「『FUNNY BUNNY』撮影時に、飯塚健監督が、頼もしくなったと」、岡山天音(下)

岡山天音さん=撮影・伊藤華織

舞台『hana-1970、コザが燃えた日-』でアキオ役を演じる岡山天音さんインタビュー、後半です。『hana-1970、コザが燃えた日-』を楽しむためのおすすめポイント、みなさまへのメッセージ、映画『FUNNY BUNNY』撮影時のこと、飯塚健監督からの嬉しい言葉のこと、舞台『ビビを見た!』の話、岡山さんにとっての「いい役者」像やお芝居の魅力、今後演じてみたい役について話してくださった内容など、インタビュー後半の内容を紹介します。

岡山天音さん=撮影・伊藤華織
岡山天音さん=撮影・伊藤華織

ーー観劇前に予習しておくと、より作品を楽しめるポイントがあれば教えてください。

何も予習せずに、フラットな状態で来ていただいて、舞台を見て「食らって」もらえたらと思います。冒頭で鈴木(金子岳憲さん)が登場するんですけど、彼だけが、日本本土からやってきたキャラクターなんです。鈴木がさまざまな人々や沖縄の実情と直面していきます。そんな彼のフィルターを通して、お客さまも一緒に、いろいろな出来事を目撃していける作品になっています。

ーーこの作品をご覧になる皆さまへのメッセージをお願いいたします。

この作品を通して、これまで目を合わせてこなかった自分と出会える予感がしています。公演が始まる頃に、自分が一体どんな姿になっているのか、想像がつきません。映像作品とは違う、舞台ならではの生のお芝居を楽しんでいただけると思います。年明けの1つのイベントとして、ぜひ劇場に足を運んでください。お待ちしております。

ーー岡山さんは、今年も様々なドラマや映画で大活躍されていました。中でも印象に残っていることはありますか?

4月に公開された映画『FUNNY BUNNY』ですかね。僕が19歳の時に、ほぼ初めて役名のある役をいただけた『放課後グルーヴ』というドラマがあるんですけれど、その時にご一緒した飯塚健監督とまたご一緒できたんです。その前にも、別作品で一日だけご一緒したことはありましたが、実際にちゃんと組むのは『放課後グルーヴ』ぶりでした。僕の原点でもある監督と、キャリアを重ねた状態でもう一度ご一緒できたのは、とても感慨深かったですね。

ーー8年越しだったのですね。どのようなお話をされましたか?

『放課後グルーヴ』のクランクアップの日に「お前はこのまま食っていけると思うよ」という言葉をいただけました。それが自分の中でもずっと残っています。『FUNNY BUNNY』の撮影が終わった後に、「頼もしくなったな」と言葉をいただけたのも嬉しかったです。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、舞台『ビビを見た!』の話、岡山さんにとっての「いい役者」像やお芝居の魅力、今後演じてみたい役など、インタビュー後半の全文と写真を掲載しています。

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■2度目だった舞台『ビビを見た!』の公演期間中は、とにかく必死にもがいていた

■演技が上手い・下手ではなく、目が離せないのがいい役者。そういう人になりたい

■アイナ・ジ・エンドさんは目を離せない存在。パフォーマンスが凄くて見入ってしまう

■今後演じてみたいのは、死神・天使・神・誰かの幻覚などの「人間じゃない役」

<『hana-1970、コザが燃えた日-』>
【東京公演】2022年1月9日(日)~1月30日(日) 東京芸術劇場プレイハウス
【大阪公演】2022年2月5日(土)~2月6日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
【宮城公演】2022年2月10日(木)~2月11日(金祝) 多賀城市民会館

<『hana-1970、コザが燃えた日-』関連リンク>
公式サイト
https://horipro-stage.jp/stage/hana2022/

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岡山天音さん=撮影・伊藤華織
岡山天音さん=撮影・伊藤華織

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■2度目だった舞台『ビビを見た!』の公演期間中は、とにかく必死にもがいていた

ーー『ビビを見た!』は、岡山さんにとって、8年ぶりで2度目の舞台でしたよね。いかがでしたか?

大人になってから初めて参加した舞台だったのですが、正直行き詰まりっぱなしでした。

ーー具体的には、どのような状態だったのでしょう?

公演期間中、長い1日がずっと続いているような感覚に落ち入っていました。「なんとか生き延びないと…」と。そんな感覚は初めて経験しましたね。とにかくいっぱいいっぱいで、必死にもがいていました。

岡山天音さん=撮影・伊藤華織
岡山天音さん=撮影・伊藤華織

■演技が上手い・下手ではなく、目が離せないのがいい役者。そういう人になりたい

ーーこれまでにも幅広い役を演じられている岡山さんにとって、お芝居の魅力は何でしょうか?

自分の仕事を受け取ってくださった人の反応を可視化しやすい所だと思います。

ーー「いい役者」とは、どのような役者だと考えていらっしゃいますか?

演技が上手い・下手関係なく、目が離せない人ですかね。そういう人になりたいと思っています。

岡山天音さん=撮影・伊藤華織
岡山天音さん=撮影・伊藤華織

■アイナ・ジ・エンドさんは目を離せない存在。パフォーマンスが凄くて見入ってしまう

ーー岡山さんにとって、そのような人物はいらっしゃいますか?

役者ではないのですが、アイナ・ジ・エンドさん(BiSH)ですね。存在はもともと知っていたのですが、周囲におすすめされたのがきっかけで、最近ライブ映像などを見始めました。パフォーマンスが凄くて、つい見入ってしまいます。目を離せない存在です。

岡山天音さん=撮影・伊藤華織
岡山天音さん=撮影・伊藤華織

■今後演じてみたいのは、死神・天使・神・誰かの幻覚などの「人間じゃない役」

ーー今後、挑戦してみたい役を教えてください。

死神、天使、神とか、あとは、誰かが見ている幻覚の役とかです(笑)。「人型」の、「人間じゃない役」を演じたいですね。

岡山天音さん=撮影・伊藤華織
岡山天音さん=撮影・伊藤華織

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“「『FUNNY BUNNY』撮影時に、飯塚健監督が、頼もしくなったと」、岡山天音(下)” への 5 件のフィードバック

  1. ちろる より:

    “hana-1970、コザが燃えた日”東京公演観劇させていただきました。岡山天音くんが出るから観に行こう。そんなふうに浅はかなことを考えていた観に行く前の自分を殴りたくなるほど衝撃を受けました。舞台上に立っていたのは沖縄の1970年12月20日を生きていた人々そのもの。岡山天音ではなく”アキオ”が舞台の上で生きていました。私は今19歳で当時の沖縄で起きていたことは何も知りませんでした。当時の人々の叫びが心に突き刺さり脳裏から消えません。観劇後にこのインタビューを読ませていただきましたが、本当に”食らい”ました。素敵なインタビュー記事ありがとうございます。岡山天音くんはこれからも私にとって1番の目が離せない存在です。一生応援し続けさせていただきます!

  2. mina より:

    インタビュー上下共に楽しく読ませていただきました。栗山さんの舞台に岡山さんが出ると知ってからずっと楽しみにしていたのですが、こちらのインタビューでさらに楽しみになりました。どんなふうに役作りをしているのか、栗山さんとのお話、過去の作品のお話まであり読み応えがとてもありました!演じてみたい役が人間じゃない役ということで…ぜひみてみたいなと思いました!!今後も岡山天音さんの活躍がとても楽しみです!

  3. syunin より:

    岡山さんのインタビュー、読み応えがありました。
    ビビを見た!も何度か観劇しました。近くで見る岡山さんの迫力と、ビビの世界の異質さに終始ドキドキした覚えがあります。終わった舞台の話が聞けるのは嬉しいですね。
    私にとっては岡山さんが1番の目が離せない存在です。どの作品でも輝いている岡山さんは素晴らしいです。
    今回の舞台も観劇予定なので、今から”食らう”のが楽しみでたまりません。
    これからも成長していく岡山さんを見続けていきたいです。

  4. ソワレ より:

    “下”も大切に拝読させて頂きました。
    舞台をフラットに「食らう」という表現が、何だか沖縄の食文化にも通じていて
    益々楽しみになりました。
    満腹になる舞台なのだろうと感じます。
    岡山天音さんは時に不穏だったり、既に目が離せない存在です。
    ありがとうございます。

  5. daruma より:

    舞台は生モノと言いますが、まさに!このインタビューだけでもうねりのようなものを感じました。難しいテーマだと思いますが特に意識せず、熱量を受け取る気持ちで観に行っても大丈夫そうで安心しました。ちょうどビビを見た!の頃からファンになり観劇できたのですが、当時を振り返るコメントを拝見して、ちょっと胸がいっぱいになってしまいました。そんなお気持ちだったのですね。今後演じてみたい役など、舞台以外のお芝居全般のお話も興味深かったです。素敵な記事をありがとうございました!

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