初アルバム「L’Ange(ランジュ)=天使」リリース、蘭寿とむインタビュー(上)

「蘭寿とむ アルバム『L’Ange』リリース記念ミニライブ」より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

元宝塚歌劇団の花組トップスター、蘭寿とむさんがファーストアルバム「L’Ange(ランジュ)=天使」をリリースし、東京・品川で記念ライブが、兵庫・西宮でミニライブが開かれました。ミニライブ開催後の合同取材会で橋本が質問した部分のやり取りを、そのままお伝えします。(写真は11月14日の阪急西宮ガーデンズでのミニライブの様子です)

――久々の地元、いかがですか?

ほんとに、みなさん握手会とかの時も「お帰りなさ~い」みたいな感じで、東京まで行けない方もいらっしゃるので、よく帰ってきてくれたね~って。すごく嬉しかったです。

「蘭寿とむ アルバム『L’Ange』リリース記念ミニライブ」より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

「蘭寿とむ アルバム『L’Ange』リリース記念ミニライブ」より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

――客席とのやりとりでは、今日は「朝の4時から並んでいました」らしたという方もおられましたね。

びっくりしました。

――あのやり取りが、さすが地元だな~と思いました。「どこから来られたんですか? ああ〇〇ですか。私、そこの歯医者さん、行ってました」って。受けてましたね。

歯医者さん、ですね(笑)。

――久々の地元のムードはどうですか?

懐かしいですね。ガーデンズは、歌劇団にいる時もよく来ていました。実家に寄ってから、ガーデンズに来たり……。

――そうなんですね。

いつも来ていたところなので、不思議な感覚がありました。

「蘭寿とむ アルバム『L’Ange』リリース記念ミニライブ」より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

「蘭寿とむ アルバム『L’Ange』リリース記念ミニライブ」より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

――先日は、品川のステラボールで初ライブを行ないましたが、そちらはいかがでしたか?

生バンドでしたので、すごく贅沢な感じがしました。劇場全体が、聴き入ってくださっている感覚で、すごく嬉しかったです。CDでは、どういう感じでお客さまが聴いてくださっているのかわからないんですけど、ライブで聴いてくださっている方の顔を見ながら歌えるのは嬉しいなと。

――今日は、アンコールの声もたくさん出ていましたね。ただ、ほんとに、アンコール歌ってたら大変でしたね。(※アンコールの拍手が続いていたが、小雨だった雨が強くなりそうだったので、蘭寿さんが「雨が強くなりそうなので、アンコールは、また別の機会に」と言ってミニライブを終了した途端に、本当に雨が土砂降りになったのでした)

「蘭寿とむ アルバム『L’Ange』リリース記念ミニライブ」より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

「蘭寿とむ アルバム『L’Ange』リリース記念ミニライブ」より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

ねえ~、あれ、歌ってたらほんと大雨で、大変でしたね。

――すごくいい判断でしたね。

そうですね(笑)。

――アンコールは、またの機会に、と。

はい。どこかで、また聴いていただける機会があるといいなと……。

「蘭寿とむ アルバム『L’Ange』リリース記念ミニライブ」より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

「蘭寿とむ アルバム『L’Ange』リリース記念ミニライブ」より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

――さて、今回のアルバム。ご自分で作詞されている曲が2曲ありますが、片方(アルバム1曲目の「会えない時間」)は、ラブソングですよね。

はい。ラブソングです。

――「会えない時間」。これは「伝えたい目の前のあなたに、なぜ言えないの…」ということですが、誰なんですか? この「あなた」というのは?(笑)

えっ?(笑)。それは、作曲の菊池一仁さんに準備でお会いした時に、「どんな曲がいいですか?」と聞かれて「ラブソンクを」と、お答えして……。

――ラブソングを作りたいと。

私はストーリーを考えて詞をつくるので、菊池さんは曲をと。それぞれに考えて、それを合わせたらピッタリだったんです。私も、感動して。

――なるほど。

私自身は、どんなラブソングにしようかなって、いろいろストーリーをめぐらせて、「会えない時間」という言葉が、キーワードとして出てきたんですね。それで、最後はやっぱりハッピーエンドがいいなと、流れをなんとなく考えてから状況を思い浮かべて……。

――この曲の中では、まだ「告白」はしてないんですか?

いえ、今ではもう2人の思いはつながっていて、重なっていて、歩いて行くっていう。

――曲の最初では「なぜ言えないの」というのがあるけれど、お話が展開してゆくわけですね。

言えなかったけれども、ちょっとした言葉が輝いてきたり、違う夢を見ていたけれども、2人の夢がだんだん重なってきて……、というストーリーです。

――ご自身も、たとえば、ちょっとそういう、なんとなく……。

どうしても、そっちに持って行きたいんですね(笑)。

――いえいえ、そんなつもりは…(笑)。

妄想の世界ですよ(笑)。

――そうですね。これは妄想の世界ですね。わかりました(笑)。あと、作詞されたもう1曲の「Blooming」。こちらは応援歌のような感じの曲ですね。聞いてて、すごく気持ちがいい。

まず、曲を上杉(洋史)さんが作ってくださいまして。聞いた瞬間、「私に作詞させてください!」ってお願いしたんです。

――作詞させて下さい!と。

そうなんです。「Blooming」って題名がついていて。私は、だいたい作詞をする時、海に行って、海を眺めながら書くと、出てくるんですね。

――海に行って。

今回も、関西に戻ってきて、この曲は神戸と西宮に行って、2日間で、できたんです。

――海に向かって、詞を考えるんですか?

カフェとかで見るんですけど。

――海岸に出て海を見るんじゃなくて、カフェの窓から?

海岸にも行きました。ほんとに、すごくいいお天気で、日差しも強くて、そしたら「あの光の彼方まで」って歌詞が、バーッて浮かんできて。

――そしたら、これは神戸と西宮の海の「光」なんですね。

はい。

――神戸と西宮の、瀬戸内の、このへんの海の光なんですね。

瀬戸内の……ええ(笑)。

――歌詞の中の「ブレーキなんていらない 感じるままに進もう」という部分、いいですねぇ。私も。ブレーキなしに進んでいくタイプなんです。

そうなんですか(笑)。

――この曲を聴くと、頑張ろうって気になりますね。

ありがとうございます。

――「あきらめない限り 夢は続いてゆく」。そうですよね。あきらめたら…。

そこで終わりですからね。ゆっくりでいいよ、歩いていこうっていう部分もあります。

――ありますね。不器用でもいいよ、ゆっくり歩こうと。

そうなんですよ。不器用でもいいから、ゆっくり歩いていこうって。

――蘭寿さんは不器用っていうよりも、首席でずっと来たり、トップになるだろうと言われてトップになって、なにか、すっすと行ってるような感じもするんですが。不器用な部分があるんですか?

はい。決して、そんな器用な方ではないです。ほんとに何回もやっていかないと、できない方なんです。じつは。

――そうなんですか。なんか、わりと…。

すぐ、なんでもできそうに思われるんですけど、優等生とか。

――じつは努力家で。

努力家って自分で言うのもおかしいと思うんですけど(笑)、ただほんとに、やらないとできないんです。

――そうですか。あと、新曲は、ほかにもあるんですよね。

オリジナルは5曲です。

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「運命のせいにして」、メイキングの動画、今後の舞台などについて、蘭寿さんにうかがいました。(全文閲覧権を購入してログインすると、ここに全文が表示されます)

――「あなたがいなくなって2度目の冬が始まろうとしている」という歌詞が出て来る曲もありますね。

古内東子さんの「運命のせいにして」ですね。切ないラブソングですね。

――蘭寿さんのイメージとしては、宝塚の時で言うと、トップになられてからは、どっしりとした重い役もありましたが、トップになる前は「逆転裁判」なんかの、可憐というか可愛い感じの蘭寿さんが印象的で、今回のアルバムにはそういう可愛い蘭寿さんのムードが入っているように感じたんですが。

そうですか(笑)。

――蘭寿さんがこれから、どういうイメージの歌い手さん、女優さんになってゆくのか。女優はいろいろな役があるでしょうけど、歌はこのCDを聴く限りでは「POP STAR」のようなポップな感じ。カッコつけるよりは、可愛い感じがしたんですが、そのへんはいかがですか?

自分が好きなんだと思いますよ。「POP STAR」も、とっても好きだったんで。「Blooming」なんかも好きで、声にも合ってるかなぁっという風に自分では思ってます。

――高い声、けっこう合いますよね。

わりと明るめの。

――明るい声ですね。

それが活かせてるのかなって。

――メイキングの動画でも、高い声を飛ばすように、腕を回しながら、やってますよね。

なんか、やってますね。あれ、ほんとにね(笑)。

――本当の映像を使ってるなぁって、思いました。

実際にね(笑)。メイキング用に撮るのもどうかと思いますから。

――今回は歌でしたけれど、来年は舞台も大きなのが2つ(地球ゴージャスプロデュース公演Vol.14「The Love Bugs」と、ミュージカル「天使にラブ・ソングを ~シスター・アクト~」)は決まっていて、今後は、どんな風に自分を展開してゆきたいとお考えですか?

そうですね。舞台も、全然違う色の役をやらせてもらいますし、映像・ドラマもまた来たらやっていきたいですし、欲張りなんですけど、まだまだチャレンジしたいって思いが強いです。やってみて、どう思うかというところで挑戦したいと思っているので。そうすれば、なんとなく、先が見えてくるかなと。

――まずやってみて、ということですね。今回はライブだけど、次はコンサートとか。

来年は20周年ですので。

――デビュー20周年記念コンサートなんか、いいですね。

いいですねぇ。夢は。

――夢は。

ふくらんで。

――わかりました。ありがとうございました。

「蘭寿とむ アルバム『L’Ange』リリース記念ミニライブ」より=撮影:アイデアニュース・橋本正人

「蘭寿とむ アルバム『L’Ange』リリース記念ミニライブ」より=撮影:アイデアニュース・橋本正人


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※ここから先はどなたでもお読みいただける部分です。

  • <アルバム情報>
    L’Ange 【生産限定盤】
    CD+DVD / VIZL-890 ¥4,200+税 Victor 2015.10.21リリース
    CD
    01 会えない時間
    02 POP STAR
    03 君に贈る歌 ~Song For You
    04 L’Ange
    05 Precious
    06 I WILL
    07 Lead ~つながる
    08 つばさ
    09 いのちの名前
    10 Blooming
    11 運命のせいにして
    12 ここにしか咲かない花
    DVD
    (Music Video)会えない時間
    (メイキングPV)つばさ
    (メイキングPV)君に贈る歌 ~Song For You
    (メイキングPV)いのちの名前

<関連サイト>
蘭寿とむ Victor Entertainmentのページ
⇒ http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A025249.html
蘭寿とむオフィシャルブログ「Le Soleil」
⇒ http://ameblo.jp/ranjunokai/
蘭寿とむオフィシャルファンクラブ「Ranju」
⇒ http://tomu-ranju.jp/

<アイデアニュース関連記事>
蘭寿とむ、初アルバム「L’Ange(ランジュ)=天使」リリース記念にライブ
⇒ https://ideanews.jp/backup/archives/12470
初アルバム「L’Ange(ランジュ)=天使」リリース、蘭寿とむインタビュー(上)
⇒ https://ideanews.jp/backup/archives/13231
初アルバム「L’Ange(ランジュ)=天使」リリース、蘭寿とむインタビュー(下)
⇒ https://ideanews.jp/backup/archives/13239

※アイデアニュースでは、このあと、宝塚歌劇について詳しいライターのさかせがわ猫丸さんに、蘭寿さんに単独インタビューしていただきました。その内容は、12月18日(金)に掲載します。

<プレゼント>
蘭寿とむさんの直筆サイン入り小型クリアファイルとファーストアルバム「L’Ange(ランジュ)=天使」をセットにして、抽選で1名の方にプレゼントします。どなたでも応募できます。応募締め切りは12月25日(金)。当選者の発表は、発送をもってかえさせていただきます。プレゼント応募はこちらから。
⇒ https://ideanews.jp/backup/present

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<読者の声>(プレゼント応募時のメッセージより)

蘭寿とむさんのインタビュー、話し言葉が多く、蘭寿さんがお話しされている様子や雰囲気が目に浮かぶようで、楽しく拝読しました。

西宮のミニライブに行ってましたので、お写真にインタビュー凄く嬉しかったです♪ 素敵なお写真と記事をありがとうございました。あの日の、とむさんの笑顔、本当に幸せそうで凄く可愛かったです♪

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