30周年『レ・ミゼラブル』にアンジョルラス役で出演、相葉裕樹インタビュー(上)

相葉裕樹さん=撮影・岩村美佳

5月に帝国劇場で開幕するミュージカル『レ・ミゼラブル』に、アンジョルラス役で出演される相葉裕樹さんにインタビューしました。2017年の新キャストメンバーのひとりである相葉さんは、帝国劇場初出演。大型ミュージカルなどの経験を積み重ね、いよいよ帝国劇場にという思いが強いそうです。『レ・ミゼラブル』、アンジョルラス役へかける思いなどを伺いました。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、製作発表の日の朝の様子、帝国劇場で客席に向って立った時の気持ち、『レ・ミゼラブル』のオーディションを受けた時の思いなどについて伺ったインタビューの全文をテキストで掲載しています。3月24日に掲載するインタビューの「下」では、近年の舞台や今後目指すことについて伺った内容を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■「帝国劇場には魔物が住んでいる」という意味、何となく感じました

■朝起きてバナナ食べて、お風呂に入って発声練習して「よし行こう!」と

■30歳までに絶対に帝国劇場に立ちたいという思いでやってきた

■受かるとは思っていなかったです。ただ、自分が出来る100%を出そうと

相葉裕樹さん=撮影・岩村美佳

相葉裕樹さん=撮影・岩村美佳

<ミュージカル『レ・ミゼラブル』日本初演30周年記念公演>
【東京公演】2017年5月21日(日)~7月17日(月・祝) 帝国劇場
【福岡公演】2017年8月1日(火)~8月26日(土) 博多座
【大阪公演】2017年9月2日(土)~9月15日(金) フェスティバルホール
【愛知公演】2017年9月25日(月)~10月16日(月) 中日劇場
http://www.tohostage.com/lesmiserables/index.html

<関連サイト>
相葉裕樹オフィシャルブログ
http://lineblog.me/hiroki_aiba/
相葉裕樹/グランアーツ
http://www.grand-arts.com/artist/aibahiroki.html

<取材協力>
・ヘアメイク 成田幸代 (&’s management )
・スタイリスト 吉田ナオキ

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相葉裕樹さん=撮影・岩村美佳

相葉裕樹さん=撮影・岩村美佳

※ここから有料会員限定部分です。

■「帝国劇場には魔物が住んでいる」という意味、何となく感じました

――囲み取材で、帝国劇場の魔物の話が出ていたのですが。

先輩方が「帝国劇場には魔物が住んでいる」ということをよくおっしゃっていますが、何となく「あっ、こういうことなのかな」というのは感じました。

――それはどんな?

他の劇場との差って、何ていったらいいのかな……。奥行きや高さ、照明、あの重厚な感じの内装も関係していたりするんでしょうが、奥が全く見えないんですよね。

――なるほど。

きっと宇宙ってこんな感じなのかなと思いました。本当に真っ暗な海で、果てがないような感じがしていて、吸い込まれていくような感じがしたんです。今日は客席に向って、真正面に立って歌いましたが、何とも言い表せない、他の劇場にはない恐怖って、こういうことなのかもしれないと思いました。

相葉裕樹さん=撮影・岩村美佳

相葉裕樹さん=撮影・岩村美佳

■朝起きてバナナ食べて、お風呂に入って発声練習して「よし行こう!」と

――前の方のお客様は見えるんですか?

今日は遠くの奥の方をずっと見て歌っていましたし、オケと自分の出す音に集中していたので、ほとんど見えていませんが、お客様からもらうエネルギーを変換して、それを表現に換えていくことをしていました。緊張、不安、興奮、嬉しさが入り混じっているような感じで、結構混沌としていましたね。帝国劇場に立てる嬉しさもありましたし、ようやく皆様の前で、披露できるという嬉しさもありましたが、やはり不安でした。「皆様に受け入れてもらえるかな」という恐怖と自分との戦いでもありましたね。自分に自己暗示をかけて、「大丈夫、できる、できる、できる」と言ってから、勢いよく出て行きました。

――今日は1日が長かったですね。

そうですね(笑)。起きてまずバナナ食べて(笑)。

――(笑)。朝食はいつもバナナなんですか?

いつもはご飯を食べるんですが、食欲があまりなかったのでバナナとプロテインを飲んで、お風呂に入って、発声練習をして、「よし行こう!」と出てきました。

――今日は、帰ったらどっと疲れが出るんじゃないですか?

どうだろう……。

――もしくは興奮状態で眠れないかもしれないですね。

明日1日寝ているかもしれないですね。

――今日はそれぐらいのエネルギーを使った?

そうですね。やはり、ここで失敗したらお客様に与えるダメージも、自分に与えるダメージも大きいですし、それが評価につながってしまうので、「失敗できない」と思いました。今出来る「これが自分なんだ」と受け止めて、結果がどうであれ……という思いで挑みました。

相葉裕樹さん=撮影・岩村美佳

相葉裕樹さん=撮影・岩村美佳

■30歳までに絶対に帝国劇場に立ちたいという思いでやってきた

――2015年に『ラ・カージュ・オ・フォール』で別媒体の取材させて頂きましたが、きっとここからミュージカルにたくさん出ていくんだろうなと思いながらお話を伺ったのを覚えています。あれから2年経って、ついに『レ・ミゼラブル』に、帝国劇場にというのが観てる側としても嬉しいです。

27歳の時に、『ラ・カージュ・オ・フォール』で日生劇場に初めて立たせて頂きました。次は、30歳までに帝国劇場に絶対に立ちたいという思いでやってきたので、間に合ってよかったです(笑)。

――すごい! 実現させてすごいですね。それは公言していたんですか?

取材などでそういうことを話した訳ではないのですが、ファンの皆様に話したりはしていました。

――じゃあ、皆さんきっとものすごく嬉しいですね。

そうだと嬉しいです。

――有言実行ですもんね。

実行しちゃいましたね(笑)。まだ今日は製作発表でしたから、これから本稽古に入って、初日を迎えて千秋楽にまで駆け抜けて、そこでようやく「帝国劇場に立てた」といえるのかなと思います。今のままでは、まだ無理だと思っています。

相葉裕樹さん=撮影・岩村美佳

相葉裕樹さん=撮影・岩村美佳

■受かるとは思っていなかったです。ただ、自分が出来る100%を出そうと

――今回はオーディションですよね。

はい。

――そもそも『レ・ミゼラブル』を観たことはありましたか?

映画を観て、その後新演出版を見ました。

――ご覧になったときは「やりたい」とか「ここに乗りたい」とか思いました?

当時は自分が出たいという感覚ではなかったです。全編歌ですが、物語や歌が自然と入ってくるような感覚があり、そのエネルギーにも圧倒されて、「すごい」という印象でした。

――オーディションを受けて、意識の変化などはありましたか?

「いよいよレミゼのオーディショをン受けるんだ、嘘でしょ?」って、なんだか、不思議な感じでした。

――不思議?

『レ・ミゼラブル』は、僕にとって、「出たい」という感覚にもならないくらい雲の上の存在だったんです。日本の最高峰のミュージカルのオーディションを受けるんだという段階で不思議な感覚でした。

――なるほど、ちょっとリアルじゃない感じが。

そうなんです。もちろん挑戦はしますが、何て言うんでしょうね……受かるとは思っていなかったです。ただ、自分が出来る100%を出そうと思い、しっかり準備をして挑みました。

相葉裕樹さん=撮影・岩村美佳

相葉裕樹さん=撮影・岩村美佳

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“30周年『レ・ミゼラブル』にアンジョルラス役で出演、相葉裕樹インタビュー(上)” への 4 件のフィードバック

  1. にゃんすけ より:

    相葉裕樹さんの記事が読みたくて
    迷わず会員登録させて頂きました!
    レ・ミゼラブルの初日を待ちわびて
    ドキドキわくわく…そわそわな日々…
    ファンは何もできずに
    ただ待つことしかできませんが、
    貴重なお話をたくさん伺えて
    とっても嬉しいです…♡
    本当に素敵な記事を
    どうもありがとうございました!

  2. しぃちゃん より:

    製作発表が行われた2月28日は、相葉裕樹さんファンにとりましても記念すべき日でした。そんな記念すべき日の、素敵な画像と記事に感動しています。役づくりのために真摯に努力をされている様子が画像を通しても伝わってきます。
    アンジョルラスの衣装を纏い、力強く声を上げる相葉裕樹さんの勇姿を楽しみにお待ちしております。

  3. 雪美 より:

    素敵な写真とインタビューありがとうございます。楽しく拝読しました。
    相葉裕樹さんが帝劇に立つことはファンにとっても悲願といっても過言ではない大きな夢でした。
    単独インタビューは初出なので嬉しいです。

    「ちぬの誓い」から少しずつ歌唱が変わって来た印象がありますが、どんなアプローチで歌う事に向き合っているのか興味があったので貴重なお話が伺えて、舞台の幕が上がるのが一段と待ち遠しくなりました。

  4. もふもふ より:

    相葉さんのアンジョルラス楽しみに待っています。 

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