2020年1月16日(木)と1月17日(金)に、東京国際フォーラムホールAで開催される『シンシア・エリヴォ ミュージカルコンサート featuring マシュー・モリソン&三浦春馬』に出演する三浦春馬さんにインタビューしました。(上)では合同インタビューの全文を、(下)ではアイデアニュース独自のインタビューを掲載します。
シンシアさんは、ミュージカル『カラー・パープル』で主演セリー役を演じ、2016年のトニー賞主演女優賞、グラミー賞、エミー賞など数々の賞を受賞。そして2019年に公開された自身主演の映画「Harriet」がゴールデングローブ賞と放送映画批評家協会賞の主演女優賞&主題歌賞にノミネートされました。マシューさんは、海外ドラマ「glee/グリー」でグリークラブの顧問シュー先生役を演じ、世界的な人気を誇るミュージカルスター。数々のミュージカルに出演され、日本でご自身のコンサートも開催されています。そのふたりと共演する三浦さんは、日本を代表する俳優の一人としてドラマ・映画と幅広く活躍しながら、地球ゴージャスプロデュース作品、劇団☆新感線『ZIPANG PUNK ~五右衛門ロックIII』、『キンキーブーツ』に出演。今年3月には、主演作品『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド ~汚れなき瞳~』が控えています。
――まず、このコンサートの出演が決まったときのお気持ちと、シンシアさん、マシューさんの印象をお聞かせください。
本当に信じられなかったです。自分に出演のお話がくるとも思っていなかったです。以前、『4Stars』を観ているんですが、もちろんシンシアさんのパフォーマンスにも驚きましたし、「これが世界クオリティなんだ」と日本で体感出来ました。ニューヨークで観た『キンキーブーツ』から始まり、数多くのブロードウェイミュージカルを観させていただきましたが、「日本でこんな体験ができるんだ」という驚きのなか、城田優君が出演していたので楽屋へあいさつしに行ったんです。「シンシアにもあいさつしに行く?」と言われたので、あいさつさせていただいたんです。優君が「日本の『キンキーブーツ』でローラを演じるんだよ」と説明してくれて。シンシアさんがビリー・ポーター(オリジナル・ブロードウェイ、ローラ役)と仲が良いそうで、胸に手を押さえながら「本当におめでとう」と穏やかに言ってくれたのが印象的でした。普段からも、とても大らかな方なんだろうなという印象を受けましたね。そんな方と今回、同じステージに立てて、いろいろなことを学べることを思うと、とても光栄です。そして、あの『4Stars』の世界観。もう何年前でしょうね。次に自分が同じ表現者として、あの空間に立つことに対して、「自分で本当にいいのかな?」と思ったのが第一印象です。
――マシューさんとお会いしたことは?
お会いしたことは、もちろんないんです。自分も『glee/グリー』を観ていて、知らなかったわけではないので、何かこう……不思議な感覚に包まれましたね。仲の良い通訳の方が、マシューさんとお仕事をしたことがあるそうで、すごく人柄もいいし、パフォーマンスももちろんのこと、「きっと春馬君とも波調が合うよ」と言ってくれたので、そんなところも、とても楽しみにしているところです。マシューさんとも一緒にパフォーマンスをできることが何よりも嬉しいです。
――今回の公演は2日間だけなので、特別な2日間になると思うんですが、一番の見所というと、どこになりますか?
もちろんシンシアさんのコンサートなので、シンシアさんの歌が上手いのはもちろんのこと、シンシアさんの表現力も含めての極上のエンターテイメントが何曲も観られるところですね。1曲1曲色が違いますし、そのなかでシンシアさんが多彩に、どうシーンを目まぐるしく変えていくかという技術だったり、引き算したり、足し算したり。まさか日本でこんなにリッチなものを観られることって、ないと思うんです。唯一無二のコンサートが、年明け早々にあるというこんなにスペシャルなことはないと思うので、楽しみにしてほしいです。
――練習は、どういう風にされているんですか?
僕が担当させていただく楽曲は5曲くらいになると思いますが、だいたいが英語の歌唱になるので、一からひとつの単語を教わって、やっている最中ですね。自分の発音がこんなにもだめなんだということに、毎日幻滅しながらやっています(笑)。「最悪」みたいな(笑)。
――今回、シンシアさんとマシューさんと一緒に歌うということに関しては、どういう心持ちで挑もうと思われていますか?
練習を通して「本当に大丈夫かな?」と思うくらい、1曲や2曲の発音確認だけで5時間とか、かかってしまうんです。だからこそ、おふたりと一緒にエンターテイメントを届けたときに、おふたりから一生懸命学んだ先に、歌のなかでのギフトみたいなものが、きっとリハーサルや本番を通して、もらえるはずだから、ほかのことに気を取られないように発音や歌唱、歌詞などしっかり準備しておいて、僕がアクションを起こしたときに何が生まれるのか、ちゃんと集中できるように準備していけたらいいなと思っています。
――今、一緒に歌うことに対しては、楽しみが一番大きいですか? プレッシャー?
本番は緊張するとは思うんですよ。でも、楽しみです。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、今回のコンサートで三浦春馬さんが歌われる予定の楽曲などについての話が出た合同インタビューの全文と写真を掲載しています。1月15日(水)掲載予定のインタビュー「下」は、アイデアニュースの独自インタビューで、三浦春馬さんの歌声の特徴について、どのようなトレーニングを重ねてハイの音が出せるようになってきたかや、ミュージカル『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド ~汚れなき瞳~』出演も控える中で自身にとってミュージカルがどういうポジショニングなのか、ブロードウェイの舞台に立つことが具体的な目標になっているのかどうかなどについて伺ったお話の全文と写真を掲載しています。
<有料会員限定部分の小見出し>
■第2言語で歌う壁はあります。だから、まず日本語で歌ったり朗読することが重要だと
■「Lily’s Eyes」は僕が提案させてもらいました。クラシカルな歌い方もできると思う
■『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド ~汚れなき瞳~』の楽曲は、日本語で歌います
■シンシアは、天を仰ぎながら吠えるようにリッチな声を出せる。考えられない
<シンシア・エリヴォ ミュージカルコンサート featuring マシュー・モリソン&三浦春馬>
【東京公演】2020年1月16日(木)~1月17日(金) 東京国際フォーラム ホールA
公式サイト
https://www.umegei.com/cynthia/
<関連リンク>
三浦春馬アミューズオフィシャルサイト
https://artist.amuse.co.jp/artist/miura_haruma/
三浦春馬&STAFF INFO twitter
https://twitter.com/miuraharuma_jp
<ミュージカル『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド ~汚れなき瞳~』>
【東京公演】2020年3月11日(水)~3月29日(日) 日生劇場
(3月7日~10日の公演は新型コロナウイルスの影響で中止になっています)
【富山公演】2020年4月4日(土)~4月5日(日) オーバード・ホール
【福岡公演】2020年4月10日(金)~4月12日(日) 北九州芸術劇場
【愛知公演】2020年4月17日(金)~4月19日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
【大阪公演】2020年4月23日(木)~4月30日(木) 梅田芸術劇場 メインホール
公式サイト
http://www.whistledownthewind.jp/
- 【動画】アカデミー賞ノミネート、シンシア・エリヴォ マシュー&春馬 囲み取材 2020年1月15日
- 「渡辺謙さんたちが証明したように、チャンスはあると」、三浦春馬インタビュー(下) 2020年1月15日
- 「唯一無二」、『シンシア・エリヴォ コンサート』三浦春馬インタビュー(上) 2020年1月14日
- 2020年12月以前のプレゼント 2021年6月16日
- 何が真実で嘘か。虚構の中に見出す真実。 “考える”を提示した『イリュージョニスト』 2021年2月6日
- 「大好きなミュージカルナンバーを」、大地真央『ミュージックフェア』17年ぶり出演 2020年9月5日
※三浦春馬さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは2月14日(金)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
※ここから有料会員限定部分です。
■第2言語で歌う壁はあります。だから、まず日本語で歌ったり朗読することが重要だと
――今回セットリストが一部解禁になりましたが、三浦さんが歌われる予定の楽曲についてお伺いさせてください。先ほどもおっしゃったようにシンシアさんと結びつけてくれた『キンキーブーツ』の楽曲もありますし、『ディア・エヴァン・ハンセン』や『グレイテスト・ショーマン』など、この楽曲を選ぶのは?
プロデューサーから提案していただきました。
――「これを歌ってみませんか?」と。
「ウェイビング・スルー・ア・ウィンドウ」や「Rewrite The Stars」は、そうですね。自分的にも、もちろん日本でもとてもメジャーな曲ですし、今回初めてシンシアさんのパフォーマンスを観る方たちでも、しっかり楽しんでいただけるような曲だと思います。普段だったらミュージカルはそんなに詳しくないという方でも、楽しんでいただけるようなナンバーというのは、とてもいい温度感なんだろうなと頷きましたね。
――実際にお稽古が始まっているということですが…。
お稽古というか、完全に自主練ですね(笑)。ミュージカルコンサートをあまり知らない方たちは、「稽古とかするのかな?」と思われるかもしれませんが、多分リハーサル日を1日組んで、当日に少し音合わせをして本番だと思うので、その緊張感はすごいだろうなと思います(笑)。
――では、今はそのために技術的なところで万全の準備をしている。
当日に直そうと思っても、直らない発音と歌唱なので。普段ミュージカルや舞台をやるといっても、人前で生のパフォーマンスを表現できるのは、1ヶ月や2ヶ月準備しているからこそ自信をもって届けられるんですよ。だから、最近でいうと生の歌唱やミュージシャンの方を改めて尊敬していますし、シンシアさんやマシューさんに対してもそうです。日本の方よりも俳優、表現者がコンサートに出て、何か楽曲を披露することへの重圧だったり、高揚感みたいなことだったり、そういう経験は海外の方の方が多いと思うんですね。それを臆せず、自信をもって、きらびやかに堂々とパフォーマンスしている姿は、きっと努力が根底にあるからこそだと思うので、やはり尊敬しますし、すさまじいことなんだろうなとは想像できますね。
――でも、きっとそうだからこそ、そのとき限りで生まれる化学反応といいますか、スパークが私たちにはたまらないと思うので楽しみです。
本当に自己責任ですからね。マジで(笑)。
(一同笑)
友人にキックボクサーがいるんですが、彼らはやはり勝敗が全てだし、あのリングの上でしかその努力はむくわれない。それは当たり前だと思われる方もたくさんいると思いますが、通ずるところはあるなと。「この音が出ない」「この発音が」とどれだけ悔しい思いをしているかが、もしかしたら重なる部分があるのかなと。どんな部分でも、そうですよね。でも、そこでしか評価されないこともあるので、悔いのないように一生懸命準備して、あとは何を学べるかということを当日楽しみにしたいと思います。
――今、英語のお話が結構出ていて、発音の訓練に苦労されているとのことですが、楽曲を英語で歌うということに関して、魅力や感情の乗せ方などいかがですか?
第2言語で歌うということに対する難しさや壁はありますね。だから、ボーカルトレーナーから、まず日本語で歌った方がいいことや、朗読することが重要なことだということを教えてもらっています。でも、まだ僕はそこまでいけていないんです。というのも、まずは発音や、歌詞をしっかり覚えること、ちゃんと歌えてから朗読に入っていくことや、表現に繋がることだと思っているので。まずは今の段階としては、そんな感じです(笑)。もちろん難しさというものはわかっているので、次の段階で取り組みます。
■「Lily’s Eyes」は僕が提案させてもらいました。クラシカルな歌い方もできると思う
――一方で、翻訳ではめたものではなくて、その音のために作られた言葉を歌える喜びみたいなものはありますよね?
歌いやすいです。「Not My Father’s Son」だと、日本語で歌っている経験があるので、それを英語で歌うと、「ここは、こんなに出しやすいんだ」と感じたりすることもあります。その喜びはありますね。
――「Lily’s Eyes」もプロデューサーからの提案ですか?
これは僕が提案させてもらいました。個人的に好きだということと、ハーモニーも好きですし、クラシカルな歌い方もできると思います。3月にアンドリュー・ロイド=ウェバーの『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド ~汚れなき瞳~』という舞台に出演するのですが、そこにもいいネクストステップのチャレンジングな楽曲になるかなと思って、選ばせてもらいました。
――『キンキーブーツ』の「Not My Father’s Son」もご自身からですか?
『キンキーブーツ』は提案もあったんですが、僕もいいなと思って挙げさせてもらいましたね。やはり、先ほども話させてもらいましたが、ミュージカル楽曲を知らないお客様もいらっしゃると思いますから。でも、キンキーは観たことがある、日本バージョンを観に来てくれたことがある方もいるだろうから、少しベクトルを変えて英語で歌ってみるということの、僕の挑戦でもあるし、いいんじゃないかなと。非常にマッチするんじゃないかなと思っています。
■『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド ~汚れなき瞳~』の楽曲は、日本語で歌います
――もう1曲歌われますね。
「Unsettled Scores」は、アンドリュー・ロイド=ウェバーの『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド半角アケ~汚れなき瞳~』で歌われる楽曲なんですが、これは日本語で歌います。春の公演に向けての予告的な感じで捉えていただけたら。「こういう感じなんだ」と思ってくれたらいいなというような楽曲になっています。ほかのどの楽曲とも違った温度感の曲なので、いいんじゃないかなとプロデューサーも思ってくれたと思うんです。
――最近は舞台やミュージカルなど、生でお客様と接するようなお仕事が多いのかなと思いますが、映像と比べて何か違いがあったりしますか?
緊張の種類はもちろん違いますが、ドラマも映画も、もちろん緊張します。生のものって、その瞬間、同じテーマや道に沿って自分も躍動できる、本当にそれがすばらしくて。共感できるものであったら、お客様も一緒になって感動できる。この一瞬に、その空間が一緒に歓喜できることはなかなかないし、生まれづらいと思うんです。そこにすごく価値を感じられますし、一生忘れられない、語られるような、友達や家族と話せるような瞬間で、「よかったよね」「また一緒に行こうね」となったらいいと思うし、こればかりは、やはり機械や、映画にもドラマにも作れないことだと思います。ジャンルの違ったエンターテイメントとして、インパクトの強いエンターテイメントに携わりたいなという思いはあります。
――1回1回が、すごく特別ですね。
そうですね。
――ちなみに英語の発音は何が一番難しいですか?
これを言っちゃったら、そこが気になっちゃうかも(笑)。
(一同笑)
そこだけ聞かれていても、嫌だな(笑)。でも、やはり「r」ですね。自分はできているつもりだったんですが、結構(舌を)巻いちゃっていたみたいで、少しこもっている音になっているようです。
――直されますか?
今、直ってきました。たとえば、「Rewrite The Stars」でも「Waving Through A Window」でも、「Stars」と出てくるんですよ。その「Stars」のアの発音が違うと、すごく言われましたね。「Stars」(と巻いた感じの音)になっていると言われたんですが、もっと「Stars」(と開いた感じの音)だよと言われて。「開いて、開いて」と。でも、その違いが発音されても、どこを鳴らしているのか。今は極端にやっていますが、そのさじ加減が全然飲み込めなくて。
――日本語とは違いますもんね。
全然違うらしくて。だから、1曲につき発音の指導は4時間や5時間かかっていました。すごく落ち込みましたし、落ち込んだというか、もうピュ~と湯気が出るくらいな感じですね(笑)。
――心が折れちゃいそうですね。
甘いものをはさみました(笑)。
(一同笑)
――それも大事ですね(笑)。
■シンシアは、天を仰ぎながら吠えるようにリッチな声を出せる。考えられない
――最初に、『4Stars』でのシンシアさんのパフォーマンスがすばらしかったとおっしゃっていましたが、具体的にどういったところに感動されましたか?
やはり歌が上手いのは、優君からも、「みんな歌が上手いけど、彼女は次元が違うね」と言われていたんです。それで、とても楽しみにして観たんですが、その声のリッチさもそうですが、表現力というところに本当に息をのんだというか。どの楽曲も違った表情や強弱をつけながら、まったくぶれない歌声で。これはシンシアさん独特だと思うんですが、張り上げるときに、天を仰いだりするんですね。その躍動感のなか、気管支を狭めずに、天を仰ぎながら吠えるように、祈るように、あのリッチな声を出せるというのが、僕たち日本人にとっては、普通では考えられないですね。でも、どのプレイヤーを観ていても、ラミン(・カリムルー)さんだってそうだし、やはり体勢はそんなに変えないですよね。それは安定して歌えることのノウハウだと思うんですが、シンシアさんはそうではなくて、自由なんですよね。そんなことからも解き放たれていて、体勢はお客様を向いているかもしれませんが、顔だけは少し横にはずしていても、全然リッチな歌声のままというのが自由。
――それは、なぜなんでしょうね。
だから人はそんな自由さに、今までつらかった思いを解放して、「私は自由なんだ」「私はここにいる」と歌えるシンシアさんの神々しさに心を掴まれるんだろうなと。歌声かつアクティングですよね。それは、やはり右に出る者はいないだろうなという印象は、当時からもそうですし、いろいろな映像を観て、少しシンシアさんを分析していても感じるところでもあります。本当にすばらしいですよね。
――それは鍛えればできるものなんですかね?
できるんじゃないですか?(笑)。
(一同笑)
努力すれば、きっとプロはできるんですよ(笑)。
――普通は見られない距離で、目の前でそれが見られるというのはいかがですか?
同じ空間で、同じステージで、同じ高さでお二人のパフォーマンスを見られることの貴重さは、「これから先にないかもしれない」と考えると、しっかり本番までの準備をして余計なことに気をとらわれず、お二人のパフォーマンスから学ぶことにつとめたいなと思います。
――それに関連して、歌でも、台詞を交わしていても相手の心に触れる瞬間はありますか?
どうなんでしょうね。僕は歌でのデュエットは、小池(徹平)君との「Not My Father’s Son」しかないんですよ。だから、その経験というのはあります。それは普通の演劇と似ているようで、そこにリズムやハーモニーが生まれているので、違った高揚感というか、気持ちもそうなんですが、ハーモニーとしても共感し合っているという独特な共感みたいなものがあるので、果たしてそれが感じてもらえているかはわかりませんが、お客様の感動に繋がると思いたいですね。
――今回おふたりと、そういう瞬間が生まれたらいいですね。
できたらいいなと思いますね。「Lily’s Eyes」と「Rewrite The Stars」で、どうなるかなという感じですね。一生懸命やりたいと思います。
――そこはやはり音楽の力を借りて、交流できるというのは音楽のすばらしさですよね。
本当に良いことをおっしゃいますね。確かにそうですね。
――言語は壁ではありますが、そういう交流の機会は、すごく素敵ですね。コンサートならでは、かもしれないですね。
そうですね。大切なことを教えてくれました。
――ミュージカルと、コンサートの違いはどうですか?
ミュージカルは、1ヶ月、2ヶ月準備できることと、そこにいかに自信をもって、そして本番自分はこれだけやってきた、という自分のマインドとの向き合い方ですよね。2ヶ月仲間とスタッフと作ってきたことに対する頼りがいは、めちゃくちゃあるんですよね。何か間違えたとしても、類似した言葉だったり、対応だったりができますが、コンサートはひとりで積み上げてきたことと、どう向き合うかということ。やはり生の歌唱やパフォーマンスということだと思うので、その集中の仕方ですね。集中しすぎてしまい、自分の殻に閉じこもっちゃって、相手とのデュエットがままならないということも、もしかしたらあるかもしれないじゃないですか。でも、そうではなくて、とても勉強になったんですが、優君が『4Stars』をやっていたときに、ニューヨークでのリハと、日本でのリハを重ねたときに、シエラ・ボーゲスさんに「緊張するのはわかるけど、本番はただシェアするだけなんだよ」と言われたんですって。「自分たちが積み上げてきたことを証明しなければと、思うかもしれないけど、シェアするだけなんだ」と言われたことに、すごく救われたと優君が言っていて。それがまた、本番に思い出せたらいいなと思います。シエラさんも、すごく良いことを言ってくれますよね。
――今、おふたりから学びたいとおっしゃっていましたが、「ここを盗んでみたいな」と思うようなところはありますか?
もちろん全て勉強になると思いますが、やはりアクティングですね。どう手を使うのか、どういうところで目線を落とすのかなど。僕も彼ら同様、映像のお仕事をさせていただきますが、おふたりは本当にマルチな活躍をされているじゃないですか。僕もそういうプレイヤーでいたいなと思っているので、何がどこに作用するかわからないと考えるに、世界最高峰の表現力を身近に見られることは、お客さんにとってもそうですし、僕にとっても忘れられない大事なものになるだろうし、そこはすごく楽しみにしています。
――贅沢な時間になりそうですね。
そうですね。緊張で真っ白にならないようにします。そこだけが怖い(笑)。でも、本番はどうなんでしょうね。興奮しちゃって、「あっという間だった」という感じなのかな(笑)。
――普段の舞台はいかがですか? 緊張で真っ白になったり、興奮でめちゃくちゃ楽しいみたいなアドレナリンが出たりという感じですか?
やはりコンサートは、わりと記憶は断片的というか、冷静ではないですよね。でも、また全然ジャンルが違いますが、チャリティーコンサートという名のもとに武道館で大勢の方の前で歌わせていただく機会などもあったので、そんなことも良い経験だったんだなと思うと感謝しかないなと思います。
――最後に、読者の皆さんへメッセージを頂けたら嬉しいです。
今まさに、徐々にではありますが、シンシアさんのパフォーマンスを生で観られることの価値が上がっていると思うんです。向こうでいうと、日本の人口の何倍もの人間が、そのパフォーマンスを求めて集ってくるなか、チケット代もグッと上がると思うんですよ。シンシアさんがブロードウェイの劇場に立ったら、きっと上がるんです。でも、1月に日本の本当に整った環境下で、歌はもちろん、シンシアさんにしかできない神々しさのある表現を、東京国際フォーラムで観られることの稀有さは、本当に価値があると思うんです。だから、ぜひこの機会にご覧になってください。まだ若いですし、これからどこまで行くのかわからないですから。そんなシンシアさんを一目見てほしいです。どの楽曲もシンシアさんは表現や声色を変えてくるだろうし、どんな表現が見られるのか僕もすごく楽しみです。そして、そんなシンシアさんをサポートするふたりの男性の活躍も見てほしいです。
――ありがとうございました。
※三浦春馬さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは2月14日(金)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
とても読み応えがありました。
そして、春馬さんの強い気持ちも、今回のコンサートに対する真摯な向き合う姿勢もわかり、コンサートが本当に楽しみです。
素晴らしい時間をシェアしてくるための準備になりました。
ご親切な対応ありがとうごさいます
三浦春馬さんのファンを長く続けていて、読みたくて登録いたしました。シンシアコンサートには、地方の為行けずです。ホイッスルの北九州には、全て行きます。大阪にも1日
春馬君のインタビュー記事を読める事有難いです。本当にありがとうごさいます。
初めまして、三浦春馬さんの記事を拝見し早速有料会員にならせて頂きました。素敵なお写真と記事、またこのような機会を本当にありがとうございます。
三浦春馬さんのシンシアコンサートもホイッスル舞台も行かせて頂きます。内面もとても素晴らしい方で、ファンの方々や周囲の方々のご縁をとても大切にされる方で、日々目標に向かい努力を見せない努力家の方で大好きです。
三浦春馬さんの色紙を頂くことが出来たなら、私自身の人生を頑張ることが出来ます。
まだ1枚持っていません。どうかどうか…当選させてください。よろしくお願いいたします。
インスタグラム「そらはる」でもTwitter(別名)でも日々応援させていただいております。春馬さんの映画もCDも本も沢山集めており、拝見し日々元気や感動や感謝の心をもらっています。せかほしも毎週拝見しています。
心から尊敬しています。そして感謝しています。春馬さんのおかげで私自身が明るくなり20年以上の病気が良くなってきたのです。
どうかどうか、春馬さんの色紙をよろしくお願い致しますm(_ _)m