「すべてをさらけ出す『後悔』がすごく好き」、加藤和樹インタビュー(下)

加藤和樹さん=撮影・岩村美佳

2020年9月27日(日)18:30から日テレプラスで2時間独占初放送される『中川晃教 Live Music Studio』に第1回ゲストとして出演される加藤和樹さんのソロインタビュー、後半です。『中川晃教 Live Music Studio』での具体的な選曲の理由と、実際に歌ってみての感想、8月に先行配信された「Streaming+ver.」とは違うバージョンの日テレプラス『中川晃教 Live Music Studio』をご覧になる方へのメッセージなどを伺いました。

加藤和樹さん=撮影・岩村美佳
加藤和樹さん=撮影・岩村美佳

ーー中川さんと一緒にコラボして歌ったのは「旅人」ですが、ものすごく緊張して手が震えたとおっしゃっていましたね。

あんなにギターを弾くことがないので、やばかったですね(笑)。ジャンル的にああいう三拍子の曲はあまりないですし、アッキーさんのピアノと僕のギターだけなので、ごまかしが効かない。YouTubeで一度コラボさせていただいたときは気軽な感じだったんですが、いざこうやってフルでやるとなると緊張はしますよね。

ーー一番最初にやって解放されましたか?(笑)。

逆に最初でよかったですね。それでいい感じに緊張が抜けたので(笑)。

ーーふたりで一緒に歌った「僕こそ音楽」は、いかがでしたか?

もう楽しかったです! いままでは『フランケンシュタイン』や『怪人と探偵』で、お互いの目を見て歌うことはありましたが、アッキーさんがずっと歌ってきた曲を、いいのかな、贅沢だなという感じでしたね。僕もリアルタイムでは観られませんでしたが、YouTubeなどの映像で見てきたので。ずっとアッキーさんが引っぱっていってくれていました。

ーーしかも加藤さんが主メロを歌っているところに、中川さんのハモリが入る。

もう言うことないです。

ーーリハでの時間なども、園田さんと3人で、言葉少なに瞬時に合わせていくなど、あれはアーティストならではの時間だなと思ったんですが。

多分そうですね。ただミュージカルをやっているだけでは、もちろんできる人もいるでしょうけど、そうやって音楽に精通している人でないと、ああいう風にその場でということはできないと思うので、おもしろいです。

<取材協力>
スタイリスト:立山功
シャツ Desigual(03-5467-2680)、バングル L QUARTET(03-5774-1408)、パンツ tk.TAKEO KIKUCHI(03-6851-4604)

※アイデアニュース有料会員限定部分には、具体的な選曲の理由と、実際に歌ってみての感想、番組をご覧になる方へのメッセージなどインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■『フランケンシュタイン』の「後悔」は、セットの裏で毎回歌っていた

■アッキーさんが歌う「君の夢の中で」は、僕が苦労したものがスルッと(笑)

■『ファントム』の曲、1回目に歌ったときはエリックが入ってきてしまって…

■Streaming+とは違う日テレプラス、心ゆくまで楽しんでください

<日テレプラス『中川晃教 Live Music Studio』>
アーティストの自宅に招かれたような気分を味わえるスペシャルプライベートライブ。
放送:2020年9月27日(日)18:30~20:30
出演
ナビゲーター:中川晃教
ゲスト:加藤和樹
ピアノ・アレンジ:園田涼
https://www.nitteleplus.com/program/akinori/

<関連リンク>
『中川晃教 Live Music Studio』Twitter
https://twitter.com/LiveMusicStudi0
ASSIST|加藤和樹Official Web Site
http://www.katokazuki.com/
加藤和樹オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/katokazuki-blog/
加藤和樹Twitter
https://twitter.com/kazuki_kato1007

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※この記事にはプレゼントはありませんが、2020年8月28日(金)に掲載した中川晃教さんと加藤和樹さんの対談記事に、おふたりのサイン入りチェキのプレゼントの申し込み欄がありますので、ご希望の方は、そちらの記事(https://ideanews.jp/backup/archives/94619)からお申し込みください。応募締め切りは9月28日(金)です。(このプレゼントの募集は終了しました)

中川晃教さん(左)と加藤和樹さん(右)=撮影・岩村美佳

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■『フランケンシュタイン』の「後悔」は、セットの裏で毎回歌っていた

ーー『フランケンシュタイン』では、逆の役の歌を歌うというのは、いかがでしたか?

これは、僕が前からずっと歌ってみたいと思っていて、アッキーさんも歌ってみたいとずっと言っていたので、せっかくだからという感じでやらせていただきました(笑)。

ーーちなみに、「後悔」を選んだ理由は?

ビクターが歌う曲のなかでも、この曲がすごく好きなんですよ。もちろん「偉大なる生命創造の歴史が始まる」というめちゃくちゃ難しい曲もありますが、「後悔」は唯一救いがある。ビクターの悲しみや本編ラストの前のすべてをさらけ出すみたいな歌が、僕はすごく好きだったんですよね。毎公演、ビクターがいるセットの裏で毎回歌っていたので。

ーー一緒に?

はい。

ーーそうなんですね! ちなみに、ビクターの気持ちとして歌っていたのか、加藤和樹として歌っていたのか。

ビクター寄りですね。僕のなかにビクターがないので、見聞きしたものしかありませんが、シーンは蘇りながら歌っていましたね。

加藤和樹さん=撮影・岩村美佳

■アッキーさんが歌う「君の夢の中で」は、僕が苦労したものがスルッと(笑)

ーー中川さんが歌う「君の夢の中で」はお聴きになりましたか?

聴いていましたよ。僕は苦労して会得したものでしたが、そんなスルッと歌われると……(笑)。

ーー最後の音もスルッと出ていましたよね(笑)。

ええ。逆に、アッキーさんには低いんじゃないですか? 僕らは韓国版よりも下げていましたが、アッキーさんがそのキーでいくと話していたので。アッキーさんに合うキーで聴くとまた、多分全然違うと思います。今回はお互いのキーで歌って、すごくよかったというか、新しい発見でしたね。客観的に見て、こう聞こえるんだと。もちろん芝居をして歌っているわけではないから、それとは別物ですが、やはり綺麗な歌だなと思いました。

ーー作品のなかで聴くと、悲しくて仕方ないですが。

アッキーさんが歌うと、すごく幸せな気持ちになるというか。

ーー確かに。

僕が歌うと、もうこの人死ぬんだねという感じでした。

ーー決意の歌でしたもんね(笑)。逆にいうと、「後悔」もやさしく聴けました。あの曲も作品中だとつらくて仕方ない曲ですが。

もうつらい……。絶望しかないのでね(笑)。

ーー歌っていて、そんな感じはしませんでしたか?

しました。そこは彼がたどってきた道のりだったり、自業自得といえばそうかもしれませんが、そのなかでも光を求める。自分のことをちゃんと理解している。今回ならではの歌を楽しんでもらえればと思います。

加藤和樹さん=撮影・岩村美佳
加藤和樹さん=撮影・岩村美佳

■『ファントム』の曲、1回目に歌ったときはエリックが入ってきてしまって…

ーー『ファントム』の曲もありましたね。

芝居以外で歌うことはないので。

ーー曲だけで聴くと、また違いますね。

そうですね。1回目に歌ったときは、イントロが流れた瞬間にエリックの気持ちが入ってきてしまって、もうこれはダメだなと思いました。

ーー入りすぎてしまうと、歌えなくなる?

この場は芝居ではないので。

ーーそのさじ加減はどうするんですか?

難しいですね。気持ちというよりは、言葉を伝えるようにしています。やはりお芝居だと気持ちを伝えないといけないですが、ミュージカルの楽曲を、コンサート、収録で歌うときは言葉を届けるようにします。それは自分が歌っている歌と同じ考え方ですよね。言葉が届けば、気持ちは自然と伝わると思います。

加藤和樹さん=撮影・岩村美佳
加藤和樹さん=撮影・岩村美佳

■Streaming+とは違う日テレプラス、心ゆくまで楽しんでください

ーーさいごにメッセージをお願いします。

日テレプラスと、Streaming+配信で、バージョンが違うので、一度観た方でも楽しめる内容にはなっていますし、こういう番組は何度も繰り返し観たくなるじゃないですか。僕もそうなんですが、何回聴いても沁みるというのは音楽のよさだと思います。音楽はリアルにいま響くものが絶対ここにあるので、ぜひ観ていただけると嬉しいですね。

ーーここまで中川さんとがっつり組むこともなかなかないですもんね。

こんなにぜいたくな空間はないと思います。だから、本当に今回お邪魔させていただいて、1回目のゲストが僕でいいのかなという気持ちも正直あるんですが(笑)。でも、信頼し、信頼してくだっさっている、アッキーさんと僕だからこそ、すごくいい仕上がりになっていると思うので、心ゆくまで楽しんでください。

加藤和樹さん=撮影・岩村美佳

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“「すべてをさらけ出す『後悔』がすごく好き」、加藤和樹インタビュー(下)” への 1 件のフィードバック

  1. taro より:

    配信されたものを見て、テレビでの放送がより楽しみになりました。お二人の思いの強さ、繋がりを感じられるインタビューをありがとうございました。

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