ノーベル文学賞作家、ハロルド・ピンターの代表作『管理人』が2017年11月26日(日)から東京と兵庫で上演されます。出演は、溝端淳平さん、忍成修吾さん、温水洋一さんの3人。アイデアニュースでは、溝端淳平さんにインタビューし、近日中に掲載する予定で編集を進めていますが、まず公演の内容をご紹介します。
登場人物は3人。ガラクタを拾い集める男と、ガラクタを処分したい男と、ガラクタ同様に拾われてきた男……。常軌を逸したやりとりを繰り広げる男たちの不条理劇には、息詰まる緊迫感と、不格好なまでのペーソスがあふれ出し、それゆえに人間存在の脆さとたくましさが表裏一体となるおかしみが生まれます。
作者のハロルド・ピンターは、「不条理演劇の大家」と称され、閉ざされた空間のなかで追い詰められていく不条理を、間(沈黙)を多用しながら、恐怖感や滑稽さを漂わせて描く独特の作風は、その名を冠して「ピンタレスク」(Pinteresque)と呼ばれています。2005年にノーベル文学賞を受賞しました。
演出は、2014年に『汚れた手』『エドワード二世』などの演出で読売演劇大賞の大賞(グランプリ)と最優秀演出家賞、芸術選奨新人賞を受賞した森新太郎さん。森さんは「“不条理”の元々の英語“Absurd”には、“ばかばかしい”という意味もある。人間存在の不合理性、不可解さを描いた不条理劇とは、簡単に言うと“人間というものは訳がわからない、無茶苦茶だ”と感じる世界のこと」と話しています。
<ストーリー>(リリースより)
舞台はロンドン西部にある家の一室。住み込みで働いていたレストランを首になったばかりの宿無し老人デーヴィス(温水洋一)は、偶然知り合ったアストン(忍成修吾)に自分の家に来ないかと誘われ、これ幸いとついていく。だが翌朝、いきなり現れたアストンの弟ミック(溝端淳平)に不審者扱いされ激しく責め立てられる。口の減らない図々しいデーヴィスの前に交互に現れる、無口で謎めいた家のリフォーマーと称するアストンと、家の所有者であると主張する切れ者のミック。彼らはそれぞれ別々に、この家の「管理人」にならないかとデーヴィスに提案してくる。兄弟に見込まれたデーヴィスの態度は、次第に変化していき……。
※こちらは公式ページに掲載されている溝端淳平さんの動画です。忍成修吾さんと温水洋一さんの動画は公式ページをご覧ください。
https://setagaya-pt.jp/performances/201711kanrinin.html
<舞台『管理人』>
【東京公演】2017年11月26日(日)~12月17日(日) シアタートラム
https://setagaya-pt.jp/performances/201711kanrinin.html
【兵庫公演】2017年12月26日(火)、12月27日(水) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
http://www1.gcenter-hyogo.jp/contents_parts/ConcertDetail.aspx?kid=4290112355&sid=0000000001
<関連サイト>
溝端淳平 オフィシャルウェブサイト
http://www.mizobatajunpei.com/
PROFILE 溝端淳平
http://www.evergreen-e.com/profile/?pid=mizobata_junpei
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