2018年のクリスマスの夜に10周年記念ライブを開く古川雄大さんのインタビュー、後半です。『モーツァルト！』『マリー・アントワネット』『ロミオ＆ジュリエット』の「歌声」などについても伺いました。

――ところで、古川さんの「歌声」についてなんですが、『マリー・アントワネット』の１幕最後の方の歌のロングトーンが、東京公演当初よりも、終盤の方が強くなったなと思ったんですが。

１幕最後のマリーと２人で歌う曲ですね。あそこは、ミックスボイス的に出しています。

――なるほど。

地声で行こうとすると厳しいので、うまいところのミックスにして、それでもボリューム的には、あんまり変わっていないんです。そういう意味で、声がちょっと違って感じたのかもしれないですね。

――そういえば、リハーサルで『ロミオ＆ジュリエット』の曲も歌っていましたが、前回公演のロミジュリの時とは、同じ曲でもやっぱり違うなと思ったんです。ご自分ではいかがですか？

「世界の王」は、前回のロミジュリでは、ポップスっぽく歌っていました。今回も、ポップスっぽく歌ったつもりなんですが、意外とキーが高いなと、歌いながら思いました。でも最近はそう思いながらも「全然出るな」と感じています。当時は上に行くところが高くて、「何かしないと！　何かしないと！」と試行錯誤していた気がするんです。それが、なくなったのかなと思いました。「僕は怖い」を歌った時にも、すごく低く感じて。最後の「怖い～」も、当時はすごく高くて、身体全体に力を入れて絞らないと出ない声だったのに、それが『モーツァルト！』を経て今やると、「あ、低い」と感じるんです。

※アイデアニュース有料会員（月額300円）限定部分には、『モーツアルト！』の初日から千穐楽までの変化や、ミュージカル出演が自分の曲づくりに影響した点、今は歌詞をどのように生み出しているかなどについて伺った内容など、インタビュー後半の全文と写真を掲載しています。

＜有料会員限定部分の小見出し＞

■『モーツァルト！』は初日にマックスを出すつもりでも、反省点がいっぱい

■自分で過去に作った曲を演奏するとき、課題がクリアにわかったりします

■今は、自分の伝えたいテーマを置きながら、物語を作る感じが大きくて

■10周年のクリスマスに、皆さんといい思い出を作る、最高のライブを

＜古川雄大アーティストデビュー10周年記念ライブ『Yuta Furukawa 10th Anniversary Live [ 2008 – 2018 ]』＞
【東京公演】2018年12月25日（火）　中野サンプラザ
開場17:30／開演 18:30
前売：7,000円（税込）
＜チケット＞
ぴあ
http://w.pia.jp/t/furukawayuta/
ローソン
http://l-tike.com/furukawa-yuta/
イープラス
http://eplus.jp/furukawayuta/
SOGO TOKYO
http://w.pia.jp/a/furukawayuta/
カンフェティ
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=48995&

＜関連サイト＞
古川雄大 オフィシャルサイト
http://www.ken-on.co.jp/furukawa/
古川雄大 10th Anniversary Live　グッズ
http://www.kenon-shop.jp/products/list.php?category_id=77
古川雄大 オフィシャルファンクラブ
https://yuta-fc.com
古川雄大 音楽サイト
http://music.furukawa-yuta.info
古川雄大 Instagram
https://www.instagram.com/yuta_furukawa_official/
古川雄大スタッフ Twitter
https://twitter.com/furukawa_staff
古川雄大【音楽スタッフ】 Twitter
https://twitter.com/yuta_f_staff

＜ミュージカル『マリー・アントワネット』＞
フェルセン伯爵 役
【福岡公演】2018年9月14日（金）～9月30日（日）　博多座（この公演は終了しています）
【東京公演】2018年10月8日（月・祝）～11月25日（日）　帝国劇場（この公演は終了しています）
【愛知公演】2018年12月10日（月）～12月21日（金）　御園座（この公演は終了しています）
https://www.misonoza.co.jp/lineup/month12.html
【大阪公演】2019年1月1日（火・祝）～1月15日（火）　梅田芸術劇場 メインホール
http://www.umegei.com/ma2019/schedule.html

＜ミュージカル『ロミオ＆ジュリエット』＞
主演 ロミオ 役
【東京公演】2019年2月23日（土）～3月10日（日）　東京国際フォーラム ホールC
【愛知公演】2019年3月22日（金）～3月24日（日）　刈谷市総合文化センタ
【大阪公演】2019年3月30日（土）～4月14日（日）　梅田芸術劇場メインホール
公式サイト
http://romeo-juliette.com/

• 『古川雄大 The Greatest Concert vol.2 -A Musical Journey-』、2023年2月に開催 2022年10月10日
• 【動画】ミクロな視点とマクロな視点を行き来する濃密な時間、『バイオーム』ゲネプロ 2022年6月8日
• 「共感によって生まれるエネルギーを感じてもらえたら」、『i be』古川雄大（下） 2022年4月30日

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• 「ミュージカルによる変化がライブに活きる」、古川雄大インタビュー（下） 2018年12月22日
• 「大合唱できる歌を」、『10th Anniversary Live』古川雄大インタビュー（上） 2018年12月21日
• 【動画】古川雄大アーティストデビュー10周年記念ライブ、リハーサルより 2018年12月14日

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• 「本当に、みんなハマり役」『東京ラブストーリー』、笹本玲奈・夢咲ねね（下） 2022年11月20日
• 「口から出る自分の声と、ラミンさんの声が合わない」、『クラウディア』甲斐翔真（下） 2022年5月21日
• 上田久美子の戯曲『バイオーム』、中村勘九郎主演、花總まり、古川雄大らで6月上演 2022年4月16日

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• 『古川雄大 The Greatest Concert vol.2 -A Musical Journey-』、2023年2月に開催 2022年10月10日
• 「人間は、こんなことを毎日やれるんだと」、『フィスト・オブ・ノーススター～北斗の拳～』大貫勇輔・三浦涼介（上） 2022年9月24日
• 「とても身勝手にも見えるかも」、『クラウディア』、廣瀬友祐・田村芽実対談（上） 2022年7月5日

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• 「華やかでハッピーな舞台」、『Dramatic Musical Collection』東山義久・東山光明（上） 2022年10月28日
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• 「共感によって生まれるエネルギーを感じてもらえたら」、『i be』古川雄大（下） 2022年4月30日

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※古川雄大さんのサイン色紙と写真１カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは1月21日（月）です。（このプレゼントの募集は終了しました）有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

※ここから有料会員限定部分です。

■『モーツァルト！』は初日にマックスを出すつもりでも、反省点がいっぱい

――『モーツァルト！』は、初日を拝見して、それから1週間おきに拝見していたんですが、初日の帝劇と最後の帝劇は全然違うなと思いました。

そうなんですよね。初日でマックスを出したつもりでも、やっぱりマックスじゃないんだなと思います。自分の『モーツァルト！』を久しぶりに聴いてみようと思って初日の音源を聞いたら、自分ではマックスを、ベストを出したつもりなのに、振り返ると反省点が沢山あるから不思議です。やっぱり変化を感じます。

――声は日々変化しているんですね。

身体に馴染んでいくというか、１ヵ月、２ヶ月で足りなかった部分が、徐々に入ってくる気がします。もちろん初日でベストを出しているつもりなんですが。初日でマックスを出して、それをキープするという方もいらっしゃるので、そういう方を見ると、すごいなぁ、プロフェッショナルだなぁとすごく思います。スタート地点から安定しているけれども、それをずっと最後までキープしているという人は、すごいですね。

――そこを目指している？

舞台をやるうえで、そこを目指したいですね。もちろん、爆発力も大切なんですが、安定感を持った上で爆発できたら、すごく理想だと思うんです。

――拝見する側としては、変化も楽しみです。芝居の心情表現も、「歌声」がどう変わっていくのかも楽しみです。そういう意味では、次のロミオはどうなるんだろうと楽しみです。

先日、製作発表で久々に歌ってみたら、前回の公演で、あんなに身体に落とし込んだ部分が、意外と忘れているんだなと思ったところも、あったんです。「ラクに出る」と言う部分もありながら、「こんなに忘れている」という部分もあって。また苦戦していくのか、それとも、早い段階でクリアして、固める段階に持っていけるのか。どうなるのかなと思って、楽しみにしています。

■自分で過去に作った曲を演奏するとき、課題がクリアにわかったりします

――ミュージカルでも変化してきて、自分の歌をライブで歌う時は、どうなんですか?

ミュージカルによる変化が、すごくライブに活きていると思います。自分の歌にも影響しているんだなと。

――どんなところが影響するんですか？

自分で過去に作った曲をライブで演奏するときに、しんどいなと思ったり、ここはこうしないとできないなという課題が、クリアになっていることが多いんです。

――自分で曲を作るときに、音階の範囲が広がったりするんでしょうか?

そうですね。広がると思います。

――これから作る曲が、最初の頃よりも、音階的に難しくなるかもしれませんね。

ありえるんですけど、僕は、それは逆かもしれないなと思っています。

――逆？

最初のころに作った曲が、難しいところからスタートしたというか、音楽的な難しさではなく、歌うにあたっての難しさというか。

――技術的なことで？

意外と、高いキーの歌ばかり作っていたんです。だんだんわかるようになってきて、１度は「守り」に入っていた時期もあるんです。でも、どれだけラクに歌えるかということを守っていた時期からは、今は、ちょっと広がっていると思います。

――その変化も面白いですね。

リハーサルを通して、キーの変更などもあるんですが、あまり意識せず、このキーはダメだとか考えずに作れるようになったとは思います。

■今は、自分の伝えたいテーマを置きながら、物語を作る感じが大きくて

――曲を作るのは、「自分を出す」というところもあると思うんですが、どういう風に考えて曲を作っているんでしょうか？

昔は、そういうのを発信したくて、それが好きでした。「僕に共感してよ」って（笑）。

――「共感してよ！」なんですね。

自分も、人の歌に共感してもらえるパワーがすごく大きかったということもあって。例えばYUIさんの歌を聴いて、強く共感して、背中を押されている気持ちになったり……。だから共感って、ものすごくパワーがあるなと思っていたので、それをテーマに当初は始めたんですが、10年たつと、矛盾してくる部分もあるんです。この時とは全く違うなとか。

――自分も変化しますしね。

なので、自分の伝えたいテーマを置きながら、物語を作っている感じが、今は強いです。自分のメッセージで「自分はこうなんだ、こうなんだ」というのではなくて、こういう目線で、こういうテーマを置いて、そこから広げて、こういう物語をみんなに見てもらおうというふうに思っています。

■10周年のクリスマスに、皆さんといい思い出を作る、最高のライブを

――なるほど。そうして作られた曲も楽しみにしています。では、今回のクリスマスのライブを楽しみにしている皆さんに、最後にメッセージをお願いします。

10周年のクリスマスに、皆さんと、いい思い出を作る、最高のライブを目指しているので、来てくださったら間違いないと断言します。ぜひ楽しんでいただけたらと思います。来年もライブをどこかでやれたらと思っていますが、また観たいなと思ってくれるライブにしたいです。ミュージカルも、映像も、ライブも、やっていきたいと思っていますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します！

※古川雄大さんのサイン色紙と写真１カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは1月21日（月）です。（このプレゼントの募集は終了しました）有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。