元宝塚歌劇団宙組トップ娘役の実咲凜音さんと、元宝塚歌劇団星組トップ娘役の妃海風さんが、ジョイント・ディナーショー『My Dear Diamond』を2021年4月25日(日)に宝塚ホテルで、4月29日(木・祝)に第一ホテル東京で開催します。宝塚時代の歌やミュージカル楽曲、二人のアイデアから生まれた楽曲、さらに、同期トークなど、ふたりならではの魅力に溢れたディナーショーです。アイデアニュースでは、おふたりのインタビューを、上、下に分けてお届けします。インタビュー「上」では、おふたりの出会いや宝塚時代のエピソードなどについてのお話を、「下」ではジョイント・ディナーショー『My Dear Diamond』の具体的な内容や、構成、タイトルの意味などについて伺いました。
――おふたりの最初の出会いはどこになるんですか?
実咲:受験会場でしょうね。
妃海:覚えてる。
実咲:私もなんとなく覚えてる。
妃海:一緒に踊ったのは、最終試験のバレエ?
実咲:そう。多分ふたりで一緒に踊っているんですよ。
妃海:最終試験の順番が近かったのは覚えている。昔からこれぐらい細くて、綺麗だったので、「う~わ最悪! 一緒に踊るの!?」みたいな印象は、覚えているような覚えていないような。
実咲:(笑)。
妃海:くみちゃん(実咲さん)は完璧に踊っているし、パッと見で、もう、気が強いじゃないですか!
(一同爆笑)
実咲:受験の時って、今じゃ考えられないくらい、自信はあって、それが楽しかったんです。「絶対受かる」ぐらいの気持ちで(笑)。
妃海:ずっとそうですけどね(笑)。
実咲:ゆうか(妃海さん)の印象は、予科生の時にアイプチをしてきていたんですよ。上級生の方にものすごく怒られて、連帯責任で同期はものすごく怒られて。その印象が強いですね。
妃海:予科生はお化粧が絶対にダメじゃないですか。でも、別にアイプチは化粧じゃなくない!?と思ってやったら、とっても怒られて。同期は多分その印象が強いよね。
実咲:そう。だから、ゆうかは一番怒られていて。
妃海:とっても怒られてた(笑)。
――それは予科の初めの頃ですか?
妃海:本当に最初です。
――そうすると、同期の印象として強く残りますよね。
実咲:そうですね。
妃海:予科の頃は、結構いろいろやっているよね。
――わりと平気でやっちゃうほうでしたか?
妃海:全然そんなことありませんが、今のほうがもっとビビりかなぁと。昔のほうが、自分がこれだと思ったものは、本当に何の悪気もなく、全部やってしまっていたので。例えば先生に対しても、けっこう態度が悪かったり。
実咲:あった~!
妃海:私は公立高校で、先生との距離感が友達に近い感じで学生時代を過ごしていたので、その感覚で先生に、ほぼ友達感覚でいったら怒られちゃって(苦笑)。あれも同期は見ていたよね?
実咲:見てたね。
妃海:あの時、めっちゃ調子に乗っていたね。
実咲:調子に乗るじゃないけど、それがありのままだったよね。
妃海:調子のいい感じのまま、先生にも、状況も何も考えずにいって、ガツーン!と怒られるとか。予科生のほうが怒られていたかなぁ。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、妃海さんから見た実咲さん、実咲さんから見た妃海さんについてや、宝塚歌劇団時代のエピソードなどを話してくださったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。3月14日(日)掲載予定のインタビュー「下」では、ジョイント・ディナーショー『My Dear Diamond』の具体的な内容や、構成、タイトルの意味などのほか、同期の礼真琴さんと柚香光さんが現役トップスターであることなどについても伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■妃海:自分の意見もふまえてまとめようとする力も持っている人だから、愛される
■実咲:一生懸命やっていたから。北翔さんの相手役に決まった時、すごく嬉しかった
■妃海:『ロミオとジュリエット』の時、とっても筋トレして、筋肉バッキバキに(笑)
■実咲:ちゃぴ(愛希れいかさん)と3人。人には言えない大変さをわかり合える
<ジョイントディナーショー『My Dear Diamond』実咲凜音×妃海風>
【兵庫公演】2021年4月25日(日) 宝塚ホテル
【東京公演】2021年4月29日(木・祝) 第一ホテル東京
公式サイト:
兵庫公演
https://www.hankyu-hotel.com/hotel/hh/takarazukahotel/events/2021_mydeardiamond
東京公演
https://www.hankyu-hotel.com/hotel/dh/dhtokyo/events/2021_mydeardiamond
<関連リンク>
実咲凜音 ホリプロオフィシャルサイト
https://www.horipro.co.jp/misakirion/
実咲凜音 オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/mirion-misaki/
実咲凜音 instagram
https://www.instagram.com/misaki_rion/
妃海風 オフィシャルサイト
https://fu-hinami.com
ひなみふう オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/fu-hinami/
妃海風 instagram
https://www.instagram.com/fuhinami_official/
妃海風 オフィシャルFC twitter
https://twitter.com/fuhinami_fc
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※ここから有料会員限定部分です。
■妃海:自分の意見もふまえてまとめようとする力も持っている人だから、愛される
――実咲さんはどんな感じでしたか?
妃海:この方は変わらないですよ。出会った時からそうですが、私にとって、ずっと何でもできる存在でしたし、常に冷静な判断力を持っていました。やはり音楽学校に入ると、いろいろな新しい情報が入りすぎて、だいたいパニックに陥るんですよ。上級生に怒られることもしかり。
実咲:カルチャーショックというか。決まり事が多すぎて。
妃海:たくさんの決まり事があり、それに対して私は冷静に考えられない、没頭してしまうタイプ。くみちゃんは冷静で客観的。同じことをされていても、こっち(妃海さん)号泣、こっち(実咲さん)半笑いみたいな。
実咲:半笑い! ちょっと待ってくださいよ!
(一同爆笑)
実咲:予科の時、そう思っていたの!って感じ(笑)。でも、わりと冷静で、感情的になれませんでしたから、みんなが「わー」って感情的に泣いているのを「なんでこんなことで泣いてるんだろう? 」って、少し冷めていたのかもしれないですね。
妃海:ちゃんと自分を持っていたよね。
――冷静に思考が働いていたんですか?
実咲:そうですね。わりと冷静な予科生だったかもしれないです。でも、やはり同期生はみんなひとつだから、少しずつ学んだつもりではあるんですが。
妃海:学んでいるのよ。調和を取ろうとしているところが見えるからこそ、みんなから愛されるしね。もし、「私は私なんで」だったら……。
実咲:まとまりがなくなる。
妃海:やはりそこは、自分の意見もふまえてまとめようとする力も持っている人だからこそ。根本が一緒だから、こうやって一緒に歩いていけるというところがあるんです。
■実咲:一生懸命やっていたから。北翔さんの相手役に決まった時、すごく嬉しかった
――そのおふたりが本科生を経て、劇団に入って、綺羅星のごとき95期になりました。
妃海:そうなりましたね。
実咲:結果的にね。
――各組で、みんなが力を出していくなかで、お互いの活躍の様をどう見ていたんですか?
妃海:確かに見ていましたね。(実咲さんが)花組に配属されてすぐに、役がついたとか、銀橋を渡るとかの頃、一方の私はまだまだもがき倒していて、銀橋でひとりで歌わせてもらうとか、少人数口に入るのも、難しかったんです。その時に(実咲さんが)ずーっと先に行っていたことに対して、悔しいという気持ちよりは「私も早くなりたいな」と思っていました。悶々としているのも聞いてもらっていましたし、心配してくれていたのをすごく覚えています。
実咲:私、心配していた?
妃海:「次の新人公演の配役、どうだった?」みたいな。
実咲:ああ~。
妃海:「違うかぁ!?」「おかしいなあ?」みたいな。
実咲:「おかしいなあ?」とか言ってた?
妃海:私が「ヒロインの役をもらえなかった」と落ち込んでいたら、「でも、もうじきだと思う。大丈夫」って。
実咲:「もうじきだと思う」って、面白いね(笑)。
妃海:私のずっと先を行く存在で、引っ張ってくれる存在だから。
実咲:一生懸命やっていたから。努力が実って、北翔(海莉)さんの相手役に決まった時、すごく嬉しかったです。「来た! 良かった!」と言ったことを覚えてます。
妃海:くみちゃんが喜んでくれたの覚えてるわ。
■妃海:『ロミオとジュリエット』の時、とっても筋トレして、筋肉バッキバキに(笑)
実咲:すごく努力家ですよね。筋トレも、やるとなったらまず朝早くから腹筋何百回とか、多分人よりもやっていたんですが、私はできないです。そんなに腹筋を割って、どこで見せるの?みたいな感じじゃないですか(笑)。でも、見せることあったんだよね?
妃海:『ロミオとジュリエット』で大人数で踊る時、最前列で膝をついて、腕を出して。「復讐するのだ~」のところで、みんながいるなかで「あの娘役、ムキムキでめっちゃカッコよくない?」って。方向が違いますが、とにかく目立ちたかったんですよ。あんな前で踊ることがないから、絶対何かしらということで、筋トレとってもして、筋肉バッキバキにして(笑)。
実咲:すごく体育会系の筋トレをしていて、ビックリしたもん(笑)。
妃海:「やる必要あるのかな?」って言われながらも、愛情をもって見てくれていると私は信じていたので「うん、くみちゃん、私、頑張る!」みたいな。
実咲:そうそう(笑)。
■実咲:ちゃぴ(愛希れいかさん)と3人。人には言えない大変さをわかり合える
――トップの時期も1年と少し重なっていましたね。
妃海:面白かったよね、ちゃぴ(愛希れいかさん)と3人で。
――そうでしたよね。宝塚に入った時から一緒の皆さんが、共に同じところへ辿り着くことに対して、どういう感覚ですか?
妃海:現場で3人一緒になって、お稽古したり、現場でパフォーマンスするのが一番嬉しいんです。一緒にいて、他の人と共演するよりも数倍楽しかったですね。
実咲:タカラヅカスペシャルとかね。
妃海:とっても楽しかった。同期揃ってトップになりましたー!と実感するのはそういう時だよね。
実咲:何も言わなくても「大変だな」みたいなのをわかっている感じがあるよね。会話のなかも、話さなくてもわかる大変さ。
妃海:わかる、わかる。
実咲:そういうところでも、やはり私たち3人は、他の人と違う感覚です。あの時を経て今があるから、今もそうですが、やはり人には言えない大変なことでも、言う必要もないですし、でもそこをわかり合えるのは3人しかいない。だから、わかり合った上での、普通の感じだったよね。
妃海:「私たち頑張ります!」みたいなものじゃなかった。
実咲:そんな感じじゃなくて、それぞれ生きるのに、目の前にあることで必死なので。
妃海:そう、必死。
実咲:ただ、作品を観に行って、違ういろいろな役をやっているのを観て、刺激になりました。ああいう役をこう演じるんだとか、ショーでこういう場面を踊るんだとか、髪飾りや鬘もああいう感じなんだ、とか。そういう部分では、同じ立場で、刺激を常に受けていました。
――おふたりとも退団後に俳優の道を選ばれて、それぞれに活躍するなかで、それぞれのステップというか、ここで辞めるんだなとか、ここで次にこう進むんだとか、そういう選択をどんな風に見ていたんでしょうか?
妃海:退団するタイミングや、次をどうするかのタイミングは、そんなに綿密に見ていなかったです。本当に現役中はそれぞれ自分のことに必死だったので、退団して、やっとこれぐらい落ち着いた今のほうが、お互いを見ることが出来ている気がしますね。在団中はこんなに密ではありませんでしたし、やっと他にも目を向けられる余裕ができました。友達や同期がどうだとか、そういうことを気にかけられるようになったという感じがしますね。
実咲:絶対にそれはありますね。
妃海:大変すぎたもんね。
※実咲凜音さんと妃海風さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは4月13日(火)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。