「心の光を受けて、未来に踏み出せる公演に」、東山義久・長澤風海対談(下)

東山義久さん(右)と長澤風海さん(左)=撮影・NORI

「SUPER “D-☆” CRUISING SHOW 2021 DIAMOND☆DOGS『Promise You』」が2021年7月28日より8月4日まで、東京・博品館劇場で上演されます。東山義久さんと、長澤風海さんへのインタビュー後半です。東山さんと長澤さんが2010年のダンス公演で初めて共演した時の印象、長澤さんが2018年にミュージカル『メリー・ポピンズ』に出演し、2021年8月には『王家の紋章』に出演することなどについても伺いました。

東山義久さん(右)と長澤風海さん(左)=撮影・NORI
東山義久さん(右)と長澤風海さん(左)=撮影・NORI

――お二人の初共演は?

東山:ダンス公演(Dance Symphony 2010 『Love』)ですね。

長澤:2010年の。

東山:彼がカナダから帰ってきて、バレエの西島数博さんからのご紹介で、僕と西島さんと、あのときは、中河内雅貴さん、TETSUさんがメインで、ほかに「コンダクター」というダンサーがいて、そのうちの1人として。日本に帰ってきて…初めてだった?

長澤:そうですね。

東山:生粋のバレエダンサーで。「おはよう」って言っても、「あ、どうも」みたいな感じで、全然喋らないし。

長澤:ちゃんと挨拶はしましたよ。

東山:女の子だか男の子だか、何を考えてるのかわからない。不思議な存在というか、妖怪だか妖精だか(笑)。

長澤:僕も今は立派な妖怪になったんですよ(笑)。当時はまだ何もわからず…バレエしかやってこなくて、日本に来て初めての仕事だったので。しかも、エンターテイメントの要素が多いダンス公演で、バレエもあるし、ヒップホップも踊るし、コンテンポラリー的なものも、全部含めた上で踊れないといけないというショーだったんです。その中で東山さんは、もちろん中心となって踊る方だったんですけれども、やっぱり何か独特の表現というか、こんな人見たことないなというような踊り方をされていて、どんなジャンルも踊りこなせるし、すごいなと思っていました。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、東山さんと長澤さんが2010年のダンス公演で初めて共演した時の話の続きのほか、長澤さんが2018年にミュージカル『メリー・ポピンズ』に出演し、2021年8月には『王家の紋章』に出演することなどについても伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■東山:中性的で、つかもうと思ってもつかめない。腕は確かで魅力と色気がある

■長澤:1人1人が板に乗せる責任を持って創る。その熱い姿はすごく格好いい

■東山:バレエだけやってたら『メリー・ポピンズ』も『王家の紋章』もなかった

■長澤:「DIAMOND☆DOGS」の心の光を受けて、未来に踏み出せる公演に

<SUPER “D-☆” CRUISING SHOW 2021 DIAMOND☆DOGS 『Promise You』>
【東京公演】2021年7月28日(水)~2021年8月4日(水) 博品館劇場
公式サイト
https://diamonddog-s.com/schedule/1364/
アフターイベント:
2021年8月1日(日)14時公演終演後、8月2日(月)14時公演終演後
https://diamonddog-s.com/news/1385/

<『Promise You』アーカイブ付ライブ配信>
【ライブ配信】
2021年7月31日(土)18:00~
2021年8月4日(水)14:00~
https://diamonddog-s.com/news/1378/
※途中から視聴した場合はその時点からのライブ配信となり、生配信中は巻き戻しての再生はできません。
視聴可能期間:
7月31日(土)18:00~8月6日(金)23:59
8月 4日(水)14:00~10日(火)23:59
視聴券料金:3,500円(税込)
DIAMOND☆DOGSのチケット情報:
https://eplus.jp/dd_promiseyou/

<キャスト>
DIAMOND☆DOGS
東山義久
中塚皓平
和田泰右
咲山 類
廣瀬真平
新開理雄
Homer

<スタッフなど>
構成・演出・振付:D☆D
音楽: TAKA NASA
ACT 脚本:長澤風海
美術:古口幹夫
照明:柏倉淳一
音響:柳浦康史
衣裳:AKIRA ITO BOB
ヘアメイク:中原雅子
舞台監督:粟飯原和弘
制作:田澤奈那
プロデューサー:栫ヒロ
企画・製作:博品館劇場/M・G・H

<関連リンク>
博品館劇場 公演ページ:
http://theater.hakuhinkan.co.jp/

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※東山義久さんと長澤風海さんの写真1カットとサイン色紙を、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは8月27日(金)です。有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

長澤風海さん=撮影・NORI
長澤風海さん=撮影・NORI

※ここから有料会員限定部分です。

■東山:中性的で、つかもうと思ってもつかめない。腕は確かで魅力と色気がある

――「DIAMOND☆DOGS」の準メンバーといわれるようになったのは?

長澤:その次の年(2011年)に出させていただいた、博品館さんでの「CRUISING SHOW」そこからですね。

東山:プロデューサーの栫ヒロさんが、僕らが出会ったときの「Dance Symphony」のプロデュースもしていて。風海は栫さんがすごく好きなタイプなんですよ。中性的で、つかもうと思ってもつかめない。もちろん腕も確かで、それでいて一般的なバレエダンサーとはまた全然違う魅力と色気がある。本当のバレエダンサーだったら、僕らと出会うことはなかったでしょう。最初の頃はダンサーとして僕らと一緒に出てもらっていたんですけど、数回出たあとは、1曲全部風海に任せたり、バレエじゃない振付をやってもらったりとか。今回のシナリオを書くことも、みんなびっくりしているけど、風海が最初僕たちの振付をするというときも、みんなびっくりしていたから。

東山義久さん=撮影・NORI
東山義久さん=撮影・NORI

■長澤:1人1人が板に乗せる責任を持って創る。その熱い姿はすごく格好いい

――「DIAMOND☆DOGS」とのお仕事は挑戦の機会?

長澤:本当に毎回毎回がそうです。歌ってみないか? 振付もしてみないか? お芝居も喋ってみないか? と、全ての初体験が「DIAMOND☆DOGS」です。

東山:トライアルの場所なんです、全員にとって。

長澤:「これは面白くないな」とか言われながらも、しっかり板に乗せる責任を、しっかり持つということを教わりました。それをずっとされている姿を、僕自身最初の「CRUISING SHOW」に出させて貰ったときから見ているので、それが僕の中で手本になって、この10年間を過ごしてきました。1人1人が責任を持って、お客さまに見せられるようなものに創っていく。そういう熱い姿というのは、当時のバレエしかできなかった僕にとっては、やっぱりすごく格好いいなと感じました。

長澤風海さん=撮影・NORI
長澤風海さん=撮影・NORI

■東山:バレエだけやってたら『メリー・ポピンズ』も『王家の紋章』もなかった

――バレエ以外の世界でもお仕事をされるようになったきっかけは、「DIAMOND☆DOGS」との出会いでしょうか?

長澤:それはそうです。もちろんダンスが大好きで、バレエは一生やっていくものなんですけど。東山さんの「夢はいっぱいあった方がいい。自分にどれだけの可能性があるかは、探求し続けて挑戦できるかが大事なんだ」という言葉がすごく印象に残っているんです。

東山:それでこっちの世界をやりすぎて。

長澤:ちょっとクラシックバレエの出演は減ってきていますね。

東山:でもバレエだけやってたら、今の帝劇の『王家の紋章』(2021年8月)もなかったよね。

長澤:なかったですよね。

東山:『メリー・ポピンズ』(2018年)も絶対出ないと思う。しかも歌もあって芝居もあってで。どっちにしたらよかったかどうかわからないですけど、でもやっぱり、今楽しいってやってるんだったら、そして観たいって人がいる、という意味では選択は間違ってなかったと思います。

長澤:本当にそうだと思います。

東山:よかったね。

長澤:よかったです。

東山:「仕事なくなってきちゃって、バレエの方が」って悩んでたけどね。

長澤:「東山さん、僕、大丈夫でしょうか」って。

東山:バレエって4、5回稽古したら、あとはもう本番をやるだけみたいなんですけど、こっちは1ヶ月とかかけて作るじゃないですか。そして数回とか10回ぐらいの公演があって。バレエの場合は技の組み合わせだから、ある意味1人でできたりすることもあるそうなんです。あとはそのタイミングを合わせれば、というような。こっちと作り方が全然違うから、こっちの方に時間が取られすぎて、向こうができなくなったっていうだけの話ですよ。今じゃスタジオを持って、自分で教えてるしね。

長澤:そうですね。

東山義久さん=撮影・NORI
東山義久さん=撮影・NORI

■長澤:「DIAMOND☆DOGS」の心の光を受けて、未来に踏み出せる公演に

――最後に、お客さまへのメッセージをお願いします。

長澤:「DIAMOND☆DOGS」の持っている熱さが、観に来たお客さまに光を与えてくれると思います。一緒の空間で、素敵な時間を分かち合うというのが、僕がいつも出させてもらっている「DIAMOND☆DOGS」の空気感。僕はそれがすごく大好きで、その “遊び” だったり、クリエイションするときの熱が、本当の素の心が表現に乗るのが「DIAMOND☆DOGS」なのかなと思っています。そういうことを思い出して脚本を書きました。だからその光と心、「DIAMOND☆DOGS」さんが放つ心の光を受けて、この状況ですけども、本当に未来へ向かって一歩踏み出せる、そんな気持ちになれる公演だと思うので、楽しんで分かち合っていただけたらなと思います。

東山:7年ぶりの「CRUISING SHOW」です。「DIAMOND☆DOGS」の歴史というのは本当にいっぱいあって、今年で18年目になるのかな。いつもまとまってないところがウィークポイントだけど、強みでもあるのかなと今思っていて。7年振りの「CRUISING SHOW」は、久しぶりに自分たちがゼロから生み出せるステージ。僕個人も、この「CRUISING SHOW」ですごく学んできたことの連続が今の僕を作っていると思っているんです。今、本当にこういうときだからこそ、僕たちのそのエネルギーを、魂を、男7人1組じゃなくて、7人の1人1人が、7人がそれぞれ独立して輝いて見えたら、お客様にきっと元気やパワーを与えられると思います。劇場から出るときに「今日は清々しい綺麗な汗見たね」と言ってもらえるように、「ともに頑張っていこう」というような作品をお見せできたらいいなと思っています。是非ご覧ください。

東山義久さん(右)と長澤風海さん(左)=撮影・NORI
東山義久さん(右)と長澤風海さん(左)=撮影・NORI

※東山義久さんと長澤風海さんの写真1カットとサイン色紙を、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは8月27日(金)です。有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

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“「心の光を受けて、未来に踏み出せる公演に」、東山義久・長澤風海対談(下)” への 2 件のフィードバック

  1. モンブラン より:

    公演はもう終了しましたが、公演が始まる前にこのインタビューを読み、公演への期待値がより高まって観劇できたのが良かったです。そして又公演終了後に改めて読み返し、想い出に浸れることが出来る…素敵なインタビューをありがとうございました。

  2. Kelly より:

    東山さんが、長澤さんの人生の先輩としてアドバイスしたり、場を提供されたりしているところ、東山さんご自身も、自分の技を磨き、悩みながらも進み続けていらっしゃる様子が、とてもよくわかって嬉しくなるインタビューでした。

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