芸能生活20周年を迎え、3月24日に20周年記念セカンドアルバム『Piece』をリリースし、4月20日(火)に東京国際フォーラム・ホールAで、20周年記念コンサート『浦井健治 20th Anniversary Concert 〜Piece〜』を開催する、浦井健治さんのインタビュー、後半です。昼公演は井上芳雄さん、夜公演は平方元基さんと、親交のあるおふたりがゲスト出演されます。インタビュー後半では、15周年のインタビューから5年経っての今の想い、『浦井健治 20th Anniversary Concert 〜Piece〜』の内容、新たに目指している歌声、未来について考えていることなどについて話してくださいました。
――15周年でインタビューさせていただいた時に、「まだ2合目3合目です」とおっしゃっていました。5年経って、今はどう思いますか?
まだ5合目6合目なのかなと思います。ただ、その5合目6合目というのが、違う山にまた登っていくきっかけになる可能性もあります。登る山が高ければ、高山病になったり、空気が薄かったりするけど、景色はめちゃくちゃいいんですよ。そういうことをすごく感じます。『メタルマクベス』や『ヘンリー四世』とか、本当に舞台上で死ぬかなと思った作品もありますから。
そういうことを経験すると、自分は生かされているなと思いますし、亡くなられた方の気持ちを汲み取ることができないか、いろんな自問自答をしてしまいます。ならば、今やれることを、やれる山でやっていくことが、いまは正解だと思います。
――先ばかりを見ずに今を、ということですか?
例えば、伊礼彼方の今の取り組みは格好いいと思っています。劇場のスケジュールが空いたから、自分というか演劇の未来のために、小さな小屋で二人芝居をする。相手役の河内大和さんと2人でものすごく難解なハードルにトライする。一人芝居を打つとか、そういう取り組みはなかなかできないです。でも、「できるならやろうじゃないか」というのは、素晴らしい取り組みだなと思います。
同時に、「やりたくてもやれない」とバイトをしている人たちもいる。でもそれが、今の日本の演劇です。
歩けているのは日本だからこそなんだということも踏まえても、それを支えてくださっているスタッフさんはもちろんですが、お客様の気持ちが、実はすごく繊細になっていると思うんです。そこに寄り添わなければ、きっと皆さんの心が壊れてしまう。だからファンの方々に、自分ができることを模索しています、それが課題だと思っています。
――行きたい気持ちがあっても、行けない方はいらっしゃいますよね。
行かないという選択をする。でもそれは仕方のない事だと思うんです。
――そういう方々の想いを、日々感じているんですね。CDならば、劇場に行けない方も聴けますね。
そうなんです。アルバムを聴いてくださった皆さんのSNSやお手紙を見て、「よかった! 嬉しい言葉だらけ!」と、本当に嬉しく感じています。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、『浦井健治 20th Anniversary Concert ~Piece~』の内容、新たに目指している歌声、未来について考えていることなどについて話してくださいました。などインタビュー後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■井上芳雄さんに甘え倒して、平方元基とふざけ倒している僕を観ていただけたら
■小池修一郎先生が「目標を持って」と。数年後の目標に向けて何をするか考えていきます
■未来が、今以上にみんなが強く手を繋ぎ合っている世の中になっていたらいいな
■コンサートに足を運んでいただけたら嬉しい。でも、今回はお家で我慢の方も大正解です
<『浦井健治 20th Anniversary Concert ~Piece~』>
【東京公演】2021年4月20日(火) 東京国際フォーラム・ホールA
公式サイト
http://uraikenji.jp
<関連リンク>
浦井健治オフィシャルファンクラブ “Kopi-Luwak”
https://www.fanclub.co.jp/k_urai/?id=8
ARTIST PROFILE 浦井健治 CANDID
http://www.candid-net.jp/artist_infomation/talentDetail.php?id=6
浦井健治&STAFF Twitter
https://twitter.com/kenji_staff
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※今回の取材で撮影した浦井健治さんの写真1カットとサイン色紙を、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは5月15日(土)です(このプレゼントの募集は終了しました)。有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
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■井上芳雄さんに甘え倒して、平方元基とふざけ倒している僕を観ていただけたら
――『浦井健治 20th Anniversary Concert 〜Piece〜』は、観に行かないと難しいかと思いますが、どんな内容になりそうですか?
今回は配信は予定していなくて。 来ていただけたら嬉しいですが、芳雄さんとの回で甘え倒している浦井健治と、平方元基との回ではふざけ倒している浦井健治を観ていただきながら、家に帰ってまたCDを聴いていただいたりして、翌日まで頑張ろう、4日後には松戸に行こう、という気持ちになっていただけるのではないかと。昼夜両方観ていただけたら嬉しいですし、それぞれに浦井を調理していただいて、お二人の歌声を堪能していただきたいです。
――4日後の松戸は、井上さんの『20th Anniversary Live Tour』ですね。今年はアニバーサリーの方々が多いですね。
そうなんですよ。育(山崎育三郎)にこの間「芳雄さんと僕は20周年だ」と言ったら、「僕は23年ですけど。僕が先輩ですけど」という話になって、「すみません!」って(笑)。
■小池修一郎先生が「目標を持って」と。数年後の目標に向けて何をするか考えていきます
――アニバーサリーを祝うことへの想いはいかがでしょうか。
いつも言っているかもしれませんが、「20年間ありがとうございました。そしてこれからよろしくお願いします」という感謝を伝える時間になりますね。それは大きな点ですが、じゃあ、ここから先に何をするか。数か月前に、小池修一郎先生から「目標を持って」と言葉をいただきました。ゼロから発声をやり直しましたし、数年後の目標に向けて、徹底して考えていきます。心からそう思わせてくれたのは小池先生です。
そういう意味でも、この20周年というアニバーサリーは、自分にとってのスタートラインになっています。ここから僕は本当に変わらなければいけない。『GHOST』でその結果が少し出せたかなと思っているので、これからもっと追求していこうと思っています。
――新たにどんな歌声を目指しているんですか?
発声を少し変えて、ゼロから作って、なるべく声楽に近い方向でやり始めました。
――どうして変えようと思ったのですか?
役によって声を作っていくと、毎回喉のコンディションが違うんです。それは自分の課題で、だからこその浦井、だからこその芝居歌、というのはあります。そこは捨てずに。ただ、その底辺の発声法を自分自身の発声法として、ひとつの型を作ってしまえば、その型からちょっとだけ変化させていくという方向でいけないかと考えて、まずはそのトライ。どうなるかはまだちょっと分かりませんが。
――土台づくりみたいな感じですか。
今までは土台をゼロから毎公演ごとに作っていたんです。そうすると、全部声質が違ってくるんですが、そうではなく、もっと奥行きとふくよかさと深み、そして説得力。きちんと鍛えるところからやっていこうと思いました。
■未来が、今以上にみんなが強く手を繋ぎ合っている世の中になっていたらいいな
――次の『王家の紋章』も再演ですが、今回は違う歌の取り組み方になりそうでしょうか。
まだわからないですが、頑張ります!
――「今を」というお話が前半でもありましたが、あえて未来はどう考えていらっしゃいますか?
本当に未来ってなかなか分からない時代ですよね。それでも、さらにミュージカル界が活性化していたり、垣根がなくなっていたり、今以上にみんなが強く手を繋ぎ合っている世の中になっていたらいいなと。ミュージカルをやりたい、映像をやりたいと思っている後輩たちが、どんどん力を付けてきて、さらによい景色をみんなで一緒に見ることができれば最高だなと思います。もちろん一緒に見るために、僕たち世代も前に進んでいかなくてはいけないですよね。
■コンサートに足を運んでいただけたら嬉しい。でも、今回はお家で我慢の方も大正解です
――最後に、コンサートへ向けてメッセージをお願いいたします。
足を運んでいただけたら嬉しいなという思いと同時に、でもお客様ひとりひとりのタイミングなので、今回は我慢しようという方も、大正解なんですよ。なので、いい意味で皆さんの心が潤うような、そんな瞬間をこのコンサートの中で共有していけたらと思います。皆さんにさらに明るくなってもらえる、そのきっかけになるような歌声をお届けできるように、演出の荻田(浩一)さんと一緒に、みんなで作っていけたらと思います。
――15周年のコンサートの時も荻田さんでしたね。
そうですね。やはり僕のことをよくわかってくれてますし、信頼関係もあります。「健治、健治」と言ってくださるので、それは本当に自分にとっての財産だなと思います。これまでも、荻田さんに「歌ってみたら?」と言われた楽曲に驚くことが多かったのですが、お客様がものすごく喜んでくださるんです。お客様が観たいものを知っている、すごく素敵な方です。
――全幅の信頼を寄せて、一緒に作るんですね。楽しみにしております。ありがとうございました!
※今回の取材で撮影した浦井健治さんの写真1カットとサイン色紙を、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは5月15日(土)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
浦井さんの作品は、どれも魅せられて何度でも観たくなります。本当に真摯に目標を持って積み重ねておられて、これからも楽しみに従いていきます!
浦井くんのファンを思う気持ち、言葉に涙が出ました。こんな世の中になってしまいましたが、いつかマスクのない笑顔溢れる客席で浦井くんを応援できる日が戻ることを祈っています。岩村さん、いつも素敵な記事と写真をありがとうございます。
発声のことは、他では語られていないように思えるので、深いお話を聞いてくださってありがとうございました。
これからの浦井くんがますます楽しみになりました。
写真も素敵です。
全ての事に感謝しながら優しい言葉を発してくれる健ちゃんに感謝。写真も優しさ、暖かさが感じられて素敵です。ファンの為に新たな試みの彼方さんとのCD、浦井さんのCD、聴く度に心奥深くまで健ちゃんの想いが歌声に乗って伝わり「今日も1日頑張ろう!」と気持ち高まります。コンサートで久しぶりに飾らない暖かい健ちゃんに会える事が楽しみ。新たな歌い方への挑戦、1つに留まらない健ちゃんをこれからも楽しみに応援します。
穏やかでゆっくりとした時間を感じさせるインタビュー
心の言葉をしっかり聞けて嬉しかったです。
これから変わっていく声に
舞台上に輝きを持って立ち続けてくれる未來を想像して
ずっと見届けたい!と心底思っています。
CDから届く思いに
笑顔の強さも 踏み出す勇気も 元気になれる力も
毎日受け取ってます。
今回、岩村さんが撮ってくださった
浦井さんの写真。浦井さんの柔らかな表情が沢山見られてとても嬉しかったです。
ビッグフィッシュ以来観劇に行けてなくてアニバーサリーコンサートも見送りです。
行けないことを表に出すのは、なにか失礼なのではないかな?と思ったりもしていましたが
浦井さんの「それも正解」という言葉に
救われた気分です。
ありがとうございます。
コンサートの成功を心から祈っています。
健ちゃんの温かいことばに涙がでます。健ちゃんのファンで幸せですっていつも思わせてくれます。
そんな健ちゃんの素敵な記事をありがとうございました。健ちゃんの未来、楽しみです。コンサート楽しみます!
岩村さんの優しい文章と写真大好きです
いつもありがとうございます
読んで涙が出てきました
この1年健ちゃんの舞台観劇、コメントなどに救われました
浦井君のコメント読むたび、どんな時も周りへの感謝と尊敬の気持ちを忘れずに、不満不平を一切漏らさず「自分」を取り巻く今という土台をしっかり大事にしつつ、未来をきちんと見据えて行動を起こし努力し続ける浦井君の生き方はとてもかっこいいと改めて思います。まだ若いのに本当にすごい人だなとしみじみ感じます。これからの彼の活躍をますます心から応援し続けていきたいと思わせるすごい素敵な人と同じ時代に生きれている今に感謝です。今回も素敵な記事をありがとうございます。
ファンの事を思ってくれている優しい言葉に救われます。仕事柄、観劇する事が難しく今回のコンサートも悩み見送ることにしました。20周年を現地で一緒にお祝いできない事がとても残念ですが、レポートや参加する友人の感想を楽しみにしたいと思います。
感染対策を行い制限のある中でもエンタメを届けてくださる事に感謝です。少し先にはなるでしょうが、以前のように出かけられる日がくるように。
いつも素敵な記事をありがとうございます。