【動画】ヨーロッパの光景が浮かんでくる、ジャズピアニスト・木住野佳子ライブ

『木住野佳子 Release Tour “nuage”』より=写真提供:Billboard Live OSAKA

ジャズピアニスト・木住野佳子さんが通算20枚目のアルバム「nuage~ニュアージュ~」をリリースし、全国4都市で発売記念ライブツアーを開催しています。これまで、愛知、大阪、栃木、東京・コットンクラブ公演と続き、2019年3月29日(金)には東京・JZ Bratで今回のツアーのファイナル公演が開かれます。アイデアニュースでは2月7日のビルボードライブ大阪公演当日、1stステージと2ndステージの間の休憩時間に木住野さんにミニインタビューをさせていただき、2ndステージを取材させていただきました。さらに、当日の1stステージを撮影した動画と写真をビルボードライブ大阪からご提供いただきましたので、動画と写真とテキストとインタビューで大阪公演の様子をご紹介します。

『木住野佳子 Release Tour “nuage”』より=写真提供:Billboard Live OSAKA

『木住野佳子 Release Tour “nuage”』より=写真提供:Billboard Live OSAKA

大きな拍手に包まれて黒のフォーマルなドレス姿で登場した木住野さん。アルバムにも参加している早川さんと加納さんも続きます。「大阪の皆さん! 少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。恒例のビルボードライブ大阪、今年もお目にかかることができ、とても幸せです」と話し、ピアノの前に座って演奏をはじめました。

1曲目は、ニューアルバムのタイトル曲でもある「nuage(ニュアージュ)」。フランス語では「雲」という意味で、一昨年、木住野さんが単身でヨーロッパを訪れた際、人生初のフランス・パリで見たエッフェル塔に浮かぶ雲から生まれた曲だそうです。この曲について木住野さんは、「私にとってのパリはモノクロームのイメージだったので、こういう曲ができました」と説明しました。しっとりとした優しいピアノの調べにドラムとベースの音が心地良く重なり、やがて力強さを増していき、まるで目の前に異国の美しい光景が浮かんでくるような気持ちになりました。

※こちらは当日の1stステージ公演で演奏された「nuage」の動画(6分34秒)です(動画提供:Billboard Live OSAKA)。

続いては、二度訪れたイタリアで生まれた曲として、映画でおなじみの「New Cinema Paradise(ニュー・シネマ・パラダイス)~愛のテーマ」を演奏。映画の挿入歌であるエンニオ・モリコーネの「愛のテーマ」をメドレーにして仕上げた美しい曲です。

そして「la costa(ラ・コスタ)」。イタリア語で「海辺」という意味を持つこの曲は、ロッシーニの故郷である海辺の街・ペーザロを散歩しているときに生まれたそうです。静寂で美しい水面に光が射していくイメージの静かな音色で始まりますが、やがて荒波が打ち寄せ、まるで嵐がやってきたような疾走感のある音楽に変化していきます。小気味良くベースとドラムに覆いかぶさるかのようにピアノがぶつかり合う様は迫力で思わず「かっこいい!」と、心の中で叫んでしまいそうになりました。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、大阪公演から「恐竜と一緒に踊りましょう」というノリノリの「Dance with Dinosaur(ダンス・ウイズ・ダイナソー)」の演奏動画(9分33秒)と、「皆さんの心の中に明かりが灯って温かい気持ちになってほしいという気持ちを込めて作りました」というピアノソロ「Akari(アカリ)」の演奏動画(4分33秒)、公演ルポの全文と写真を掲載しています。また大阪公演当日、1stスタージ終了後に木住野さんにお話を伺ったミニインタビューの全文と写真も掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

※大阪公演のレポートの後半です。

■「Dance with Dinosaur(ダンス・ウイズ・ダイナソー)」、手拍子で一体化

■「Dance with Dinosaur(ダンス・ウイズ・ダイナソー)」演奏動画(9分33秒)

■音楽紀行のような90分間。日常の喧騒を忘れさせてくれるような癒しに包まれ

■「Akari(アカリ)」演奏動画(4分33秒)

■インタビュー:今夜はお客さまが掛け声をかけてくださって、盛り上がって楽しかったです

■インタビュー:一昨年、ヨーロッパに単身で何度も訪れ、訪れる土地で1曲ずつ曲を作って

■インタビュー:来年はデビュー25周年。いろんなことに挑戦していきたいと思っています

<木住野佳子 Release Tour “nuage”>
【愛知公演】2019年1月18日(金) ブルーノート名古屋(この公演は終了しています)
【大阪公演】2019年2月07日(木) ビルボードライブ大阪(この公演は終了しています)
【栃木公演】2019年2月14日(木) 宇都宮・石の蔵(この公演は終了しています)
【東京公演】2019年2月22日(金) 東京・コットンクラブ(この公演は終了しています)
【東京公演】2019年3月29日(金) 東京・JZ Brat

<木住野佳子 New アルバム「nuage ~ニュアージュ~」>
購入:Billboard JAPAN のページ
http://www.billboard-japan.com/goods/detail/604458
<関連リンク>
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『木住野佳子 Release Tour “nuage”』より=写真提供:Billboard Live OSAKA

『木住野佳子 Release Tour “nuage”』より=写真提供:Billboard Live OSAKA

※ここから有料会員限定部分です。

『木住野佳子 Release Tour “nuage”』より=写真提供:Billboard Live OSAKA

『木住野佳子 Release Tour “nuage”』より=写真提供:Billboard Live OSAKA

■「Dance with Dinosaur(ダンス・ウイズ・ダイナソー)」、手拍子で一体化

続いては、「Dance with Dinosaur(ダンス・ウイズ・ダイナソー)」。「恐竜と一緒に踊りましょう」という意味で、「早川さんと加納さんの3人で演奏したら楽しくなるんじゃないかと思って、2人と一緒に演奏するために作りました」と木住野さん。

それだけに3人の息はぴったりで、あまりにも楽しそうに演奏しているので客席からも掛け声が飛び交います。ノリに乗ってきたのか、鍵盤を叩きながらも立ち上がって踊る木住野さんの様子に客席も盛り上がりを見せ、いつしか会場は手拍子で一体化していきます。

■「Dance with Dinosaur(ダンス・ウイズ・ダイナソー)」演奏動画(9分33秒)

※こちらは当日の1stステージ公演で演奏された「Dance with Dinosaur」の動画(9分33秒)です(動画提供:Billboard Live OSAKA)。

そして、「Somewhere Before(サムホエア・ビフォー)」。アルバムの中では、ジャズ要素の強いノスタルジックな曲で、おしゃれな優しいメロディです。静かなピアノと優しいドラムに重ね、まるで子守歌を歌うかのようにメロディラインを奏でる早川さんのベースがとても印象的でした。

なじみのスタンダード曲も聴き逃せません。ビル・エヴァンスの「Waltz For Debby(ワルツ・フォー・デビー)」は、ライブで度々演奏されるな曲ですが、前奏のピアノソロがこれまで聴き慣れた演奏と違うアレンジをされていて新鮮でした。ライブ終了後、加納さんも「(前奏を聴いて)そうきたか、と思いました。同じ曲を演奏していても、毎回違った曲になるのがジャズの醍醐味」と話していました。

ラストナンバーは「極楽鳥」。ファンからのリクエスト曲で、ライブでは盛り上がりをみせてくれます。加納さんのドラムソロから始まって、力強いピアノとベースが派手に加わっていく様は圧巻です。あまりの盛り上がりに立ち上がってピアノを弾く木住野さん、早川さんも負けじと疾走感あふれるベースで挑み、手に汗を握るほどの余韻を残しながら、アンコールへ。

『木住野佳子 Release Tour “nuage”』より=写真提供:Billboard Live OSAKA

『木住野佳子 Release Tour “nuage”』より=写真提供:Billboard Live OSAKA

■音楽紀行のような90分間。日常の喧騒を忘れさせてくれるような癒しに包まれ

アンコールはピアノソロで「Akari(アカリ)」を演奏。木住野さんのアルバムには必ずソロの書き下ろしが一曲入っているのが特徴ですが、「この曲は皆さんの心の中に明かりが灯って、温かい気持ちになってほしいという気持ちを込めて作りました」と話しながら演奏に入りました。優しく語りかけてくれるような懐かしさもあるメロディ、ただピアノの音だけが聴こえるビルボードライブの空間。彼女の音楽はまさにピアノセラピー効果があり、日常の喧騒を忘れさせてくれるような癒しに包まれるようでした。

■「Akari(アカリ)」演奏動画(4分33秒)

※こちらは当日の1stステージ公演で演奏された「Akari」の動画(4分33秒)です(動画提供:Billboard Live OSAKA)。

ここで一旦ライブは終了となりますが、セカンドステージ最後ということで、早川さんと加納さんも再び登場。ライブではすっかり定番となったアストル・ピアソラの「Libertango(リベルタンゴ)」を演奏してくれました。まるで音楽紀行を楽しめたような90分間、いつまでも拍手は鳴り止まないまま、ライブの幕が閉じられました。来年はデビュー25周年、ますます注目が集まる木住野佳子さんの活躍に、2019年も期待しています。

『木住野佳子 Release Tour “nuage”』より=写真提供:Billboard Live OSAKA

『木住野佳子 Release Tour “nuage”』より=写真提供:Billboard Live OSAKA

※ここから1stステージ終了後、2ndステージとの間に実施したミニインタビューの内容です。

■今夜はお客さまが掛け声をかけてくださって、盛り上がって楽しかったです

1stステージ終了後、2ndステージとの間の休憩時間に木住野佳子さんにインタビューし、ライブの感想や今後の活動、読者の皆さんへのメッセージをいただきましたのでご紹介します。

――1stステージを終えての感想をお聞かせください。

ビルボードライブ大阪では毎年ニューイヤーライブとして来させていただき、演奏していますが、今夜は特にお客さまのノリが良くて「いよっ!」とか「ピーピー!」といった掛け声をかけてくださって、すごく盛り上がりました。お客さまが反応してくださると私たちの演奏も盛り上がるので、とっても楽しかったです。また、「毎年ビルボードライブ大阪でのニューイヤーライブを楽しみにしています」と言ってくださるファンの方もいらっしゃって、とてもうれしかったですね。来年も再来年もぜひ続けていきたいと思っています。

――私も楽しみにしている1人です。今後の予定を聞かせてください。

1月の愛知からアルバム発売記念ライブツアーがスタートし、今まさに真っ最中なんですが、大阪の後は栃木、東京では二ヶ所で予定しております。今日はベースとドラムのピアノトリオで演奏しましたが、東京のコットンクラブではギターが入ってカルテットになり、Jz Bratでは、パーカッションも入って5人で演奏する予定です。どんどん人数が増えて、さらに楽しくなっていきそうです。

木住野佳子さん=撮影・堀内優美

木住野佳子さん=撮影・堀内優美

■一昨年、ヨーロッパに単身で何度も訪れ、訪れる土地で1曲ずつ曲を作って

――ニューアルバムの「nuage~ニュアージュ~」の仕上がりについてはご自身どのように感じていますか?

一昨年、ヨーロッパに単身で何度も訪れ、生まれて初めてのパリでライブをさせてもらったり、スリにあったりとかしながらも、1人でいろんなところに行かせてもらったんですが、その都度、訪れる土地で1曲ずつ曲を作っていたんですね。そのヨーロッパで生まれたいろんな曲を作品集として形にしたいなと思い、完成させたのが今回のアルバムです。タイトルの「nuage」はフランス語で「雲」を意味しています。私にとって、パリはモノクロームのイメージがあり、初めて訪れたエッフェル塔に浮かぶ雲を見ながら作った曲をタイトルにしました。

また、イタリアで生まれた曲も収録しています。パリとイタリアではイメージが違うので、そのあたりは是非聴いていただきたい部分になりますね。有名な映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の曲をはじめ、これまでライブで演奏してきたスタンダードナンバーも入っているので、アルバム全体としても、一つの物語性のある内容に仕上がっていると満足しています。

『木住野佳子 Release Tour “nuage”』より=写真提供:Billboard Live OSAKA

『木住野佳子 Release Tour “nuage”』より=写真提供:Billboard Live OSAKA

■来年はデビュー25周年。いろんなことに挑戦していきたいと思っています

――読者の皆さんにメッセージをお願いいたします。

昨年12月、通算20枚目のニューアルバムをリリースし、来年はデビュー25周年を迎えます。それに向けて、何か楽しんでいただける企画を考えており、いろんなことに挑戦していきたいと思っていますので、楽しみにしてください。2019年も木住野佳子を、どうぞよろしくお願いいたします。

アイデアニュース読者プレゼントのビニールバッグにサインする木住野佳子さん=撮影・堀内優美

アイデアニュース読者プレゼントのビニールバッグにサインする木住野佳子さん=撮影・堀内優美

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