「マイケルさんやラミンさんが僕の低音を『素敵』と」、宮原浩暢インタビュー(下)

宮原浩暢さん(LE VELVETS)

2021年10月21日(木)に東京の「かつしかシンフォニーヒルズ・モーツァルトホール」で、10月23日(土)に大阪の「メルパルクホール大阪」で、11月21日(日)に東京の「Bunkamuraオーチャードホール」で開催されるLE VELVETS CONCERT 2021『WORLD MUSICAL 2』に出演するLE VELVETSの宮原浩暢さんのインタビュー、後編です。宮原さんが今年出演された『メリリー・ウィー・ロール・アロング』や『ジーザス・クライスト=スーパースターinコンサート』のこと、様々な作品を経験されて今思うこと、普段の息抜き方法やトレーニング、ファンのみなさまへの想いなどを紹介します。

宮原浩暢さん(LE VELVETS)
宮原浩暢さん(LE VELVETS)

ーーミュージカル曲をLE VELVETSで歌われるときは、オリジナル曲をどのような形で意識されていますか?

例えば『RENT』は、R&Bやポップスが上手な方々が演じられています。LE VELVETSとしては、自分たちの武器を持ちつつ、オリジナルに負けない「Seasons of Love」を歌いたいと思うんですよ。ミュージカルの作品にはそれぞれ、オリジナルがあり、求められているサウンドがあるものです。その期待にまずは応える。その上で、何ができるのかと考えます。裏切るときには、「あー!」って納得してもらえる形になっていたらいいなと。

ーーミュージカルは、歌のジャンルも役柄も多岐にわたりますよね。グループ以外の活動をされる時に、カルチャーショックのようなことを感じられたことはありましたか?

常に求められているものに応えられる実力や振り幅の大きさを身に付けねばと思いました。ミュージカルや舞台に出演されている俳優さんたちは、プレッシャーの中でしっかりと強い信念をもって技術を磨かれています。そんなみなさまと同じ場に立たせていただくので、僕自身もいろいろなことに貪欲に挑戦して、より強くならねばと思っています。自分のことをしっかりと周りに伝えて、表現できるようになっていきたいです。

ーー今年、『メリリー・ウィー・ロール・アロング』、『ジーザス・クライスト=スーパースターinコンサート』にご出演されて得られたものは何でしたか?

『メリリー』は、弁護士のジェローム役をメインに、いろいろな役を演じさせていただくことで成長して、学んだステージでした。『ジーザス』では、マイクパフォーマンスが大きく変わりました。声の音量によって、マイクとの適切な距離があるのですが、今回、小さな声を使うときの新しい距離基準が自分の中にできたんです。マイクの使い方だけではなく、声の表現にもマイケルさんやラミンさんがヒントやアドバイスをくださったので、「こういう歌い方もあるんだな」と新しい武器を見つけることができました。

ーー新しい武器を携えての、今回のコンサートですね。

LE VELVETSで歌ってきた楽曲では、そこまで低音を出すことはなかったんです。これまでは出したことがなくて気づいていなかったのですが、今後は活かせると思います。「ここで低音が響いてる!」と驚いていただける場所も増えるのではないでしょうか。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、『ジーザス・クライスト=スーパースターinコンサート』公演での低音にまつわるエピソードや語学習得の話、様々な舞台を経験して今思うこと、日々のルーティーン、ファンへの想いなどインタビュー後半の全文を掲載しています(写真はありません)。

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■『ジーザス』カヤパ役の低音、マイケルさんやラミンさんが「すごく素敵!」と

■『ピアフ』では、栗山民也さんの演出に応えられず悔しかった。いつかまた挑みたい

■日々のトレーニングは、週に2〜3回の水泳。息抜きにはコーヒーや甘いものを

■お会いできていなくても、ファンのみなさんの笑顔を忘れたことはありません

<LE VELVETS CONCERT 2021『WORLD MUSICAL 2』>
【東京公演】2021年10月21日(木)かつしかシンフォニーヒルズ・モーツァルトホール
【大阪公演】2021年10月23日(土)メルパルクホール大阪
【東京公演】2021年11月21日(日)Bunkamuraオーチャードホール
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「LE VELVETS」の(写真左から)宮原浩暢さん、佐賀龍彦さん、佐藤隆紀さん、日野真一郎さん=「2020年PRAYLISTツアー」より 
「LE VELVETS」の(写真左から)宮原浩暢さん、佐賀龍彦さん、佐藤隆紀さん、日野真一郎さん=「2020年PRAYLISTツアー」より

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■『ジーザス』カヤパ役の低音、マイケルさんやラミンさんが「すごく素敵!」と

ーー『ジーザス』のカヤパ役では、出されたことがない低音に挑戦されたとのことでしたね。

「こんな楽譜ある?」って思いましたから(笑)。映画や音源などを観たり聴いたりしていると、そこまで低音に聞こえないんですよ。みんな普通に出しているので、とてもナチュラルに聞こえちゃうんです。でも、いざ自分で口ずさんで見ると、あれ?やっぱり相当低いなと。向き合って練習を積む中で表現を見つけられましたし、マイケルさんやラミンさんが「その声すごく素敵だよ!」と言ってくださったのですごく自信にもなりました。こういう役をやってみたら?というアドバイスもいただき、自分の可能性を広げて考えることができるようにもなり、とても良い経験を詰めた作品でした。キャストとの交流も深まり、宝物をもらったような気持ちです。

ーー今回、『ジーザス』は全編英語での公演でしたね。LE VELVETSで歌われている楽曲も、いつも英語やイタリア語など多彩ですが、みなさま語学はどのように習得されているのですか?

基本的には、それぞれが大学で学んだことが基本になっています。自分たちではわからない言語が必要なときには、先生を紹介してもらうこともありますし、歌となるとやはり発音なので、辞書を引いただけではわからないネイティブならではの音は、耳で聞いて勉強するんです。カバー曲も多いので、元々歌っているアーティストの音源を聞いて研究することもあります。

ーー宮原さんは、外国語はお好きですか?

僕、元々英語がすごく苦手なんですよ。だから芸大に入ってからは、英語を避けるように、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、フランス語を勉強しました。ラテン語系の言葉が、ゲルマン系よりも自分の中でしっくりきたんです。歌はやはり言語と結びついてきますから、語学もセットで学んでいました。この経験が、今の活動の中でちょっといい影響を与えてくれているかもしれません。

■『ピアフ』では、栗山民也さんの演出に応えられず悔しかった。いつかまた挑みたい

ーー『メリリー』と『ジーザス』、いずれも海外の演出家の作品でした。これまでにもいろいろな演出を受けられていると思いますが、印象に残っていることはありますか?

役作りにあたっては、どんな作品でもまずは掘り下げていくんです。「どのような役なのか」と考えて、更に、それを表現にしていくというプロセスになります。この、考えることと表現することは別物で、両者をつなげる作業に僕は時間がとてもかかってしまうんです。でも、現場では瞬時にそれを求められますから!「こんな表現」と具体的に伝えてくださる演出家のときには、今の僕は役に入りやすいですが、今後経験を積んでいきたいです。「出たい」と言って出させていただけるものではないのですが、『ピアフ』のときにお世話になった栗山民也先生の作品には、またいつか機会をいただけたらと思っています。

ーー『ピアフ』には2019年、2年前のご出演ですね。

当時、僕の経験値が少なすぎて、栗山先生の演出に全く応えられなくて、すごく悔しい思いが残っています。今なら、もっと掘り下げた演技をできるのではないかと思うんです。作品との出会いは縁ですから、一人のアーティストとして声をかけていただいたものにこれからも取り組んでいきたいです。

■日々のトレーニングは、週に2〜3回の水泳。息抜きにはコーヒーや甘いものを

ーーさまざまな作品に出られて活躍されている宮原さん。ご多忙な日々の中で、息抜きやルーティーンにされていることはありますか?

身体づくりとして、最近は週に2〜3回プールで泳ぐようになりました。作品に入っているときには、自然に痩せたり身体が締まることが多いんです。周りもすごく意識が高いですから、そこから離れて何もやらないのはよくないと思って始めました。あとは、なるべく歩くか自転車での移動を心がけています。それだけでも、身体が常に戦闘態勢でいられるようになった気がします。身体のウォーミングアップになるようで、この一連のセットを終えた後に歌の練習をするようになってから身体のコントロールが効きやすくなりました。

ーー宮原さんといえば、ワインやコーヒーのツイートも多いですね。

息抜きには、やっぱりコーヒーです! 稽古場にも、コーヒーを持って行くことが多いです。甘いものも大好きですし、秋になったらモンブランもいいですよね。食べたり飲んだりすることが、日々の原動力になっています。僕は、お腹がすくと元気なくなっちゃうんです。もちろんワインも飲んでいるんですけど、「飲み過ぎていない? 大丈夫?」ってファンの皆様に心配されることもあって(笑)。そんなにお酒に強くないから、飲みすぎることはないんですよ。安心してください!

■お会いできていなくても、ファンのみなさんの笑顔を忘れたことはありません

ーー今、ファンの方々のお話も出ましたが、時節柄、お会いできていない方々もいらっしゃいますよね。

ふと思うと、いろんなファンの方々の顔が浮かんできて、元気をいただいています。海外ツアーや、ファンクラブイベントやコンサートなど、毎年いろいろなことを一緒にしてきましたし。今、それが全てなくなっているので、ファンの方々にはとても寂しい思いをさせてしまっているでしょう。この状況を乗り越え、アーティストとしてもっと大きくなって、パフォーマンスを通してそばで感動を届けられる日が早々に来ると信じています。再会できるまで、一緒に乗り切っていただけたら嬉しいです。みなさんの笑顔を、いつも忘れていませんから。『WORLD MUSICAL 2』にいらしていただける方はぜひ、初日からお待ちしております。

ーーメルパルクホール大阪での公演は、完売とのことですね。

ありがとうございます。初日のかつしかシンフォニーヒルズも、すっかりお馴染みの場所となりました。3人で作り上げていくパフォーマンスにはなりますが、ミュージカルへの出演など、色々な表現や技術を吸収してきた今のLE VELVETSだからこそ生み出せるステージをお届けしたいと思っています。

ーーありがとうございました。心から応援しております。

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“「マイケルさんやラミンさんが僕の低音を『素敵』と」、宮原浩暢インタビュー(下)” への 2 件のフィードバック

  1. kinkonkan より:

    今週から始まる、秋のコンサート、このインタビューを読んでますます楽しみが増しました。今年は3人での公演になりますが、佐賀さんへの思いも胸に心から声援を送ってきたいと思います。

  2. かるがも母さん より:

    カヤパは本当に素敵な低音でした!
    コンサートでも聴けたら嬉しいです‼︎

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