ショービジネス界で成功を夢見る若者たちの友情と挫折を描いたブロードウェイミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング』~あの頃の僕たち~が2021年5月17日(月)、新国立劇場 中劇場で開幕しました。出演は、平方元基、ウエンツ瑛士、笹本玲奈、昆夏美、今井清隆、朝夏まなと、岸祐二、上口耕平、渚あき、中別府葵、宮原浩暢 (LE VELVETS)、ほかのみなさん。今回はウエストエンドを代表する女優のマリア・フリードマンさんが2014年に演出してローレンス・オリビエ賞リバイバル作品賞などを受賞した「新演出版」の日本初上演で、フリードマンさんは海外からリモートで演出を担当しました。演出家・キャストの開幕コメントと舞台写真を紹介します。
<演出:マリア・フリードマンさんのコメント>
皆さまこんにちは、 マリア・フリードマンです。この度は日本を訪れて稽古場を共にすることこそ叶いませんでしたが、カンパニー全員が一流のアーティストとしての技量を見せ、私が世界の反対側にいても誇りに思えるような素晴らしい作品が出来あがったと思います。願わくば、何年経っても思い出していただけるような、そんな心に残る公演となりますように。海の向こうからたくさんの愛をお送りします、皆さまどうぞご自愛を。そしてこの美しい作品をご堪能ください。
<フランク役:平方元基さんのコメント>
初日が迎えられること、心から嬉しく思います。逆再生のミュージカル、そして、ソンドハイムの難曲。そして、海外とのリモート稽古の日々。今までのどの作品よりも大変でした。あまりの大変さに先輩に弱音を吐いたら、「大変な分、いい作品になるさ」。心がスッと明るくなりました。このカンパニーとだから、今日までこれました。海を越え、演出してくださったマリア、振付のティムにも大きな愛を込めて。どうか皆様、作中、沢山の沢山の小さな大きな発見をしてみてください。それはどれも間違いでなく正解でもなく、あなただけに送られたギフトになると思います。『メリリー・ウィー・ロール・アロング』、よろしくお願いします。
<チャーリー役:ウエンツ瑛士さんのコメント>
まずは、この様な状況下で舞台の幕を開けられる事に心から感謝しています。そしてなによりも足を運んで下さるお客様へ、我々はその気持ちに応えられる作品をご用意しました。お互いの顔もハッキリと認識できずに、リモートでの稽古でどこまで行けるか不安でしたが、胸を張ってお客様をお出迎え出来ます。万全の感染対策をしてお待ちしてます。
<メアリー役:笹本玲奈さんのコメント>
この作品をお客様のいらっしゃる前で生でお届け出来る事を信じて、キャストスタッフ一同、厳しい感染症対策の中、心を一つにお稽古してまいりました。今日と言う日を無事に迎えられた事、本当に嬉しく思っています。家族や友人と会えなかったり、お互いの表情を見て会話する事も、お互いに触れる事も許されない今、舞台が大好きなお客様が明日からまた元気に生きていこう!と思って下さる様、最高の舞台をお届けしてまいります。
<ベス役:昆夏美さんのコメント>
本日ついに開幕します。この状況下の中での稽古、カンパニー全員一丸となって励んできました。作品をお客様に無事にお届けするという一心で。もうその想いだけでした。だからこそ初日を迎えることができて本当に嬉しいです。ご覧になった後、過去の自分と久々に対話したくなるような作品になっていると思います。どうぞお楽しみください!
<ジョー役:今井清隆さんのコメント>
舞台プロデューサー、 ジョー役の今井清隆です。長年ミュージカルの舞台を演っていますが、スティーブン・ソンドハイムの作品は初めてなので、兎に角楽しみでした! 期待通り、音楽は勿論なのですが、演出家のマリア・フリードマンさんの演出が非常に繊細で、彼女自身が愛情たっぷりな人柄なので毎日稽古に行くのが楽しみでした! 今回はリモートでの稽古でしたが、いつの日か直接、間近で彼女の演出を受けたいと心から思いました。そんな彼女の愛情溢れたこの作品の素晴らしさをお客様にどうお伝えするかが我々の使命と思い、千秋楽まで頑張って演じ続けたいと思います!
<ガッシー役:朝夏まなとさんのコメント>
女優ガッシーを演じます朝夏まなとです。どうなるか不安な中稽古をしてきましたが、 無事に初日が迎えられそうで嬉しいです。リモートではありましたが、演出のマリアさん、振付のティムさんの熱い想いは画面越しにもちゃんと伝わってきて、この作品を良いものにしたいと思いました。私のガッシーという役は、物語のスパイス的な役割なのでエネルギーを持ってリアルに演じたいと思っています。「人間って不器用だけどなんかいいなぁ」心の琴線に触れる作品です。お客様に何かが届きますように。
<ストーリー>
作曲家としてブロードウェイで頭角を現し、今はハリウッドの映画プロデューサーに転身して、大成功を収めているフランク(平方元基)。彼は40歳にしてロサンゼルスの高級住宅地に豪邸を構え、アメリカンドリームの体現者として周囲からもてはやされている。 だが、今の生活が空虚に感じられてならない彼は1人になると、ふとこれまでの人生に思いを馳せる。思い出すのは、無二の親友だったチャーリー(ウエンツ瑛士)とメアリー(笹本玲奈)と駆け抜けた若き日々。 そして永遠の愛を誓ったベス(昆夏美)と幼かった息子のこと。最後まで側にいてくれようとしたメアリーとの別れ。本当に作りたいミュージカルを、ともにブロードウェイで上演するはずだったチャーリーとの断絶。自らの過ちが招いた、妻のベスと息子との別離。そしてブロードウェイで体験した初めての成功。のちの人生を大きく変えた女優のガッシー(朝夏まなと)、プロデューサーのジョー(今井清隆)との出会い……。フランクはチャーリー、メアリーと過ごしてきた日々を遡り、その中で繰り返してきた、いくつもの選択を振り返っていく。そして、かけがえのない絆が生まれたあの日を思い出したとき、フランクの胸に去来するものは――。
<ブロードウェイミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング』>
【東京公演】2021年5月17日(月)~5月31日(月) 新国立劇場 中劇場
【愛知公演】2021年6月4日(金)~6月5日(土) 愛知県芸術劇場大ホール
【大阪公演】2021年6月11日(金)~6月12日(土) 梅田芸術劇場メインホール
公式サイト:
https://horipro-stage.jp/stage/merrily2021/
https://www.umegei.com/schedule/955/
<キャスト>
平方元基
ウエンツ瑛士
笹本玲奈
昆 夏美
今井清隆
朝夏まなと
岸 祐二
上口耕平
渚 あき
中別府 葵
宮原浩暢 (LE VELVETS)
中井智彦
井阪郁巳
家塚敦子
三木麻衣子
森 加織
雅原 慶
高木裕和
前田武蔵・荒井天吾(Wキャスト)
<スタッフ>
作曲・作詞:スティーブン・ソンドハイム
脚本:ジョージ・ファース
演出:マリア・フリードマン
振付:ティム・ジャクソン
翻訳:常田景子
訳詞:中條純子
美術・衣裳:スートラ・ギルモア
照明:柏倉淳一
音響:大野美由紀
ヘアメイク:馮 啓孝
音楽監督:竹内 聡
歌唱指導:安崎 求、 高野絹也
演出助手:陶山浩乃
舞台監督:瀧原寿子
<関連リンク>
『メリリー・ウィー・ロール・アロング』 公式Twitter
https://twitter.com/merrily2021
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