言葉の工房:(7) 泊まれる本屋「BOOK AND BED TOKYO」、京都店がオープン

本棚に並んだ本の一部。洋書だけでなく、日本の書籍も充実している=撮影・添嶋譲

皆さんこんにちは。添嶋です。

先日、京都に行った際に利用した宿泊施設「BOOK AND BED TOKYO 京都店」がとてもユニークだったので、ご紹介します。

東京池袋にある「BOOK AND BED TOKYO」の二店舗目になります。2016年12月にオープンしたばかり。京阪の祇園四条駅からすぐ、ビルの9階にあります。「泊まれる本屋」をコンセプトに、館内にある本棚の隙間を縫うようにして20床のベッドが用意されています。本はベッドか共用スペースで読むことができます。

本棚に並んだ本の一部。洋書だけでなく、日本の書籍も充実している=撮影・添嶋譲

本棚に並んだ本の一部。洋書だけでなく、日本の書籍も充実している=撮影・添嶋譲

シャワーとトイレは共用。自分で持ち込んだ部屋着に着替えてゆったりと過ごすことができます。10種類ほどのビールも提供されていて、ほろ酔い気分で本を読むということもできそうです。

本のセレクトは恵文社( http://www.keibunsha-store.com/ )という書店が担当しているそうです。一般の書店ではなかなかお目にかかれないような洋書、写真集、京都ゆかりの作家に関する本、京都の街歩きに役に立ちそうな本などを読むことができます。

共有スペースでは読書灯も用意されており、くつろいだ姿勢で本を読むことができる=撮影・添嶋譲

共有スペースでは読書灯も用意されており、くつろいだ姿勢で本を読むことができる=撮影・添嶋譲

宿泊だけでなくデイタイム利用プランもあるため、気に入った本を読破しに通うこともできそうですね。

筆者が利用したベッドスペースより共有スペースをみたところ=撮影・添嶋譲

筆者が利用したベッドスペースより共有スペースをみたところ=撮影・添嶋譲

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分では、添嶋さんが「BOOK AND BED TOKYO 京都店」に実際に泊まってみた感想を、さらに詳しく紹介しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■ベッドのサイズやリネン類、アメニティ、支払い方法は?

■見かける機会のない作家の本が固めておいてあるのは壮観

■秘密基地のような不思議な空間。時間の感覚がなくなっていく

■隣のスペースとは板壁で隔てられているだけ。耳栓が用意されていました

■利用者は女性比率が高め。シャワーとトイレは女性専用と、男女共用

<BOOK AND BED TOKYO 京都店>
京都市東山区中之町西入ル200 カモガワビル9階
公式ページ http://www.bookandbedtokyo.com/kyoto/index.html

宿泊

「STANDARD」¥4,908-(税抜)/1泊 〜

「COMPACT」¥4,445-(税抜)/1泊 〜

「RIVER VIEW」¥4,908-(税抜)/1泊 〜

※いずれも土日祝前日、ハイシーズンなどは変動あり

チェックイン 16:00 チェックアウト 11:00

デイタイム利用(13:00〜17:00) 540円/1時間 フリータイム1500円

「BOOK AND BED TOKYO」などを運営している株式会社アールストアさまから、 京都店の写真をご提供いただきましたので、紹介します。

「NOWHAW」デザインのオリジナルパジャマで=写真提供:株式会社アールストア

「NOWHAW」デザインのオリジナルパジャマで=写真提供:株式会社アールストア

「NOWHAW」デザインのオリジナルパジャマで=写真提供:株式会社アールストア

「NOWHAW」デザインのオリジナルパジャマで=写真提供:株式会社アールストア

「NOWHAW」デザインのオリジナルパジャマで=写真提供:株式会社アールストア

「NOWHAW」デザインのオリジナルパジャマで=写真提供:株式会社アールストア

「NOWHAW」デザインのオリジナルパジャマで=写真提供:株式会社アールストア

「NOWHAW」デザインのオリジナルパジャマで=写真提供:株式会社アールストア

「NOWHAW」デザインのオリジナルパジャマで=写真提供:株式会社アールストア

「NOWHAW」デザインのオリジナルパジャマで=写真提供:株式会社アールストア

「NOWHAW」デザインのオリジナルパジャマで=写真提供:株式会社アールストア

「NOWHAW」デザインのオリジナルパジャマで=写真提供:株式会社アールストア

「BOOK AND BED TOKYO 京都店」のドア=写真提供:株式会社アールストア

「BOOK AND BED TOKYO 京都店」のドア=写真提供:株式会社アールストア

「BOOK AND BED TOKYO 京都店」のクローク=写真提供:株式会社アールストア

「BOOK AND BED TOKYO 京都店」のクローク=写真提供:株式会社アールストア

「BOOK AND BED TOKYO 京都店」のフロア=写真提供:株式会社アールストア

「BOOK AND BED TOKYO 京都店」のフロア=写真提供:株式会社アールストア

「BOOK AND BED TOKYO 京都店」のフロア=写真提供:株式会社アールストア

「BOOK AND BED TOKYO 京都店」のフロア=写真提供:株式会社アールストア

「BOOK AND BED TOKYO 京都店」の居室(スタンダード)=写真提供:株式会社アールストア

「BOOK AND BED TOKYO 京都店」の居室(スタンダード)=写真提供:株式会社アールストア

「BOOK AND BED TOKYO 京都店」の居室(コンパクト)=写真提供:株式会社アールストア

「BOOK AND BED TOKYO 京都店」の居室(コンパクト)=写真提供:株式会社アールストア

「BOOK AND BED TOKYO 京都店」のフロア=写真提供:株式会社アールストア

「BOOK AND BED TOKYO 京都店」のフロア=写真提供:株式会社アールストア

「「BOOK AND BED TOKYO 京都店」のトイレなど=写真提供:株式会社アールストア

「BOOK AND BED TOKYO 京都店」のトイレなど=写真提供:株式会社アールストア

<BOOK AND BED TOKYO>
東京都豊島区西池袋1-17-7 ルミエールビル7階
公式ページ http://www.bookandbedtokyo.com/tokyo/index.html

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※ここから有料会員限定部分です。

■ベッドのサイズやリネン類、アメニティ、支払い方法は?

チェックインを済ませ、中に入ると、いきなり本棚があります。と言うか本棚しかないように見えます。上半分が主にベッドスペース、下半分が本棚という構成で、本棚を囲むようにして通路があり、一角には共用スペースがあります。

僕が泊まったのはスタンダードベッドと呼ばれる110×220cmの大きさのベッドでした。もうひとつ85×220cmの大きさのコンパクトベッドがあるそうです。だいたいカプセルホテルと同じような大きさでしょうか。荷物は、本棚の下にあるスペースに入れておくこともできます。

リネン類はチェックイン時に渡され、自分でセッティングをします。タオルやアメニティは500円で利用することができますが、部屋着は自分で用意する必要があります。

支払いはクレジットカードか、交通系のICカードだけで、現金での決済はしていません。ですので、クレジットカードを利用しない場合、あらかじめ必要な金額をICカードにチャージしておく必要があります。また、身分証明書を見せる必要があるので、これも忘れないようにしましょう。

■見かける機会のない作家の本が固めておいてあるのは壮観

僕も持参した部屋着に着替えて、さっそく本を探します。

これから京都の街を歩くのであれば、ガイドブックもあったので、それを読むのもいいでしょう。祇園のあたりはお洒落なカフェも多いそうで、滞在中の出入りは自由なのでこれらを紹介した本を読んで出かけてもよかったかなと思いました。

僕が読んだのは「一〇〇年前の世界一周 ある青年が撮った日本と世界」という旅行記。

1905年にドイツから旅立ち、日本や世界を写真に記録したワルデマール・アベグという青年の記録です。カメラを手にして世界一周に出るまでの生い立ち、途中で降り立った国での出来事、特に日本は日露戦争のあたりの様子がそこにはありました。

http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/product/14/257/

そういえばなぜか織田作之助の本が充実していました。大阪出身の作家だからか、文豪ストレイドッグスという漫画の影響かはわかりませんが、友人との話には時々上がるものの、あまり書店では見かける機会のない作家の本が固めておいてあるのを見るというのはなかなか壮観なものです。

■秘密基地のような不思議な空間。時間の感覚がなくなっていく

共有スペースに移動し、ソファ(というか大きなクッションスペース)に座って読んでいると時間の感覚がなくなっていくようです。本を読んでいる途中で寝そうになって、時間を確認すると2時間くらい経っていました。

この場所では読書灯をそばに用意してもらったり、肌寒いときはブランケットを利用することもできます。

僕は利用しませんでしたが、ビールとおつまみの乗ったトレイを横において、飲みながら読書しているかたもいらっしゃいました。

もちろん自分のベッドスペースに持ち込んで読むこともできます。本棚で寝る、という経験はなかなかできるわけではありませんから、ベッドスペースに潜り込んだだけで、秘密基地に来たような不思議な感覚になります。テレビなどの読書の妨げになるものはありませんから、ここでなら本に集中してそのまま眠ってしまっても大丈夫です。

みなさんそれぞれのスタイルで本に囲まれた空間と読書を楽しんでいるようでした。

■隣のスペースとは板壁で隔てられているだけ。耳栓が用意されていました

隣のスペースと自分のスペースは棚と同じような感じの板壁で隔てられているだけです。隣の音が気になるようであれば、各スペースに耳栓が用意されているので、これを利用したほうが良さそうです(実際、隣の人のいびきがかなりはっきりと聞こえた)。

カプセルホテルと漫画喫茶を足したような感じではありますが、これらで寝起きするよりはずっとちゃんと眠れた印象があります。自分の好きな本に囲まれて眠っているという安心感のせいかな、と思いました。

■利用者は女性比率が高め。シャワーとトイレは女性専用と、男女共用

また、シャワーは滞在中ならいつでも利用が可能です。ただ、深夜の時間帯はドライヤーが片づけられてしまいます。シャワールームとトイレは女性専用と、男女共用という形ででいちおうの区別されていましたが、利用者は女性の比率が高めのため、男性の利用者の立場としては、ほんの少しだけ気を使う必要はありそうです。

ベッドスペースは決して多くはないので、予約で一杯になっていることがあります。デイタイム利用も日によってスケジュールが異なるということでしたので、サイトでこまめにチェックするとよいでしょう。

観光の拠点としての滞在には向いていないかもしれませんが、さっと出かけて、本と観光を楽しむのには良いと感じました。

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