大野拓朗さんと白洲迅さんの合同インタビュー後半です。有料部分には、アイデアニュース独自のインタビューを掲載しています。
――お互いのクリスチャンの「こんなところがいいんだろうな」というところはありますか?
大野:迅は可愛いと思う。馬鹿明るいんですよ! 明るくて、スコーンとしている感じ(笑)。参考にしようと思うところが、特にそういうところで多いです。
白洲:逆に、拓朗くんは、本当に最初からぴったりだなと思っていて。ひょうきんなところやテンションの感じは、参考にさせてもらっている部分もたくさんあります。いい意味で、タイプの違うクリスチャンなのかなと感じています。
――逆に共通点を感じるところはありますか?
白洲:共通点? 共通点……まじめ?
大野:確かに! 2人でずっと、台本と睨めっこしながら書き込みしたりしているので。
白洲:昨日も、台本に本当にかじりついてました(笑)。
大野:本当に真摯にお芝居に取り組んでいるなと思います。
――小さいころはどんなお子さんでしたか? クリスチャンのような子だったとか、真面目な子だったとか、あるいはスポーツに明け暮れているような子だったとか。
大野:僕はずっと真面目でしたね。学級委員もやっていましたし、小学生のときに生徒会のこともやっていました。宿題を忘れていったこともないですし、成績もよかったですし、でも勉強はそんなに好きではなくて、部活ばかりやっていました。
――部活は、なにをされていたんですか?
大野:バスケです。ずっと男といるのが楽しいタイプでしたね。モテたいという気持ちがなくても、モテちゃってたし。
白洲:その話、散々聞いてるんですよ(笑)。
大野:本当、幼稚園のときからクラスの女子からチューされたり、小学生のときに同時に3人に告白されたり。
白洲:そっか、ふーん。
大野:高校のときは休み時間に、ひとだかりができてたり。
白洲:ふーん、すげぇ。僕はとにかくおとなしい子でした。いまもそうですが。
大野:そうなんだ。
――あまり目立つのは好きじゃなかったんですか?
白洲:目立つのは嫌いだけど好き(笑)。学校でも、いわゆる人気者のグループにはいたんですが、その中でも一歩引いて。
大野:かっこつけてるタイプ?(笑)。
白洲:そう(笑)。人前に立てと言われたら、「絶対に嫌だ」というタイプですね。
大野:学生時代、同じクラスだったら一緒のグループにいただろうな。僕は率先してやるタイプなので、中学のころは特に、とにかく目立ってナンボだと思っていたから。ただ笑わせたいとか、おもしろいことがしたいとか。
白洲:それを僕は「あいつ何やってんだよ、ばかじゃねぇの」って見てるタイプ(笑)。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、お2人の食べ物の好み、映像と舞台の違い、最近始めたことなどについて話してくださったインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。
<有料会員限定部分の小見出し>
■大野:甘いもの食べる? 白洲:食べる! 大野:僕も超好き!
■大野:ストレートプレイは修行の場。ミュージカルは大好きな世界、趣味
■白洲:広い空間で自由に動くのは怖い。映像は制限された中で、違う技術
■大野:ピアノを始めて、弾き語りコンサートができるくらいになろうと
■白洲:特技がなくて。拓朗くんと被りますが、ギターを始めてみたり
■白洲:純粋さが成長していって、最後の見せ所、かっこよさに繋がれば
■大野:忘れかけていたものを、改めて発見できる作品になると思います
<シラノ・ド・ベルジュラック>
【東京公演】2018年5月15日(火)~5月30日(水) 日生劇場
http://www.tohostage.com/cyrano/
【兵庫公演】2018年6月8日(金)~6月10日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
http://www.umegei.com/schedule/713/
→兵庫県立芸術文化センターのページ
- 浜中文一、相葉裕樹、日野真一郎、横山賀三でミュージカル『ダブル・トラブル』、2022年7月28日開幕 2022年5月16日
- 「念願が叶った『シラノ・ド・ベルジュラック』」、古川雄大(下) 2022年3月31日
- 「全身で挑んで、最高の時間を」『The Greatest Concert vol.1』、古川雄大(上) 2022年3月31日
- 地球ゴージャス『クラウディア』7/12の公演映像を7/21から7/28まで2パターン配信、トーク映像も 2022年7月19日
- 【動画】地球ゴージャス『クラウディア』開幕、3つのシーンをプレスコールで披露 2022年7月6日
- 「キャスティングの理由は、“ピュアさ”だと」、『クラウディア』甲斐翔真(上) 2022年5月20日
- 「1年単位で物事を考えてきた20代。30歳からは、10年スパンで」、白洲迅(下) 2022年3月7日
- 「やっぱり舞台って難しいな」『夜来香ラプソディ』、白洲迅(上) 2022年3月6日
- 「戦時下に、音楽を愛する人たちが、奔走し突き進む物語」『夜来香ラプソディ』木下晴香(上) 2022年3月2日
※大野拓朗さんと白洲迅さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは5月21日(月)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
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■大野:甘いもの食べる? 白洲:食べる! 大野:僕も超好き!
――お二人の共通点を色々と調べていたんですが、同じ11月生まれで、さそり座で、A型でした。なかなかないことだなと思ったんですが(笑)。
大野・白洲:へぇ、そうなんだ!
――だからどうという話ではないんですが、先程、共通点の話で「真面目」とお互いにおっしゃっていましたが、なるほどなと思ったり。一緒にいてなにか共通点を感じることはありますか?
大野:まだ分からないな。
白洲:そうだよね。
――ダブルキャストだと、そういうところは深めていくんですか?
大野:まだご飯にも行けてないし。
――撮影のときに、とんかつとラーメンで食の好みが違うという話もされていましたが(笑)。
大野:ちょっと残念。でも、迅もしゃぶしゃぶは好きだと言ってたので。
白洲:しゃぶしゃぶは大好き。
大野:甘いものは食べる?
白洲:食べる!
大野:僕も超好き!
――じゃあ、そこで仲を深め合えますね。スイーツをお二人で食べたりというような機会が見れるかもしれないですね(笑)。
白洲:スイーツ男子だね(笑)。
――ダブルキャストは、本番がはじまると、ご一緒にならないですもんね。
白洲:僕はまだ想像しかできないんですよ。
大野:ダブルキャストになると、まったく会わない。
白洲:始まると会わない?
大野:でも、楽屋は一緒かもしれないから、そうしたら入れ違いで会えるけれど、ロミオのときは個人部屋だったから(古川)雄大さんと完全に会わなかった。アップしている声は聞こえてくるけれど。だから、楽屋のドアをノックして、「お疲れ様ー!」「お先にー!」って帰るくらい。
――白洲さんは、ダブルキャストが初めてですもんね。まだ、コミュニケーションの取り方が分からない感じですか?
白洲:そうですね。「幕が開けたら会わなくなるんだろうな」という寂しさを想定しているところです。
■大野:ストレートプレイは修行の場。ミュージカルは大好きな世界、趣味
――お二人とも映像のお仕事が多いですが、大野さんは昨年12月に『池袋ウエストゲートパーク SONG&DANCE』の舞台に出て、白洲さんは2016年1〜2月の『花より男子 The Musical』以来ですが、舞台に帰ってくる感じですか? それとも、「行かなきゃ」という感じになりますか?
大野:ストレートプレイに関しては挑戦だから、「よし行くぞ!」という感じですね。ミュージカルは僕の趣味なので。帰ってきたというよりも、遊びにきたという感覚です。
白洲:すごいな。
大野:でも、もちろんしんどいですよ。めちゃくちゃ凹みますし、戦いますが、ミュージカルは好きだからやらせてもらっているので、ミュージカルは僕の大好きな世界で趣味。ストレートプレイは修行の場。
――映像は、修行の場とは違うということですか?
大野:違いますね。映像は映像の楽しさがあるんですが、やはり映像で芝居の実力が伸びることはないというのが持論です。映像はパッとやったら終わってしまうので、ストレートプレイで培ってきた技術を色々な人生経験にのせて、映像はその一瞬一瞬で輝かせるという感じです。
白洲:瞬発力ね。
大野:瞬発力でしかないから、そこで技術が身につくことはあまりないですね。
■白洲:広い空間で自由に動くのは怖い。映像は制限された中で、違う技術
――白州さんも同じような気持ちですか?
白洲:そうですね。僕は舞台が完全に挑戦者ですね。
――舞台でキャリアをスタートさせたのに?
白洲:スタート自体はそうですが、今回は特にストレートプレイですし、舞台という広い空間で自由に動けということ自体とても怖いです。映像は限られた空間で、動きも制限されていて、その制限された中でどう表現していくかという、また違う技術。ただ、舞台はやはりお芝居の本質が試されるというか、ごまかしが一切きかない感じがします。だからこそ、とても勉強になると思いますし、ありのままを見せられる。全部ごまかしがきかないから。映像は撮り方などでも変わりますし。
大野:カット割りや音楽とかでね。
白洲:どちらがいいというのではなく、違うものだと思います。
――お二人とも今回のシラノは勝負という感じですか。
大野:そうですね。自分への新たな、もう一つの挑戦。
白洲:僕は本当に、すごく大きな挑戦だと思います。
――この出演が決まってから、舞台がはじまるまで色々とお仕事をされている間も、「ここを目標に」とか「シラノ頑張らなきゃ」など、常に気持ちの中にあるものなんですか?
大野:考えると、ドキドキはしますね。表現が適切かどうかわかりませんが、「戦場にいくのが来年の4月からだ」という赤紙をもらった感覚。そこに向けて、少しドキドキ感はありますね。
白洲:怖さはもちろんあります。だからこそ、挑戦したいところ。壁がものすごく大きいから怖いわけですから、それを超えたらどんな景色が待っているんだろうという楽しみはあります。まだそんなに、格好つけた気持ちにはなれないですが、きっとそうだろうなって。
――なるほど。いま、その山を登りはじめたところ。
大野:まだ、見え始めたかなくらい。
白洲:山には差しかかっていないですね。
■大野:ピアノを始めて、弾き語りコンサートができるくらいになろうと
――アイデアニュースの編集長が男性なんですが、シラノという役自体が男性にとって憧れるキャラクターだとすごく強く熱弁されるんです。お二人もそういう風に思いますか?
大野:本当にいいヤツというところもそうですし、コンプレックスを抱えながらも、というところもなのかなと。
白洲:単純に剣の腕がすごく立つとか、詩の才能がすごくあるとか、そういうところも格好いいですが、男としてのユーモアを兼ね備えた、抜け感みたいなかっこよさがありますよね。柔の格好よさを兼ね備えている大人の男の人には、僕も憧れるところはあります。
――これからご自身が30代、40代に向かっていく中で、身につけたい要素はありますか?
大野:迅が言っていた「剣の腕が立って、詩の才能がある」というように、一芸に秀でている男性って、やはりすごく魅力的だなと思うんです。それさえ見せれば格好いいものをもっているって、すごいなと思います。それは僕の中でコンプレックスとしてずっとあるんです。ずっとそういう特技がなかったので。「バスケ得意です」と言っても、「プロじゃないし」というレベルですし。
白洲:それ、すごく分かる。
大野:それがないから、僕ピアノを始めたんです。まだいまは、ただのド素人ですが、絶対5年以内には弾き語りでコンサートができるくらいになってやろうと思っています。ミュージカルの曲を弾きながら歌ったりも色々したいなと思っていて、ピアノを始めました。
白洲:ピアノはすごいな。
大野:あと、英語を喋れるようになろうかなと、いま漠然とですが思っているので、それも含めて。だからこそミュージカルをやっているというのもあるんです。ミュージカルをやる役者は、歌のエキスパートですから、一流になりたいなと思います。そういうところが、男が憧れるところなのかなと思いました。
――白洲さんは「すごく分かる」とおっしゃっていましたが。
白洲:いわゆる特技や一芸が、僕もないんです。
大野:踊れるじゃん。
白洲:それもね、自分としては特技レベルではないんですよ。
■白洲:特技がなくて。拓朗くんと被りますが、ギターを始めてみたり
――大野さんがいま話していたバスケットと同じ?
白洲:野球もやっていたんですが、ダンスもそれと同じレベルだと思ってるんです。ただ部活程度でしかやっていなかったので、そういう意味で、特技が全然ないと思っていて。拓朗くんと被りますが、ギターを始めてみたり。
大野:始めたの?
白洲:ちょっと前くらいから始めたんです。
――大野さんみたいに、なにか一芸をという気持ち?
白洲:そうですね。役者として色々な芸が必要だと思うんですが、突きつめるものとして、芝居を突きつめる。「特技芝居です」って言う人って……。
大野:かっこいい!
白洲:いないじゃないですか(笑)。
大野:いない、いない。
白洲:絶対におおっぴらには言わないですが、それくらいの気持ちをもってやれたらと改めて思いました。
大野:いいね。「特技なんですか?」って聞かれて、「俺は芝居しかできねぇから」って。だよね?(笑)
■白洲:純粋さが成長していって、最後の見せ所、かっこよさに繋がれば
――最後に、意気込みとメッセージをお願いします。
白洲:クリスチャンとして、純粋さが彼の何よりもいいところだと思うので、そこを貫いて、そこがおもしろく、可愛らしく、愛されて、その純粋さが成長していって、最後の見せ所、かっこよさに繋がればいいなと思っています。そこを貫きたいですね。
大野:クリスチャンっておもしろいシーンもたくさんあるんですが、ぜんぶ全力でまじめにやった結果なんですよ。
白洲:そうですね。目立とうとした訳じゃないんです。
■大野:忘れかけていたものを、改めて発見できる作品になると思います
大野:そういうところをしっかりと、丁寧に、真っ直ぐに表現できたら、たくさん笑顔をもらえるのかなと思います。その笑顔があるからこそ、最後の涙がより効果的になってくると思うので、全体を通して真摯に、純粋に、無邪気に、真っ直ぐにクリスチャンを生き抜ければと思います。あとは、本当に分かりやすい作品ですし、たくさん笑って、最後は綺麗な涙が流せる、本当にエンターテイメントとして最高の作品になると思うので、癒しを求めに劇場に足を運んで頂ければと思います。全員が純粋な心をもっているので、そこに刺激をもらえると思います。
白洲:純粋がゆえの切なさや儚さみたいなものもあるので。
大野:なにかもらえるもの、忘れかけていたものなどを、改めて発見できる作品になると思います。
※大野拓朗さんと白洲迅さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは5月21日(月)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
『シラノ・ド・ベルジュラック』に向けての2人のクリスチャンのインタビュー。
とても写真が美しく、お二人とも素敵な衣裳がお似合いです。
仲の良い感じが溢れていて、それぞれのクリスチャンという役への取り組み方や稽古現場での緊張感などが伝わってきて、とても読み応えがあり『シラノ・ド・ベルジュラック』という作品を観劇するのがとても楽しみになりました。
素敵なインタビューをありがとうございました。