「自分は謙虚か?」と、『Live tour 2020 〜 cherisH 〜』廣瀬友祐インタビュー(上)

廣瀬友祐さん=撮影・岩村美佳

俳優の廣瀬友祐さんが新しいミニアルバム『cherisH』を2019年11月27日に発売しました。2019年3月に発売した『THEATER H』に続き、精力的にアーティスト活動をされている廣瀬さんに、アーティスト活動への思い、『cherisH』について伺いました。『cherisH』には廣瀬さんが作詞・作曲された曲が複数収録されていますが、クレジットがない曲についても廣瀬さん自身のひらめきや意見がかなり盛り込まれており、楽曲の制作過程について詳しく語っていただいています。インタビュー「上」には収録曲のうち「Triangle」「ウタカタ」「はじまりの場所」「楽園-your party-」についてのお話を、1月2日(木)掲載のインタビュー「下」には「夢あと」「しあわせ」についてのお話と、1月4日(土)からのライブツアー『廣瀬友祐Live tour 2020〜cherisH〜』について、さらに2019年の舞台を振り返ったお話を掲載します。

廣瀬友祐さん=撮影・岩村美佳

廣瀬友祐さん=撮影・岩村美佳

――春の『THEATER H』に続いて、8ヶ月で『cherisH』を発売というのは、結構ペースが早いなと思いますが、どんな風に思っていらっしゃいますか?

自分的には早い感覚はなくて。単純にアーティストとしてやらせてもらっていることや、こうやってCDにしてもらえて、発売してリリースして、みんなが廣瀬友祐のCDを手にしてくれる日があることが、毎回うれしいです。『THEATER H』も、もちろん特別な、大切な1枚なんですが、『cherisH』は、今までで一番、1枚作るのに自身がいろいろな人と協力しながら、各曲に携わってくれた方々と本当に打ち合わせを重ねて共作した1枚なので、特別感はあるんです。『THEATER H』がコンセプトアルバムで壮大な楽曲だったので、なかなかコンパクトなライブというか、基本的には会場が限られてしまい、『THEATER H』をパフォーマンスするにあたって、自分の欲と形にできる場所が限られてしまうという現状がありました。自分のオリジナルソングでもっとツアーを回れるようにしたいとか、少人数でもいろいろな離れた地に行って聴いてもらうことを、アーティストとしてもっともっとしたい思いがあり、オリジナルソングを増やしたい思いのなかで、いわゆるポップス寄りのオリジナルソングができたかなと思っています。

――作詞作曲の「しあわせ」以外にもクレジットが入った曲がありますが、今までよりも自分が深く関わったというのは、どんな風に作っていかれたんですか?

僕自身はクレジットにあまり興味がないんです。一応、載っているものに関しては、もちろん携わっているんですが、載っていないものも全て作っていただいたものに対して全部に目を通して聴いて、自分が思ったことを意見して、それを反映してもらったりしました。そういう作業は少なからず全曲やって、そのなかで具体的にもっと自分の生まれた言葉を形にしてもらったりしたものが、多分クレジットになっているんだと思うんです。今回できあがったアルバム以外にも候補曲があったんですが、この『cherisH』というタイトルを決めて選んだなかで、すごくバランスも考えました。でも、本当に1曲1曲それぞれが、僕のイメージを具現化してくれて、「こういう言葉だったらどうだろう」と、すごく丁寧にディスカッションできたので、満足の1枚です。

――どういう思いで『cherisH』というタイトルにされたのかお聞かせください。

「しあわせ」は、ほぼ自分で作らせてもらったので、この『cherisH』に繋がる1番の曲だったかなと思うんです。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、『cherisH』収録曲のうち「Triangle」「ウタカタ」「はじまりの場所」「楽園-your party-」についてのお話を掲載しています。1月2日(木)掲載予定のインタビュー「下」には「夢あと」「しあわせ」についてのお話と、1月4日からのライブツアー『廣瀬友祐Live tour 2020〜cherisH〜』について、さらに2019年に出演した『ロミオ&ジュリエット』『ドキュメンタリー・ミュージカル わたるのいじらしい婚活』『ファントム』を振り返っていただいたインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■愛情をもって抱く、大事にする、そういう意味合いから、『cherisH』というタイトルに

■「Triangle」:好きな人に好きな人がいる一番つらいポジション、僕だったら言わない

■「ウタカタ」:「初恋」をテーマに書こうと思った、これも実体験。僕は何も告げていない

■「はじまりの場所」:廣瀬友祐のオリジナリティは何だろうと、興味も恐怖ももちました

■「楽園-your party-」:曲調を聴いたときに惚れて、34歳のセクシーさも出していきたい

<廣瀬友祐 Live tour 2020 ~ cherisH ~>
【愛知公演】2020年1月4日(土) 愛知 大須 ell.FITSALL
【大阪公演】2020年1月5日(日) 大阪 心斎橋JANUS
【東京公演】2020年1月10日(金) 東京 渋谷 Mt.RAINIER HALL
チケット(ライブポケット)
https://t.livepocket.jp/t/cherish
公式サイト
https://hiroseyusuke.info/

<廣瀬友祐 ミニアルバム 「 cherisH 」(チェリッシュ)>
【通常盤】発売日:2019.11.27、仕様:CD
価格:2,091 円+税、品番:SMYH-1003
流通:一般 CD ショップ、流通元:ハピネット
【Limited Edition】発売日:2019.12.28、仕様:CD+DVD+特製ブックレット 20P
価格:4,000 円+税、品番:SMYH-1004
流通:SHINKO MUSIC RECORDS SHOP・ライブ会場限定
SHINKO MUSIC RECORDS SHOP
http://shinko-music-shop.com/

<関連リンク>
廣瀬友祐Official WebSite
http://hiroseyusuke.info
廣瀬友祐twitter
https://twitter.com/hirose_yuusuke

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廣瀬友祐さん=撮影・岩村美佳

廣瀬友祐さん=撮影・岩村美佳

※ここから有料会員限定部分です。

■愛情をもって抱く、大事にする、そういう意味合いから、『cherisH』というタイトルに

人間だれしも、人生を終わらせない、死なない限りは背負っていくことが続くじゃないですか。過去はどんどん背負っていくものになる。もちろん、そのなかにはいらないものもあったり、ずっと大切にしているものだったり、ずっと自分を保っているものであったり、そういう心のなかにずっと残っているもののなかで、大切にしているもの、ポジティブに残っている思い出や感情を、この曲たちから感じ取りました。愛情をもって抱くとか、大事にするとか、そういう意味合いから、『cherisH』というタイトルがぴったりきたんです。また、自分のファンクラブの「H」というものはタイトルに入れたいなと思っていたので、ぴったりハマったというか。

――各曲についてもお伺いさせてください。先ほどポジティブな感情が集まっているアルバムと話されていましたが、切ない曲が多い?と思ったんですよね(笑)。

確かに(笑)。最終的には前に進んでいるというか、そういう意味でのポジティブかな。

廣瀬友祐さん=撮影・岩村美佳

廣瀬友祐さん=撮影・岩村美佳

■「Triangle」:好きな人に好きな人がいる一番つらいポジション、僕だったら言わない

――切ないこともあったけれど、前へ進むんですね。

そういう意味では「Triangle」は心が締め付けられるような感情ですね。もともと「Triangle」は三拍子のワルツの曲調で、1曲欲しいなというなかでできた曲で、もともとサビは違った感じだったんです。

――へぇ~。

この三拍子の、いわゆるトライアングルになるなかで、三角関係の曲にしてみようかなと思って。

――最初から三角関係の話ではなかったんですか?

曲が先だったんですが、サビを考えさせてもらって、そのなかに少し切なさを入れました。まあ、僕は基本切なさを感じちゃうんですが。

――廣瀬さんのテーマですよね、“生きるテーマ=切なさ”みたいな(笑)。

それを糧に生きているからね(笑)。曲を聞いて、恋愛かなと思ったんですよね。三拍子、ワルツ、三角関係と、点と点がすっと線になって、そういう曲を書いてみようかなと。もともとライブでもよく歌わせてもらっているような、平井堅さんの「even if」など、やはりそういう曲が好きだし、そういう歌を過去に歌わせてもらったということもあったので。トライアングルは三角関係、じゃあその3人のうちの誰を主役にしようかとなったときに、好きな人に好きな人がいることが多かったので。

――多かったんですか?

プライベートも、役も(笑)。

――(笑)。

好きな人に好きな人がいるという、一番つらいポジションを書こうと思ったんです。じゃあ、そいつはどういう選択をするんだろうと考えたときに、割と廣瀬と近い感じにしました。多分、僕だったら言わないで、踏み込まない。自分からは踏み込めない。

――だって、ふたりは幸せなんですもんね。

そう。やはり踏み込めないなと思ったから、引こうと思って。ちょいちょいこの歌詞は、やはり自分に近いところがあるから、ひとつ目のサビの【なにもないような顔で どうかこのまま密かに 瘡蓋になれ ココロよ その下に 穢れがあることを 気づかれずに】というサビの言葉などは、すごく自分の人生で多々あることなんですよね。恋愛だけではなくて、大人になるにつれて、いろいろなことを知ってしまって、我慢しなきゃいけないことが増えてくるなかで、上っ面にならざるをえない瞬間が自分にもよくあるし、すごくそういう意味で本心を隠して、その場をしのぐという状況、恋愛に限らず重なる部分が多いから。そういう風にしちゃう人間だからこそ、自分で作っておいて「わかる、わかる」って。

――聴いていて「わかる、わかる」って思います(笑)。もちろん、この逆を選択する人もいるでしょうけれど。もどかしいと思う人も。

だから、そんな曲です(笑)。

――こうしたいという内容を自分で作って、投げたということですよね。

そうですね。物語の流れやキーワードになるフレーズなど、この曲を聴いて浮かんだもの、「瘡蓋」など、そういう言葉が浮かんだかな。【同じ香り纏う君と】とか。

――ここは聴いていて、ふっと耳が止まるところですよね。【同じ香り】や【同じピアス】って。

あとは【クレマ】とかですね。

廣瀬友祐さん=撮影・岩村美佳

廣瀬友祐さん=撮影・岩村美佳

■「ウタカタ」:「初恋」をテーマに書こうと思った、これも実体験。僕は何も告げていない

――「ウタカタ」はいかがですか?

「ウタカタ」は、これも曲が先だったと思います。そのなかで、すごく奥ゆかしいというか、何ていうんだろう。温かい、懐かしい感じがして、懐かしいって何だろうと考えたときに、ちょうど僕のふるさとの山梨のグループラインが稼動したんですよ。忘年会したいよねって。

――山梨の同級生たちですね。

そのときに友達が出欠を取っているなかで、僕の初恋の人だけ連絡が取れずにみんなが様子を伺っていたんです。そのときに、「そういうえば初恋はこの子だよな」と思い出して。

――その初恋はいつだったんですか?

小6とか中3とか。

――遅いほうじゃないですか?

だから、ちゃんと恋だと認識している初恋ですね。そこから「初恋」をテーマにしようとなったときに、聞きながら故郷を思い出して、寒いところだったから、雪や冷たい空気とか、山の緑が多くてとか、そういう情景を浮かべながら、この曲に合うフレーズは何だろうと思い浮かべたときに、冬の桜がなぜか浮かんだんです。そこから紅葉のなかに、なぜか春のイメージがある桜があって。別に探していたわけではないですが、ふと見つかったときに、思いもよらぬ過去を思い出したり、ふと思い出すある景色のなかで蘇る瞬間というのがあるんじゃないかなと思って。初恋もそうですが、風景や情景で思い出すことってあるじゃないですか。その初恋をテーマに書こうと思ったときに、これも実体験といえば、実体験なのかなと思います。

――今話されていた原風景は、自分のなかの原風景ですか?

具体的にある場所ではないんですが、それにやはり故郷に近いものをイメージしていたと思います。実際にその初恋は、僕は何も告げていないんですね。

――なるほど。まるで「Triangle」のように。

そして、東京に越してきちゃったから、ある意味では、自分と重ねている部分もありながら作りました。頭のなかでは別物として作っていたはずなんですが。でも、やはりふとした瞬間に、何かをきっかけにそういうことを思い出したときに、無意識に一番はじめに恋した人だから、何かみんなあるんじゃないかな。辿ってしまっている。みんな、いろいろな人と付き合っているだろうし、それぞれ見た目も性格も違う人と恋愛をしていくんだろうけど、どこか共通点が少なからずあるんじゃないかなと。そういうものを何か無意識のうちに辿っていたんだな、追っていたんだなということを歌詞にしてみたら、その人は今どんな人と恋愛しているんだろうとか、自分の知らない人生をどう生きているんだろうという思いが、不思議と思い出すと、思い出す機会がないだけで、ふとした瞬間の思い出した記憶を辿ってみると、意外と覚えているんだなと。そういうものを詩にしてみました。

――この曲は、キーワードの言葉はありますか?

これはね……【飛花落葉】! この曲を聴いたときに四字熟語だと思ったんです。色々調べていたら、「絶えず移り変わるこの世の無常なことのたとえ」という意味で、いいなと思って入れました。あとは【冬の桜】もその先に思い浮かんだものだったり、あとは花びらが舞っている感じなので、この【はらり さららいや】は一緒に作ってくれたLISAGOさんと、意見が一致したんです。僕も「はらり」とか「さらり」という言葉が思い浮かんだと言って、特徴的な響きにしたかったから【はらり さららいや】という言葉になりました。とにかく初恋ですね。それがずっと心に残っていたんだなというのを、思い出す自分に喜んでみたり、切なくなってみたり、若かったなと思ってみたり、というそんな曲ですね。

廣瀬友祐さん=撮影・岩村美佳

廣瀬友祐さん=撮影・岩村美佳

■「はじまりの場所」:廣瀬友祐のオリジナリティは何だろうと、興味も恐怖ももちました

――続いて、「はじまりの場所」はいかがですか?

これも僕の場合は故郷に繋がるんです。でも、みんなそれぞれ人生のターニングポイントになった場所だったり、何かを決断した場所だったり、何かを終わらせた場所だったりと、自分にとって大切な場所があると思うんです。その場所に、しばらく足を運べていなかったり、もう行けないところだったりするかもしれない。でも、その場所をずっと思っている今の自分を作ってくれた、そんな場所を思って作った曲にしたくて。これも曲のなかで、自分で作っていて、やはり原点を探るのが好きなんだなと。

――自分のルーツとか。

ルーツは何なんだろうとか、根源って何なんだろうというものを知りたくなってきたのかな。自分が結局、今、目の前の生活や環境に追われてしまう人間だから、過去を大切にしてこれなかった人だからこそ、今ならちょっとずつ改めて大切にしたいなと思えるようになったし、それが少しずつできるようになり始めて。人からすれば遅いかもしれないけど、そういうなかで、そういう歳に自分がなって、余計に故郷に愛がすごく湧いてきたんですよね。だから、自分が育った場所、廣瀬友祐の人格を最初に作った場所というか。そこにいつか、どういう形になるかわかりませんが、廣瀬友祐を見せにいきたい。人ではなく、人はもちろんなんですが、その場所に「ただいま」って言いにいきたいなとか、そういう思いを込めて作った曲です。当時思い描いていたもの、そのときに、その場所で思い描いていた未来の場所は、今は想像を超えていたり、想像できなかった場所だったりします。今いる自分を辿っていくと、いきつく場所は、その場所だったりという思いを込めて「はじまりの場所」というタイトルにしました。

――過去を振り返ったり、離れた時間を思い返したりすような時間の余裕がちょっとできたということですか?

やはりこういう職業をやっていると、僕の場合は、役を纏って他の人の人生を、もちろん廣瀬友祐として演じているんですが、その人の人生を調べたり、その人になろうとして、いろいろな役や人間性をやるじゃないですか。そのなかで、三浦涼介とか、ここ数年で出会った人たちのなかで、オリジナリティをもった人たちの影響を強く感じるようになったんです。僕は俳優としてはカメレオン俳優に憧れているけれども、それを続けていると、自分というものが何なのか。軸となっている廣瀬友祐という人間のオリジナリティは、何なんだろうということに、すごく興味も、恐怖ももちました。すごく自分が好きなもの、嫌いなものとか、自分がどういう人間かということを、もっと知りたくなった。それはここ数年の変化かなと思います。

――アーティスト活動をしようと思うと、そういうことを考えるでしょうね。自分の指針みたいなものが自分でわかっていないと、というところも、きっとあるでしょうし。

そうなんです。そのオリジナリティを世に出したいと思い始めたのが、本当にここ数年かなと思います。やはりファンの人が一番大切だし、廣瀬友祐の表現に心を動かしてほしいというか。その心を動かしているものが、やはり自分が生み出したものの方がうれしい。そういう輪をもっと、もっと広げていきたいというなかで、そういう感情になっているのかな。それが今回の1枚には、結構散りばめられていると思いますね。

――なるほど。ちなみに、この曲で大事にしたいキーワードはありますか? 自分のシンパシーをここに、みたいなものがあれば。

【今ここに生きる意味を 答えあわせしにいこう】、やはりこれが一番故郷に通じるというか、忘れちゃいけないものを忘れないものにしようと。初心を忘れないように、今の自分がどうなの?と、あの頃と悪い方向に向いていないというか、いい意味で、過去のイメージを上回っているかどうかを【答えあわせしにいこう】という言葉に込めています。正解はないんですが、「大丈夫か? 感謝とか忘れていないか? 謙虚か?」という気持ちを常にもっていたいなと。

――自分に問いかける。

自分に対して、そういうものを、ちゃんと答えあわせできるような大切な場所。そういう意味で、このフレーズは好きです。

廣瀬友祐さん=撮影・岩村美佳

廣瀬友祐さん=撮影・岩村美佳

■「楽園-your party-」:曲調を聴いたときに惚れて、34歳のセクシーさも出していきたい

――次は「楽園-your party-」です。この曲大好きです!

ありがとうございます(笑)。これはもう、【Welcome!! It’s show time】ですよね。もう、歌詞のまんまです。

――この曲が来るとテンションが上がりますね。「こういう曲を歌う廣瀬さんもいいじゃん!」と思いました。そんな深く考えずに楽しもうみたいな曲も、たまに欲しいじゃないですか(笑)。

そうそう(笑)。

――特にライブなどでは、こういう曲は盛り上がりますよね。

歌いやすいとか、歌いがちなのがバラードの曲調なんですが、もちろんライブを想定して曲づくりをしているなかで、アップ系の曲は常に欲しいと思っているんです。そのなかで、これはもう曲調を聴いたときに惚れて。とにかくテーマは本当にこれから楽しもう、これから始まる時間を楽しもうよという曲で、ライブ1発目などに歌うイメージができる曲ですね。

――どんと上げていくみたいな。

でも、【Welcome!! It’s show time Welcome!! to WONDERLAND】というフレーズに行き着くまでは、結構苦しみました。【Welcome!!】で本当にいいのかなと。というのは、音的にも「ウェ」のひっかかりが弱いというか、パーンと破裂音でいきたいイメージがあったんですが、意味合い的にもなかなか【Welcome!!】を越える言葉がなくて、とりあえず歌ってみたら全然気にならなくて。じゃあ、「Welcome!!でいこう」となりました。実際にライブで1発目に歌うかはわからないですが、とにかくそのイメージで、これから始まる時間、共に過ごす時間をとにかく楽しんでほしいなという思いを込めて作った曲ですね。『cherisH』という意味では、これからの時間を今一緒に過ごす皆さんと、楽しみたいよという思いは常にあるよと。あとは、ちょっと年齢的にも34歳になってエロスというか、セクシーさも出していきたいという意味での言葉も考えました。「チェリー」だと青い感じがするけれど、そういう意味のバランスはすごく考えました。

――廣瀬さんの役を見ている人が、こういう曲を聴くとしっくりくるのかもしれませんが、ポップスになると軽やかさみたいなものが入っていて、新鮮だなと思いました。

本当におっしゃる通りなんです。あまりオリジナルソングではなかった曲ができて、「やった!」という感じですね。

――レパートリーにこういう曲も入った、みたいな(笑)。

そう(笑)。とにかくみんなで盛り上がりたい!

――乗れます!

廣瀬友祐さん=撮影・岩村美佳

廣瀬友祐さん=撮影・岩村美佳

※廣瀬友祐さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは2月1日(土)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

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“「自分は謙虚か?」と、『Live tour 2020 〜 cherisH 〜』廣瀬友祐インタビュー(上)” への 10 件のフィードバック

  1. ちる より:

    この記事を読ませて頂いてからLiveに参戦したので、一曲一曲に込められた見えない部分まで感じとることができて幸せでした!!こんなに細かくインタビューして頂きありがとうございます。

    廣瀬さんの思い出の1ページを覗いたような気持ちになり、人との繋がりを大切にされるお人柄がよく伝わりました。今後のアーティストとしてのご活躍も全力で応援したいと思います!!

  2. ちゅん より:

    アルバム1曲ごと丁寧に追ってくださったインタビューで、突っ込んで訊いてくださった岩村さんにも、曲づくりにこめた想いの機微を伝えてくださろうと言葉を探るような廣瀬さんにも、ただ感謝しかありません。
    年始からお二人の誠実な仕事ぶりを窺えてとても嬉しいです。
    ありがとうございます!

  3. えみ より:

    新年一発目のインタビュー掲載ありがとうございます!
    LIVE前にcherisHの1曲1曲に込められた思いを深く知ることが出来て良かったです。
    triangle、ウタカタで描かれている廣瀬さんの過去の恋愛とか深いところまで知れて新鮮でした。
    また想像しながらcherisHを聞くのが楽しみになりました。
    そしていつもファンのことを考えて丁寧に話してくれる廣瀬さんの言葉を聞けてよかったです。

    岩村さんのインタビューでは知りたいことを聞いてくれそっと掘り下げてくれるのでいつも感謝しています。素敵な写真、インタビューいつもありがとうございます。後半のインタビューも楽しみにしています!

    長い長いインタビュー記事本当にありがとうございました!!!

  4. パンダうさぎ より:

    廣瀬さんの歌声と曲が全てマッチしたミニアルバム。1曲1曲に込められた想いが伝わり、LIVEが本当に楽しみです。岩村さんの取材より、更に廣瀬さんの曲に対する考えも知ることが出来た事、嬉しかったです。1月4日から3ヶ所で思いっきり廣瀬さんの熱い想いを感じたいと思います!

  5. goma より:

    アルバムについて詳しく知ることができてよかったです。
    ライブに向けて、こういう思いが詰まってるんだとまた改めて考えながら聴くことができます。

    こんな素敵な廣瀬さんにもプライベートでもtriangle的なご経験があるというのも興味深かったです(笑)。
    後半の舞台の振り返りも楽しみです。

    また岩村さん撮影の廣瀬さんの素敵お写真もありがとうございます。
    将来的にいつか写真集を作成していただけたらいいな、とも思います。

    今年もまたどこかでお会い出来ますように。

  6. takayo より:

    Live前に、廣瀬さんが「cherisH」の一曲一曲に込められた想いなどが分かり嬉しいかったです。とっても深いですね。
    インタビューの後半も楽しみにしています!

    2020年も岩村さんの書かれる記事を楽しみにしています。
    そしてまた、色々なイベントでお目にかかれますよう、引き続き、よろしくお願いいたします。

  7. ゆっきーな より:

    インタビュー待ってました!ありがとうございます。
    聞いて欲しいところに行き届いたインタビューで凄く嬉しいです!
    役者としての在り方の悩みとかが音楽に反映されるのも興味深いと思いました。
    やはり表現は自分の中にあるものから出てくるからなのでしょうか。
    後半もすごく楽しみです!

  8. えり より:

    cherisHの楽曲すべて大好きでずっと聞いてます!
    ライブがもうすぐ始まるこのタイミングで曲について深く知ることができてとても嬉しいです。
    後半も楽しみにしております!

    2019年もアイデアニュース、岩村さんにたくさんお世話になりましたが、2020年もどうぞよろしくお願いします。

  9. きよ より:

    cherisH ほんとにたくさん聴いてます。そして飽きない(笑)
    廣瀬さんがどの曲にもこんなに関わっていたのですね。ウタカタから楽園みたいなバラエティに富んだ選曲と、美しい歌詞!
    こういう思いなのかなとか、やっぱりなって思ったり、廣瀬さんのルーツとか故郷に対する想いとか、切なさなどより深くインタビューしてくれて貴重です!
    後半の、インタビューも楽しみです。
    今年もアイデアニュース楽しみにしています❗️

  10. chiaki より:

    Live直前のこのタイミングで、曲について深く知ることができたので、より「cherisH」の世界に入っていくことができそうです!!
    廣瀬さんの人柄、表現することへの真摯な想いが伝わる内容でした!!
    ファンが知りたいことを的確に聞きとって下さる記事に、いつも感動しています。

    岩村さんとも、2019年、たくさんのイベントでお目にかかることができて嬉しかったです!
    2020年も引き続き、よろしくお願いします!

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