2019年11月5日（火）に帝国劇場で開幕し、東京・愛知・福岡・大阪で2020年1月20日（月）まで上演されるミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』に、ヴァンパイア研究に生涯を捧げるアブロンシウス教授の若き助手、アルフレート役で出演する東啓介さんのインタビュー、後半です。アルフレートの物語性についてどう見せていきたいと考えているか、また伸びやかな高音の歌声が特徴的な東さんが、どのようにして歌に取り組んできたかなどについて伺いました。

――この作品はアルフレートの成長物語ともいわれますが、物語についてはどう見せていきたいと思いますか？

僕もそアルフレートのことを勉強しつつ、一緒に成長できたらいいなと思っています。完全に理解することは難しいかも知れないですが、アルフレートと僕の共通点を見つけて膨らませたり、わからない部分は役と歩み寄って演じていけたら。新しいアルフレート像をお見せしたいとは思っています。

――新しいというのは、どんなイメージですか？

今までの方のアルフレートを全員拝見してきたわけではありませんが、例えば、男の子ですから、可愛いだけじゃない、誰しもある、強い部分もあってもいいんじゃないかなと。今回が５度目の上演で、皆さん「アルフレートってこういうものだよね」と思われる部分があると思いますが、それを良い意味で壊していきたい。できるかどうかわかりませんが（苦笑）。でもせっかくやらせていただくのですから、唯一無二のものを作れたらなと思っています。

――東さんならではのアルフレートが楽しみです。歌についてお聞きしたいのですが、この２年くらい東さんの舞台を拝見していて、ソロナンバーを聞かせていただいたのは『マタ・ハリ』がはじめてでしたが、歌う声をもっている方なんだと思ったんです。

声をもっている？ 良い意味ですか？（笑）

――もちろんです！

ありがとうございます！

――生まれつき歌う声をもっている方というのが一番の印象でした。

それはもう親に感謝ですね。

――歌を歌いたい、ミュージカルをこの先やりたいと思った具体的なきっかけはありますか？

僕はもともとカラオケなどが大嫌いで、歌うのが恥ずかしいと思っていたタイプの人間なんです。この業界でお仕事を始めて、デビューしたのがミュージカル『テニスの王子様』という作品で、全然ソロはありませんでしたが、本当に周りの方から「歌上手いよ」と言っていただいたのがすごく自信になったんです。そこから、自分を客観的に見ることができて、だったら歌の部分を伸ばしたいな、もっと上手くなりたいなと思い、ボイストレーニングに通い始めました。そして、いろいろなミュージカル作品を拝見し、もっと上手くなりたいと思いました。一番のきっかけは「歌上手いよ」と言っていただいたことですが、色んな作品で、素晴らしい歌を歌われる方を拝見し、さらに歌を練習するようになっていきました。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、『マタ・ハリ』（2018年）に出演した際に、その伸びやかな高音でミュージカルファンを驚かせた東さんが、どのようにして歌に取り組んできたかなどについて伺ったインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。

＜有料会員限定部分の小見出し＞

■『マリーゴールド』で難しい曲をいただいて、その時にハイトーンを鍛えた

■恋する男の子の真っ直ぐな揺るがない思いみたいなものを、上の客席まで届けていきたい

■幸せなのが一番。みんなハッピーになって帝劇の外に出て、楽しくご飯に行っていただけたら

■初めて声を聞いてくださる方に、「おお！」と思っていただけるように努力したい

＜ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』＞
【東京公演】2019年11月5日（火）～11月27日（水）　帝国劇場
https://www.tohostage.com/vampire/
【愛知公演】2019年12月15日（日）～12月21日（土）　御園座
https://www.misonoza.co.jp/lineup/month1912.html
【福岡公演】2020年1月1日（水・祝）～1月7日（火）　博多座
https://www.hakataza.co.jp/lineup/202001/vampire/
【大阪公演】2020年1月13日（月・祝）～1月20日（月）梅田芸術劇場メインホール
https://www.umegei.com/schedule/812/

＜関連リンク＞
東啓介 ワタナベエンターテインメント
https://www.watanabepro.co.jp/mypage/10000062/
東啓介 Twitter
https://twitter.com/keisuke_higashi
東啓介 Instagram
https://www.instagram.com/keisuke_higashi_official/

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※東啓介さんのサイン色紙と写真１カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは12月1日（日）です。（このプレゼントの募集は終了しました）有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

※ここから有料会員限定部分です。

■『マリーゴールド』で難しい曲をいただいて、その時にハイトーンを鍛えた

――周りの方に「歌が上手い」と言われたことが新たな発見になったんですね。

そうですね。自信にもつながったかなと思います。

――そこからステージとボイトレを重ねて、声が変わったなとか、こういう歌を歌えるようになったとご自身で思ったことはありますか？

『マタ・ハリ』の次に『5DAYS（辺境のロミオとジュリエット）』に出演させていただきましたが、そこまではまだ自分では納得できていない部分もありました。その次に出演させていただいた『マリーゴールド』で、ものすごく難しい曲を１曲だけ歌わせていただいて、その時にハイトーンを鍛えたんです。その結果、より声が出るようになってきたと、自分で実感できました。

――こんなに上の声が出るんだと。

その後の作品『Color of Life』では、より、歌えるようになってきた実感があり、今は何でも挑戦したいと思うようになりました（笑）。

――なるほど。自分の声を広げてきたなかで、この『ダンス オブ ヴァンパイア』の楽曲はどういう風に考えていますか？

歌いやすいなと思います。だからこそ、感情を込めなければ子守歌になってしまうなと。

――子守歌？ 気持ち良いだけになってしまうということ？

そうです。歌いにくいものには理由があって、「この音が出しづらい」とかは個人差もあると思うのですが、僕の場合は、この作品の楽曲は歌いやすいのかなと。まだ全曲は歌っていないので、稽古が始まったら難しいと感じてくるかもしれませんが、現時点では、心地良い曲が多いなと感じているので、曲に引っ張られず、役として歌わなければと思いました。

■恋する男の子の真っ直ぐな揺るがない思いみたいなものを、上の客席まで届けていきたい

――ソロナンバー「サラへ」はいかがですか？ 歌ってみたりされましたか？

歌いました。歌いやすかったです。

――なるほど。自分の声のレンジにも合っている？

そうですね。自分にとってちょうど良い低さなんですよね。Aメロがあって、そこからバーンと音が上がるんですが、そこもちょうど良い感じの高さです。

――そのなかで、今度は内容を、感情をどう乗せていくか。

深めていかなければいけないので。歌えるのは当たり前で、そこからどう感情を込めていくかは、稽古をしてみなければわからないです。

――作品のなかではどう作っていきたいですか？

難しいですが、強さと柔らかさを大事にしていきたいです。優しさもありますが、決心しているというか。言ってしまえば、恋している男の子ですよ（笑）。その真っ直ぐな思いを大事にしたい。真っ直ぐな音、揺るがない思い、みたいなものを、上の客席まで届けていきたいと思います。

■幸せなのが一番。みんなハッピーになって帝劇の外に出て、楽しくご飯に行っていただけたら

――作品全体でどんな東さんを観ていただきたいですか？

歌での成長はもちろんのこと、お芝居の部分でも、アルフレートをきちんとお見せしたいと思いますし、何よりこの作品を観ていただいた方にとっての、何か原動力になれたらいいなと思っています。

――日々の生活のなかで？

普通に「楽しかったな～、良いものを観たな、明日も仕事頑張ろう」でもいいですし、めちゃくちゃ落ち込んでいる方がこの作品を観にいらして「こんなに楽しくしている人たちがいるんだ」と思っていただいたりして、少しでも、日々の救いみたいなものであれたらと、常に思っています。

――特にフィナーレナンバーが楽しいですね。

そうですね！ 本当に、幸せなのが一番良いと思います！ だからみんなハッピーになっていただいて、帝劇の外に出た時に、いろんな方とご飯に行ければいいじゃないですか！

――この作品を元気の糧にして（笑）。

ショッピングでもしようかなと思えるくらいに（笑）！

■初めて声を聞いてくださる方に、「おお！」と思っていただけるように努力したい

――この先にさらにどんなお仕事をしていきたいですか？

この『ダンス オブ ヴァンパイア』という作品をきっかけに帝劇に立てることをすごく嬉しく思っています。だからこそ、より東宝さんの作品でもお役に立てるようもっと力をつけて、いろいろな作品にチャレンジさせていただきたいですし、僕個人としてもミュージカルの世界を担っていけるように頑張りますので、ぜひ応援よろしくお願いします。

――今ミュージカル作品がどんどん増えて盛り上がっていますし、若い世代である東さんに期待されている方々も多いのではないかと思います。

いやぁ、緊張するなぁ！ どうしよう（笑）。初めて声を聞いていただけるのはすごく嬉しいので、注目していただけるよう頑張ります。

――山口祐一郎さんや石川禅さんのファンの方など、東さんを初めてご覧になる方もいらっしゃるでしょうね。

その方々にも「おお！」と思っていただけるように努力したいと思います！

※東啓介さんのサイン色紙と写真１カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは12月1日（日）です。（このプレゼントの募集は終了しました）料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。