ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』が、2018年4月9日に開幕し、東京・大阪・福岡で上演されます。この作品でマリー・アントワネット役を凰稀かなめさんとWキャストで演じるのは、2015年に宝塚歌劇月組公演『1789 -バスティーユの恋人たち-』でロナン役を演じた龍 真咲さんです。龍さんは、2016年9月に宝塚歌劇団を「卒業」してからの本格的なミュージカル出演は、初となります。龍さんの取材会が、2月1日に大阪で行なわれましたので、その様子をご紹介します。
――宝塚時代のロナン役から、今回のマリー・アントワネット役。いかがですか?
宝塚歌劇の日本初演にロナン役をさせて頂いて、今回は敵対する、とても憎くて仕方がなかったマリー・アントワネット役をさせて頂くことになりました。嬉しさもありましたが、「マリー・アントワネット、できるかな?」と。気持ち的にも、マリー・アントワネット側から見たことがなかったのですが、出演が決まってから時間も経ち、スチール撮影などで作品に触れることが多くなってきて、今は実感できてきました。
――どんな人物に演じたいですか?
『エリザベート』でも思ったのですが、歴史を彩る女性というのは、時代に翻弄されつつ、強くしなやかであらねばならないのだなと思っています。今回は、ミュージカルということもあって、芝居心であったり、見た目の華やかさも大事ですが、そこに「自分の色」というのをどれだけのせることができるか、楽しみながら演じたいと思っております。
――作品の魅力はどんなところにあると思いますか?
サブタイトルの―バスティーユの恋人たち―というように、3つのカップルが物語の中で誕生するところや、楽曲のすばらしさであったり。私もやはり音楽が好きですし、自分の歌う曲も大好きで、まず見た目から入って頂けると思います。最初演じることになった時、華やかなのかと思ったら、残酷な場面があったり、他の作品でフランス革命を上演するときにはないところから始まる。そこはこの作品の見どころだと思います。そして、ストーリーに集中してもらえるように作られていて、演出がすばらしいです。
――もうすぐお稽古が始まると思いますが、共演者のなかで楽しみにしている人はいますか?
みなさん有名人なので、「あ、いる!」みたいになったらどうしようかなと(笑)。ミュージカル界のスターさんが勢ぞろいされているので、ミーハーにならないように気をつけます(笑)。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、他の写真4枚と取材会の続きをテキストで掲載しています。
<有料会員限定部分の小見出し>
■ロナンをちょっとでも見たら「そうだったよね」って思っちゃいそう
■「何言ってんだ」とロナンに思われないように頑張りたい
■(凰稀さんとは?)明日お会いするんですけど、ドキドキします
■感情をふるわせ、この作品のマリー・アントワネットを追求したい
<ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』>
【東京公演】2018年4月9日(月)~5月12日(土)帝国劇場
【大阪公演】2018年6月2日(土)~6月25日(月)新歌舞伎座
【福岡公演】2018年7月3日(火)~7月30日(月)博多座
こちらは大阪公演のページに掲載されている、ミュージカル「1789 -バスティーユの恋人たち-」大阪公演PR映像です。
<関連ページ>
帝国劇場のページ
http://www.tohostage.com/1789/
大阪公演のページ
http://www.umegei.com/1789/2018/index.html
新歌舞伎座のページ
http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/201806.html
博多座のページ
http://www.hakataza.co.jp/lineup/h30-7/index.php
龍 真咲オフィシャルファンクラブ「HOME」
https://ryumasaki-fc.jp/
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※ここから有料会員限定部分です。
■ロナンの2人を見たら「そうだったよね」って思っちゃいそう
――ロナンを演じた立場から「ロナンはこうあって欲しい」という願いなどありますか?
ないです(笑)。今、やっとマリー・アントワネットを演じるんだと、気持ちがシフトチェンジしてきています。余裕があったら、ロナン側を見られると思うのですが、今ちょっとでも見たら「そうだったよね」って思っちゃいそう。なるべく自分自身の役に集中したいなと思っています。
――自分自身の中に、まだロナンがいるのですか?
全然いますね(笑)。セリフを覚えていますし、やっぱり初演だったので1番最初の稽古場であったり、1から作っていくという行程を見てきたので、1つ1つのシーンがフラッシュバックすることも多いです。
■「何言ってんだ」とロナンに思われないように頑張りたい
――ご自身のポスターのドレス姿はいかがでしたか?
想像以上に衣装が大きくて驚きました。宝塚時代にもドレスを着たことはあったのですが、それ以上に豪華で重くてびっくりしました。
――違和感などありませんでしたか?
そうですね、最初に自分が違和感を覚えちゃったら困るので、違和感なく見て頂けるように頑張りたいと思います。
――ロナンを演じたからこそ見えてくるマリー・アントワネット像はありますか?
マリーのことは、客観的にしか見ていなくて、「この女憎いな」みたいな思いばっかりで。全てを断ち切って子供と旦那さんのために生きるという最後のマリーの曲は、「何言ってんだ、今さら遅いよ」みたいに感じていたので、そうロナンに思われないように頑張りたいと思います。
■(凰稀さんとは?)明日お会いするんですけど、ドキドキします
――Wキャストの凰稀さんと連絡をとりあったりするのですか?
『エリザベート スペシャル・ガラ・コンサート』の時も仲良くして頂きました。明日お会いするんですけど、ドキドキします(笑)。
――ライバル意識はありますか?
学年も1コ上さんだし、交流はあるので、楽しみですね。
――ここは凰稀さんには負けないみたいなのはありますか?
全部負けてると思います(笑)。私は今回からの新メンバーで、スタート地点も違いますし、ご迷惑をお掛けすると思うのですが、皆さんについていきたいと思います。
――夢咲ねねさんとは?
ねねちゃんとは、新人公演で組んでたりして。ねねちゃんの初めてのダンスパートナーは私だったので、共演できるのが楽しみです。
■感情をふるわせ、この作品のマリー・アントワネットを追求したい
――では、最後に意気込みをおねがいします。
ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』マリー・アントワネット役、時代に翻弄されつつも、強くしなやかな女性。宝塚を退団して初のミュージカルで、この役に巡り合えたことは、とても嬉しく思いますし、本当の女性の役というのが不安なところなのですが、感情や神経をふるわせて、良い子のマリー・アントワネットではなく、この作品に合うマリー・アントワネットというものを追求して頑張りたいと思います。様々なファンの方が観にいらっしゃると思いますが、その視点によって、どの役に感情移入するかによって、この物語が大きく変化するところが、この作品の1つの魅力であると思いますので、色々な役に興味をもって頂き、たくさん劇場に足をお運びくださると嬉しいなと思っております。