「『WSS』Season3の稽古で芝居力が足りないと痛感」、Oguriインタビュー(下)

Oguriさん=撮影・岩村美佳

2020年11月21日(土)にライブ『「NAMA!HO!SHOW!!」を一緒に観まSHOW!!』を開き、2021年1月27日(水)には見るダンス映像アルバム“見るバム”「FLYING FIRST PENGUIN」(フライング・ファースト・ペンギン)を発売するダンスパフォーマンスグループ「s**t kingz」(シットキングス)メンバーのOguriさんのインタビュー、後半です。2020年4月から5月にかけてベルナルド役で出演する予定だったブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』(WSS)Season3について、s**t kingz が2020年9月26日に公開したダンス映像「Haze」と10月28日公開の「I’ll be there」について、そして11月21日開催のライブ『「NAMA!HO!SHOW!!」を一緒に観まSHOW!!』について伺いました。

Oguriさん=撮影・岩村美佳
Oguriさん=撮影・岩村美佳

ーー自分たちで舞台を作るようになった時に、ヒントにしたものは?

僕は、当時、ミュージカル映画の「雨に唄えば」などを知るようになって、こんなすごい時代があったんだと驚きました。そういう世界観や、チャップリンなど、そういうところからインスパイアを受けていました。大学の終わりくらいから観始めて、YouTubeでも探せば動画があったので、それをみんなで共有していました。そういうのが好きだったので、結構クラシックなイメージがs**t kingzにはありました。みんな割とアナログな感じが好きだったんですよね。LEDなどのテクノロジーを使ったショーをやりたいというよりは、どうアナログで見せられるか。アイデアを考えるのは楽しかったです。

ーー歌もダンスもあるミュージカル映画と、ダンスだけで表現することについては、観る方として何か違いがありましたか?

映画を観たときはダンスに心を奪われていました。歌っているんですが、そこは全く別物に感じなかったというか、一体化しているような感じでした。その歌っている気持ちで踊れば、声を発さないだけで、この感じはできるなと思いながら観ていましたね。この世界観や、こういう雰囲気のダンスがしたいなという気持ちが最初でした。だから、「僕も歌って踊りたい」というよりは、踊りの方が最初は心が惹かれました。

ーー踊りの部分だけを作品として表現すると、どうなるかという思考が働くんですね。今年上演はできませんでしたが、『ウエスト・サイド・ストーリー』(WSS)Season3のベルナルド役でミュージカルに挑戦されていましたが、ミュージカルはいかがでしたか?

やはり歌うことも、もともと好きだったので、最終的にはこんな風に歌って踊れたらとは思っていたんですが、『ウエスト・サイド・ストーリー』は、そのときの感覚とは違うというか。ダンスにはそれなりに自信を持って参加しましたが、ダンスも難しくて。

ーー難しかったんですか?

やはりバレエが軸のダンスなので。僕は体も硬いですし。ダンスの見せ場がめちゃくちゃ多いわけでもなく、冒頭と体育館のシーンくらいだったので、長尺で見せるというよりは、一瞬一瞬のこの足上げで見せるという感じで、そこにすごくプレッシャーを感じてしまって、「ヤバイ、ヤバイ」と思いながらやっていました。稽古に入って芝居力が全然足りないんだなと痛感させられて、今お芝居の勉強もやらせてもらっています。それを一番の武器にしている人たちの中で芝居をしたら、自分が本当に無力というか。話を聞くと、「そんなことまで考えているんだ」ということもあり、悔しかったですが、とても勉強になりました。歌もソロがなかったので、そこは安心していたんですが(笑)。でも、ソロで歌いたいなと思います。気持ち良さそうに歌っている人を見ると、素敵な歌声だったので、こんな風に歌えたらいいなと、いい意味でたくさん悔しい思いができたなという感じです。

ーーじゃあ、将来チャンスがあればミュージカルも……。

もう、めちゃくちゃ出たいです。

ーー楽しみにしています。 ぜひ!

※アイデアニュース有料会員限定部分には、s**t kingz が2021年1月27日(水)に発売する見るダンス映像アルバム“見るバム”「FLYING FIRST PENGUIN」について、2020年9月に公開した「Haze」と10月公開の「I’ll be there」について、11月21日(土)に開催するライブ『「NAMA!HO!SHOW!!」を一緒に観まSHOW!!』について伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。などインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■既成の曲では著作権の問題で舞台映像を届けられなかったので、オリジナル曲に

■「Haze」の大人な雰囲気は、今まであまりなかった。全然違うことをしてみたいと

■10月公開の「I’ll be there」は、これまでのs**t kingzの経緯を振り付けに

■11月21日のライブは、1年ぶりくらい。ドキドキします。全力で楽しみたい

<s**t kingz『「NAMA!HO!SHOW!!」を一緒に観まSHOW!!』>
【東京公演】2020年11月21日(土) LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
昼公演:NAMA!HO!SHOW!! vol.1 開場12:00 開演13:30
夜公演:NAMA! HO! SHOW!!HO!SHOW!! vol.2~ON&OFF~ 開場16:30 開演18:00
(昼公演と夜公演は、演目が異なります)
チケット:全席指定 4,000円(税込)
公式ページ:
https://shitkingz.jp/shows/namahoshowmimashow/

<s**t kingz 見るダンス映像アルバム“見るバム” 「FLYING FIRST PENGUIN」>
2021年1月27日(水)リリース
公式ページ:
https://shitkingz.jp/news/flying-first-penguin/

<関連リンク>
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Oguriさん=撮影・岩村美佳
Oguriさん=撮影・岩村美佳

※ここから有料会員限定部分です。

■既成の曲では著作権の問題で舞台映像を届けられなかったので、オリジナル曲に

ーー2021年1月27日に、見るダンス映像アルバム「FLYING FIRST PENGUIN」(フライング・ファースト・ペンギン) を発表されます。これまで4本舞台を作ってこられましたが、今回の映像作品は趣向が違うんですか?

そうですね。舞台を最初にやっていたときは、音楽は既成の曲を使っていたんですが、著作権の問題が出てくるんです。その舞台を映像にして届けたくても、届けられなかったんですね。そこで3作目からオリジナル曲を少しずつ作れるようになって、4作目は全曲オリジナルでできたんですよ。ダンサーでオリジナルで作るとなると、あまりかっこいい音楽が作れないんじゃないかという思いがあったんですが、3作目、4作目でいろいろなミュージシャン、アーティストの方と意見を交わし合いながら作っていくと、「オリジナルでもこんなかっこいい音楽ができるんだ」と思いました。そこから舞台ではなく、s**t kingzとしてフェスに出させていただいたり、いろいろな形で出演させてもらえるようになったときに、また別の音楽の問題がありました。舞台でやった音楽は、舞台のストーリーの中で作ってきたものだったので、それを単純に、この曲でこのダンスでとシンプルに見せるものにすると、また違ったんですよね。あくまで「全体があるから、この曲」でしたので、その一曲だけでs**t kingzを見せられる曲を、もっと作りたいし、必要だという話をしていました。

ーー最初は5分で勝負していたパフォーマンスが2時間の作品になり、今度は1曲オリジナルで表現するところに戻ってきたんですね。

まさに、そうです。そこでメンバーやマネージメントチームと話して、「作ろう!」という話になりました。何より、たくさん曲を作って、それを持って胸を張って世に出ていけるようになりたい。著作権の問題にとらわれず、どう出ても「自分たちの曲です」と言えるようになりたい。最初はソロでひとりひとり作りたいものを伝えて、そこから4人でという感じで作っていますね。だから、どういう曲を作るかもストーリーは関係なく、ただ今自分たちが「こういう曲で踊りたい」というところから始められるので、「こういうアーティストに作ってもらいたい」とか「こういう歌い方ができる人にお願いしたい」とか、全部自分たちで思い描いて、それをそのアーティストの方たちが「こういうのがいいんじゃない」と、サプライズをたくさん乗っけてくれるので、すごく楽しいです。いいものがどんどんできています。

Oguriさん=撮影・岩村美佳
Oguriさん=撮影・岩村美佳

■「Haze」の大人な雰囲気は、今まであまりなかった。全然違うことをしてみたいと

ーー公開されている「Haze」は森の中の、リアルじゃない空気感が独特だなと思いました。

「Haze」を観て、どう思われたのか気になります。

ーー私はs**t kingzさんを沢山拝見しているわけではないので、皆さんのイメージについてそんなに詳しくないですが、明るさやユニークさと対局の世界観が新鮮でしたし、スタイリッシュでありながら、森の中という要素の掛け合いに意外性を感じました。はじめてs**t kingzさんを見る方が「Haze」だけを観たら、大人でシックなイメージを持つのかなと思いました。でも、皆さんのキャラクターとしては、クールで「触れないで」みたいな感じはないじゃないですか(笑)。

もう「ウェルカム!」という感じですね(笑)。毎回、作品を作るたびに、今回やったものとはまったく別のものをやっていきたいなと思っています。「こうだよね」というイメージが固まる前に、違うことをして「こんなこともできるんだ」と思われたら、また全然違うことをしてみたいなと。4人ともひねくれているので(笑)。常に、違いたいし、予想されたくない。ああいう大人な雰囲気は、今まであまりなかったんですよ。なので、思い切り色気のあるもの、大人なs**t kingzを見せたいなと思って、あの曲は作ったので、そのギャップを感じてもらえたことに、すごく「よっしゃ!」と思っています(笑)。

ーー良かったです!(笑)。

Oguriさん=撮影・岩村美佳
Oguriさん=撮影・岩村美佳

■10月公開の「I’ll be there」は、これまでのs**t kingzの経緯を振り付けに

10月28日は、ちょうどs**t kingzが結成して初めてショーを行った記念日なんです。今年で13周年になるんですが、その10月に出す曲「I’ll be there」は、2016年に『The Library』という舞台をやったんですが、そのときに踊った曲なんです。これは初日ギリギリに完成した曲なので、当時販売した CDに間に合わず、入らなかったんです。でも、この曲はどうにか届けたいと思いました。『The Library』が10周年の記念公演で「友情」がテーマだったので、踊るときにこれまでのs**t kingzの経緯を振り付けに落とし込んだんです。kazukiとNOPPOが中学生の頃、一緒に踊っていて、そこでshoji君がkazukiと出会って、俺が入ってという風に振り付けに入れて。みんなにももう一度見てもらいたいし、13周年という記念の日なので、今回作りました。完全には再現できていませんが、20歳くらいの頃に踊っていた衣装の雰囲気を、懐かしい感じで着て踊ったり、これまでのs**t kingzを感じてもらえるような作品になっています。11月に出る曲は、さらにガラッと変わりますので。

ーーそのような様々な曲が集まった作品集となると、本当にいろいろなs**t kingzが見られますね。

「この人たち何なんだろう」と思うかもしれない(笑)。なんて説明したらいいんだろうということになると思いますが。

ーー各ジャンルのレストランが揃っています、という感じでしょうか。

落ち着きがないグループだなと感じてもらったら(笑)。

ーーさらに、その次に何が出てくるのか、わからない面白さがありますね。

そうですね。飽きさせない。常に、観ている人に刺激を与えたい思いがあります。

Oguriさん=撮影・岩村美佳
Oguriさん=撮影・岩村美佳

■11月21日のライブは、1年ぶりくらい。ドキドキします。全力で楽しみたい

ーーさらに、11月21日(土)には“「NAMA!HO!SHOW!!」を一緒に観まSHOW!!”が開催されます。2020年は、世界中でみんながいろんな思いを抱えているかと思います。Oguriさんが、今読者の方々に伝えたいことをお聞かせください。

こんなことが起こるんだなと。こんなことになるなんて、誰しも実感がないというか、「本当なのかな」と感じで、特に上半期は過ごしてきたじゃないですか。当たり前だったことが、どんどん変わっていって、以前は全然気にならなかったことが気になったり、本当に世界的に変わったんだなと、すごく思っています。オンラインのいろいろな技術が発達して、便利にはなっていますが、だからこそ生で会うことが、どれだけ素晴らしいか。やはり直接会うと、全然違うじゃないですか。そのありがたみを、すごく感じているので、もちろんまだまだ気をつけなくてはいけないことがたくさんありますが、数少ない機会の中で直接会えたときには、こちらからも来てくれた方にパワーをあげたいなと思うし、僕たちも来てくださった方からパワーをもらいたいと思っています。そうやって、少しずつ、みんなで元気になりたいなと思うので、その一歩に繋がっていくようにs**t kingzとしても、もっともっと頑張りたいなと思います。なかなか会えない方々に対しても、お互い頑張って、いつか会えたときに全力で笑えるような日が来るといいなと思っています。

ーー11月21日は、お客さまと会うのはいつぶりくらいになるんですか?

去年の12月にライブをやったので、1年ぶりくらいですよね。

ーーじゃあ、皆さんも待ちかねていますよね。Oguriさん自身も待ちかねた、リアルに会える場ですね。

ドキドキしますよね(笑)。全力で楽しみたいなと思います!

Oguriさん=撮影・岩村美佳
Oguriさん=撮影・岩村美佳

※Oguriさんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは12月19日(土)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

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“「『WSS』Season3の稽古で芝居力が足りないと痛感」、Oguriインタビュー(下)” への 2 件のフィードバック

  1. まいこ より:

    前編後編ととても読み応えのあるインタビューでした!!

    Oguriさんのこれからの活躍がますます楽しみになりました。

  2. マロウブルー より:

    後編も読み応えたっぷりでした!
    ありがとうございます!
    公演が全日程中止になってしまったWSS3、わたしも観劇予定だったのでめちゃくちゃ残念残念でした。稽古でまさかOguriさんが悔しい思いをされていたとは…。今後、歌もお芝居も含めミュージカルのご出演が楽しみです。
    見るバム作成に関しては、新たな挑戦に拍手と感嘆と応援と尊敬と…しかも自分たちだけのシステムとしないと公言し、後発組にもエールを送るs**tkingzの器の大きさが素晴らしい。
    実現するとなると賛同して協力してくれるミュージシャン・ボーカリストなど、色々な繋がりが必要となるけれど、そこは人との出会いを大切にしているs**tkingzは強いなぁと感心しています。これからの発表曲、そしてリリースがめちゃくちゃ楽しみです。
    落ち着きがないs**tkingz、最高!!

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