「私たちとファンの皆様の関係が輝いていたらいいな」、実咲凜音・妃海風対談(下)

実咲凜音さん(左)と妃海風さん(右)=撮影・岩村美佳

元宝塚歌劇団宙組トップ娘役の実咲凜音さんと、元宝塚歌劇団星組トップ娘役の妃海風さんが、ジョイント・ディナーショー『My Dear Diamond』を2021年4月25日(日)に宝塚ホテルで、4月29日(木・祝)に第一ホテル東京で開催します。宝塚時代の歌やミュージカル楽曲、二人のアイデアから生まれた楽曲、さらに、同期トークなど、ふたりならではの魅力に溢れたディナーショーです。対談インタビュー後半では、『My Dear Diamond』の具体的な内容や、構成、タイトルの意味などのほか、同期の礼真琴さんと柚香光さんが宝塚の現役トップスターであることなどについても伺いました。

実咲凜音さん(左)と妃海風さん(右)=撮影・岩村美佳
実咲凜音さん(左)と妃海風さん(右)=撮影・岩村美佳

――あの頃に共有した同志ということは根底にある感覚?

妃海:くみちゃんに関しては、状況が違っても変わらないと思う。高校の友達といわれれば、そういう気もするし。

――なるほど!

妃海:宝塚時代を共に戦ってきたというより、友達と言ったほうが近いのかな。私たちは出会った時から同じような感覚を持っていて、出会った時の感覚と、お互いにいろいろなことを経験した感覚は、もちろん違うでしょうが、あまり今も変わらない気がします。

実咲:本科生の時も、今もお買い物とかよく行きますが、サマンサタバサのバッグが欲しいとなった時に、17歳にとっては憧れで、ふたりで買いに行ったよね。

妃海:何かあるたびにご褒美で買っていたよね。

実咲:その感覚、距離感が今もずっとある感じですね。

妃海:友達に近いよね。

実咲:芸事に対してどうのこうの、じゃなくて。

妃海:逆にしないよね、芸事の話って。「じゃあ私たち頑張っていこう!」みたいな話は全然しないです。立ち位置が違うというか。だから、他愛もないことを喋ったり、もちろんそういう悩み事を一番言いたいと思うのはこの人ですが、戦ってきたという感覚ではないよね。「またお揃い買いに行こう」っていう感じですね(笑)。

実咲:(笑)。

妃海:なんて言ったらいいのかな? 浅い関係でもなく。間違いなく、おばあちゃんになるまで一緒にいるんだろうなという感覚が一番強い人。

――それはすごく自然ですよね。

妃海:そうなんですよね。それは、この過程があったからのものなのか、もともと持っているシンパシーみたいなものがそうさせるのか。わかりませんが、そんな感覚に近いんですよね。

――たまたま宝塚を通ったけれど、どこで会っていてもきっと同じ感覚でしょうね。

妃海:多分そうなっているんじゃないかなって思う。いつでも私たちのおばあちゃん想像できるもんね。

実咲:しわしわになりながら爆笑している(笑)。

妃海:爆笑しているイメージがすごくつく。

実咲:おばあちゃんになりながら、「はっはー!」って(笑)。

妃海:それは長年培ってきたというよりは、そんな感覚があるというか。

――波長が合うんでしょうね。

実咲:似ているようで似ていない感じ。

妃海:似ていないようで似てる!

――そのふたりでディナーショーですが、完全にお仕事じゃないですか。

実咲:そう! だからお仕事ということが、何か変な感じなんです。

妃海:わかる。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、ジョイント・ディナーショー『My Dear Diamond』の具体的な内容や、構成、タイトルの意味などのほか、同期の礼真琴さんと柚香光さんが宝塚の現役トップスターであることなどについても伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■妃海:ふたりだからこそできるMCや空気感は絶対保たなければいけないので、大事に

■妃海:お客様が宝塚な私たちを観たいかなと思うんです。どっぷりロマンチックに

■実咲:宝塚ホテルに帰れるのが嬉しいですよね。いろいろなタイミングが重なっていて

■(同期の礼真琴さん・柚香光さんが現役トップスター)実咲:すごい。誇らしいです

■妃海:ダイヤモンドには「親愛なる人」という意味があるから『My Dear Diamond』

■実咲:偶然なのか必然なのか、奇跡なのかわかりませんが、今という時間を大切にしたい

<ジョイントディナーショー『My Dear Diamond』実咲凜音×妃海風>
【兵庫公演】2021年4月25日(日) 宝塚ホテル 
【東京公演】2021年4月29日(木・祝) 第一ホテル東京
公式サイト:
兵庫公演
https://www.hankyu-hotel.com/hotel/hh/takarazukahotel/events/2021_mydeardiamond
東京公演
https://www.hankyu-hotel.com/hotel/dh/dhtokyo/events/2021_mydeardiamond

<関連リンク>
実咲凜音 ホリプロオフィシャルサイト
https://www.horipro.co.jp/misakirion/
実咲凜音 オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/mirion-misaki/
実咲凜音 instagram
https://www.instagram.com/misaki_rion/
妃海風 オフィシャルサイト
https://fu-hinami.com
ひなみふう オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/fu-hinami/
妃海風 instagram
https://www.instagram.com/fuhinami_official/
妃海風 オフィシャルFC twitter
https://twitter.com/fuhinami_fc

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実咲凜音さん(右)と妃海風さん(左)=撮影・岩村美佳
実咲凜音さん(右)と妃海風さん(左)=撮影・岩村美佳

※ここから有料会員限定部分です。

■妃海:ふたりだからこそできるMCや空気感は絶対保たなければいけないので、大事に

――周りの人が作ってくれるほうが、仕事として作りやすい?

妃海:もちろんそうですが、全部周りの皆さんに作ってもらって、一から身を委ねるとなると、私たちふたりで作る意味がなくなるから、そこはふたりがやりたいこと、ふたりだからこそできるMCや空気感は絶対保たなければいけないので、大事にしたいです。演出の三木(章雄)先生が、本当によく私たちのやりたいことや話を聞いてくださり、構成をまとめてくださったので、他のディナーショーやトップコンビの男役さんと娘役さんがやるようなディナーショーよりも、もうちょっと生身の私たちらしさが垣間見えたりすると思います。この空気は相手が変わればまた全然違うパワーになってくると思うので、ふたりしか出せないパワーを大事に出していきたいと思っています。

実咲:ね。

妃海:ね。

――具体的な内容は決まっていますか? 今、妃海さんが話してくださいましたが。

実咲:ゆうかは、けっこうガツガツ喋ってくださいますので(笑)。構成についての希望も、個性が本当に違うんだよね。私はやりたいことをざっくばらんに「歌いたい曲は宝塚の曲」とか言いますが、ゆうかは一から、「プロローグはこの曲を歌います、この曲のここで着替えを、2分あります、ここはMC入れます、なんとかかんとか、です!」って。すごいよね(笑)。

妃海:すごくバランスがとれているよね。もしもお互いに言っていたら。

実咲:私はプロローグこれがいいです!とか。

――ふたりともガッチリ決めてくるタイプだと大変ですね。

妃海:そうなったら喧嘩になっちゃうね。

――きっとこの対談のまま進んでいく感じですね。妃海さんが方向を決めて、実咲さんが「うん、それいいと思う」と(笑)。

実咲:「うん、いいんじゃない?」「それは違うかな」とかもね。

妃海:そこははっきりしています。こっちのほうが良くない?とか、全然言いますよ。

実咲凜音さん(右)と妃海風さん(左)=撮影・岩村美佳
実咲凜音さん(右)と妃海風さん(左)=撮影・岩村美佳

■妃海:お客様が宝塚な私たちを観たいかなと思うんです。どっぷりロマンチックに

――他に伺っていい内容はありますか?

妃海:構成はほぼ決まっていまして、やりたいことをお互いに考えて詰め込んだ内容です。宝塚を退団して数年になるので、きっと、お客様が、宝塚な私たちを観たいかなと思うんです。だから豪華なドレスは何着か着るとか、宝塚のメドレーもあります。それも、ただただ私たちの曲を歌うのでなく、入れ替わったり、編曲の仕方を変えたアレンジにしてみたり、そういった意味で充実感があると思います。宝塚のメドレーはたっぷりありますが、他にもいろいろあります。

実咲:踊ったりもします。ひとりのディナーショーだと、あまりひとりで踊れないと思うんです。ふたりだからこそ踊れますし、このふたりだからこそ関係性のある方がいて、その方に来てもらって、振付もお願いしています。

妃海:笑えるところもあれば、しっとりしたところもあり、私たちの等身大の曲もあったり。緩急がすごくあるディナーショーにしたいと思っています。とにかく楽しくなれることをテーマにしているので、こんな時代だからこそ、どっぷりロマンチックに浸かってもらいたいですね。

妃海風さん=撮影・岩村美佳
妃海風さん=撮影・岩村美佳

■実咲:宝塚ホテルに帰れるのが嬉しいですよね。いろいろなタイミングが重なっていて

――新しくなった宝塚ホテルでのディナーショーですね。

実咲:楽しみです。

妃海:とっても綺麗です。オープニングセレモニーも兼ねているんです。そんな大事な時期にディナーショーをさせていただくので、しっかりとハッピーオーラを纏いたいと思っております。

実咲:私は個人的に、宝塚ホテルに帰れるのが嬉しいですよね。宝塚を辞めてから、宝塚ホテルでディナーショーをすることは、なかなかないでしょうし。それはふたりでさせてもらえるからですし、いろいろなタイミングが重なっているので、嬉しいです。

――一番最初に、ふたりでディナーショーを開催しましょうと聞いた時はどう思いましたか?

妃海:私はひとりでディナーショーをよくやってきたので、ひとりで演出を考えていましたが、まず一緒にやれる人がいるのは、嬉しかったです。やはり今の時期は、ひとりになった時に本当に悲しい気持ちになったり、淋しい気持ちになることが多く、同じ事をやるにしても、今まで笑顔でやれていたことが、どこか踏ん張らなければと思うことがけっこう多くなってきました。そのタイミングで一緒にやれるお話を頂いた時に、すごく心強く、ほっとしたというか。やらなければいけない課題はたくさんありますが、その気持ちがすごく強いです。アイデアもどんどん湧いてくるので、嬉しかったですね。

実咲:私は、新しいなと思いました。やはりふたりでということも、私自身も今までにない印象です。一緒にやる相手が、同期のゆうかだったので、絶対に個性的な「これやりたい」とか言うんだろうなとか

妃海:(笑)。

実咲:その時からだいたいわかっていましたが、同期生で気心が知れている相手と開催できるのは、楽しみだなと思いましたね。

妃海:これは後付けになるんですが、私は退団してまだ数年ですし、ふたりがこのタイミングでやる意味ってなんだろうって、すごく考えたんです。

実咲:わかる。

妃海:例えば友達歴が何十年で、何周年記念とか、でも、そんなものはなくて。この状況になって、もしひとりだったら、この時期にきつかったなと本当に思いました。ひとりでいろいろ考えて、ひとりでディナーショーをすると考えたら……。

――きっと「届けること」ってすごくエネルギーを使うだろうと想像します。その思いを奮い立たせるのは大変だろうなと。

妃海:すごくポジティブなエネルギーがなければ、届けられないですが、ふたりでということが、主催者の方もそう思って選んでくれたのではないと思いますが、良かったとは思いましたね。

実咲:心強いよね。良かったよね。

妃海:うん、心強い。

実咲凜音さん=撮影・岩村美佳
実咲凜音さん=撮影・岩村美佳

■(同期の礼真琴さん・柚香光さんが現役トップスター)実咲:すごい。誇らしいです

――今は同期の礼真琴さん、柚香光さんが現役トップスターですし、在団の方々、退団された方々もそれぞれに活躍されています。みんながそれぞれの場所で頑張っている姿はいかがですか?

実咲:単純にすごいなと思います。男役さんのトップさんって、私たちの苦労とは全然違うんだろうなと。わからない苦労も、大変な思いもするだろうし、でも幸せな光景も見るだろうし、細かいことまではわかりませんが、そういう同期が誇らしいです。やはりどこに行っても仰っていただくんですよ! 「同期生の方がトップになりましたね」って。なんか、「ありがとうございます……」みたいな(笑)。

妃海:わかる、わかるわー。

実咲:「95期で良かった」じゃないですが、やはり家族みたいに嬉しくなります。誇らしくなるし。辞めてからも、いろいろな場で、いろいろと活躍している子もいますし、それぞれのそういう姿を見ると、勇気や、活力や、自分も頑張ろうとか、いろいろ思いますよね。

妃海:本当に同じくです。95期がみんないろいろと活躍してくれているから、パワーを貰える箇所がどんどん多くなっていく。あの子が頑張ってる!あの子も頑張ってる!って。

実咲:頑張らないとこっちも!みたいなね。

妃海:本当に。ありがたいですね。

実咲凜音さん(左)と妃海風さん(右)=撮影・岩村美佳
実咲凜音さん(左)と妃海風さん(右)=撮影・岩村美佳

■妃海:ダイヤモンドには「親愛なる人」という意味があるから『My Dear Diamond』

――良い影響を与え合う感じですね。では最後に、楽しみにしている方々にメッセージをお願いします。

実咲:題名の『My Dear Diamond』は、妃海の案で決まったんです。

妃海:ダイヤモンドは、英語で「親愛なる人」という意味があるんですって。だから、「私の親愛なるダイアモンド=くみちゃん=私」と、お互いに言い合えるようなことをもって『My Dear Diamond』にしたいなと思ったんです。

実咲:それを聞いて、「いい!」って。響きも良いし、私自身も調べてみたら、お互いの関係が永遠に輝き続けますように、みたいなこともあって、それはお互い私たちの今までの関係もありますし、観に来てくれるそれぞれのファンの皆様がいらっしゃって、それぞれの関係が輝いていたらいいなって思いました。

妃海:そういう意味も込めて『My Dear Diamond』としました。

■実咲:偶然なのか必然なのか、奇跡なのかわかりませんが、今という時間を大切にしたい

実咲:こういう時期ではあるので、このディナーショーが、観に来てくださる方にとっても、私たち自身もそうですが、舞台を観に行くことは、すごく活力や元気を貰うものだったので、ファンの皆さんにとっても、そういうものによりなってほしいと思います。今だから二人でできるというのも思います。今後、何度も何度もやることは、きっとないんだろうなという感覚もそれぞれにあるんです。だから、偶然なのか必然なのか、奇跡なのかわかりませんが、その今という時間を大切にしたいですし、共有できる皆さんに会えることを楽しみにしています。たくさんの人に観ていただきたいなと思います。

妃海:ディナーショーをふたりでできる意味、こんなに大切な人と一緒にできるのが皆さんのパワーにも繋がるかなと思うんです。支え合って生きていく、笑顔で生きていくことをテーマにしたディナーショーにしています。本当にこの時期来るのも大変だと思いますし、予定を立てるのも大変だと思いますが、ギリギリまで受け付けていますので、予定が立ちましたらぜひ、絶対に来て損はないと思います。毎公演、曲も一部違うので、行けるなと思ったらぜひたくさん来ていただいて、来た回数分だけパワーを蓄えて! 宝塚と東京のセットリストも変わりますので、ぜひどちらも来てください!

※実咲凜音さんと妃海風さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは4月13日(火)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

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