういうものが好きそうで、というのは自分でも少なからずわかるところもありますし。可愛い子ぶるということが一番、自分のアプローチとしては絶対に行きつかないところなので、いかに媚びずに歌えるか(笑)。
――(笑)。
「Left Alone 〜 面影 〜」は、聞いた時にやはり「可愛い曲だな」と思いました。廣瀬友祐として媚びないためには、より役を纏っているようなイメージで歌うということが強かった曲かなと思います。
――なるほど。媚びた可愛さではないので大丈夫だと思います(笑)。
であれば、良かったです(笑)。
――「Masquerade 〜 仮面舞踏会 〜」もいいですね。
僕も好きな曲ですね。
――トリッキーなメロディが続いて難しいですよね?
そうですね。最後に「masquerrade!!」で終わる曲、あります?(笑)
――「Left Alone 〜 面影 〜」と真逆の素敵さがありますね。
そうですよね。エロスな感じがある楽曲ですね。そういう意味では、本当にいろんな廣瀬を想像できますし、僕を愛してくれている人だったら楽しんでもらえる1枚になっていると思います。
――逆に言えば、普段ミュージカルを見ていても、特に集中して廣瀬さんを見ていないというお客様も楽しめるCDだと思いました。
そうですね。ぜひ僕のファンの方、皆さんにいろいろ勧めてあげてください(笑)。
※廣瀬友祐さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは5月18日(土)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
会員限定のインタビュー記事が気になり登録してしまいました!レコーディング現場や今回のアルバムへの思いなと、インストアイベントなどでは聞く事が出来なかったお話が沢山あり本当に満足しています。好きなアルバム曲Left Alone-面影-がピックアップされていて嬉しかったです!素敵な記事とお写真をありがとうございます、これからも廣瀬さんの記事楽しみにしています!
廣瀬さんのTHEATER Hに対する思いがたくさん知れて良かったです!
毎日聞いてるくらい大好きなアルバムです。
カッコいい廣瀬さんの写真も見れて嬉しいです!ありがとうございました。
初めてCD買いました!
もう虜になっています。
舞台の廣瀬さんも素敵ですが、歌を歌う廣瀬さんもまた素敵です。
インタビュー読んで、また曲達を堪能しようと思いました!
なかなか聞けないお話もお写真つきて見れて嬉しかったです。
ありがとうございます。
最近ファンになったばかりの者です。
THEATRE Hを聴いて舞台上で拝見した役とはまた違った表情の曲たちで、その幅の広さにも驚きました。その一方でインストアイベントに参加して感じたのが、廣瀬さん自身はとても柔らかい雰囲気で素敵な方だと思いました。これからはどのような表情を拝見できるのか楽しみです。
インタビューで制作秘話を知れて嬉しかったです。素敵なお写真もありがとうございました。
theaterHの楽曲が好きで毎日きいていたのでレコーディングの様子など知れて嬉しかったです。これからはリトル・ヒロセを想像しながら聴いて一緒に旅をしたいとおもいます!
廣瀬さんの舞台とはまた違う
歌声が好きです。
インタビューが読めて嬉しかったです。
ステキな写真、ありがとうございました。
リトル廣瀬(笑)のお話や、今後の音楽活動についてのお話などされていて貴重ですし面白かったです!
さらにイメージしながら沢山聞きます。
どのお写真の廣瀬さんも本当に素敵です。
廣瀬さんの優しくて朗らかな感じのでてるインタビュー。
THEATER Hいつも聞いているので、楽曲のお話を聞けたり嬉しいです。
リトルヒロセに笑ってしまいました。
すごくおもしろい方なのに言葉選びがすごく綺麗だなといつも感じます。
いつも素敵なインタビューありがとうございます
先日インストアイベントにも参加させて頂き、廣瀬さんのお人柄と、本当に優しいお話方に、更にファンになりました。このCDを初めて聴いた瞬間に、タイトルにもある地中海の壮大な景色が広がりました。また、Limited Editionの廣瀬さんの初PVも、何回もリピートして拝見しています。舞台上では、いつもそのお役になりきり、またアーティストとしても素敵な廣瀬さん。LIVEが待ち遠しいです。
「THEATER H」楽曲と歌が本当に良くて毎日聞いてます。くせになるアルバムだと思いました。有料の方のインタビューの「リトルヒロセ」「可愛こぶる」発言に笑ってしまいました。そういうところが可愛いな~と思うので、そのままでいてください(笑)
廣瀬さんの舞台上とは全く違った感じを受けるとても素敵なアルバムですね。たくさんの廣瀬さんを想像しながら聴いてます。
アルバムに関してのお話と、素敵な写真に惹かれて会員登録しました。
後半も楽しみにしています。
廣瀬さんのお写真に惹かれて会員登録してしまいました。
廣瀬さんの、舞台とはまた違う歌声が大好きで、毎日癒されています。
ステキなインタビューとステキな写真、ありがとうございました。
ますます4月25,26日のライブが楽しみになりました。
ロミジュリのお話が聞ける後半も楽しみにしております。
THEATER Hが大好きで何度も何度も聞いています。
インストアイベントなどでアルバムについて廣瀬さんのお話を少し伺いましたが、インタビューでは更に一つ一つの曲に込めた思いを知ることが出来ました。
ますますTHEATER Hがお気に入りのアルバムになりました。
素敵なインタビューをありがとうございました。
後半の更新も楽しみにしています。
曲についてお話しているのを読むことが出来て嬉しいです!
下ではロミジュリについても触れているとのことで楽しみにしています!
なんというか朗らかな空気が流れていそうなインタビューで呼んでいてゆったりした気分になりました。
個人的にはchaosが好きなので触れられてないのは寂しいですか、下に期待します!