古川雄大さんインタビュー後半です。有料部分では、ほぼ毎年帝国劇場に出演されてきた古川さんに、帝国劇場初主演の思いなどについて伺いました。
――小池(修一郎)さんから言われたことで、響くことや印象に残っていることはありますか?
やはり、よく指摘されるのは声のトーンです。歌も台詞も、「もう少し明るく」と言われます。ベースをもっと明るい音質で歌うことと、台詞もと言われます。あとは細かい指導でしょうか。
――声を明るくというのは、先程おっしゃっていた希望を表現するところにも繋がってくる部分ですよね。
そうですね。あまり意識をせずに「声を、気持ちを明るく」というイメージでやっていても、やはり足りないんでしょうね。
――今回、新しい演出になることも、すごく楽しみですが、なにか教えて頂けることはありますか?
舞台セットは『レディ・ベス』のような感じで、ピアノの形をしているんです。意外と高さがあるので上も広く、高く使いながら、演出をつけていっています。
――じゃあ、見え方も大きく変わるということですね。
そうですね。リアルというよりは、よりファンタジックな世界観になるんじゃないでしょうか。
――巨大な立体的なセットということは、おそらく演じる方は結構大変ですよね。
そうなんですよね。多分舞台稽古からしか実際に使えないと思いますが、階段もかなり高さがあるんです。それをかなり使っているんですが、大丈夫なのであろうかと。結構動いていたりするので、公演が終わるころには太ももがパンパンになりそうです。その分、見え方はすごく素敵になるんじゃないかと思います。
――2階席の方とか嬉しそうですね。
そうかもしれないですね。
――全体的な演出はいかがですか?
セットが違うので、最初から違います。前の演出を経験していないので、具体的には細かくは言えないですが、今のセットで、先生が描く絵を、無駄なく、隙なく埋まっているかを組み立てている感じです。かなり新しいと思います。
<取材協力>
ヘアメイク:池上豪(NICOLASHKA)
スタイリスト:吉野誠
ケイスリー・ヘイフォード(三喜商事 03-3238-1385)
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、帝国劇場初主演についての思いなどを伺ったインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。
<有料会員限定部分の小見出し>
■一番上に名前がきているのと、先輩が前にいてくれるのは、若干違いはあります
■帝国劇場、あのキャストの方々の中で最後にあいさつさせて頂くのは、とても重みがあります
■余裕はあった方がいい。ただ、まだ、この役をやる上で、がむしゃらでもいいなと
■より壮大に作っています。 “新・モーツァルト”を楽しみにして頂けたら
<ミュージカル『モーツァルト!』>
【東京公演】2018年5月26日(土)~6月28日(木) 帝国劇場
http://www.tohostage.com/mozart/
【大阪公演】2018年7月5日(木)~7月18日(水) 梅田芸術劇場メインホール
http://www.umegei.com/mozart2018/
【愛知公演】2018年8月1日(水)~8月19日(日) 御園座
http://www.misonoza.co.jp/lineup/month8.html
<関連リンク>
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■一番上に名前がきているのと、先輩が前にいてくれるのは、若干違いはあります
――山崎育三郎さんとWキャストで、今回は久しぶりに、Wキャストで先に演じている先輩がいますね。最近は、『ロミオ&ジュリエット』は大野拓朗さんが後から入ってきたり、『黒執事』ではおひとりで主演でしたが、今回は先輩キャストもたくさんいて、お兄ちゃんポジションがたくさんいるのかなと。
意外とそうかもしれないですね。
――心の余裕とかに繋がってくるのかなと思ったりするのですが、いかがですか?
いいところも、悪いところもあると思っています(笑)。
――そうなんですか(笑)? ちなみに、いいところは?
なんだろう……(笑)。あんまり言えないかも(笑)。
――あんまり言えない?(笑)
先輩が周りにいるのは勉強になりますし、ありがたいです。頼るという言い方はなんですが、色々参考にさせて頂いて吸収できるものは多いのかなと思います。
――ちなみに悪い方は?
いい方だけにしてもらっていいですか(笑)。悪い方はなかったことに……。
――(笑)。
悪い方も全然、自分の気持ちの持ちようだったりするので、周りは関係ないんです。
――ちょっと甘えちゃったりするとか、それが逆に悪い方になっちゃったりするのかなと想像したり。
やはり一番上に名前がきているのと、一人先輩が前にいてくれるのは、気持ちの持ちようでは若干違いはあります。
――去年お話を伺ったときに、逆に真ん中で引っ張らないといけないと、『ロミオ&ジュリエット』や『黒執事』で1年間経験されて、そういう意味で意識が変わったとおっしゃっていて、またそれとは違う感じなのかなと。
そうですね。新しいメンバーもたくさん入りましたが、元々あるカンパニーに、僕が後から参加という感じなので、「よし、引っ張るぞ!」という意識よりは、しっかりついていって、ちゃんと自分の役割を果たそうという意気込みです。
――そういう意味では、ちょっとした意識の違いはあるんですね。
ありますね。
――山崎さんと役についてなど、なにかお話されることはありますか?
役についてもお話していますし、作品に臨むにあたっての話やプライベートの話など、色々とお話させて頂いていますね。
――より仲を深めているという感じですか?
そうですね。より仲を深めています。とても優しい方なので、いつも僕のことを気にかけてくださり、とても感謝しています。
■帝国劇場、あのキャストの方々の中で最後にあいさつさせて頂くのは、とても重みがあります
――帝国劇場に初主演されることは、結構前から色々と聞かれていらっしゃると思いますが、2012年の『エリザベート』で帝国劇場デビューをしてから、2013年を除くと、毎年帝国劇場に立たれているんですよね。
そうなんですか? 自分では考えたことがなかったです。
――調べてみたんですが、2012年『エリザベート』、2014年『レディ・ベス』で、2015年『エリザベート』、2016年『エリザベート』『1789』、2017年『レディ・ベス』、2018年『モーツァルト!』。
そうなんですね。
――なので、ホームと言ってもいいくらい立っていらっしゃるんじゃないかと思って(笑)。
じゃあ、結構通っているんですね。
――あまりそういう感覚はないですか?
逆にほかの劇場をあまり経験していないのかなと思いました。でも、とても幸せなことだなと思います。
――ほぼ毎年、帝国劇場に出ていらっしゃる方って、そんなにいないと思うので、改めてすごいなと思ったんですが、裏から表からよく知った帝国劇場での初めての主演。真ん中自体は『1789』でもロベスピエールの役で立たれていると思うので、その景色は知っていると思いますが、カンパニーを代表して真ん中でその役を演じるというのは、稽古とともに、なにか気持ちが変わってきたりしていますか?
気持ちは変わらず、最後にあいさつをする重みを感じています。これまで色々と真ん中でやらせて頂く中で、やはりこの帝国劇場、そしてあのキャストの方々の中で最後にあいさつさせて頂くというのは、とても重みのあることだなと感じていて、それをしっかり背負ってあいさつできるように、今、稽古に臨んでいます。とても貴重な経験だと思います。
――きっと初日を迎えられたら、色々な感情が溢れてきて、また変わっていくのかなと。
そうですね。今はまだ、どうなるんだろうという風には思っています。考えていますが、実際自分が最後にあいさつして、そのとき自分が笑っているのか、どんな気持ちでいるのかも、まだわからないです。
■余裕はあった方がいい。ただ、まだ、この役をやる上で、がむしゃらでもいいなと
――昨年のインタビューのときは、「余裕がある人に憧れるし、自分もそうなりたい」とおっしゃっていましたが、今は余裕はいかがでしょうか? それどころじゃないのかな、どうなのかなと。
余裕でできたら、幸せですよね。でも、色々と柔軟には取り組もうと思って、稽古場では意識していますが、余裕ではないですね。
――逆に本番を迎えられたときに、少しそういう気持ちの余裕はあった方がいいのかなと思っている? それとも、がむしゃらに?
しっかり周りを見られるので、余裕はあった方がいいと思います。ただ、どうなんでしょうね。まだ、この役をやる上で、がむしゃらでもいいなと思いますし、きっとがむしゃらになるだろうとは思っているんですが。
■より壮大に作っています。 “新・モーツァルト”を楽しみにして頂けたら
――わかりました。最後に楽しみにしているお客さまへメッセージをお願いします。
今、1幕を徐々に作っていますが、その中で台本も変わった部分もあり、新曲も増え、よりコンパクトに、わかりやすく、壮大に作っています。新しいキャストも加わった、“新・モーツァルト”を楽しみにして頂けたらと思います。
※古川雄大さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは6月4日(月)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
先日観劇しに行きました。観劇後記事を再び読んで…ヴォルフはピュアでどこか寂しく感じると仰ってましたが、古川さんのヴォルフはまさにそのようでした。これからどう変化していくか楽しみでなりません!
帝劇初主演おめでとうございます!帝劇、梅芸、御園座と観に行かせていただきます!もうすぐ古川さんのヴォルフガングにお逢いできると思うと楽しみでなりません。お身体大切に御園座大千秋楽まで頑張ってください。
後編も素敵な記事とお写真、ありがとうございます。
神の子としてでなく、ひとりの人間としてのモーツァルトを、新しいセットで見られると思うと、期待しかありません!
新キャスト、新曲、新演出、まったく新しいモーツァルト!楽しみです。
こちらも貴重なインタビューと麗しいお写真ありがとうございます^^
ほぼ毎年帝劇に出演されているというのは本当にすごいことですし、やはり特別なものをお持ちの上、より高みを目指される古川さんだからこそ、成し得てこられたのだなぁと思います。今回は帝劇初主演でプレッシャーもおありかと思いますが、心から応援しています!ファンタジックで壮大な世界観の「新・モーツァルト!」を楽しみにしています。
いつも素敵なインタビューと写真ありがとうございます。初日を終えた感想も是非お願いいたします。
古川くんの描くヴォルフガング・モーツァルトを楽しみにしています。
今回初めてモーツァルト!を観に行きます。
私の中で若干あるクラッシック音楽に対しての苦手意識が、この作品によって緩和されたらある意味革命かなと、思っています。