2016年7月20日にメジャーデビューアルバム「Beautiful Breath」(ビューティフル・ブレス)を発売した、クロマチックハーモニカ奏者、山下伶(やました・れい)さんに単独インタビューさせて頂きましたので、上下2回に分けて紹介します。アイデアニュース有料会員さま3名様に抽選で、山下伶さんのメジャーデビューアルバム「Beautiful Breath」(CD)と、サイン色紙、写真をプレゼントします。
山下伶(やました・れい)さんは、1987年2月6日生まれの29歳。桐朋学園芸術短期大学音楽専攻(フルート)を卒業後、クロマチックハーモニカ奏者の徳永延生氏に師事。2014年に「第34回FIHジャパンコンテスト」で、クロマチックハーモニカクラシック部門1位、ジャズ・ポップス部門1位、アンサンブル小編成部門1位となり、総合グランプリを獲得しました。
「FIHジャパン」は、1978年に設立されたハーモニカ愛好家のネットワーク「Federation Internationale de l’harmonica Japan」(世界ハーモニカ連盟日本支部)で、「F.I.H.JAPAN ハーモニカコンテスト」を毎年開催している団体です。
山下さんは、2014年のFIHジャパンコンテストで総合グランプリを獲得した際、R. エルナンデス作曲のラテンの名曲「エル・クンバンチェロ(El Cumbanchero)」を演奏して、クロマチックソロ/ジャズ・ポップス部門1位になっており、今回のメジャーデビューアルバムには、この「エル・クンバンチェロ」も9曲目に収録されています。(ビクターエンタテインメントの山下伶さんのページで「エル・クンバンチェロ」などを、試聴できます。http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A025438.html)
山下さんのメジャーデビューアルバム「ビューティフル・ブレス」には、「エル・クンバンチェロ」のほか、オリビア・ニュートン=ジョンの歌で有名な「そよ風の誘惑」を自身のフルートとデュオで録音した演奏、軽快な「ルパン三世のテーマ」、山下さんが2015年3月にインディーズCDシングルとして発表した山下さん自身の作曲による「木もれび」など13曲が収録されています。
そして、山下さんにピッタリな感じの曲が、12曲目の「Feels So So Good」。プレスリリースには「夏の日差しと爽やかな風を受けながら、キラキラと輝く海辺をドライブ♪ そんなイメージの曲。私と今井亮太郎さんを引き合わせてくれたプロデューサー土谷(龍祐)さんの、長年温めていた曲が遂に陽の目を!」を書かれています。
山下さんのブログ「~強く 美しく 自分Style!!~」には、実際にドライブ中の車の助手席に山下さんが座って演奏した「Feels So So Good」の動画が出ていますが、ほんとうにドライブにドンピシャな感じの曲ですね。http://ameblo.jp/reiyamashita/day-20160816.html
<関連ページ>
ビクターエンターテイメントの山下伶さんのページ(試聴あり)
山下伶 オフィシャルウェブサイト
山下伶 オフィシャルブログ 「~強く 美しく 自分Style!!~」
山下伶クロマチックハーモニカ教室
山下伶 Facebook
山下伶 twitter
<アイデアニュース関連記事>
クロマチックハーモニカでメジャーデビュー 山下伶さんインタビュー(上)
コンテストでのグランプリは3度目の挑戦で 山下伶さんインタビュー(下) 9月7日(水)掲載予定
※ここからはアイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分です。
<プレゼント>
7/20リリースの山下伶さんメジャーデビューアルバム「Beautiful Breath」(CD)1枚と、インタビュー当日に書いていただいたサイン色紙、写真1カットをセットにして、アイデアニュース有料会員(月額300円)3名さまに抽選でプレゼントします。応募締め切りは9月19日(月)。当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。応募は以下のフォームからお願いします。応募の際に記入いただいたメッセージは、記事下のコメント欄などにニックネームで掲載させていただきます。(このプレゼントの応募は締め切りました)
※有料会員(月額300円)限定部分には、山下伶さんに実際にクロマチックハーモニカを演奏していただいた動画と、インタビューの全文を掲載します。インタビュー「上」では、山下さんの子どもの頃の話は、バイオリンからフルートそしてクロマチックハーモニカに至るこれまでの軌跡についてうかがった部分を掲載します。インタビュー後半は9月7日(水)に掲載します。
■両親が音楽をやっていて、娘をバイオリニストにさせたいというのが夢で
■中学校の吹奏楽部で友達に誘われて、「一緒にやろう」と始めたのがフルート
■ハコバンをやっていた店で「ハーモニカを吹かせてください」と言ったら…
■年配の方々の、カッコ悪いおもちゃみたいな楽器というイメージを壊したい
■クロマチックハーモニカを始めてから、人の輪が広がったのが嬉しくて
■両親が音楽をやっていて、娘をバイオリニストにさせたいというのが夢で
――小さい頃は、どんなお子さんでしたか?
両親が音楽をやっていて、それで音楽を。
――ご両親は、何の音楽をなさっていたんですか?
父がトランペットで、母がピアノです。両親は、娘をバイオリニストにさせたいというのが夢だったらしくて、バイオリンをやらされてたというか…(笑)。3歳くらいからバイオリンをやっていたのですが、先生が怖くて(笑)、音楽の道には将来進みたくないとずっと思っていたんです。でも、中学生の時にマーチングバンドに出会って、そこからステージに立つとか、クラッシック以外の音楽に興味を持ち始めました。ただ、大学卒業まで、音楽はここでやめておこうと思っていたんです。
■中学校の吹奏楽部で友達に誘われて、「一緒にやろう」と始めたのがフルート
――フルートも演奏されてたんですよね?
中学校の吹奏楽部で友達に誘われて、「一緒にやろう」と始めたのがフルートでした。中学校から大学までですね。
――ご両親は、バイオリンからフルートに転向される時、どういう反応でしたか?
「将来仕事にするくらい真剣にやるなら、バイオリンやめてもいいよ」という了解を得て、転向しました。
――フルートで音楽大学に進まれたんですよね?
1年間浪人をして、どうしようか迷っていた時期がありまして、その時に見つけた音大が、演劇と音楽と両方学べるという蜷川幸雄先生の桐朋学園芸術短期大学だったんです。そこなら行ってみたいと。入学と同時に芸能事務所に受かったので、舞台などをやっていました。
――アルバムの中にフルートの音が入ってますが、今フルートは?
あまりもうステージで使うことはないんですけれど、今回のアルバムには裏メロで入れさせて頂いたりしています。
――きれいなフルートの音色が入ってましたね。
ありがとうございます(笑)
■ハコバンをやっていた店で「ハーモニカを吹かせてください」と言ったら…
――これは大変だなぁと思うことを教えてください。
「ハーモニカやってます」というと、おじいちゃんやおばあちゃんが吹いている楽器で「なんでハーモニカなんてやってるの?」っていうマイナスイメージしかないっていうのを、早く裏返したいなという思いがありますね。
ハーモニカを始めたばかりのとき、フルートでハコバン(店と契約しているバンド)の仕事をやってたんですけど…。
――「ハコバン」ってなんですか?
毎日生演奏をやっているお店で、お客さんが歌うみたいな。そこでフルートを吹いていたんですが、ハーモニカを始めたので、ハーモニカを吹かせてくださいと言ったら「そんな、ハーモニカなんて使えるわけないだろう」って感じで言われて。
■年配の方々の、カッコ悪いおもちゃみたいな楽器というイメージを壊したい
そんなイメージなんだと思って。私は初めてハーモニカにyou tubeで出会って、小さい頃もやったことがなかったので「こんなカッコイイ楽器があったんだ!」「これはやってみたい!」「かっこいい!」という思いだけだったのに、年配の方々はそんなイメージは全くなくカッコ悪い楽器、おもちゃみたいなというイメージがあるので、そのイメージを壊したいです。
――ハーモニカといえば、幼稚園や小学校の低学年で手にする楽器というイメージがありますね。
今、ないんですよね?
マネージャーさん:大阪はあるらしいよ。21歳のオカくんがやってるらしいもん(笑)。教えるのが難しくて教育の現場から消えたといわれているみたいですね。ビジュアルで教えられないので。
一同:へぇ~!なるほど。
■クロマチックハーモニカを始めてから、人の輪が広がったのが嬉しくて
――これまで、楽しかったこと嬉しかったことなど教えてください。
この楽器を始めてから人の輪が広がったというか、発表会とかもそうなんですけれども、クロマチックハーモニカをやりたいという方は、どんどんと増えてきて、またそのやりたいって方の友達も始めてくださったり輪が広がっているのが、とても嬉しいです。
――手軽で子供から大人まで、始めやすい楽器ですね。
バイオリンとかだと、始めるまでに躊躇があるんですけど、ハーモニカはとりかかりやすいというか。
――(編集長)ハーモニカっていくら位するんですか?
安いものだと何千円かで、プロでも5万円台くらいです。
――(編集長)1番高いものだと?
80万円以上するものもあります。
――(編集長)バイオリンだと?
億ですよね(笑)
インタビュー後半は9月7日(水)に掲載します。