YouTubeで学ぶ英語:(92)I belong here! I am proud to be Asian!

Sandra Oh Gives Fiery Speech at Rally Against Asian Hate      YouTubeチャンネル NowThis News

連載「YouTubeで学ぶ英語」の第92回です。コロナ禍が始まって以降、アメリカの都市部ではアジア系アメリカ人へのヘイトクライムが急増中です。特にニューヨークは前年比833%増*という酷さ。ヘイト反対の声を上げ始めた著名な俳優の言葉を中心に、英語の表現を学んでいきましょう。

Sandra Oh Gives Fiery Speech at Rally Against Asian Hate      YouTubeチャンネル NowThis News
Sandra Oh Gives Fiery Speech at Rally Against Asian Hate  YouTubeチャンネル NowThis News

※動画は文章に合わせた位置から再生されます。一度再生した後にもう一度指定位置から再生したい場合は、ページ全体を更新してから再生して下さい。

ドラマ『キリングイブ』や『グレイズアナトミー』で人気の俳優サンドラ・オーさんは、韓国系カナダ人の俳優で、アメリカを拠点に活躍しています。新型コロナウイルスの感染拡大以降、アメリカではアジア系住民に対しての深刻なヘイトクライムが急増。都市部では、高齢者や女性への暴力が大きな問題になっています。特にニューヨークでのヘイトクライム前年度比833%増加*は驚くべき数字です。2021年3月20日ペンシルバニア州ピッツバーグで行われた反ヘイトデモに飛び入り参加して、力強いスピーチをしたのがサンドラさんでした。彼女の言葉を聴いて、(  )の中を書き取ってください。ひとつの(  )にひとつの単語とは限りません。

*この数字は、FACT SHEET: Anti‐Asian Prejudice March 2020  Center for the Study of Hate &Extremism ヘイトと過激主義研究センターの調査によります。 

Hello, my name is Sandra Oh. Pittsburgh, I am so happy and (   1    ) and thank you, Jake and all the organizers, for organizing this. Just to give us an opportunity to be together, and to( 2 ) together, and to feel each other. For many of us in our (  3  ) this is the first time we were even able to voice our fear and our anger. And I really am so ( 4 ) for everyone willing to, willing to listen. こんにちは。サンドラ・オーと申します。ピッツバーグの皆さんと一緒にここにいられることをとても嬉しく、誇らしく思います。ジェイクさんや主催者の皆さん、このイベントを開催してくださってありがとうございます。私たちが一緒になり、一緒に立って、お互いを感じあえる機会を与えてくれて感謝します。私たちの地域に住む多くの人たちにとって、恐れや怒りを声に出すことができたのは、これが初めてなのです。喜んで耳を傾けてくださる皆さんにも、本当に感謝しています。

サンドラさんの言葉に耳を傾けているcrowd:群衆から、答える声があがっています。話の続きを聴いて、(  )の中を書き取ってください。ひとつの(  )にひとつの単語とは限りません。

I will offer – I will ( 5 ) everyone here: if you see something, will you help me? 私は、ここにいる皆さんにお願いしたいんです。何か(ヘイト)を見たら、私を助けてくれますか?

Crowd : Yes! もちろん!

If you see one our sisters and brothers in need, will you help us? もし私たちのシスターやブラザーが困っているのを見たら、助けてくれますか?

Crowd : Yes! もちろん!

And so we must understand as Asian Americans, we just need to ( 6 )our hand to our sisters and brothers and say, “Help me.” and “I’m here.” アジア系アメリカ人として理解しなければならないのは、シスターたちやブラザーたちに手を差し伸べあって、「助けて」とか「私はここにいるからね」と言えばいいということです。

様々なメディアに取り上げられたサンドラさんの力強いチャンツが入っているのが次の部分です。拡声器の向きによって聴こえにくい部分がありますが、この動画には字幕も入っているので大丈夫です。最初は耳だけで確認して、(  )の中を書き取ってください。ひとつの(  )にひとつの単語とは限りません。

And just for one thing, I am proud to be Asian! I wanna hear you say: I am proud to be Asian! そしてもうひとつだけ。私はアジア人であることを誇りに思う! これを皆さんの声で聞きたいです。 私はアジア人であることを誇りに思う!

Crowd : I am proud to be Asian! 私はアジア人であることを誇りに思う!

I belong here! 私の居場所はここだ!

Crowd :I belong here! 私の居場所はここだ!

I am proud to be Asian! 私はアジア人であることを誇りに思う!

Crowd : I am proud to be Asian! 私はアジア人であることを誇りに思う!

I belong here! 私の居場所はここだ!

Crowd :I belong here! 私の居場所はここだ!

Many of us don’t (  7  ) to be able to say that, so I just wanted to (   8  ) to be able to shout that. Thank you so much. 私たちの多くは、このことを言うチャンスがなかったんです。だから大きな声で叫びたかった。そんな機会を与えてくれて、本当にありがとうございました。

こちらは、アジア系の俳優Daniel Dae Kimさんが、アジア系アメリカ人へのヘイトクライムについて議員の前で話した動画です。刃物で顔を切られ殺害された男性、火をつけられた89歳の女性、射殺された人々など、ヘイトクライムの事例をあげて訴え、一国の歴史の中で未来を明確に示す瞬間が今だと、2300万人のアジア系アメリカ人は団結し、目覚めようとしていると話しました。

アメリカにおいて、アジア系の人たちへの差別はこれまでも存在しました。しかし、新型コロナウイルスをトランプ前大統領が”チャイナウイルス”という名前で呼び、差別の意図をもって繰り返し発言していたことが引き金になったのではないでしょうか。国の代表の言葉をいいことに、偏見の強い人たちが、アジア系の人たちを大っぴらに差別し始めました。そんなふうに思えるほど、ひどい事件が続いています。有料部分では、バイデン米大統領がアジア系アメリカ人への悪質なヘイトクライムに言及するスピーチから始まる動画と、CNNのリポーターAmara Walkerさんが経験したヘイトについて語っている動画を紹介します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■聴き取りの答えと解説

Anti-Asian hate crimes関連動画紹介

<関連リンク>
NowThis News YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCn4sPeUomNGIr26bElVdDYg
NowThis News ホームページ
https://nowthisnews.com/
Center for the study of hate and extremism (CSUSB) Fact sheet anti-Asian hate 2020 PDF資料
https://www.csusb.edu/sites/default/files/FACT%20SHEET-%20Anti-Asian%20Hate%202020%203.2.21.pdf

YouTubeで学ぶ英語: 関連記事:

⇒すべて見る

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

〈敵〉と呼ばれても [ ジョージ・タケイ ]
価格:2200円(税込、送料無料) (2021/4/22時点)


※ここから有料会員限定部分です。

聴き取りの答えと解説

Hello, my name is Sandra Oh. Pittsburgh, I am so happy and proud to be here with you, and thank you, Jake and all the organizers, for organizing this. Just to give us an opportunity to be together, and to stand together, and to feel each other. For many of us in our community, this is the first time we were even able to voice our fear and our anger. And I really am so grateful for everyone willing to, willing to listen.

1 proud to be here with you proud (形容詞)は、叙述的用法として~を誇りに思うという表現が可能です。その使い方として、例えばこの文章と同じようにto不定詞でつなげたり、that節でつなげたり、前置詞of +名詞でつなげたりすることができます。cf. I am proud to be given such an opportunity.  このような機会を与えていただいて誇りに思います。I am proud that I was given such an opportunity. / I am proud of such an opportunity.

2 stand (自動詞)立ち上がる、立つ。 cf. 他動詞として使うと、「立てる」「耐える、我慢する」といった意味で使うことができます。 I can’t stand this noise. こんな騒音には耐えられない。

3 community (名詞)地域、地域社会、コミュニティ the community で公衆、一般社会

4 grateful (形容詞)叙述的用法で I am grateful for ~、I am grateful that 主語+動詞といった使い方ができます。~以下の名詞、that 以下の文章に対して感謝しているという意味。cf. I am grateful for your help. 助けてくれてありがとうございます。

I will offer – I will challenge everyone here: if you see something, will you help me?

Crowd : Yes!

If you see one our sisters and brothers in need, will you help us?

Crowd : Yes!

And so we must understand as Asian Americans, we just need to reach out our hand to our sisters and brothers and say, “Help me.” and “I’m here.”

5 challenge (他動詞)挑戦する、(当然のこととして)要求する 日本語のチャレンジとはイメージの違う単語になります。特に人を目的語にするときには、決闘や試合のようなものを「挑む」という意味になります。サンドラさんの発言の中では、「難しいかもしれないけれど、あえて、皆さんにお願いする」という意味だと解釈しました。

6 reach out (他動詞)reach +out (手などを)出す、伸ばす、触れる

And just for one thing, I am proud to be Asian! I wanna hear you say: I am proud to be Asian!

Crowd : I am proud to be Asian!

I belong here!

Crowd :I belong here!

I am proud to be Asian!

Crowd : I am proud to be Asian!

I belong here!

Crowd :I belong here!

Many of us don’t get that chance to be able to say that, so I just wanted to give us an opportunity to be able to shout that. Thank you so much.

7 get that chance チャンスを得る

8 give us an opportunity 機会を与えてくれる 7番のchanceと、こちらのopportunity は、多くの場合入れ替え可能な「機会」という意味ですが、違うニュアンスも含んでいます。大きな違いとして、chanceの方は”偶然のような機会”で、opportunity は”自分で引き寄せた機会”に使う傾向があります。また、chanceは、悪い機会にも使えますが、opportunity は良い機会に用います。cf. I waited for a good opportunity to buy a house. 家を買う良い機会を待っていた。 /  I don’t want to take any chances. 危険なことはしたくない。

■Anti-Asian hate crimes関連動画紹介

バイデン米大統領が、アジア系アメリカ人への悪質なヘイトクライムに言及し、人々にすぐに止めるように語り掛けるスピーチから始まる動画には、アジア系の人たちが嫌がらせや暴力を受けるシーンも含まれていますので、ご自分の体調に気を付けてご覧ください。

次に紹介するのは、CNNのリポーターAmara Walkerさんが経験したヘイトについて語っている動画です。声を上げられない他の人たちのためにも、経験を公にしたかったと語るWalkerさんはアメリカ生まれアメリカ育ちですが、空港でいきなり男性に、マスクを下ろして「ニーハオ」と言われ、中国人を表す差別用語を言われたり、別のマスクをしていない若い男性に「ヘイ、英語話せる?」と言われたりしたそうです。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA