「ここまで来た」、LE VELVETS『WORLD MUSICAL 2』宮原浩暢インタビュー(上)

宮原浩暢さん(LE VELVETS)=LE VELVETS「2020年PRAYLISTツアー」より

2021年10月21日(木)に東京の「かつしかシンフォニーヒルズ・モーツァルトホール」で、10月23日(土)に大阪の「メルパルクホール大阪」で、11月21日(日)に東京の「Bunkamuraオーチャードホール」で開催されるLE VELVETS CONCERT 2021『WORLD MUSICAL 2』に出演するLE VELVETSの宮原浩暢さんにインタビューしました。インタビューは上下に分けて2日連続で掲載し、「上」では、今回のステージへの思いや見どころ、2019年の『WORLD MUSICAL』からのグループとしての成長、互いに切磋琢磨しているメンバーとの関係性などについて紹介します。10月11日(月・祝)午前11時0分掲載予定のインタビュー「下」では、宮原さんが今年出演された『メリリー・ウィー・ロール・アロング』や『ジーザス・クライスト=スーパースターinコンサート』のこと、様々な作品を経験されて今思うこと、ファンのみなさまへの想いなどを紹介します。

「LE VELVETS」の(写真左から)宮原浩暢さん、佐藤隆紀さん、佐賀龍彦さん、日野真一郎さん=「2020年PRAYLISTツアー」より
「LE VELVETS」の(写真左から)宮原浩暢さん、佐藤隆紀さん、佐賀龍彦さん、日野真一郎さん=「2020年PRAYLISTツアー」より

ーー秋のコンサート『WORLD MUSICAL 2』に向けて、準備されているところでしょうか?(※このインタビューは2021年9月末に実施したものです)

メンバーそれぞれが忙しい間を縫って準備しているところです。2019年の『WORLD MUSICAL』がとても好評でしたし、僕たち自身もすごく手応えを感じたステージでしたので、第二弾を企画しました。メンバーもそれぞれミュージカルに出演させていただいていますし、今こそミュージカルをテーマにという思いでコンセプトを決めました。

ーー先日、選曲会議をされたというツイートもありました。

全曲決まりました。今回は佐賀くんが休養中なので、3人でのコンサートになります。今はまさに、3人のパート分けやアレンジに取り組んでいるところです。自分が推した曲をそれぞれ持ち帰って手分けして準備を進めています。会議では、素敵な曲がたくさん候補に上がったのですが絞りました。LE VELVETSとして初めて歌う曲も、たくさんあります。へぇー! LE VELVETSが、この曲を歌うの?と驚かれるかもしれません。

ーー今回の見どころ・聴きどころのひとつには、意外性もあるということでしょうか?

オープニング部分には、今までとは雰囲気が違う曲をもってきているので、LE VEVELTSらしくない!と思われるかもしれませんが、「LE VELVETSサウンド」の可能性を伝えられたらいいなと思います。コンサートの楽しさの幅も広がるのではないでしょうか。いつものように、英語やイタリア語の曲などもあります。

ーー具体的には、今回どのような曲を予定されていますか?

「ミュージカル」をテーマに、映画やディズニー作品からの曲も予定しています。みんな毎回、コンサートの選曲会議のときには「この曲を、LE VELVETSのハーモニーで表現したら面白そうだな」という観点で、それぞれがいっぱい持ち寄るんです。世の中には、いい曲がたくさんあるじゃないですか。佐賀くん、日野くん、佐藤くんの曲を優先するときもあれば、僕が選んだ曲が多めに採用されることもあります。前回は却下されたけれども、今回はみんなのOKをもらったという曲もあるので楽しみにしておいてください。

ーー膨大な量になりそうですね。いつもどのような観点で選ばれていますか?

好きな曲を歌うのももちろんいいのですが、やはりコンサートの「流れ」という観点も大切です。プログラムとして、きちんと成立するのかどうか、お客さまが引き込まれる流れになっているかどうかということを考えています。まず、オープニングはしっとりめなのか、ドーンと迫力がある感じにするのか。そこから流れが決まってくるので、必要になる曲のトーンも変わります。「この流れなら、今回はこっちの曲だね!」なんて会話をしています。

ーー今回のオープニングは、どのようなトーンになりそうでしょうか?

明るくスタートできるプログラムを用意しました。大変な世の中が続いていますが、全部忘れて楽しんでいただきたいという思いを込めています。LE VELVETSならではの、パワフルな歌唱を楽しんでいただけるショーになりそうです。クラシックやポップス、オリジナルも入れたりと、僕たちらしい素敵なプログラムができました。3人で臨む形にはなりますが、ハーモニーや声の迫力を出せるように準備をしていくので、この状況をマイナスに捉えずに取り組んでいけたらいいなと思っています。ぜひ皆様に聴きにきていただきたいです。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、グループへの思いや互いに切磋琢磨されているエピソード、今回のステージの見所などインタビュー前半の全文を掲載しています(写真はありません)。10月11日(月・祝)午前11時0分掲載予定のインタビュー「下」では、『『ジーザス・クライスト=スーパースターinコンサート』公演での低音にまつわるエピソードや語学習得の話、様々な舞台を経験して今思うこと、日々のルーティーン、ファンへの想いなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■本音をぶつけて高めあえるグループ。互いの出演作を観てアドバイスも

■2度のバルジャン役を経験した佐藤くん。彼の成長が、グループのレベルアップに

■現時点での集大成。「LE VELVETS、ここまで来たんだな」と感じてもらえたら

■ショーアップされた演出や生演奏のテンポ感と共に、前向きなメッセージを伝えたい

<LE VELVETS CONCERT 2021『WORLD MUSICAL 2』>
【東京公演】2021年10月21日(木)かつしかシンフォニーヒルズ・モーツァルトホール
【大阪公演】2021年10月23日(土)メルパルクホール大阪
【東京公演】2021年11月21日(日)Bunkamuraオーチャードホール
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「LE VELVETS」の(写真左から)宮原浩暢さん、日野真一郎さん、佐藤隆紀さん、佐賀龍彦さん
「LE VELVETS」の(写真左から)宮原浩暢さん、日野真一郎さん、佐藤隆紀さん、佐賀龍彦さん

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■本音をぶつけて高めあえるグループ。互いの出演作を観てアドバイスも

ーーLE VELVETSというグループだからこそ可能なことですよね。

一人じゃない、支え合える仲間がいるというのは大きいです。自分がダメなときにも、頼れる人がいるということですし、逆に仲間の代わりに、自分がこのグループを守ることもできますし。ちゃんと動かしてくれる人が常にいるというのは心強いです。お互いに高めあえる関係性でもあり、チームで良かったなと思います。

ーー高めあうという言葉が出ましたが、メンバーの方が出演されているミュージカルを、お互いにご覧になっていらっしゃいますよね。

僕が『メリリー』や『ジーザス』に出ていた時にも、メンバーたちが観に来てくれて、客観的な評価をしてくれました。褒め言葉ももちろん嬉しいですが、メンバーの言葉を聞くと、冷静になれるんです。今年は、佐賀くんが出ていた『The PROM』、日野くんの『グローリー・デイズ』、佐藤くんの『レ・ミゼラブル』を観て、感想やアドバイスを伝えてきました。いつもそういう感じです。

ーーメンバー同士だからこそ言える本音があるんですね。

それはあります。グループだけで仕事をしていたら、また別の関係性だったかもしれませんが。それぞれが違う場所で学んで、またグループに帰ってくる。そのサイクルを毎年繰り返す中で、表現者としても成長もしてきますし、持って帰るものもありますし、グループ全体のレベルも上がっているように思います。

■2度のバルジャン役を経験した佐藤くん。彼の成長が、グループのレベルアップに

ーー前回の『WORLD MUSICAL』から2年ですが、この間にみなさま全員が様々なミュージカル作品に出演されていますよね。今回、『WORLD MUSICAL 2』を準備されるにあたり、「ここは前回と比べて成長した」と思われるのは、どのようなところでしょうか?

佐藤くんは、レミゼでジャン・バルジャン役を経験しています。僕も観に行きましたが、あの役は本当に大変だと思うんです。表現力ももちろん、技術がないと絶対に歌えないと思いますし、佐藤くんだからこそ選ばれているんだと思うんです。そんな彼がグループに戻ってくると、他のメンバーに求めるものが高くなっているんですよ!

ーー「求めるものの高さ」は、どのようなところで感じられましたか?

まず技術です。僕たちも刺激をもらいながら、ミュージカル寄りの表現を研究していく。更に、佐藤くんは発声マニアだから、クラシックの発声にもものすごくこだわるんです。もちろん、他のメンバーも全員妥協できませんから。僕自身も、クラシックもポップスもミュージカル曲も、より磨いていかねばと思っています。メンバー全員がそういう課題感を常に持っていますし、互いに気付かされることもあります。今のLE VELVETSはそういう場所です。

■現時点での集大成。「LE VELVETS、ここまで来たんだな」と感じてもらえたら

ーーお互いに刺激を与え合いながらの切磋琢磨。素敵なグループですね。

そうですね。特にミュージカルに関しては、メンバーそれぞれがクラシックという枠から抜け出した表現や技術をいっぱい吸収して、今まさに成長しているという手応えがあるので、現状に止まらずどんどん上手くなっていきたいです。

ーーみなさまそれぞれのソロ活動も、ミュージカルはもちろん、あらゆるジャンルに富んでいて、とても見応えがありますよね。一方で、ファンの方はやはり、「グループとしてのLE VELVETS」としてのステージを待ち望まれているのではないでしょうか?

このような時期で、なかなかLE VELVETSとしてのコンサートやイベントの開催が難しいという事情もありました。だからこそ、ミュージカルや舞台に朗読劇など、メンバーそれぞれが外でパフォーマンスさせていただく場があるのはありがたかったです。そこを生き延びたからこそ、今年も年に1回の秋コンサートを開催することができます。いらしていただくみなさまには、現時点での、自分たちの集大成を観ていただけたら嬉しいです。自分たちの今の実力を突き詰めたものを用意しているので、「LE VELVETS、ここまで来たんだな」と感じていただけたら嬉しいです。

ーー今だからこその想いも、込められていますよね。

ファンのみなさまを、随分とお待たせしています。だからこそ、今年の秋コンサートは、3人でもしっかりと乗り切ろうと、そして、いいものを観せようという思いが強いです。来年こそは、入場制限なしの100%で、みんな一体となれるようなコンサートができるようになればいいなと思っているので、そこに繋がるパフォーマンスを今年きちんとお届けしたいです。

■ショーアップされた演出や生演奏のテンポ感と共に、前向きなメッセージを伝えたい

ーー貴重なコンサートですね。

そう思っていただけたら嬉しいです。バンドも入るので、生演奏ならではのテンポ感やスピード感に、みなさまも乗っていただけたらと思います。ライブはやっぱり、機械で決められた音源で歌うのとは違いますから。

ーー2020年のコンサートツアー『PRAYLIST』とも、がらりと違う雰囲気になりそうですね。

よりポジティブに先に向かっていくようなメッセージを伝えたいです。緊張感のある状況ではありますが、楽しみながら初日までリハーサルを重ねて仕上げていきます。歌を歌えるステージに立てるということは、本当に楽しいことをさせてもらっているんだなと思うんです。パフォーマーであれば誰もが感じることなのかもしれませんが、やはり毎回、「幸せだなあ」と思います。昨年の『PRAYLIST』では、1年ぶりにメンバー4人で立ったステージで、お客さまから拍手をいただけたのがすごく嬉しかったんです。今もまだ日常に疲れてしまう日々ですが、非日常の世界を楽しみに、ぜひ来ていただけたら嬉しいです。

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“「ここまで来た」、LE VELVETS『WORLD MUSICAL 2』宮原浩暢インタビュー(上)” への 1 件のフィードバック

  1. かるがも母さん より:

    毎年毎年違う色を見せてくださるコンサートを楽しみにしています
    今年も素敵な歌声を聴かせてください
    佐賀さんにも届く様に客席から拍手を送ります

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