『LOVE SONG COVERS Collection 2021~元気の出るラブソング特集~』が、2021年8月21日(土)と8月22日(日)に、渋谷区文化総合センター大和田さくらホールで上演されます。第3回目を迎えるLOVE SONG COVERS コンサート。今回は生きる力になる愛の歌をテーマに、ミュージカル、ポップス、スクリーンミュージックの名曲たちをセレクトして、実力派アーティストたちが熱く歌いあげます。アイデアニュースでは、初めて出演する新里宏太さんにインタビューしました。上、下、に分けてお届けします。「上」では、出演が決まっての気持ちや、選曲のポイント、歌との出会いについてなどを伺いました。「下」では、2021年5月からミュージカル『ロミオ&ジュリエット』にマーキューシオ役(大久保祥太郎さんとWキャスト)で出演して感じたことなどについて伺いました。
ーー出演が決まって、どんなお気持ちでしたか?
もともと僕は歌でデビューしていますが、最近はコロナの影響もありましたし、舞台に出続けて頑張っているところなので、ミュージカルではなく、歌だけで、新里宏太として歌う場がなかったのですが、今回こういう機会を設けていただけて、すごく嬉しかったです。ちょうど、『ロミオ&ジュリエット』で「究極の愛」について携わらせていただいているので、「ラブソングいけるぞ!」というテンションです。僕は、こういったコンサートは2年以上空いているんじゃないかと思うんです。だから、初めましてのお客様が多いかもしれませんが、僕のことを見続けて応援してくださっている方には、成長した僕の歌を聴いていただけるんじゃないかと楽しみにしています。大先輩である荻野目洋子さんが一緒に出演されるので緊張もしつつですが、共演者も初めましての方が多いので楽しみです。こういう時期に、歌を歌える機会があることに感謝しています。
ーー副題には「元気になるラブソング特集」とありますが、どんな風に歌う曲をセレクトしていくんですか?
マネージャーさんと元気の出る曲って何だろうと探していたんですが、失恋ソングでもいいと伺いました。「元気の出る=失恋」というイメージがなかったですが、「背中を押す」意味での、元気の出るラブソングでもいいということだと思います。僕は母の影響で昭和の曲や、いまでいうナツメロを小さい頃から聴いていて、僕個人も好きなので、そういう曲も披露できたらいいなと思っています。楽しみにしていただけたらと思います。
ーーお母様の影響で、というのは?
母が料理をしながら歌っていたり、特番で昭和歌謡の特集をやっていたり、聴く機会が多かったんですよね。あと、幼稚園のときからの幼なじみとカラオケに行くときに、親も一緒についてくると、お母さん方は昭和歌謡系の曲を歌うじゃないですか。僕らは平成の曲を歌いますが、僕自身は昭和歌謡の曲が好きでした。だから、同世代のみんなよりも昭和歌謡を聴く機会が多くて、そこから自分で検索したり、聴いたりするようになったんです。それは、まず母の影響があったからですね。
ーーお母様が聴かせようとしていたわけではなく、聴いている内に気になったという感じですか?
そうですね。親が聴かせようとしていたのは、メガレンジャーとかウルトラマンとかなので(笑)。もちろん、それらの曲も聴いていましたが、どうしてか昔の曲の方が好きなんですよね。僕らの世代は、仮面ライダーも平成ライダーに入ったくらいでしたが、昭和の仮面ライダーのビデオをレンタルショップでわざわざ借りていました。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、新しい音楽の情報をどのようにして追っているかや、歌うようになったきっかけなどについて伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。8月18日(水)午後4時0分掲載予定のインタビュー「下」では、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』にマーキューシオ役で出演して感じたことなどについて伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■ミュージカルなどの経験を経て新たに見つけた色を提示しつつ、歌い続けてきた曲を
■聴くだけだったボカロなど、挑戦してこなかったところに足を踏み込むのも楽しい
■小学校の学芸会で「青春アミーゴ」を歌って、恥ずかしいけれど気持ちいいなと
■沖縄出身の父が、よく三線を弾いて民謡を歌っていて、日常に歌がありました
<『LOVE SONG COVERS Collection 2021』>
【東京公演】2021年8月21日(土)~8月22日(日) 渋谷区文化総合センター大和さくらホール
公式サイト
http://www.jpma-jazz.or.jp/concert/2108/210821_1.html
<関連リンク>
新里宏太オフィシャルサイト
https://www.rising-pro.jp/artist/shinzato/
新里宏太twitter
https://twitter.com/kota_shinzato
新里宏太YouTube「宏ちゃんネル」
https://www.youtube.com/channel/UCWCnqQZzkBmtrGiTm-rxfcw
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■ミュージカルなどの経験を経て新たに見つけた色を提示しつつ、歌い続けてきた曲を
ーー歌だけでなく、昭和のものが好きなんですか?
作品なども、結構昔のものが好きですね。いまだに好きなので、そういった昔のものが好きなんだろうなと思います。だから、マネージャーさんに「カバーするなら最近の曲を歌ってみなよ」と言われても、知らなくて。「最近の曲、何流行ってんの?」みたいな(笑)。置いていかれるんですよね。僕が「最近の曲」と覚えたら、もう4ヶ月前とか。今の時代の流れに追いつかないんです。僕はサブカル系はオタクなので、ボカロやアニメソングなどは、最新の情報を追うことができるんですが、ポップスの最新曲は全然覚えていなくて、そこは苦労しますね。
ーーそんななかで、最新のものはどうやって情報を入れていますか?
Youtubeの歌ってみた系の最新のものを聴いて、「これは誰が歌っているんだ、Adoさんか」と、そっちから回っていく感じですね。基本的に、僕はユーチューバーの歌ってみた動画から情報を得ています。
ーー今回、選ぶ曲はいわゆる昭和歌謡曲もあれば、新しいものも含めて?
せっかく新里宏太として出させていただけるので、自分の色が出せるものを選びたいです。先ほど「成長」という話もしましたが、ミュージカルなどの舞台経験を経て、新たに見つけた自分の色を提示しつつ、今まで歌い続けてきた曲をやっていけたらいいなと思います。2日間出演させていただくので、曲を変えてもいいのかな?とも思います。
■聴くだけだったボカロなど、挑戦してこなかったところに足を踏み込むのも楽しい
ーー「自分の色」というのは、どんな色ですか?
今までは昔の曲が好きで、歌謡曲やバラードばかり聴いて、そこから別ジャンルの曲を聴こうとしてこなかったんです。2~3年前までは、アップテンポやロックを歌うことにチャレンジしてこなかったんです。ボカロやアニメソングは好きでしたが聴くだけでした。今はだんだんとシフトして、アップテンポな曲にチャレンジし続けるようになりました。「自分の色」について、具体的にピンクや青などという風には答えられませんが、バラードなど聴かせる曲を選んでいた意識から、ボカロなど自分が挑戦してこなかったところに、足を踏み込んで楽しいと思えるようになってきているところです。1年後くらいにはもっと寄っているかもしれないですね。どんどん変わっていくんだろうなと。
ーーYoutubeでも、いろいろなジャンルの曲を歌っていますよね。
ボカロ系か歌謡系が多いですね。最近は頂いたリクエストに応えながら歌っていますが、ボカロを歌い始めてからは、やはりボカロのリクエストが多いですね。「そんな機械音歌えないよ。この音、どうやって出してるんだよ」って思うこともありますが。
ーー具体的にはどう難しいんですか?
まず、人が出せないキーがありますよね。その音を出せる人もいますが、もともとは機械音なので、「君は一体いつどこで息をしているの?」という歌い方。まず、息を吸うところを自分で決めなければいけない難しさはあります。かぶさっていたり、サビ前まで息をしてないときがあるので。そういうときに、人間が歌うとどうしたらいいだろうと考えますが、忠実にボカロを再現しなくてもというところはあります。チャレンジしてみたら歌える楽しさがありました。ボーカロイドの歌を、人が歌ったらこうなるんだよと、その曲の色を変えずにやっていく作業が、自分の中でおもしろかったので、楽しみながらやっています。
■小学校の学芸会で「青春アミーゴ」を歌って、恥ずかしいけれど気持ちいいなと
ーー最初に歌が好きだと自覚したのは、何歳くらいですか?
嫌いじゃないなと思ったのは、小学校の中学年の時です。「青春アミーゴ」が流行っていて、学校全体の学芸会の出し物でクラス対抗でやるときに、僕らのクラスは「青春アミーゴ」をやることになって、彰役に僕が選ばれたんです。クラス20人くらいが後ろで踊っていて、僕らがマイクを持って歌いながらやったときに、気持ちいいなという感覚はありました。最初は緊張しましたし、恥ずかしい思いはありましたが、舞台に出たら楽しんでいるなと。
ーーどうして選ばれたんでしょうか?
わからないんですよね。
ーーよく歌っていたとか、そういうわけではなく?
そうではないんですよ。なぜ選ばれたのかは、いまだに自分でもわからないんですが、先生が選んでくれて。そういう機会をもらえて、人前で歌うのにあまり抵抗がないなと思ったことで、多分自分は歌や人前が嫌いじゃないのかなと。家で歌を口ずさんだりはしていましたが、自分で歌が好きだとはあまり思わなかったです。学芸会で主役をもらえたりして、「嫌いじゃないかも」と思ったのが最初だったと思います。
ーー歌うことを仕事にしたいと思ったのは?
僕はずっとサッカーをやっていたんですが、怪我をして将来の夢を考えたときに、学芸会のことを思い出して、歌を歌うのが好きだから、それを仕事に出来たらいいなと思ったんです。芸能界で「やれたらいいな」くらいで、自分からきっかけを作ることは特になくて、高校の時に先輩がジュノンボーイのコンテストに応募して、チャンスを頂けました。やりたい職業であったこともあり、オーディションには全力で挑みました。それがきっかけです。
■沖縄出身の父が、よく三線を弾いて民謡を歌っていて、日常に歌がありました
ーーでは、学校の先生と、高校の先輩がきっかけですね。
歌をよく聴いていた親の影響もあります。父が沖縄の宮古島出身で、お酒を飲むとずっと三線を弾いて民謡を歌っていたんです。民謡が好きかと言われたら、得意でもないし、勉強もしていないですが、。民謡には民謡の歌い方があるんです。父も民謡歌手ではなく、お酒の勢いで歌っているだけなんですが、なんやかんやと日常に歌がありました。父はお酒を飲まないと歌わなくて、お酒を飲んだタイミングで三線を取り出して、歌って、寝て、みたいなことが日常茶飯事で、歌うことに対して抵抗がなかったんだと思います。
ーーこの道に進んだときも、周りの方はわりと自然に受け入れてくれましたか?
親は反対していました。父は特に反対していました。父の中では、わけのわからない世界だからというのもあると思いますし、島の人だから頑固だし。でも、そこは無視して(笑)。
ーー説得じゃないんですね(笑)。
部屋にこもりました。でも、デビューしてからは、だんだんと応援してくれる形にはなりました。小中高の同級生たちが、一番驚いていましたが、それくらいですね。
ーー同級生の皆さんは「青春アミーゴ」も見ているのに。
そんなに抵抗ないだろうけどなと思うんですが、結構びっくりしていましたね。
ーー今も同級生の皆さんと交流はありますか?
友達が多い方ではないんですが、親友は何人かいて、交流は今もあります。サッカーをずっと一緒にやっていた親友は、1年ぶりに会っても、ずっと会っていたような感じで話せます。最近仲がいい人は、結構年上の方が多いんです。僕はサブカルチャー勢なので、こういう時期になる前までは、ずっとゲームセンターにいたんですよ。そこで知り合った人たちは年上です。温泉行ったり、とても仲がいいですね。
※新里宏太さんの写真1カットとサイン色紙を、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは9月17日(金)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
素敵な記事とお写真ありがとうございます!
新里さんのルーツのお話がたくさん聞けてとても嬉しかったです。
新里さんの色で、いろんな音楽に幅を広げていってくださるのがとても楽しみです☺️どんな選曲をされたのかワクワクしています!