2022年1月21日(金)から1月22日(土)まで、渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールで開催される『Music is Beautiful ~song & danceで綴るラブストーリー』に出演する當間ローズさんのインタビュー、後編です。「下」では、「ローズ」という名前の由来、大黒摩季さんのこと、2021年にミュージカル『ピーターパン』に出演されたときのこと、初挑戦のミュージカルで感じたこと、演出の森新太郎さんに教えていただいたこと、これから挑戦してみたいこと、ファンのみなさまや「蕾ちゃん」というファンへの呼び名に込められた思いなどについて話してくださった内容、コンサートを楽しみにしている方へのメッセージなどを紹介します。
――お名前を「ローズ」とされたのは、どうしてですか?
それまでは本名で活動していたんです。変えたのは5年ほど前で、ラテンの貴公子としてデビューすると決まった時に、自分のルーツを最大限に出したいと思って、名前を「ローズ」に変えようと。
――「ローズ」以外の候補はありましたか?
ありますよ。一番笑えたのは「當間ウルフ」。僕のキャラじゃないな、みたいな候補がいろいろありました。
――一番納得されたのが、「ローズ」だったのですか?
皆さんが会議でいろいろ候補を挙げられる中で、「ローズがいいです」と言いました。「ローズ」には性別がない。言語によって、男性名詞だったり女性名詞だったりしますし、ラテンの花で、情熱や愛を表すラテン人のシンボルは「ローズ」だと。「これ以上に、僕に合う名前はありません」と言って、それが通りました。
――ご自身で考えられたのですね。
はい。娘が生まれたら「ローザちゃん」なんて可愛いなと思っていたんです。元々好きな名前ではありました。
――バラは、私も一番好きな花です。
ありがとうございます、僕が褒められている気がします。
――でも、なかなか太刀打ちできない花でもありますよね。エネルギーが強いなと思います。
そうですね。僕はお花の中で一番人間味がある花だと思っています。たくさん愛情を注いであげないとすぐ枯れてしまうし、どこかトゲがあって、表情がある。愛されようと思って咲いているわけではなく、ただ「私は私」という感じがして、人間味をすごく感じます。(たくさんのバラの写真を示して)これは、僕の家なんです。
――孤児院に届けるお花ですか?
これは違います。ストーリーがあるのですが、大黒摩季さんのお母さまが亡くなって、摩季さんが葬儀の花を全部バラにされたのです。「この子たち全員捨てられるのよ。私、心苦しくて、どうにか生かしてあげられないの?」とおっしゃったので、「じゃあ、僕が全部もらいます」と言いました。
――いろんな色がありますね。
意味合いもそれぞれ違いますし、人にあげる時の本数によっても変わってきます。本当に愛を伝えるためのお花なんだなと思います。
***
――2021年はミュージカル『ピーターパン』に出演されていましたが、いかがでしたか?
舞台は大変ですね。皆さんをすごく尊敬します。例えば、小西遼生さんは、1年に何本も出られているじゃないですか。毎回、台詞を入れて、キャラクターを変えて、演じる。そんなの僕にはとてもじゃないけれどできないと思いました。歌も、ダンスも覚えなければいけない。いい経験をさせていただきましたし、楽しかったです。
――海賊は、チーム戦でしたね。
不思議と、みなさん仲よくなるんです。
――みなさんは、経験者でしたか?
そうです。僕だけが初めての素人でした。
――新しい体験は、大変というのを置いておいたらいかがでしたか?
出るタイミングとか、なかなか覚えられませんでした。歌をやっている時は、自分の好きなタイミングで結構自由に動けるんです。アーティストさんは、その時の気持ちをぶつけるじゃないですか。でも舞台は、周りと気持ちを合わせて、みんなでひとつのものを届けるので、「本当はこの台詞でこう行きたいんだけど…」という葛藤とずっと戦いながらやっていました。
みんなが「ローズ、もうちょっとこっちだよ」とこっそり言ってくれたり。人形劇のところで、上から操っていて、僕が歌に合わせて揺れると「ローズ、揺れすぎだよ」と教えてくれたり。つい、音楽に乗ってしまうんですよね。でもそうじゃなくて、ミュージカルは出すところは出す、抑えるところは抑えるというところが、とても大事だなというのは分かりました。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、演出の森新太郎さんに教えていただいたこと、これから挑戦してみたいこと、ファンのみなさまや「蕾ちゃん」というファンへの呼び名に込められた思いなどについて話してくださった内容、コンサートを楽しみにしてくださっている方へのメッセージなど、インタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■森新太郎さんに、優しく丁寧に教えていただいた。最初の舞台が森さんでよかった
■歌が一番好き。「俺たちは海賊」が楽しくて「ビール持って来い!」と思ってしまった
■ファンのみんなの顔を想像して、いつもウキウキ。でも、どんな時も謙虚さを忘れずに
■コンサートではいろんな愛に触れて、その日ずっと心を美しくしていて欲しい
<『Music is Beautiful~song & danceで綴るラブストーリー~』>
【東京公演】2022年1月21日(金)~1月22日(土) 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
公式サイト
http://www.jpma-jazz.or.jp/concert/2201/220121_1.html
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※當間ローズさんの写真1カットとサイン色紙を、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは2月14日(月)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
※ここから有料会員限定部分です。
■森新太郎さんに、優しく丁寧に教えていただいた。最初の舞台が森さんでよかった
――演出の、森新太郎さんはいかがでしたか?
皆さんが「すごく厳しい人なんだよ」とおっしゃるのですが、僕は一番最初の舞台が森さんでよかったです。映像は、やらせていただいたことがあるのですが、舞台は初めてでした。森さんは、僕が素人だということも分かっていらっしゃって、すごく優しく丁寧に教えてくださいました。台詞を「こう言ったらいいんだよ」と、実際に演技をして分かりやすいように教えてくださり、たくさん吸収させていただきました。
――アイデアニュースでは、小西さんと森さんの対談取材をしました。
あのお二人が語ったら、演技の話しか出てこないだろう、それ以外は生まれないだろうというくらい、お二人とも舞台を愛していらっしゃると思います。
――舞台は、またやってみたいですか?
いつか挑戦してみたいです。
――ミュージカルにもいろいろありますし、音楽劇もありますしね。
今回は、子どもが元々好きなこともあり、出てみたい舞台でした。他にも挑戦していきたいなと思っていますが、訓練が必要です。
■歌が一番好き。「俺たちは海賊」が楽しくて「ビール持って来い!」と思ってしまった
――興味のある作品はありますか?
『キンキーブーツ』は、ブロードウェイで観ているのですが、物語自体も好きです。『レ・ミゼラブル』も好きです。笹本玲奈ちゃんと仲が良くて、彼女が出演した時に観させていただきました。
――いい出会いがあるといいですね。
そうですね。演技も好きですが、やはり歌が一番好きです。興味があるというか、やってみたいと思うものでないと、多分力も最大限に活かせないのではないのかと思っていますので、出会えらいいですね。がっつりとしたキャラクターじゃなくて、「當間ローズ」として出られるような舞台も、1回はあるといいのかもしれません。
――『ピーターパン』では海賊でしたが、人間の生き方がテーマとして出るような作品もやってみたいですか?
そうですね。大分違うでしょうね。でも、ミュージカルの中では歌が楽しみです。「俺たちは海賊」と何度も歌ったのですが、あれが楽しくてしょうがなくて。「ビール持って来い!」と思ってしまって。
■ファンのみんなの顔を想像して、いつもウキウキ。でも、どんな時も謙虚さを忘れずに
――今後、ご自分の仕事や人生で、目指していることを教えてください。
全国の方々に、當間ローズをまだ知っていただけていないと思うんです。『バチェロレッテ』を観てくださった方はいらっしゃると思います。でも、自分のやっている活動や、自分が伝えたいもの、伝えているものが、もっと多くの方の目に触れて欲しいなと思っています。今は「これをやりたい!」というよりは、多くの方と触れたいという気持ちが大きいので、お仕事をいただいたら何でも引き受けて、なるべくたくさんの方とつながれるような仕事をしていきたいなと思っています。
――今、新しい方とどんどん出会われていると思うのですが、そういう時にご自分の中で大事にしている気持ちはありますか。
両親の教えなのですが、「どんな時も謙虚さを忘れるな」と。「ローズ君って、高飛車なんじゃないの?」みたいなことを言われる時もあるんですが、全然そんなことはありません。生まれつき鼻は高いですが、心はそんなことはありませんので。本当に優しさを持って接するようにしています。
――逆に「周りの反応が変わってしまったな」ということはありますか?
身近な人は何にも変わりませんし、結構いじられキャラでもありますので、「おい、ローズ!」みたいなこともあるんです。何より嬉しいのは、ファンの皆さんとのことですね。今までインディーズでやってきましたが、「當間ローズ君って、知ってる?」とファン同士で好きな歌手を紹介するじゃないですか。その時に「知らない」じゃなくて「あ、何か聞いたことある」と言われているのを想像すると、めちゃくちゃ嬉しいんですよ。みんなの顔を想像していつもウキウキしています。そこがやっぱり一番大きいかなと思います。
■コンサートではいろんな愛に触れて、その日ずっと心を美しくしていて欲しい
――その機会をどんどん増やすということですね。
そうです。いろんなバラちゃんたちを咲かせたいです。
――ファンの方々のことを「バラちゃん」と呼んでいるのですか?
「蕾ちゃん」と呼んでいます。
――「蕾ちゃん」ということは、開くんですね。
僕の愛で、開くんです。
――お聞きしたいことがあるんですが、花は散るじゃないですか。それはどんな風に受け止めていらっしゃいますか? 蕾ちゃんたちが開いて、大きくなると最終的に散ってしまうと思うのですが。
散ることが終わりじゃなくて、散って次の命へつながるものなので、常につながっていると僕は思っています。ひとつのプロセスだと思います。花にたとえると、「散る」=「新しい人生でさらに美しく咲ける」。バラに関してはそれが輪廻転生で、どんどん美しくなれる。僕の蕾ちゃんたちも、愛がいっぱいになって満開になって散ったとしても、次に来た時はさらに美しい花、もっと器が大きくなって、もっといっぱいの愛がもらえるようなバラちゃんになって、帰ってくるんだなと思っています。
――最後に、このコンサートを楽しみにしている方にメッセージをお願いします。
本当に素敵な方々が出演されていますし、世界的なダンサーさんとのコラボもありますし、楽しくないわけがありません。僕が絶対に楽しくさせますので、ぜひ来ていただきたいなと思います。愛がテーマで、愛の価値観、愛の見方、伝え方が、それぞれにあると思いますが、いろんな愛に触れて、その日ずっと心を美しくしていて欲しいなと思います。
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